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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
[8] -25 -50 

1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


907:🎏 たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/11/17(土) 23:35:19 ID:7RuR6mIcnA
すみません、昨日すごいナチュラルにサボってしまいました。
もうちょっとで終わりなので、スパッと終わらせたい理想、しかし襲いかかる現実。
言い訳はそんな感じです。

>>901
龍人は変わりましたよね。なんか最近俺も龍人好きです。
そんな龍人にご褒美も必要でしょう。是非龍人の彼氏になってあげてください。
龍人「待ってくれ。字が違う。彼氏じゃない、欲しいのは彼女だって、彼女」

>>902
龍人が変われて、家族の仲もいい感じになってますけど。
その前の話が異界王のあれですので、なんか切なくも感じます。
変われた魔物と変われなかった人とで、結末はこんなに変わるんですね。

>>903
見た目近いのは人ですね。人の形をしてて、下半身や腕の柄が龍っぽい感じじゃない?って俺は想像してます。
翼はあります。通常時は折りたたんでて正面からじゃ見えない感じです。
尻尾はないです。翼を除いて、シルエットは完全に人っぽい感じです。俺はそう想像してます。
908:🎏 たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/11/17(土) 23:36:45 ID:7RuR6mIcnA
>>904
魔王様が絡んでる過去の話は、側近との出会いの話だけですね。
その話の中で、魔王様がちょっとだけ自分の過去のことを話してたはずです。
でも、わかってるのは僅かです。小さいころに両親が死んで、人間界の方に迷い込んで平和的思想が生まれたってくらいしかわかってないはずです。
それ以外は謎ですね。正直考えてない……ごほんごほんっ!

>>905
クロスウィングって何じゃ?ってなってしまいました。
チキンウィングフェイスロックのことであってます?
いけない、プロレスもそこそこにわかなのがばれちゃう!

>>906
いやいや、問題ですよ。分けた方がいいでしょうか?
最後のひとまとめでまた修正しときたいと思います。

龍人の羽ですが、903さんに言った通り、普段は隠すって言うか折りたたんでしまってます。
龍人描いてほしいのう描いてほしいのう。
909:🎏 :2012/11/17(土) 23:37:21 ID:7RuR6mIcnA
家族のお話・側近編

龍人「それに、俺にも家族はいたんだってわかった。これから家族の幸せってやつを堪能していくことにするよ」

側近(家族の幸せか……)

側近(俺の家族は、俺が幼いころに魔界の悪意にのまれて死んでしまった)

側近(だから俺は、家族ってやつを知らない)

側近(家族の幸せって、どんなのだろうな……)
910:🎏 :2012/11/17(土) 23:38:06 ID:7RuR6mIcnA
魔王「側近、ゲームしよー。……あれ?側近?いないのー?」

ドラゴン「側近様ならハーピーの家に行きましたよ。今日の分の仕事が終わったみたいで」

魔王「何だと!?あいつめ、俺を無視してイチャイチャしに行ったのか!」

魔王「……俺も女勇者ちゃんとイチャイチャしに行こうっと///」

ドラゴン「ちっ!……帰るのはいつごろになりますか?夕食は用意した方がいいですか?」

魔王「今舌打ちしたよね?」

ドラゴン「してません。で、どうするんですか?」

魔王「女勇者ちゃん、ご飯作ってくんないかなあ?その可能性を信じて、晩御飯無しでいいよ!」

ドラゴン「わかりました。……ちっ!」

魔王「舌打ちしてるよね!?絶対してるって!」

ドラゴン「してませんってば。それより行かなくていいんですか?」

魔王「ああ、そうだ!一分一秒が惜しい!一秒でも長く一緒にいたい!じゃあ行ってくる!」シュンッ

ドラゴン「……行ったか。リア充爆発しろよ、マジで」
911:🎏 :2012/11/17(土) 23:38:58 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「ごめんね、側近。薬草摘みを手伝わせちゃって」

側近「いいんだよ、気にするな。二人でやった方が早く済むだろ」

ハーピー「お仕事が終わったばっかりで疲れてるのに、また大変なことさせちゃってごめんね」

側近「ハーピーと一緒にいられるんなら何の苦にもならないさ」

ハーピー「……ありがとう」

側近「俺の台詞だ、それは」

ハーピー「え、どうして?」

側近「ハーピーと一緒にいられる時間が俺にとってどれだけ幸せなのかってことだよ」

ハーピー「……私も、側近と一緒にいられて幸せだよ」

側近「ハーピー……」

ハーピー「まあでも薬草摘みは早く終わらせよう!仕事はさっさと終わらせて、家でゆっくりしよう!」

側近「ああ、そうだな」
912:🎏 :2012/11/17(土) 23:39:56 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「薬草、いっぱい採れたね!」

