書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
383: 1:2012/10/15(月) 23:35:05 ID:6xWpg1Pyas
魔王死亡の発表から数日。
魔物A「おらおらー!どけどけ、人間共!」
魔物B「このまま王都制圧したるぞ、こらー!」
市民「うわあ!助けてー!」
女戦士「……調子乗ってんじゃねーぞ、雑魚共!」ゲンコツ!
魔物A「え……ぎゃあああ!」デュクシッ
魔物B「ひいいい!」デュクシッ
女戦士「ったく、そんな弱さで王都制圧とか、妄言は酔ってから言えってんだよ」
市民「女戦士様、ありがとうございました!」
女戦士「いーよ別に。これが私の仕事なんだしな!」
女戦士「それより……この二匹は責めても、魔物そのものは責めんでやってくれな」
市民「……わかってます。魔王様だって……魔物だけど優しかったですしね」
384: 1:2012/10/15(月) 23:36:10 ID:6xWpg1Pyas
市民「女戦士様が王都を守ってくださるおかげで、俺達は安心して生活できます。ありがとうございます!」
女戦士「どうせなら女勇者や女魔法使い、女僧侶がよかったろ?わりいな、私みたいな男女が担当になっちまってwww」
市民「いえ、そんなことはありませんよ!女戦士様も大変お美しいですよ!」
女戦士「お世辞ありがとな。……各街に一人ずつの派遣だからなー」
女戦士「馬車旅数日で魔界から人間界行ける描写しちゃったり、判明してる街とかが少ないから狭いって印象あるけど」
女戦士「それでも実際にはかなり広い世界だし、街もたくさんあるからな。一つの街に勇者パーティ丸々派遣してたら足りなくなっちまうからな」
市民「ど、どうしたんですか?急に説明口調になりましたけど」
女戦士「いいんだ、気にするな!まっ、とにかく私がいる間は王都を平和にしてやっから、お前らは安心して過ごしてろ!」
市民「はい、ありがとうございます!」
女戦士「じゃあ私はこのアホ二匹を牢獄にでもぶちこみにいくわ」
市民「はい、失礼します!」
女戦士(……まあ、実は王都にはもう一人いるんだけどな)
385: 1:2012/10/15(月) 23:37:04 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「うーっす、女勇者ー、生きてっかー?」ガチャッ
女勇者「……」
女戦士「おいおい、今日も飯食ってねえのかよー。私だって頑張って作ってんだぞー」
女戦士「まあ確かに見た目はわるいかもしれんが、酒飲み仲間からは味は好評なんだぞ?」
女戦士「まあ酒でべろんべろんに酔ってて、味がわかんないせいかもしれんけどなwww」
女戦士「ほらー、身だしなみもちゃんとしないと。せっかくの美貌が台無しだぜー?」
女戦士「美容にずぼらな私のがマシな状態って、お前今どんだけなんだよwwwほら、手伝ってやるからしゃきっとしようぜ」
女戦士「なんか私通い妻みたいだなwwwどっちかっつーと私のが夫役似合いそうなもんだがwww」
女勇者「……」
女戦士「……なあ、元気出そうぜ。今のお前見てると私も辛くなるよ……」
386: 1:2012/10/15(月) 23:37:59 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……私が魔王を殺した……」
女戦士「またその話か。聞き飽きたって」
女勇者「私が……一方的に魔王に世界の行方を託したから……」
女戦士「だから言ってるだろ?あの時、魔王に全てを託したのは女勇者だけじゃないよ。私達だってそうだったよ」
女戦士「世界中の皆が状況知ってたら全員魔王に任してただろうし、魔王本人もそれで納得してたって」
女戦士「魔王を殺したのは敵!女勇者は悪くない!だから元気出せよ」
女勇者「……女戦士はよく元気でいられるね」
女戦士「……あ?」
女勇者「魔王が死んだのに……何でそんな元気なの?」
女勇者「女戦士は魔王のことなんかどうでもいいんでしょ?」
女勇者「私は魔王が大好きなのよ!大好きで愛してて……だから悲しくて仕方ないのよ!」
女勇者「魔王のいない世界でどう元気になれっていうの!?もう私の命に意味なんかないよ!」
女戦士「おい……お前、本気で言ってんのか?」
女勇者「ああ、そうか。死んだら魔王に会える……」
女戦士「このボケがぁ!」パーンチ
女勇者「ぐっ!」バキッ
387: 1:2012/10/15(月) 23:38:58 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「どうでもいいわけないだろ!悲しくないわけないだろ!」
女戦士「そりゃ私は愛してなかったけど……それでも友達として大好きで、そんなあいつが死んで悲しいよ!」
女勇者「じゃあどうしてそんなに元気でいられるのよ!」
女戦士「それがあいつの望みだからだろ!」
女勇者「っ!」
