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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


200:🎏 :2012/10/3(水) 23:22:33 ID:6xWpg1Pyas
魔王「ただいまー……」

側近「お帰りなさい。早かったですね」

魔王「そう言う側近こそ宿に戻ってんじゃん。もう魔法陣について調べたの?」

側近「そうですね。そちらは……まあ魔王様方の表情的に察することができますけど、一応聞きます。どうでした?」

魔王「真相に関しては聞き出せなかった……」

女勇者「ただ怪しさだけが増しちゃった感じかな……」

側近「そうですか。とりあえず情報整えるために話し合いでもしますか」

魔王「そだねー。女戦士ちゃん達呼んでこよっか」

女勇者「待ってて、皆呼んでくるから」
201:🎏 :2012/10/3(水) 23:24:12 ID:6xWpg1Pyas
女僧侶「それで急に呼んだわけですか」

女戦士「よーよー、一部屋に六人集まるのはさすがに狭いからさっさと済ませようぜー」

側近「そうだな。では俺からまず報告させてもらうが……魔法陣のことだ」

女勇者「魔王が気付いた魔法陣のことね」

側近「魔王様が気付いた?」ピクッ

女戦士「共存の街にでっかく描いてある魔法陣だよ。あれ、魔王が気付いたんだろ?」

側近「……魔王様。あれって魔王様が見つけた物でしたっけ?」ゴゴゴゴ

魔王「そ、そうだったんじゃないかな……」アセダラダラ

側近「そうですか。魔王様の手柄ですか。それじゃご褒美に……」リーガルストレッチ

魔王「ぐにゃあああ!!側近、それご褒美ちゃう!拷問や!……ていうか、渋い技かけるねえええ!!」メキメキ

女戦士「おーい、何遊んでんだよ二人共」

側近「悪い悪い、話に戻ろうか」

魔王「あれ!?技かけたまま話続けんの!?」メキメキ
202:🎏 :2012/10/3(水) 23:25:48 ID:6xWpg1Pyas
側近「とにかく、その魔法陣について調べてみたんだが、あの街を覆う魔法陣はどの書物を探しても見つからなかった」

側近「つまり、奴のオリジナル魔法であると言える」

女僧侶「女魔法使いさんの言う通りでしたね。やはりあれは防御魔法に関する魔法陣ではありませんでした」

女魔法使い「……」ピース

女勇者「更に言えば、持続系の魔法陣ではないことがわかったよ。私が攻撃魔法やっても効果なかったもん」

側近「ならあれは発動系の魔法陣か。ますます怪しいな」

女戦士「……?」

女戦士「お前ら、ストップ!何勝手に専門的な話をしてくれてんだよ!」

女戦士「こっちは魔法のトーシロなんだぞ!ジゾクとかハツドウとかわけわからんこと言うな!説明しろ!」

女勇者「女戦士……わからないなら後で教えてあげるから、今は……」

側近「いや、確認の意味も込めて教えようか。魔王様、教えなさい」

魔王「関節技かけられてる俺が教えるの!?つーか地味に命令系だし!」メキメキ
203:🎏 新要素説明回:2012/10/3(水) 23:28:58 ID:6xWpg1Pyas
魔王「いてててて!女戦士ちゃん、説明するね!」メキメキ

女戦士「おう、よろしく頼む」

魔王「直接かける魔法と違って、魔法陣は書いて魔力を込めたら間接的に魔法効果を与えられるんだよお!」メキメキ

魔王「そしてそれは二つの種類にわけられるよお!いててて!えっと、一つ目が持続系!」メキメキ

魔王「魔法陣を作ってしまえば後は勝手に効果が続いてくれるのがそうだよ!普通、防御魔法や補助魔法で用いられるのがこれだよ!」メキメキ

側近「戦争の際、自陣に補助系魔法陣を作成し、自陣から遠距離攻撃する兵を強化させたりとかな」

女戦士「あーなるほど」

魔王「二つ目は発動系!魔法陣作った人の合図だったり、魔法陣に誰かが入ったりと、何かしらの条件で発動するのがそうだよ!」メキメキ

魔王「その性質から、攻撃魔法が多いんだ!戦場で仕掛けて誰かが引っ掛かるのを待つとか!」メキメキ

女戦士「なるほど、トラップ的な感じか」

魔王「発動系魔法陣は一度使うと消えてしまうよ!一回きりの魔法陣なんだよ!」メキメキ

女勇者「魔道師さんの言い分だと、街はもうできてるんだから防御魔法の効果が発生してないとおかしいんだよね」

女僧侶「今なお効果がないことを考慮すると、魔道師さんの合図で起こる発動系魔法陣だと言えるでしょう」

女戦士「そして発動系は攻撃魔法が多いから、よからぬ感じがするってわけだな。サンキュー、とりあえずわかったわ」

魔王「側近!ちゃんと説明したよ!だからそろそろ技解かない!?」メキメキ

側近「……」グイッ!

