書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
554: 1:2012/10/26(金) 21:43:20 ID:6xWpg1Pyas
側近「……今回は偵察ということにした方がいいかもしれない」
側近「少数精鋭で異世界の様子を探るんだよ」
側近「大丈夫そうなら、増援させて魔王様の遺体を探そう。異界王が生きてた等、危険だったら即座に戻って穴を閉じよう」
女戦士「閉じんのかよ!?開け閉めに必要な魔力溜めんの、一ヶ月かかんだぞ!?」
女勇者「それは確かに痛手だけど、何より優先しなきゃならないのは私達の命よ」
側近「それが魔王様の遺志だろうからな」
女勇者「じゃあまずは偵察ということにして……メンバーはどうするの?」
側近「戦闘になった場合を考えて、強い者を連れていきたい。龍人、頼めるか?」
龍人「任せとけよ。これしか能がないんだ、それに関しては仕事するぜ」
側近「あとは……俺と女勇者でいいか」
女戦士「たったの三人でいいのか?何なら私の鉄拳を貸してやるぜ?」
側近「いや、女戦士はここで待機していてくれ」
側近「むこうからすれば俺達は異世界からやってきた敵だ。当然応戦も考えられる」
側近「その過程で、敵に捕まったりしたら、穴を閉じるに閉じれなくなるだろ。見捨てて取り残すわけにもいかないしな」
側近「その危険性を少なくするためにも、少数精鋭で行った方がいい」
女勇者「女戦士は魔法の素人だからね。魔法で遠隔戦挑まれたら正直足手まといだもんね」
女戦士「うっせーよ!どうせ私は魔法覚えられなかったよ、ちくしょう!」
555: 1:2012/10/26(金) 21:45:08 ID:6xWpg1Pyas
僧侶「……なあ、勇者」
勇者「何だ?」
僧侶「純粋に実力重視で行くんなら、女勇者よりお前の方がいいんじゃないか?お前のが実力はあるだろう」
勇者「……そうだな。確かに俺の方が強いだろうな」
僧侶「だったら……」
勇者「いいんだ。女勇者に行かせてやれ。魔王を迎えに行くんだからな」
勇者「女勇者は魔王亡きこの世界で、ここまで導いてくれたんだ」
勇者「女勇者が頑張ってくれたからこの瞬間があるんだ。先頭を走って引っ張ってくれた女勇者を信じて託そう」
僧侶「そっか……うん、わかったよ」
側近「……異論はないみたいだな。一応もう一度確認しておくぞ」
側近「俺と女勇者、龍人で偵察に向かう」
側近「現地を調べて危険なら穴を閉じる。安全なら皆で魔王様の遺体を探す」
側近「どちらにせよ戻る時間も決めておいた方がいいな。とりあえず三十分で戻るとしようか」
側近「異界王が生きていた等、あまりに危険ならそれよりも早く戻ろう。そして穴は閉じる……そんな感じでいいな?」
女勇者「うん、それでいこう。……女僧侶、今からタンクの魔力を出すから、それで魔法をお願いね」
女僧侶「わかりました。任せてください!」
556: 1:2012/10/26(金) 21:46:49 ID:6xWpg1Pyas
工学人「それじゃタンクから魔力を放出しますよ。上空に向けて出しますけど、一応離れてください」
工学人「いきますよ……そいっ!」
女戦士「うおっ!……すっげー魔力だな、おい」
ハーピー「こんな魔力を浴びたりしたら、確実に命を落としますね……」
女勇者「女僧侶!」
女僧侶「わかってます!こんな魔力を長らく放置するわけにもいかないでしょう」
女僧侶「いきますよ……はあああああ……!」
ウィッチ「あんなに強大だった魔力がみるみる小さくなってく……」
龍人「代わりに穴が上空に出現したなぁ。こいつが噂の異世界への扉ってか」
女僧侶「ふう……これで異世界へと通じたはずです」
女僧侶「資料に沿って実行したので、恐らく異界王の城の中に繋がってるはずです」
女勇者「……ついに来たんだね、この時が」
側近「工学人、念のため閉じる分の魔力も放出する準備をしといてくれ」
工学人「わかりました!」
側近「女勇者は浮遊魔法は使えないんだったな。じゃあ俺に掴まっとけ」
