書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
180: 1:2012/10/1(月) 23:23:13 ID:6xWpg1Pyas
魔王「……」
女勇者「……」
側近「……」
魔王「……側近、起きてる?」
女勇者「……」
側近「……」タヌキネイリ
魔王「……寝てるか」
女勇者「……」
側近「……」ネテネーヨバカ
魔王「……ねえ女勇者ちゃん」
女勇者「ん、何?」
側近「……」オ?ナンダ?
魔王「俺らが初めて会った日のこと、覚えてる?」
女勇者「もちろん覚えてるよ。あの時はまだ敵同士って立場だったね」
181: 1:2012/10/1(月) 23:24:41 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「魔王城のさ、魔王の間みたいなとこに入った瞬間に爆発が起こったのびっくりしたなー」
魔王「あったねー。あの時はごめんね。魔力の球でマー君ごっこしてたからさあ」
女勇者「出会う前から魔王はやっぱり魔王だったんだね……」
魔王「その後四人と戦闘になったよね。いやあ女勇者ちゃん達は強かったなあ」
女勇者「よく言うよ。私達の合体技受けても平気だったくせに」
魔王「皆の可愛さ、美しさにはKOされてたよ。だからこそ俺やられたふりしてついてったんだもん」
女勇者「あったねー、そんなことも。真相を知った時はびっくりしちゃったよ」
魔王「あの時はごめんね。演技してたからさ、かなり嫌な奴だったでしょ?」
女勇者「私の中で描いていた魔王という存在そのものだったね」
魔王「ごめんねー。嫌な奴になりきって、攻撃されてもおかしくない状態を作りたかったんだ。どうしてもいじめてほしくて」
女勇者「女の子からいじめられるのってそんなにいいの?」
魔王「もう最高ですよ。女勇者ちゃんも是非この卑しい男をいじめてやってください」
女勇者「私はいいよ。いじめられて嬉しい、か……私にはわからないなあ」
182: 1:2012/10/1(月) 23:25:52 ID:6xWpg1Pyas
魔王「そうこうしてるうちに龍人が暴れちゃってさ」
女勇者「龍人、強かったなあ。私、一方的にボコボコにされちゃったもん」
魔王「……その事実を思い出したらムカついてきた。帰ったらあいつ一発殴っとこう」
女勇者「許してあげなよ。私、もう全然気にしてないから。ね?」
魔王「女勇者ちゃんがそう言うなら、許してあげよう」
女勇者「よくよく考えたら龍人のあの行動のおかげで和平結べたところもあるよね」
魔王「そうだね。あの攻防がきっかけではあるもんね」
女勇者「そして人間界と魔界が仲良くなっていったんだよね」
魔王「あの時は想像も出来なかったなあ。女勇者ちゃんとこうして一緒に居られるなんて」
女勇者「本当だよね。私、魔王と一緒に居られて楽しいし、嬉しいよ」
魔王「え?」
女勇者「……あ、いや!ごめん、何でもないよ///」
魔王「……俺も」
女勇者「え?」
魔王「俺も女勇者ちゃんと一緒に居られて嬉しいよ」
女勇者「魔王……」
183: 1:2012/10/1(月) 23:27:46 ID:6xWpg1Pyas
側近「……」イケ!イケ!!
魔王「女勇者ちゃん……ちょっと言いたいことがあるんだけど」
魔王「俺ね、女勇者ちゃんのことが……」
魔王「すっ……すっ……すっ……!」
魔王「……スターフォックスってゲーム知ってる?」
側近「……」ドウシテソコデヤメルンダソコデ!
女勇者「う、ううん、知らない」
魔王「面白いゲームなんだよ。それに、面白いゲームは他にもいろいろあるしさ」
魔王「えっと……今度、機会があったら一緒にやろうね」
女勇者「……うん。共存の街の件が落ち着いたら、その時にでもね」
魔王「約束だよ」
女勇者「うん!約束!」
側近「……」マワリノコトヲオモエヨ、オウエンシテルヒトタチノコトヲオモッテミロッテ!
