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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


383:🎏 :2012/10/15(月) 23:35:05 ID:6xWpg1Pyas
魔王死亡の発表から数日。

魔物A「おらおらー!どけどけ、人間共!」

魔物B「このまま王都制圧したるぞ、こらー!」

市民「うわあ!助けてー!」

女戦士「……調子乗ってんじゃねーぞ、雑魚共!」ゲンコツ!

魔物A「え……ぎゃあああ!」デュクシッ

魔物B「ひいいい!」デュクシッ

女戦士「ったく、そんな弱さで王都制圧とか、妄言は酔ってから言えってんだよ」

市民「女戦士様、ありがとうございました!」

女戦士「いーよ別に。これが私の仕事なんだしな!」

女戦士「それより……この二匹は責めても、魔物そのものは責めんでやってくれな」

市民「……わかってます。魔王様だって……魔物だけど優しかったですしね」
384:🎏 :2012/10/15(月) 23:36:10 ID:6xWpg1Pyas
市民「女戦士様が王都を守ってくださるおかげで、俺達は安心して生活できます。ありがとうございます!」

女戦士「どうせなら女勇者や女魔法使い、女僧侶がよかったろ?わりいな、私みたいな男女が担当になっちまってwww」

市民「いえ、そんなことはありませんよ!女戦士様も大変お美しいですよ!」

女戦士「お世辞ありがとな。……各街に一人ずつの派遣だからなー」

女戦士「馬車旅数日で魔界から人間界行ける描写しちゃったり、判明してる街とかが少ないから狭いって印象あるけど」

女戦士「それでも実際にはかなり広い世界だし、街もたくさんあるからな。一つの街に勇者パーティ丸々派遣してたら足りなくなっちまうからな」

市民「ど、どうしたんですか?急に説明口調になりましたけど」

女戦士「いいんだ、気にするな!まっ、とにかく私がいる間は王都を平和にしてやっから、お前らは安心して過ごしてろ!」

市民「はい、ありがとうございます!」

女戦士「じゃあ私はこのアホ二匹を牢獄にでもぶちこみにいくわ」

市民「はい、失礼します!」

女戦士(……まあ、実は王都にはもう一人いるんだけどな)
385:🎏 :2012/10/15(月) 23:37:04 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「うーっす、女勇者ー、生きてっかー?」ガチャッ

女勇者「……」

女戦士「おいおい、今日も飯食ってねえのかよー。私だって頑張って作ってんだぞー」

女戦士「まあ確かに見た目はわるいかもしれんが、酒飲み仲間からは味は好評なんだぞ?」

女戦士「まあ酒でべろんべろんに酔ってて、味がわかんないせいかもしれんけどなwww」

女戦士「ほらー、身だしなみもちゃんとしないと。せっかくの美貌が台無しだぜー?」

女戦士「美容にずぼらな私のがマシな状態って、お前今どんだけなんだよwwwほら、手伝ってやるからしゃきっとしようぜ」

女戦士「なんか私通い妻みたいだなwwwどっちかっつーと私のが夫役似合いそうなもんだがwww」

女勇者「……」

女戦士「……なあ、元気出そうぜ。今のお前見てると私も辛くなるよ……」
386:🎏 :2012/10/15(月) 23:37:59 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……私が魔王を殺した……」

女戦士「またその話か。聞き飽きたって」

女勇者「私が……一方的に魔王に世界の行方を託したから……」

女戦士「だから言ってるだろ?あの時、魔王に全てを託したのは女勇者だけじゃないよ。私達だってそうだったよ」

女戦士「世界中の皆が状況知ってたら全員魔王に任してただろうし、魔王本人もそれで納得してたって」

女戦士「魔王を殺したのは敵!女勇者は悪くない!だから元気出せよ」

女勇者「……女戦士はよく元気でいられるね」

女戦士「……あ?」

女勇者「魔王が死んだのに……何でそんな元気なの?」

女勇者「女戦士は魔王のことなんかどうでもいいんでしょ?」

女勇者「私は魔王が大好きなのよ!大好きで愛してて……だから悲しくて仕方ないのよ!」

女勇者「魔王のいない世界でどう元気になれっていうの!?もう私の命に意味なんかないよ!」

女戦士「おい……お前、本気で言ってんのか?」

女勇者「ああ、そうか。死んだら魔王に会える……」

女戦士「このボケがぁ!」パーンチ

女勇者「ぐっ!」バキッ
387:🎏 :2012/10/15(月) 23:38:58 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「どうでもいいわけないだろ!悲しくないわけないだろ!」