女勇者「うん、わかった」
龍人「よーし、そんじゃ行ってくんぜぇ!!」
557: 1:2012/10/26(金) 21:47:51 ID:6xWpg1Pyas
ゴーレム「行ってらっしゃいませ!無理はしないでくださいね!」
女戦士「無理せずに頑張って絶対に魔王見っけてこいよ!」
女僧侶「どっちなんですか、それ……」
勇者「……入ってったな。こうなると、俺達はもう待つしかできないな」
女魔法使い「……」
ウィッチ「女勇者達……うまくいくかなあ?」
ハーピー「うまくいくと信じて私達は待ち……きゃあっ!?」
ゴーレム「ハーピーさん、どうされましたか?……っ!」
獣人壱「動くな!動けばこの女を殺す!」
ハーピー「うっ……」
ゴーレム「ハーピーさん!お前……」
獣人壱「動くなっつってんだろ!」
ゴーレム「ぐっ……」
ウィッチ「獣人族……未だに戦争派の種族が何でここに!?」
獣人壱「待ってたんだよ!あいつらが異世界に渡るのをなあ!」
558: 龍人「……俺は?」:2012/10/26(金) 21:49:54 ID:6xWpg1Pyas
獣人壱「魔王が死んで、ようやく世界を魔物と人に別つ時がきたと思った」
獣人壱「だが、結果としてそれは叶わず、魔物と人はお互いを受け入れたまま世界を再生した」
獣人壱「それは何故か?魔物と人が手を取り合って、前魔王に匹敵するような力を得たからか?違うっ!」
獣人壱「前魔王が死してなお、お前らを強く引っ張る強大な存在があったからだ!」
獣人壱「側近は言うまでもなく今の魔界を引っ張る共存派だ」
獣人壱「女勇者は絶望に染まるお前らに希望を植え付けた張本人だ」
獣人壱「そうして強く引っ張る奴がいるから、お前らも協力出来て力が生まれるんだよ!」
女戦士「た、確かに女勇者や側近がいなかったら、今この結果はなかったかも……」
女僧侶「で、でも!確かにきっかけは女勇者さん達ですが、今はこうして手を取り合うことを達成してます!今の私達には、自ら手を差し出す勇気が備わってます!」
獣人壱「どうだろうなあ?じゃあ何でお前らはそれを指摘されて焦ってんだ?」
獣人壱「協力が力を生むのなら、力強く引っ張る代表がいなくてもお前達だけでやっていけるだろ?何を焦る必要がある?」
獣人壱「……結局お前らは側近や女勇者についてって、奴らが織り成す平和についていってるだけなんだ!」
獣人壱「つまりだな……いくらお前ら雑魚をちまちま潰したって、今の状況はひっくり返らねえ」
獣人壱「でも、そういう引っ張るリーダーを潰しさえすれば、お前らは勝手に崩れてくれるんだよ!そうなりゃもう戦争派のもんだ!」
559: 龍人「なぁ……俺もいるよ?」:2012/10/26(金) 21:51:56 ID:6xWpg1Pyas
ウィッチ「で、でもあんたなんかが側近様や女勇者を倒せるって言うの!?笑わせないでよ!」
獣人壱「倒す必要なんかねえよ。そのためのこのタイミングだ」
獣人壱「おい、お前ら。いますぐあの穴閉じろ」
ゴーレム「なっ!?あの穴にはまだ側近様方が……」
獣人壱「だからだよ!異世界に追いやってこの世界から弾いてしまえばいいんだよ!」
獣人壱「側近と女勇者さえいなければ、俺達戦争派にだって勝機はあるんだぜ!」
獣人壱「わざわざ弱体化してくれたゴーレム族に、自分じゃ行動も起こせねえ雑魚共ばっかだろ!何を恐れる必要がある!?」
獣人壱「それでも強さだけで言えば、勇者みたいに侮れねえ奴はいるが、それくらいなら手段を選ばなければどうとでもなる」
獣人壱「ほら、俺の言う通りにしねえとこの女が死ぬぞ!」
ハーピー「くっ……皆さん、私のことはいいです!この方の言う通りにしてはなりません!」
獣人壱「できねえんだよ、お嬢さん!こいつらが犠牲者を出す選択なんてなあ!」
獣人壱「なんたって、皆の命は大好きな前魔王様が守りたかった財産だからなあ!」
獣人壱「俺は何も側近達に死ねって言ってんじゃねえ。異世界に取り残されろってんだよ」