側近「……」ドウデモイイケドホントニヨミニクイヨネ、コレ
184: 1:2012/10/1(月) 23:28:59 ID:6xWpg1Pyas
朝になりました。
魔王「おはよう、側近!」
側近「ファッキュー、魔王様」
魔王「え~……衝撃的な朝の挨拶来たぁ……」
側近「幾度となく魔王様には失望してきましたけど、今回はかなりの失望ですよ」
魔王「何?俺、側近の夢の中で何かやらかした?」
側近「現実ですよ。やらかしたってレベルじゃないですよ。この意気地無し野郎」
魔王「現実の話っすか!?えー、俺何かしたっけー?」
女勇者「まあまあ側近、あんまり魔王をからかわないであげてよ」
側近「……俺はお前のために言ってやってんだけどな」
女勇者「私のため?何が?」
側近「いや、もういい」
女勇者「よし!それじゃ今日も調査頑張りましょう!」
185: 1:2012/10/1(月) 23:30:23 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。
前作から既に行われていたスレタイ詐欺は今作でも健在のようで、なんか普通にイチャついてますよね。
カップルみたいだろ。嘘みたいだろ。付き合ってないんだぜ、それ。
流石の松岡もこれには苦笑い。
そんな感じの回でしたね、今回は。
いい加減本編進めなくていいのかなと不安になったところで、また次回とさせていただきます。
今回の更新のまとめです。
>>176-184
186: 名無しさん@読者の声:2012/10/2(火) 09:24:28 ID:YaTth/9hro
おもしろい!④④④
187: 1:2012/10/2(火) 22:30:43 ID:6xWpg1Pyas
>>186
支援ありがとうございます。
面白いと言ってもらえて大変嬉しく思います。
パワプロのサクセスで天才選手が出た時くらいの嬉しさです。
そんな天才選手ですが、最後まで無事に育てないと意味がありません。
というわけで、こちらも支援を無駄にしないよう最後まで頑張ります。
188: 1:2012/10/2(火) 22:33:07 ID:6xWpg1Pyas
魔王「よーし、じゃあ共存の街に行って、おじいちゃんからいろいろ話聞こう!」
側近「あ、魔王様。俺は調べ物あるので魔法学の街に残ります」
魔王「え?」
側近「昨日の魔法陣に関して調べてみます。たぶん奴のオリジナルでしょうから望みは薄いですけど、一応」
側近「魔法学の街の図書館でも行けば、あの魔法陣について何かわかるかもしれませんしね」
側近「俺は俺でそう活動しますので、魔王様は魔道師から直接聞きだすのを試みてください」
魔王「待ってよ。それって……今日俺一人で共存の街行けって?」
側近「そうですよ。どうかしました?」
魔王「えええ……怖いじゃんかー。よく知らない街で一人でさー。迷ったらどうすんの?」
側近「……じゃあ女勇者達と一緒に行けばいいんじゃないですか?」
魔王「女勇者ちゃん達に迷惑じゃない?」
側近「おらあ!」アッパー
魔王「おぐぅ!な、何で殴るの!?」
側近「いいから行きなさい!女勇者達の迷惑にはならないから、仲間に入れてもらいなさい!」
側近「ああもう、本当にいい加減にしてくださいよ!鈍感すぎるでしょう!マジ致命傷与えるレベルでボコりますよ!?」
魔王「わ、わかった。わかったから怒らないで。あの、行ってきます」タッタッタッ
側近「……どうなってんだよ、あいつの頭は?」
189: 1:2012/10/2(火) 22:34:19 ID:6xWpg1Pyas
魔王「というわけで、女勇者ちゃん達と共存の街に来てまーす!」
女戦士「よー魔王、ハーレム築けてよかったのうwww」
魔王「ホントだよ。口うるさい側近もいないし、幸せってこういう状況のためにある言葉だと思うよ」
女僧侶「本当に魔王さんは大げさですよね」
魔王「嘘偽りなく本心を言ってるだけなんだけどねー」
女勇者「とりあえず今日も魔道師さんに話を聞きに行ってみよう。……たぶん今日も魔法について教えてくれないと思うけど」
魔王「そうだね。ただ、今日はこっちも武器を持ってるからね」
女勇者「武器?」
魔王「逆転裁判だったら状況がひっくり返るほどの強烈なのだよ。それについて聞いてみよう!」
190: 1:2012/10/2(火) 22:35:24 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「……今日も私に話をしにきてくれましたか」
女勇者「そうですね。やっぱりチラシにかけてた魔法のことを教えていただきたいので」
魔道師「若い女性が毎日のように会いに来て下さるのは大変喜ばしいですが、何度聞かれようとそれを答えるつもりはありませんよ」
魔王「……じゃあ他のことだったら答えてくれます?」
魔道師「他のことですか?何でしょう?」
魔王「この街全域に描かれてる魔法陣について、説明してもらえます?」
魔道師「っ!お気づきでしたか……」
女勇者「魔法陣?それって……街の地面に書いてある模様のこと?」
魔王「これをね、空から見るとね、街サイズの巨大な魔法陣であることがわかるんだよ」
魔王「これ俺が気付いたからね。これ俺が気付いたからね!」
女勇者「やっぱり魔王は凄いね!」
魔王「えへへ~///」
191: 1:2012/10/2(火) 22:37:31 ID:6xWpg1Pyas
魔王「それはともかくとして……おじいちゃん!これはどういうことか説明してもらえます!?」
魔道師「……防御魔法の魔法陣ですよ」
魔道師「共存派が多数派となったとはいえ、世界にはまだ戦争派も存在します」
魔道師「そんな連中にはこの街は目の敵になるでしょう。襲撃も考えられます」
魔道師「そんな狂気から住民を守るための魔法陣です。わかっていただけましたか?」
女魔法使い「違う……」
魔道師「っ!」
女戦士「お、急にどうした?」
192: 1:2012/10/2(火) 22:38:33 ID:6xWpg1Pyas
女魔法使い「こんな模様の防御魔法陣は……存在しない……」
女魔法使い「これはきっとオリジナルの……他の効果のある魔法陣……」
女僧侶「確かに普通の魔法陣なら、その模様を見ただけで女魔法使いさんならわかりますよね」
女魔法使い「勉強……ちゃんとしてるから……」ピース
女戦士「うちの魔法っ娘がこう言ってんだけど、何か言い訳あるか?」
魔道師「……言い訳も何も、これは防御魔法に関する魔法陣ですよ」
女勇者「えい!」ボンッ!