側近「ハーピー族って本当に薬草確保するの好きだよな」

ハーピー「好きでやってるんじゃないよ!回復魔法も低級くらいしか使えない弱い魔物なんだから、回復手段はしっかりと確保しとかないと」

側近「魔王様が平和な魔界を造り上げたが、それでも必要なのか?」

ハーピー「回復効果の他にも、栄養もあって健康にいいから」

側近「茶とかにして飲んだらすごい苦いけどな」

ハーピー「でも、そこが健康に良さそうな感じしない?」

側近「毎日続けようって気にはならないかな」

ハーピー「駄目だよ。側近は魔界のためにも健康でいなくちゃ。だから頑張って飲んでみようよ」

側近「ハーピーが口移ししてくれたら毎日でも頑張れそうだな」

ハーピー「もう、何言ってるの!……あ、村が見えてきたよ」

側近「採った薬草は長老に一旦預けるんだったっけ?」

ハーピー「そうだよ。皆で集めた薬草を、平等に振り分けるの」

側近「じゃあ長老に薬草渡して、今日の仕事は終わりだな」

ハーピー「うん!」
913:🎏 :2012/11/17(土) 23:40:53 ID:7RuR6mIcnA
長老「これほどあれば安心じゃな。ハーピーよ、御苦労であった」

長老「側近殿も手伝ってくれて、ありがたいことじゃ」

側近「構いませんよ。好きでハーピーを手伝っているんですから」

長老「そうか……ハーピー、今日はもうよい。ゆっくりするがいい」

ハーピー「わかりました。それでは失礼します」

長老「ああ、側近殿に少し話がある。側近殿は残ってくれんか?」

側近「私に話ですか?わかりました」

ハーピー「側近、外で待ってるね」

側近「先に帰ってていいよ」

ハーピー「ううん、待ってる」

側近「そっか。わかった」

側近「……それで、話とは何なんでしょうか?」
914:🎏 :2012/11/17(土) 23:42:16 ID:7RuR6mIcnA
長老「側近殿はいつごろハーピーと結婚するんじゃ?」

側近「ちょっ!?な、何を言い出すんですか、いきなり!?」

長老「側近殿も知っての通り、ハーピー族は女性種じゃ。その理由もわかるな?」

側近「……魔界が争いの渦中だった頃、男性は集落の防衛のため戦闘に参加し、そして全滅したからですね」

長老「そうじゃ。村には女だけが残った。それでは子も残せんで、滅亡を待つだけじゃった」

側近「しかし、女性単体でも子孫を残せるよう進化し、単為生殖が可能となったんですよね」

長老「厳しい魔界で、弱い魔物が命を繋いでいくには必要な進化だったんじゃろうな」

側近「たとえばスライム族は分裂して仲間を増やすなど、単体で新しい命を産むような進化は弱く殺されることが多い魔物に多く見られますよね」

長老「でもな、ハーピー族は元々がそうだったから、有性生殖だって出来るんじゃ。恋愛感情だってある」

側近「時々他種族との子をつくったっていうハーピー族の話を聞いたりしますからね」

長老「他種族との関わりを持つのは、危険なことでもあるからの。今までの村の掟では他種族の子をつくった娘は追放処分じゃったの」

長老「魔界に潜む凶悪な魔物から身を守るために、わしらハーピー族は他種族を拒絶し、恋愛を知らんで生きてきた。でも、今の魔界は平和じゃ」

長老「女には女の幸せがあるのだと思う。男を愛し、その男との子を授かり、温かな家庭を築く。そんな幸せな人生を若いのに送ってほしいのじゃ」

長老「家族の幸せの中で生きてほしいと願っておるのじゃ」

側近「家族の幸せ……」
915:🎏 :2012/11/17(土) 23:43:19 ID:7RuR6mIcnA
長老「そしてあの娘を幸せにできるのは間違いなく側近殿じゃ。あの娘は厳しい魔界の中でも、優しく在ることを諦めんかった」