獣人壱「それともあれか?僕達には側近様達が必要だから、この女は見殺しにしよ〜ってか?」
獣人壱「本当に皆の命を大切にしたいなら、そんなことは選べねえよな〜?」
女戦士「くそっ……腐れ外道が……」
560: 龍人「(´;ω;`)」:2012/10/26(金) 21:54:01 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「どうしましょう……」
勇者「前魔王がいれば何の問題もなかっただろうな。それに側近ならこの状況でも無事に人質を守りながら奴を倒す方法を思いつくかもしれん」
勇者「くっ……奴の言う通りだな。俺達が互いに手を取り合っても、前魔王や側近、女勇者のような頼れるリーダーがいなければ、何もできない……」
ウィッチ「そ、それってハーピーを見殺しにするってこと!?」
勇者「いや、彼女の命を軽視するわけにはいかない。この世界の誰しもが、大切な仲間なんだ」
勇者「……側近や女勇者がこの世界から消えるのは大きな痛手だが、だからって犠牲者を出すような真似はすべきじゃない」
勇者「……閉じよう。俺達は命を見捨てるわけにはいかない」
ゴーレム「……」
女戦士「だ、大丈夫だよ!私達には女僧侶もタンクもあるんだ!今はあの屑に従って、後々助け出せばいいんだよ!」
勇者(しかし、それでは頼れるリーダーを失う。統率のなくなるであろうこれからを考えれば戦争派の攻撃も激しくなるだろう)
勇者(そんな中でタンクを守りきり、魔力を溜めて再び異世界へ繋げることは可能だろうか)
勇者(本当に俺が今からやろうとしてることは正しいのだろうか……)
561: 1:2012/10/26(金) 21:56:35 ID:6xWpg1Pyas
魔王「今日はここまでだよ!」
魔王「整いました!」
側近「……」
魔王「いや、整いましたって……」
側近「……はい、魔王様」
魔王「はい!魔王とかけまして、弓道と解きます!」
側近「その心は?」
魔王「どちらもやさしいでしょう!まおっちで〜す!」
側近「優しいと……もしかして矢刺しってことですか?」
魔王「うん!」
側近「ただの馬鹿じゃないですか」
魔王「馬鹿って言うなよ!難しいんだぞ、これ!」
側近「……整いました」
魔王「ええ?あ、はい」
側近「魔王様とかけまして、ボトムズと解きます。その心は、どちらも最低野郎です」
魔王「おいぃ!?俺に対してはマジの意味で言ってるでしょ!?」
側近「整いました。魔王様は屑でしょう」
魔王「ストレートだよ!捻りなく真っすぐに悪口放ってきたよ!」
側近「整いました」
魔王「整わないでよ!お願いだからもう黙ってぇ!!」
魔王「今回の更新のまとめだよ。いやっほー!>>551-560」
562: 名無しさん@読者の声:2012/10/26(金) 22:00:16 ID:HCMSYozMWM
獣人…貴様…問答無用でバイブ責めにケテーイしました今から泣いて詫びたって遅いんだぜ
20個くらいつけてフラフラにしてやんよ!(`・ω´・)b
今日は観衆ね中に抜いてるコ居なかったのね
ちょっと寂しい気もする
つティッシュ(1用)
つCCCCCC
563: 名無しさん@読者の声:2012/10/26(金) 22:44:49 ID:E4SxfhN7f.
獣人、てめぇ…!
側近、気づいて上げて!!
魔王へ
つ美女×六十
1へ
つ腐った林檎
つ支援
564: 名無しさん@読者の声:2012/10/26(金) 23:28:47 ID:5lSNJ/Zbk.
龍人が可愛いすぎてもう…っ
イカ明太あげるから泣かないで!!
三バカも頑張れーっ
取り敢えず獣人はそこ正座しようか、はよ
565: 名無しさん@読者の声:2012/10/27(土) 00:05:17 ID:5DhxIxj3Ng
あ…イカ臭いのはすべらすやつだったんだね
前回の時はROM専だったからつい…
あと>>1さんに変なキャラが定着してもいけないですもんね
以後放置します//
これからも頑張って下さい!!