女戦士「そりゃ私は愛してなかったけど……それでも友達として大好きで、そんなあいつが死んで悲しいよ!」

女勇者「じゃあどうしてそんなに元気でいられるのよ!」

女戦士「それがあいつの望みだからだろ!」

女勇者「っ!」

女戦士「あいつは何で死んだんだ!?皆を、お前を苦しめたくてか!?違うだろ!」

女戦士「皆に、お前にこの世界で幸せになってほしかったからだろ!だから命を懸けてでも世界を守ったんだろ!」

女戦士「だったら私達は!あいつの命を無駄にしないためにも、この世界で笑顔でいるべきだろ!違うか!?」

女勇者「……」

女戦士「だから……死んだら会えるとか、悲しくなるようなこと言わんでくれよ……」グスッ

女戦士「滅茶苦茶なこと言って迷惑かけるのは私の役目だろ……はやく綺麗でかっこいい女勇者に戻ってくれよぉ……」ポロポロ

女勇者「……」
388:🎏 :2012/10/15(月) 23:39:38 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「あいつのことを今でも想ってるのなら……女勇者も前向きに生きてくれよ……」ポロポロ

女戦士「辛いのはわかるよ……でも、あいつがそうしたように、辛い時こそ笑顔で頑張ろうよ……」ポロポロ

女勇者「……」

「きゃあああ!」

女勇者「っ!」

女戦士「っ!」

女戦士「悲鳴……!くそ、今日は馬鹿がよく出るな!」グシグシ

女戦士「女勇者!私は街の皆を守ってくる!」ダダダ

女勇者「……」
389:🎏 :2012/10/15(月) 23:40:28 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……」

女勇者「魔王……私は、残された世界で何をすればいいのかな」

女勇者「私はこの世界でどうあるべきなのかな」

女勇者「私の命はこの世界でまだ意味があるのかな」

女勇者「魔王……あなたなら、何て言うのかな」

女勇者「魔王……」
390:🎏 :2012/10/15(月) 23:42:26 ID:6xWpg1Pyas
魔物C「魔王亡き今、人間を滅ぼすチャンス!王都を制圧すれば勝ったも同然だぜ!」

女戦士「やいやいやい、糞野郎!人の街で勝手やってんじゃねえ!」

魔物C「黙れ人間!世界は魔物が制するべきなんだ!」

女戦士「そんなわけねーだろバーカ!つーかお前、よく王都まで攻めれたな!」

魔物C「今は馬鹿な人間どもが勝手に混乱してくれてるからな!共存派を装えば侵入は容易いぜ!」

魔物C「それどころか、マジな共存派の魔物を疑って攻撃する人間までいやがる!あいつらはいい隠れ蓑になってんぜ!」

女戦士「……くそっ!」

魔物C「愚かな人間を利用すればこの通りさ!そして今日、お前を倒して王都を落とす!」シュババババ

女戦士(むっ……こいつはなかなかやるな。だが……)

女戦士「私の敵じゃねえんだよ!」ツルギスパーン

魔物C「ぐあああああ!」

女戦士「……そんな酷い怪我じゃないから安心しな」

魔物C「……ふふふ。ふははははっ……」

女戦士「何がおかしいんだよ?Mなんか、お前?」

魔物C「言っただろ?共存派を装えば侵入は容易いんだよ……」

魔物D「隙ありぃ!」バッ

女戦士「仲間っ!?しまっ……」
391:🎏 :2012/10/15(月) 23:43:19 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「はあっ!」ツルギスパーン

魔物D「なっ……ぎゃああああ!」

女戦士「女勇者!」

魔物C「ば、馬鹿な……!各街に一人の警備じゃなかったのか……!?」

女勇者「ごめんね。私、今までショックで職務放棄して引き籠ってたんだ」

女勇者「正直今も辛いけど……女戦士の言葉をきっかけに、いろいろ考えたよ」

女勇者「私は……魔王の残してくれた世界で、魔王がやりたかったことをやる!」

女勇者「あいつが今もここにいたら、絶対にこの混乱を鎮めるように頑張るはず!」

女勇者「だから私は……この混乱を鎮めるように頑張るよ!あいつのように笑顔で!」

女戦士「女勇者……」

女勇者「ごめんね、女戦士。でも、もう大丈夫。本当にありがとう」

女勇者「天国の魔王に喜んでもらえるように、私はこの世界で出来る精一杯を頑張るよ!」

女戦士「女勇者ぁ……よかったぁ……本当によかったぁ……」ウルウル
392:🎏 :2012/10/15(月) 23:44:59 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……私、王都の警備につかなくていいの?」

女戦士「世界中の混乱を鎮めるっていうでかいことしようとしてんだろ?だったら王都に閉じこもってる必要はねえよ」

女戦士「今日みたいに馬鹿はちょくちょく出やがるけど、私がいれば大丈夫だからよ!」

女勇者「……ピンチだったくせに」

女戦士「いや、あれはだって不意打ちだったから!」

女勇者「ふふふ、冗談だよ。女戦士の強さはちゃんと知ってるから」

女戦士「……私も女勇者の強さを知ってる。こうして、立ち直ってくれたからな」

女勇者「そうさせたのは女戦士だよ」

女戦士「立ち直ったのはお前自身だろ」

女勇者「……女戦士とはよく喧嘩もしたりするけど、仲間でよかったって思うよ」

女戦士「私もだ。女勇者が仲間で本当によかった」

女戦士「……いろいろ話したい気分だけど、世界は私達を待ってはくれないよな」

女戦士「行ってこい、相棒!さっさと世界に平和を呼び戻せ!」

女勇者「うん、行ってきます!」
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