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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


917:🎏 :2012/11/17(土) 23:45:21 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「ただいまー」

側近「ただいまー」

ハーピー「今日はどうする?晩御飯は食べていくよね?その後は城に戻る?」

側近「んー、泊まっていこうかな。明日の弁当も頼める?」

ハーピー「大丈夫だよ!真心こめてつくるよ!」

側近「そりゃありがたい。ハーピーがつくる料理は世界で一番うまいからな」

ハーピー「本当に大げさなんだから、側近は……」

側近「いや、マジだって。嘘ついてからかうのは魔王様だけだよ」

ハーピー「出会った頃は私にもよくやってたくせに」

側近「それはごめんって。でも今はやってないだろ?」

ハーピー「今はね。でも、出会った頃はけっこう酷かったでしょ」

側近「ごめんごめん。お詫びと言っちゃなんだけど、晩飯作るの手伝うよ」

ハーピー「いいよ、私だけでつくれるから。お城の仕事と私の手伝いで疲れてるだろうから、ゆっくり休んでてよ」

側近「手伝いたいんだよ。俺の疲れは、ハーピーと一緒にいることで癒されるんだからな」

ハーピー「……もう、平気で変なこと言うんだから///」

側近「ははは。……で、俺は何したらいい?」

ハーピー「えーっとね、それじゃあ……」
918:🎏 :2012/11/17(土) 23:46:40 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「出来たね!」

側近「よーしさっそく食おうか」

ハーピー「側近は食べるの早いから、今日はしっかり噛んでゆっくり食べなよ」

側近「いや、だからハーピーが遅いんだって!魔王城来てみ?皆俺くらいだから!」

ハーピー「嘘だよ!」

側近「嘘じゃないって!」

ハーピー「いや、ちょっと待って。とりあえず食べよう。冷めちゃうよ」

側近「それもそうだな。それじゃ」

二人「「いただきまーす」」

側近「いやあ、安定してうまいな、ハーピーの料理は」モグモグ

ハーピー「側近のために練習してるからね。満足してもらえたならよかったよ」モグモグ

側近「幸せ者だなあ、俺は。魔王様がよく爆発しろって言ってたのも何となくわかるわ」モグモグ

ハーピー「爆発?何それ?」モグモグ

側近「ちょっと前までの魔王様の口癖だよ。まあ魔王様が言うなって感じだったけど」モグモグ
919:🎏 :2012/11/17(土) 23:47:59 ID:7RuR6mIcnA
食事が終わって、雑談中。

ハーピー「それでね、それでね!」

側近「うん、うん」

側近(何の変哲もない会話だな。でも、ハーピーとなら、それで楽しい。それが楽しい)

側近(それだけじゃない。ハーピーとだったら、嬉しいことも悲しいことも苦しいことも全てが尊くなる)

側近(大切じゃない瞬間なんて一つもないんだ。不思議でならない)

側近(これから先、どんなことがあっても、たとえ俺が死ぬようなことになってでも、この幸せを、ハーピーの幸せを守りたいって思える)

側近(ずっとずっと、一生この幸せの中で生きたい。一生をかけてこの幸せを守りたい。ハーピーとの確かな絆が欲しい。ハーピーを守りたい)

側近(……ああ、もしかして)

側近(だから、俺の両親も……自分が死ぬことになってでも俺の命を優先して守ってくれたんだな)

側近(家族の幸せって、きっとこういうことなんだろうな……)

側近(なら、俺だってきっと……)

側近「……ハーピー」

ハーピー「ん、何?」



側近「結婚しないか?俺の家族になってほしい」
920:🎏 :2012/11/17(土) 23:49:17 ID:7RuR6mIcnA
ハーピー「……え?……ええ!?」