女戦士「あいつは何で死んだんだ!?皆を、お前を苦しめたくてか!?違うだろ!」
女戦士「皆に、お前にこの世界で幸せになってほしかったからだろ!だから命を懸けてでも世界を守ったんだろ!」
女戦士「だったら私達は!あいつの命を無駄にしないためにも、この世界で笑顔でいるべきだろ!違うか!?」
女勇者「……」
女戦士「だから……死んだら会えるとか、悲しくなるようなこと言わんでくれよ……」グスッ
女戦士「滅茶苦茶なこと言って迷惑かけるのは私の役目だろ……はやく綺麗でかっこいい女勇者に戻ってくれよぉ……」ポロポロ
女勇者「……」
388: 1:2012/10/15(月) 23:39:38 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「あいつのことを今でも想ってるのなら……女勇者も前向きに生きてくれよ……」ポロポロ
女戦士「辛いのはわかるよ……でも、あいつがそうしたように、辛い時こそ笑顔で頑張ろうよ……」ポロポロ
女勇者「……」
「きゃあああ!」
女勇者「っ!」
女戦士「っ!」
女戦士「悲鳴……!くそ、今日は馬鹿がよく出るな!」グシグシ
女戦士「女勇者!私は街の皆を守ってくる!」ダダダ
女勇者「……」
389: 1:2012/10/15(月) 23:40:28 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……」
女勇者「魔王……私は、残された世界で何をすればいいのかな」
女勇者「私はこの世界でどうあるべきなのかな」
女勇者「私の命はこの世界でまだ意味があるのかな」
女勇者「魔王……あなたなら、何て言うのかな」
女勇者「魔王……」
390: 1:2012/10/15(月) 23:42:26 ID:6xWpg1Pyas
魔物C「魔王亡き今、人間を滅ぼすチャンス!王都を制圧すれば勝ったも同然だぜ!」
女戦士「やいやいやい、糞野郎!人の街で勝手やってんじゃねえ!」
魔物C「黙れ人間!世界は魔物が制するべきなんだ!」
女戦士「そんなわけねーだろバーカ!つーかお前、よく王都まで攻めれたな!」
魔物C「今は馬鹿な人間どもが勝手に混乱してくれてるからな!共存派を装えば侵入は容易いぜ!」
魔物C「それどころか、マジな共存派の魔物を疑って攻撃する人間までいやがる!あいつらはいい隠れ蓑になってんぜ!」
女戦士「……くそっ!」
魔物C「愚かな人間を利用すればこの通りさ!そして今日、お前を倒して王都を落とす!」シュババババ
女戦士(むっ……こいつはなかなかやるな。だが……)
女戦士「私の敵じゃねえんだよ!」ツルギスパーン
魔物C「ぐあああああ!」
女戦士「……そんな酷い怪我じゃないから安心しな」
魔物C「……ふふふ。ふははははっ……」
女戦士「何がおかしいんだよ?Mなんか、お前?」
魔物C「言っただろ?共存派を装えば侵入は容易いんだよ……」
魔物D「隙ありぃ!」バッ
女戦士「仲間っ!?しまっ……」
391: 1:2012/10/15(月) 23:43:19 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「はあっ!」ツルギスパーン
魔物D「なっ……ぎゃああああ!」
女戦士「女勇者!」
魔物C「ば、馬鹿な……!各街に一人の警備じゃなかったのか……!?」
女勇者「ごめんね。私、今までショックで職務放棄して引き籠ってたんだ」
女勇者「正直今も辛いけど……女戦士の言葉をきっかけに、いろいろ考えたよ」
女勇者「私は……魔王の残してくれた世界で、魔王がやりたかったことをやる!」
女勇者「あいつが今もここにいたら、絶対にこの混乱を鎮めるように頑張るはず!」
女勇者「だから私は……この混乱を鎮めるように頑張るよ!あいつのように笑顔で!」
女戦士「女勇者……」
女勇者「ごめんね、女戦士。でも、もう大丈夫。本当にありがとう」
女勇者「天国の魔王に喜んでもらえるように、私はこの世界で出来る精一杯を頑張るよ!」
女戦士「女勇者ぁ……よかったぁ……本当によかったぁ……」ウルウル
392: 1:2012/10/15(月) 23:44:59 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……私、王都の警備につかなくていいの?」
女戦士「世界中の混乱を鎮めるっていうでかいことしようとしてんだろ?だったら王都に閉じこもってる必要はねえよ」
女戦士「今日みたいに馬鹿はちょくちょく出やがるけど、私がいれば大丈夫だからよ!」
女勇者「……ピンチだったくせに」
女戦士「いや、あれはだって不意打ちだったから!」
女勇者「ふふふ、冗談だよ。女戦士の強さはちゃんと知ってるから」
女戦士「……私も女勇者の強さを知ってる。こうして、立ち直ってくれたからな」
女勇者「そうさせたのは女戦士だよ」
女戦士「立ち直ったのはお前自身だろ」