魔王「何故力を入れ直したし!?いたたたた!どうせなら女勇者ちゃんにやられたい!」メキメキ
204:🎏 :2012/10/3(水) 23:30:42 ID:6xWpg1Pyas
側近「体から直接出す魔法や完成後即発動の持続系と違って、発動系魔法陣なら魔力の少ない者でも強烈な魔法が放てるんだよな」

女僧侶「発動させるまでに、少しずつでも魔力を足していけばいいんですからね。事前の準備が多ければ多いほど強烈な物になります」

女戦士「じゃあよ、もし共存の街の発動系魔法陣が攻撃系統のだったら……」

側近「まずいことになる。あの大きさで準備期間もバッチリ……それが攻撃魔法陣なら、被害はとんでもないものになる」

魔王「側近!側近!!」メキメキ

側近「何ですか?くだらないことだったら威力増やしますからね」

魔王「これ以上痛くなるの!?えっとね、今日、共存の街であの子みつけたよ!」メキメキ

側近「あの子?」

魔王「あの、魔力の森で俺を殺そうとした女の子!」メキメキ

側近「それって……戦争派の魔物じゃないですか!どうして共存の街に?」

魔王「改心したって言ってたけど、正直怪しい部分はあるよね!」メキメキ

側近「そうですね……」

側近(効能のわからないチラシの魔法に街の魔法陣)

側近(真相を頑なに隠す魔道師、集う戦争派……)

側近(嫌な予感がする……何か、とてつもないことが起こるような……)

側近(……とりあえず、平穏なうちに魔王様を虐げるとしよう)グイッ

魔王「だから何で力増すのよ!?痛いって!俺そろそろ千切れるんじゃないの!?」メキメキ
205:🎏 :2012/10/3(水) 23:32:08 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……今までは疑わしいだけだったから、信じたい気持ちもあって強行突破の類はしなかったけど」

女勇者「もう強引にでも調査した方がいいかもね」

女戦士「魔王、何か自白させるような魔法とか覚えてないの?」

魔王「あるにはあるよー!魔界に伝わる独特の魔法だよお!!」メキメキ

側近「マインドコントロール的な魔法は魔界には多いですよね。俺も魔王様に操られたことありますしね」

魔王「ただ、自分の気持ちを強制的に吐露させる魔法だからね!対象の人や魔物を思うと、使いたくはないよねー!」メキメキ

女僧侶「……もうそのようなことを言ってはいられないところまで来てしまいました」

女僧侶「危ない方向で怪しいのは事実です。何かしらの悪事を企んでる場合、それを防ぐためにも強行すべきですよ」

側近「そうだな……戦力的には問題ない。明日にでも強制的に暴く方針で行こう」

女勇者「もうこれしか方法は残ってないのかな……」

側近「……優しいな。お前も魔王様も」

側近「でも、怪しいのは相手方だ。魔界を統べる者として、人間界を守る者として、防げる悪事は防ぐべきだ」

側近「それで悪事が防げたら、それは正しいことだ。仮に本当に何もなかった時は、俺達皆で謝るとしようぜ」

側近「敵でもかわいそうだと思える優しさがあるなら、事が終わった後に見放さないで支えてやれ。お前や魔王様ならそれができるよ」

側近「魔王様もそれでいいですね?」

魔王「わかったあ!我慢して自白させる魔法かけるよー!」メキメキ
206:🎏 :2012/10/3(水) 23:33:18 ID:6xWpg1Pyas
側近「じゃあそういう感じでいいな?明日はちょっとした勝負だな……」

女僧侶「最悪、戦闘になるかもしれません。今日は明日に備えて休むべきですね」

女戦士「え?じゃあこれから酒飲むのは駄目?」

女勇者「駄目!」

女戦士「……ちょっとしか飲まないから」

女勇者「そんなこと言って、約束守れたことないでしょ!」

女戦士「ケチ!」

女勇者「何とでも言いなさい。さーあんた達は自分の部屋に帰った帰った!」

女勇者「……女僧侶、女戦士が部屋抜け出さないよう見ててね」

女僧侶「わかりました。それでは部屋に戻りましょう」

女戦士「わかるなよ!何だよちくしょー!」

女魔法使い「……」バイバイ

側近「……戻っていきましたね」

魔王「ねえ!話し合い終わったよ!まだかけるの!?」メキメキ
207:🎏 :2012/10/3(水) 23:34:42 ID:6xWpg1Pyas
魔王「あ〜……痛かった〜……」

魔王「ねえ、側近。俺の体、千切れたりしてないよね?」

側近「残念ながら千切れてはいません」

魔王「残念がるとこじゃないからね!?普通喜ぶとこだからね!」

女勇者「……」

女勇者(ここ何日か宿で一緒の部屋で過ごしたけど)

女勇者(この問題が終わったら、それもおしまいになるのかな)

女勇者(明日全てが解決したら、今日が魔王と一緒に居られる最後の夜になるのかな)

女勇者(それは……嫌だなあ)

側近「どうした?暗い顔して。魔王様の体臭がきついのか?」

魔王「え!?俺そんな臭う!?ごめんね、女勇者ちゃん!」

女勇者「え!?あ、いや、そんなことないよ!……ちょっと考え事してただけだよ」
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