長老「幸せを得る権利は、あの娘には確実にあるじゃろう。どうかあの娘を幸せにしてやってくれんか?」

側近「……幸せにはしたいと思います。しかし、結婚はそう簡単には決められません」

長老「まあそうじゃの。すまんな、二人の問題にわしみたいな老いぼれが絡んでしもうて」

側近「いえ、気になさらないでください。ハーピーを想っての提案は嬉しく思っています」

長老「そうか。どのような結果になろうとも、わしは今は二人の幸せを祈っとる。どんな形でも幸せになってくれ」

側近「任せてください。どんなことがあっても、必ずハーピーを幸せにしてみせます」

長老「……わしは二人のって言ったんじゃがな。まあよい。すまんな、時間をとらせて」

側近「いえ、構いませんよ。それでは私も失礼いたします」

長老「うむ。ハーピーも待ってるようじゃからな。行ってあげなさい」
916:🎏 :2012/11/17(土) 23:44:28 ID:7RuR6mIcnA
側近「ハーピーは……いた。村の仲間と話してら」

「あ、側近様!」「側近様、やっぱりかっこいいですね!」「ハーピーより私を選んでみませんか!?」

ハーピー「ちょ、ちょっと皆さんやめてくださいよ!側近が私の彼氏じゃなくなったら、私は……」

側近「安心しろ、俺がハーピーを見捨てるなんてあり得ねえよ。皆もあんまりからかうなよ。俺のハーピーは生真面目なんだからよ」

ハーピー「お、俺のって///」

「わかってますって」「やっぱり二人の仲には敵わないなー」「かっこいいって思うのは本当ですからね!」

側近「待たせたな、ハーピー。さあ、一緒に帰ろう」

ハーピー「う、うん。あの、お話って何だったの?」

側近「ん、いや、ちょっとな」

側近(家族の幸せか……)

側近(家族を知らない俺が、ハーピーにそんな幸せを届けてあげることができるのだろうか)

側近(……有性生殖、子をつくる……)

ハーピー「ねえ、どうしたの?何か顔赤いよ?」

側近「っ!な、何でもないよ!///」

ハーピー「嘘だよ。側近、珍しくうろたえてるもん。何かあったでしょ?」

側近「何でもないって!///いいから帰ろう、はやく!///」

ハーピー「もう、変な側近……」
917:🎏 :2012/11/17(土) 23:45:21 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「ただいまー」

側近「ただいまー」

ハーピー「今日はどうする?晩御飯は食べていくよね?その後は城に戻る?」

側近「んー、泊まっていこうかな。明日の弁当も頼める?」

ハーピー「大丈夫だよ!真心こめてつくるよ!」

側近「そりゃありがたい。ハーピーがつくる料理は世界で一番うまいからな」

ハーピー「本当に大げさなんだから、側近は……」

側近「いや、マジだって。嘘ついてからかうのは魔王様だけだよ」

ハーピー「出会った頃は私にもよくやってたくせに」

側近「それはごめんって。でも今はやってないだろ?」

ハーピー「今はね。でも、出会った頃はけっこう酷かったでしょ」

側近「ごめんごめん。お詫びと言っちゃなんだけど、晩飯作るの手伝うよ」

ハーピー「いいよ、私だけでつくれるから。お城の仕事と私の手伝いで疲れてるだろうから、ゆっくり休んでてよ」

側近「手伝いたいんだよ。俺の疲れは、ハーピーと一緒にいることで癒されるんだからな」

ハーピー「……もう、平気で変なこと言うんだから///」

側近「ははは。……で、俺は何したらいい?」

ハーピー「えーっとね、それじゃあ……」
918:🎏 :2012/11/17(土) 23:46:40 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「出来たね!」

側近「よーしさっそく食おうか」

ハーピー「側近は食べるの早いから、今日はしっかり噛んでゆっくり食べなよ」

側近「いや、だからハーピーが遅いんだって!魔王城来てみ?皆俺くらいだから!」

ハーピー「嘘だよ!」

側近「嘘じゃないって!」

ハーピー「いや、ちょっと待って。とりあえず食べよう。冷めちゃうよ」

側近「それもそうだな。それじゃ」

二人「「いただきまーす」」

側近「いやあ、安定してうまいな、ハーピーの料理は」モグモグ

ハーピー「側近のために練習してるからね。満足してもらえたならよかったよ」モグモグ

側近「幸せ者だなあ、俺は。魔王様がよく爆発しろって言ってたのも何となくわかるわ」モグモグ

ハーピー「爆発?何それ?」モグモグ

側近「ちょっと前までの魔王様の口癖だよ。まあ魔王様が言うなって感じだったけど」モグモグ
919:🎏 :2012/11/17(土) 23:47:59 ID:7RuR6mIcnA
食事が終わって、雑談中。