つエロ本
龍人ちゃんかわゆす
つC
566: 名無しさん@読者の声:2012/10/27(土) 09:14:23 ID:sF1XQdlJCo
魔王生きてろよ・・・
支援
567: 名無しさん@読者の声:2012/10/27(土) 15:20:06 ID:VLX1F5r/5c
かわいい女戦士タンは俺の嫁!!
SS完結したら貰ってくからな!
付いてこい!!
つC
568: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/27(土) 21:44:47 ID:6xWpg1Pyas
>>562
獣人に関しては、俺その場面見たくないので、俺のいないところでお願いできると嬉しいです。
事後報告で知らせてくれればそれでいいので、獣人の処理は任せました。頑張って!
抜いてるコに関してですが、割と真面目に俺がイカキャラ抜け出したいので、思い切って外してみました。
一つのギャグやネタで生き残れるほど甘い世界やないんや!っていう感じの理由で外したことにしといてください。あと、ティッシュありがとうございます。
>>563
側近「美女六十人ってなんか生々しい数字ですよね……アフリカで一夫多妻としてそれくらい結婚してる人とか下手したらいるんじゃないですか?」
魔王「俺に美女六十人!?やったー!美女は俺が選んでいいの?架空のキャラとかあり?」
側近「魔王様が好きに選べばいいんじゃないですか?俺達も架空のキャラなんで、それでいいでしょ」
魔王「わかったー!まずは女勇者ちゃんでしょ!それに女戦士ちゃんに女僧侶ちゃん、女魔法使いちゃんも必須で……」
魔王「……馬鹿な。六十じゃとても選びきれない!?」
側近「どんだけ好きな女性がいるんですか……」
魔王「女の子は皆好きだよ!女勇者ちゃんが一番だけどね!」
側近「誰かこいつをどうにかしろよ……」
1(腐った林檎……?何か嫌われてんのかな、俺……)
569: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/27(土) 21:45:47 ID:6xWpg1Pyas
>>564
龍人「本っ当に今作での俺の扱い、ずさんだよな!」
スライム「そう?>>362-369辺りで男を上げたじゃん」
ゾンビ「前作は悪役だったって考えたら飛躍の年じゃん。どこがずさんなんだよ」
ドラゴン「俺らの方がずさんだよ!そもそも出番がないよ、ちくしょう!」
龍人「うっせぇんだよ、ぼんくら共!出番が欲しけりゃ頑張りやがれよ!」
>>565
滑らすっていうか、滑ってると思いながらも続けたって感じです。
さりげなくボケを振りまいて、軽ーく笑っていただければ、と思って投入しました。その結果、前作は軽くスルーでした。
そして今作、前作の分も取り戻す勢いで皆さんがいじってくださいまして。報われた半面、戸惑ってるって、そういう感じです。
で、今度は放置プレイっぽいですけど、かつてつけてたコテにもMの字がありますし、これはもう別にいいやって感じですね。
いただいたエロ本でも読んで大人しく待ってます。
>>566
とうとう異世界に行けたっぽいですからね。
魔王の現状はそろそろわかるって段階でしょう。
果たしてどうなてるのでしょうか。それは本編のお楽しみです。
>>567
女戦士「何か私を嫁にしたい奴、けっこういるみたいだな。もの好きもいたもんだな」
女戦士「ついてこいってか。いいじゃん、そういう男らしくて強い奴、私は好きだぜ」
女戦士「後は一緒に酒でも飲んで騒げりゃ文句もねえかな。その辺どうよ?」
570: 1:2012/10/27(土) 21:47:03 ID:6xWpg1Pyas
側近「……ここが異世界か」
龍人「何だ、ここ?城ん中か?」
女勇者「魔王城や王都の城と比べると……正直しょぼいかも」
側近「文明のレベルは俺達のが高いのかもな」
側近「とにかく、まずは辺りを調べてみるか。くれぐれも誰かに見つかったりは……」
兵1「お、おい!何だ、あの穴は!?」
兵2「何者かがいるぞ!侵入者だ!」
龍人「おい、さっそく見つかってんじゃねえか」
側近「……見つかったものは仕方ない。攻撃されたら応戦するぞ。決して相手を殺したりはするなよ」
女勇者「わかってるわよ、そんなこと!」
兵1「うおお!」シャキンッ
側近「剣術使いか……」シャキンッ
兵1「はああ!」シュババババッ
側近「……大した使い手ではないな。ほれっ」シュパンッ
兵1「っ!」
側近「俺がその気ならお前はもう斬られてた。死にたくないなら退くんだな」
兵1「くっ……!」
571: 1:2012/10/27(土) 21:48:26 ID:6xWpg1Pyas
兵2「どけ!接近戦が駄目なら……はああ!」バシューッ
龍人「攻撃魔法もしょぼいな。これなら……」ドゴーン!