女勇者「……女戦士とはよく喧嘩もしたりするけど、仲間でよかったって思うよ」
女戦士「私もだ。女勇者が仲間で本当によかった」
女戦士「……いろいろ話したい気分だけど、世界は私達を待ってはくれないよな」
女戦士「行ってこい、相棒!さっさと世界に平和を呼び戻せ!」
女勇者「うん、行ってきます!」
393: 1:2012/10/15(月) 23:46:24 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。
携帯の電池パックが限界だったんです。三十分持たないとか普通で、もはや携帯できる電話じゃねえよって感じでした。
真面目に生活に支障が出てたので、この度新しい電池パックを買ったんですよね。
そしたらこれがめっちゃ持つんですよ。うーわ、これなら携帯できるやん!って感じで。
そんなわけで、ここ最近愉快な気持ちで毎日を過ごせてるんですね。こういう単純なことでテンションあがる俺はどこまで単純なんでしょうね。
今回の更新のまとめです。
>>383-392
394: 名無しさん@読者の声:2012/10/15(月) 23:48:30 ID:n5SpKGfylU
女勇者ちゃん立ち直ったー!
これからの展開にwktk
支援
395: 名無しさん@読者の声:2012/10/15(月) 23:50:32 ID:tsx42v3tnE
女戦士ちゃんなんてイケメン…嫁に来ないか(キリッ
女勇者ちゃんもちょっと元気出たみたいだし安心しました
だから魔王はよ出てこいやゴルア!
携帯の電池がヤバい俺からCCCCCC
396: 名無しさん@読者の声:2012/10/15(月) 23:57:51 ID:V5NCU2kcCg
女勇者大好きすぎる!
くそっ!魔王が羨ましい…
つCCCCC
397: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 00:29:21 ID:N2k6Sm42ww
龍人好きな私376です!
125で合ってますw実は序盤にもごほごほっ
覚えてくれてて嬉しい反面、時間のない中レスを探させてしまったのかと思うと申し訳ないデ-ス…
そろそろうざいと思うので、龍人の嫁に立候補しつつ、静かに魔王を待つとしますCC
398: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 05:10:25 ID:mw9e3sP.aI
前作から大好きです!と初めて書き込んでみる←
しかし魔王様かわええ。けど私的に一番可愛いのは1だと思いますの。なんで1貰ってっていいですか?
っCCCCC
399: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 05:58:21 ID:E4SxfhN7f.
魔王おおおおお!
出てきてよ!
大好きだああああァ!
このスレが命の水です
400: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 11:57:25 ID:lAH9t/2Vuc
400!
401: 名無しさん@読者の声:2012/10/16(火) 18:48:09 ID:E4SxfhN7f.
ひぎゃあああ!!
ま、魔王が出てこない…
もう!魔王→(((((;A;)→コナン 世良
早く魔王出てきてよ!
402: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/16(火) 22:25:39 ID:6xWpg1Pyas
>>394
女勇者が立ち直って本当よかったですよね。
今のうちにぶっちゃけますが、今回のパートの主役は女勇者みたいなもんですからね。
立ち直ってもらわないと割と真面目に話がやばいですよ。
>>395
女戦士「ほーう、私を嫁にするか。そーかそーか」
女戦士「でも悪いな。私みたいな男女だって、一応は理想とするタイプがあるんだよな」
女戦士「やっぱ男たるもの強くて頼りになる奴じゃねーとな!つーわけで、私に勝てるくらいの奴ならいいぜ?」
女戦士「そんでもって私みたいなのでも見捨てないで引っ張ってくれるような男と付き合いてえなあ。はあ……いい加減彼氏作ってみてーわ」
>>396
魔王様は本当に羨ましいですよね。
あんな性格なので、自分からアタックとかはしたことないと思うんですよ。
なのに自然と相手から好かれて、挙句ファンクラブが出来る始末ですからね。どういうことなんですか、これは。
>>397
本当ですね。序盤にもありました。すっかり失念しておりました。
レスを探させて〜に関してですが、そんなに気にしないでけっこうですよ。
誰に言われるまでもなく自分で見返してネタになりそうな部分とか探すような奴ですから。苦じゃないんで、気にせず自由にいてください。
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