ハーピー「それでね、それでね!」

側近「うん、うん」

側近(何の変哲もない会話だな。でも、ハーピーとなら、それで楽しい。それが楽しい)

側近(それだけじゃない。ハーピーとだったら、嬉しいことも悲しいことも苦しいことも全てが尊くなる)

側近(大切じゃない瞬間なんて一つもないんだ。不思議でならない)

側近(これから先、どんなことがあっても、たとえ俺が死ぬようなことになってでも、この幸せを、ハーピーの幸せを守りたいって思える)

側近(ずっとずっと、一生この幸せの中で生きたい。一生をかけてこの幸せを守りたい。ハーピーとの確かな絆が欲しい。ハーピーを守りたい)

側近(……ああ、もしかして)

側近(だから、俺の両親も……自分が死ぬことになってでも俺の命を優先して守ってくれたんだな)

側近(家族の幸せって、きっとこういうことなんだろうな……)

側近(なら、俺だってきっと……)

側近「……ハーピー」

ハーピー「ん、何?」



側近「結婚しないか?俺の家族になってほしい」
920:🎏 :2012/11/17(土) 23:49:17 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「……え?……ええ!?」

ハーピー「な、何をいきなり!どんなタイミング!?え、ドッキリ!?」

側近「え?……あっ!いや!何か思ったことがつい口に!」

ハーピー「思ったことってことは、本当に……」

側近「それは、その……」

側近「……ほ、本当だ。どんなことがあっても、絶対にハーピーを幸せにしてみせる。だから俺と結婚してください」

ハーピー「……それじゃ駄目かな」

側近「え゙っ!?」

ハーピー「側近も一緒に幸せにならなくちゃね。私と一緒に幸せになってください」

側近「あ、焦ったぁ!!や、やめてくれよ、本当に!!心臓二、三回は止まったよ!!」

ハーピー「えへへへ、あんまり急にプロポーズしてきた罰だよ!」

ハーピー「……ありがとう、側近。本当に私でいいの?」ポロポロ

側近「……言ったろ。嘘ついてからかうのは魔王様だけだって。俺はハーピーに嘘はつかねえ」

ハーピー「ありがとう……一緒に幸せになろうね」ポロポロ

側近「お礼を言うのはこっちだよ。泣くなよ」

ハーピー「嬉しくて涙出るんだもん……」ポロポロ
921:🎏 :2012/11/17(土) 23:50:58 ID:7RuR6mIcnA
翌日。

側近「というわけで、俺達、結婚することになりました」

魔王「ええええええ!?どんだけ急なの!?」

ハーピー「ですよね!私もびっくりしましたよ!」

側近「いや、本当にすまない。思うところがあって、ついやってしまったというか……」

龍人「てめぇ、思いつきでそんな大事なこと済ますなよ。プロポーズの場所とかタイミングとか、女は大切にしたいもんだろ」

魔王「そうだよ!それに婚約指輪とかまだ渡してないでしょ!」

側近「そ、そうなんですよね……」

魔王「最悪だよ!そんな適当なプロポーズ!ハーピーちゃんがかわいそうだよ!」

側近「今回ばかりは反論できません……」

ハーピー「いいんです!私、側近と家族になれるだけで幸せなんですから///」

魔王「何て優しい……女神や。ハーピーちゃんは女神やったんや……」ポロポロ

龍人「こんないい子の夫が側近とか、世も末やでぇ……」

ハーピー「そんなことはありません!私にとって、側近は世界で一番かっこいい男性です!」

側近「ハーピー……」

魔王「ハーピーちゃん、よかったね……おめでとう!」ポロポロ

龍人「お前はいい加減泣き止めよ……」
922:🎏 :2012/11/17(土) 23:52:03 ID:7RuR6mIcnA
側近「これからは出来るだけハーピーと一緒にいたいんですが」