兵2「よし!まずは一人!」
龍人「……防御魔法をかけるまでもねえなぁ」ニヤァ
兵2「っ!む、無傷だと!」
側近「……いつか異界王が、俺ならすぐナンバー2になれるとか言ってたが、本当みたいだな。配下の実力は大したことない」
側近「この実力差なら、こちらで活動するのも問題ないかもな」
兵1「くそ、どうする!?俺達では対処できそうにない!」
兵2「止むを得ん!王に報告し、応戦してもらおう!行くぞ!」ダッ
女勇者「っ!王ってまさか……」
側近「いや、異界王じゃない可能性だってまだある。あれから半年経ってんだ、死んでたら誰かが王位を継いでるだろう」
側近「この世界で戦闘力において脅威的なのは恐らく異界王だけだ。新しい王なら、俺達がやられる可能性は低く思える」
側近「王を待ってみようか。俺達の目的を知ってもらい、捜索の許可をもらえれば安全に魔王様の遺体を探し出すことが出来る」
女勇者「……もし、今も異界王が王をやってたら?」
側近「……即座に逃げよう。すぐに戻れるよう準備はしておけよ」
龍人「おいおい、もう異世界探検は終わりかよ」
側近「相手が異界王だったらの話だ。そうじゃないことを祈ろう……」
572: 1:2012/10/27(土) 21:49:52 ID:6xWpg1Pyas
兵1「はやく!こちらです!」
兵2「ほら、トランプやってる場合じゃないですって!」
「待ってよー!あ、ばらけた!せっかく手札綺麗に揃えてたのに!」
側近「っ!!」
龍人「おい、この声……!」
女勇者「まさか……まさかっ!」
魔王「敵襲って言っても向こうから襲う気配はないんでしょ?だったら話し合いで解け……つ……」
側近「……魔王様」ポロッ
女勇者「魔王……魔王……!」ポロポロ
魔王「……女勇者ちゃん。それに側近も……」ポロポロ
女勇者「うあああ!!まおおぉぉ!!」ポロポロ
側近「生きて……生きてらっしゃったんですか……」ポロポロ
魔王「み、皆何でここに……?会いたかったよぉ……」ポロポロ
三人「うわあああああ!!」ナキーノダキアイーノ
龍人「……ボケがぁ。ガキみたいにはしゃいでんじゃねぇよ……」ポロポロ
兵1「え?え?ど、どういうことだ、これ?」
573: 1:2012/10/27(土) 21:50:26 ID:6xWpg1Pyas
兵1「……魔王様の御友人とは露知らず、失礼いたしました!」ドゲザー
兵2「側近様や女勇者様、龍人様のお名前は常々お聞きしておりました!どうか無礼をお許しください!」ドゲザー
女勇者「い、いや、いいんですよ。見知らぬ誰かが城にいて、防衛を図るのは当然だと思います」
兵1「あなたが女勇者様ですか。なるほど、お綺麗な御方ですね」
兵2「魔王様が好きになるのも頷け……」
魔王「わああああ!ちょっとそれ言わないでよおおお!」
女勇者「……?」
側近「……ところで魔王様、何故このようなことになってるのか説明していただけますか?」
側近「異界王はどうなったのか、魔王様は何故生きてるのか、どうしてこの世界の王となってるのか……お願いします」
龍人「クールに決めてくれるもんだな、側近。少し前まで泣きじゃくってたのによ」
龍人「魔王様ぁwww生きてらっしゃったんですかぁwwwえーんえーんwwww」
側近「殺すぞてめえ!つーかてめえも泣いてただろうが!」
龍人「俺はお前ほど無様に泣きじゃくってはねえよwww」
魔王「まあまあ二人とも。仲良くしようよ。喧嘩したって仕方ないよ」
魔王「……側近の言い分だと、俺死んだことになってんだね」
魔王「とりあえず……あの日のことと、それからを説明するよ……」
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