ハーピー「な、何をいきなり!どんなタイミング!?え、ドッキリ!?」

側近「え?……あっ!いや!何か思ったことがつい口に!」

ハーピー「思ったことってことは、本当に……」

側近「それは、その……」

側近「……ほ、本当だ。どんなことがあっても、絶対にハーピーを幸せにしてみせる。だから俺と結婚してください」

ハーピー「……それじゃ駄目かな」

側近「え゙っ!?」

ハーピー「側近も一緒に幸せにならなくちゃね。私と一緒に幸せになってください」

側近「あ、焦ったぁ!!や、やめてくれよ、本当に!!心臓二、三回は止まったよ!!」

ハーピー「えへへへ、あんまり急にプロポーズしてきた罰だよ!」

ハーピー「……ありがとう、側近。本当に私でいいの?」ポロポロ

側近「……言ったろ。嘘ついてからかうのは魔王様だけだって。俺はハーピーに嘘はつかねえ」

ハーピー「ありがとう……一緒に幸せになろうね」ポロポロ

側近「お礼を言うのはこっちだよ。泣くなよ」

ハーピー「嬉しくて涙出るんだもん……」ポロポロ
921:🎏 :2012/11/17(土) 23:50:58 ID:7RuR6mIcnA
翌日。

側近「というわけで、俺達、結婚することになりました」

魔王「ええええええ!?どんだけ急なの!?」

ハーピー「ですよね!私もびっくりしましたよ!」

側近「いや、本当にすまない。思うところがあって、ついやってしまったというか……」

龍人「てめぇ、思いつきでそんな大事なこと済ますなよ。プロポーズの場所とかタイミングとか、女は大切にしたいもんだろ」

魔王「そうだよ!それに婚約指輪とかまだ渡してないでしょ!」

側近「そ、そうなんですよね……」

魔王「最悪だよ!そんな適当なプロポーズ!ハーピーちゃんがかわいそうだよ!」

側近「今回ばかりは反論できません……」

ハーピー「いいんです!私、側近と家族になれるだけで幸せなんですから///」

魔王「何て優しい……女神や。ハーピーちゃんは女神やったんや……」ポロポロ

龍人「こんないい子の夫が側近とか、世も末やでぇ……」

ハーピー「そんなことはありません!私にとって、側近は世界で一番かっこいい男性です!」

側近「ハーピー……」

魔王「ハーピーちゃん、よかったね……おめでとう!」ポロポロ

龍人「お前はいい加減泣き止めよ……」
922:🎏 :2012/11/17(土) 23:52:03 ID:7RuR6mIcnA
側近「これからは出来るだけハーピーと一緒にいたいんですが」

魔王「うん、それがいいよ!」

側近「じゃあこれからは俺、ハーピーの家から通勤しますので」

魔王「……え?側近、魔王城から出ちゃうの!?」

側近「そりゃあこれからは夫婦として、一緒に過ごしていきたいですし」

魔王「えええ!?嫌だよ!側近が出てっちゃうの、寂しいよ!」

魔王「ハーピーちゃんが城に来ればいいよ!大丈夫、空き部屋あるから!」

側近「そうは言いましても……ハーピーはハーピー族として生きなければならないでしょうし」

ハーピー「はい……私にはハーピー族での仕事もありますし」

魔王「側近が養ってくれるから、ハーピーちゃんは働かなくてもいいよ!」

魔王「お願いだよー!俺もハーピー族の長老さんに頼んでみるから!」

龍人「魔王自ら頭下げに行くとか……」

魔王「皆でお願いしに行こう!そうしよう!」
923:🎏 :2012/11/17(土) 23:53:55 ID:7RuR6mIcnA
所変わってハーピー族の村。

長老「いいよ」

龍人「いいんかよ!?」

ハーピー「長老!本当によろしいのですか!?」

長老「いいんじゃ。魔界は変わった。となれば、ハーピー族だって変わらねばならんじゃろう」

長老「昔の決まりに縛られて、若い者の未来を老いぼれが潰す必要なんてないんじゃ。側近殿と幸せになりなさい」

ハーピー「……ありがとうございます!」

魔王「よかったね、ハーピーちゃん!」

長老「それにしても側近殿……昨日主がわしに言ったこと、覚えとるか?そう簡単に決められんとか言っとったじゃろ」

側近「そ、それは……まあ、自然と決めてしまいました」

長老「まあよい。式は魔王城で行うのか?その時はわしらも祝福しよう」

魔王「魔王城で式!長老さん、それいい考えですね!もう盛大にやっちゃいましょう!」

龍人「その前にもいろいろやらなきゃな。ちゃんと夫婦になるためにな」

側近「夫婦……家族……」

ハーピー「長老の許可も出たことだし……魔王様、これからは側近の妻として、私も魔王城に住むことにします」

魔王「魔王城にハーピーちゃんが住んでくれるなんて、夢のようだよ!」

ハーピー「何もしないで住むのは悪いので、私も城の一員として働くことにします。よろしくお願いします!」

魔王「別に働かなくてもいいのに……」
924:🎏 :2012/11/17(土) 23:55:11 ID:7RuR6mIcnA
こうして側近はハーピーと結婚することになった。
側近はハーピーと家族になって、家族の幸せを理解し、それを得られたことを喜んだ。
魔王はハーピーが魔王城に住みこみで働くことになったことを喜んだ。
そして龍人も密かに喜んでいた。ハーピーが働くということは、自分の仕事量が減るからである。
しかし、現実はそううまくいかないようで……。

側近「龍人!三バカ!ハーピーに自分の仕事押し付けるようなことしたらぶっ殺すからな!」

魔王「むしろハーピーちゃんが仕事しなくていいようにお前ら全員死ぬ気で働け!」

ハーピー「魔王様、側近も……私もちゃんと働くから、そんな……」オロオロ

龍人「何か余計に忙しくなったような気さえするよ、ちくしょう!」

ハーピーが加わっても、魔王城は相変わらずであった。
相変わらずの魔王城で、新婚二人は平和に幸せに過ごしていくのだった。
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