魔王「うん、それがいいよ!」

側近「じゃあこれからは俺、ハーピーの家から通勤しますので」

魔王「……え?側近、魔王城から出ちゃうの!?」

側近「そりゃあこれからは夫婦として、一緒に過ごしていきたいですし」

魔王「えええ!?嫌だよ!側近が出てっちゃうの、寂しいよ!」

魔王「ハーピーちゃんが城に来ればいいよ!大丈夫、空き部屋あるから!」

側近「そうは言いましても……ハーピーはハーピー族として生きなければならないでしょうし」

ハーピー「はい……私にはハーピー族での仕事もありますし」

魔王「側近が養ってくれるから、ハーピーちゃんは働かなくてもいいよ!」

魔王「お願いだよー!俺もハーピー族の長老さんに頼んでみるから!」

龍人「魔王自ら頭下げに行くとか……」

魔王「皆でお願いしに行こう!そうしよう!」
923:🎏 :2012/11/17(土) 23:53:55 ID:7RuR6mIcnA
所変わってハーピー族の村。

長老「いいよ」

龍人「いいんかよ!?」

ハーピー「長老!本当によろしいのですか!?」

長老「いいんじゃ。魔界は変わった。となれば、ハーピー族だって変わらねばならんじゃろう」

長老「昔の決まりに縛られて、若い者の未来を老いぼれが潰す必要なんてないんじゃ。側近殿と幸せになりなさい」

ハーピー「……ありがとうございます!」

魔王「よかったね、ハーピーちゃん!」

長老「それにしても側近殿……昨日主がわしに言ったこと、覚えとるか?そう簡単に決められんとか言っとったじゃろ」

側近「そ、それは……まあ、自然と決めてしまいました」

長老「まあよい。式は魔王城で行うのか?その時はわしらも祝福しよう」

魔王「魔王城で式!長老さん、それいい考えですね!もう盛大にやっちゃいましょう!」

龍人「その前にもいろいろやらなきゃな。ちゃんと夫婦になるためにな」

側近「夫婦……家族……」

ハーピー「長老の許可も出たことだし……魔王様、これからは側近の妻として、私も魔王城に住むことにします」

魔王「魔王城にハーピーちゃんが住んでくれるなんて、夢のようだよ!」

ハーピー「何もしないで住むのは悪いので、私も城の一員として働くことにします。よろしくお願いします!」

魔王「別に働かなくてもいいのに……」
924:🎏 :2012/11/17(土) 23:55:11 ID:7RuR6mIcnA
こうして側近はハーピーと結婚することになった。
側近はハーピーと家族になって、家族の幸せを理解し、それを得られたことを喜んだ。
魔王はハーピーが魔王城に住みこみで働くことになったことを喜んだ。
そして龍人も密かに喜んでいた。ハーピーが働くということは、自分の仕事量が減るからである。
しかし、現実はそううまくいかないようで……。

側近「龍人!三バカ!ハーピーに自分の仕事押し付けるようなことしたらぶっ殺すからな!」

魔王「むしろハーピーちゃんが仕事しなくていいようにお前ら全員死ぬ気で働け!」

ハーピー「魔王様、側近も……私もちゃんと働くから、そんな……」オロオロ

龍人「何か余計に忙しくなったような気さえするよ、ちくしょう!」

ハーピーが加わっても、魔王城は相変わらずであった。
相変わらずの魔王城で、新婚二人は平和に幸せに過ごしていくのだった。
925:🎏 :2012/11/17(土) 23:58:56 ID:7RuR6mIcnA
今日はここまでにします。

今回の話なんですが、普段のラブラブっぷりを見て「これで結婚してないとか嘘でしょ」と思ってやってしまいました。
今回の話を書いてる時、脳内BGMは福山雅治の「家族になろうよ」でした。
いや、それはいいとして、勢いでやっちゃったけど大丈夫だったんでしょうか。
まあでもやっちゃったもんは仕方ないですね。うん、仕方ない。
これからは家族として夫婦として、イチャイチャしていくんでしょうね。
一緒の家で寝泊まりしたり、一緒に何かをやったり……あれ、この二人、今までと何も変わらない気が……

今回の更新のまとめです。一応分けときます。
家族のお話・側近編>>909-916>>917-924
926:🎏 名無しさん@読者の声:2012/11/18(日) 00:02:15 ID:HZWQXcGV/Y
さて…皆の衆…会議だ
今日は側近をどうするかについてだ

取り敢えず俺は関節技でボッキボキにしてやればいいと思うの


末長く爆発しろ!!
つご祝儀
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名前:
sage:


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うpろだ
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