魔王「うわ!……女勇者ちゃん?」
女勇者「……魔道師さん。私、今簡単な攻撃魔法を空に向かって放ちましたけど、何の障害もなく発動できました」
女勇者「この街に防御魔法が魔法陣で常にかかってるとしたら、それはおかしいです。本当のことを教えてください!」
193: 1:2012/10/2(火) 22:39:35 ID:6xWpg1Pyas
魔道師「……最初から本当のことしか言ってませんよ」
女勇者「魔道師さん!」
魔道師「失礼します。この街でやらねばならんことはまだまだありますゆえ……」スタスタ
女僧侶「……行ってしまいましたね」
女戦士「怪しさマックスじゃねーかよ。疑えっつってるようなもんだろ」
女勇者「……」
魔王「……」
女僧侶「ここまで来てしまうと、さすがに裏があると断定せざるを得ませんね。それも、あまりよくない方で……」
女勇者「共存の街……その考えは凄く立派だと思うけど、本当は何かの企みの隠れ蓑でしかないのかなあ……」
魔王「もしそうだったら、凄く残念だよね……」
女勇者「うん……」
194: 1:2012/10/2(火) 22:42:57 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「これ以上魔道師さんから話を聞けそうにないし、今日はもう魔法学の街に戻ろうか?」
女僧侶「そうですね。それでは戻り……きゃあ!」ドンッ
魔女っ娘3「きゃあ!……失礼しました」
女僧侶「いえいえ、こちらこそ不注意でした。申し訳ありません」
魔女っ娘3「すみません、急いでいるので私は……」
魔王「……っ!待って!」
魔女っ娘3「何ですか?……っ!」
女戦士「どした?好みの子なんか?」
女勇者「え……」
魔王「凄まじく可愛いのは認めるけど、そうじゃないよ!君、魔力の森で俺を殺そうとした魔女ちゃんだよね?」
女僧侶「殺そうとした?」
魔王「戦争派で、和平派の俺を憎んでる魔女さんだよ。そうでしょ!?」
魔女っ娘3「……どなたかと勘違いしてらっしゃいますよ。私じゃありません」
魔王「嘘だよ!俺が君みたいな可愛い女の子を忘れるもんか!間違えるもんか!」
195: 1:2012/10/2(火) 22:44:46 ID:6xWpg1Pyas
魔王「戦争派の君がどうしてここに?君にとっては最も忌み嫌うべき街じゃない」
魔女っ娘3「……魔王様。魔物も人も変わるんですよ。私はあの日、魔王様を攻撃して、仲間から罰せられました」
魔王「側近が空気読まずに邪魔したあの日のことだね」
魔女っ娘3「私はそれまでの愚かな行動を悔い、生まれ変わったのです」
魔女っ娘3「そんな中、魔界に共存の街に関するチラシが配られました」
魔女っ娘3「これは運命だと感じ、移住を決意してここにやってきたのです」
魔王「疑って悪いけど、世界が和平に傾いていったこの一年でも変わらなかった君の憎悪が、そんな簡単に消えるとは思えないよ」
魔王「教えてよ!あのチラシやこの街には何か秘密があるんじゃないの!?」
魔王「情報を悪いようにはしないよ!君も、俺も、世界の誰しもが笑える世界のために頑張るから!だから本当のことを教えて!」
魔女っ娘3「……失礼します。先ほども言ったように、急いでるので」
魔王「待って!」
女僧侶「駄目です、行ってしまわれました」
女戦士「なんかもう怪しすぎるな、この街」
女勇者「……」
196: 1:2012/10/2(火) 22:47:34 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。
関係ないですけど、皆さんはジャンプ読んでますか?俺は読んでます。
そのジャンプでニセコイあるじゃないですか。ニセコイは可愛い女の子がいっぱいで幸せになれますよね。
その中で俺が特に好きなのはつぐみちゃんです。自身の恋心にあたふたする様子とかもう可愛すぎるんじゃないでしょうか、ええ。
「つぐみとかwwライトウイングのリヒトですやん、あれwww」
屋上へ行こうぜ……久しぶりに……キレちまったよ……
とまあ、茶番劇を挟みつつ、また次回ということで。
今回の更新のまとめです。
>>188-195
197: 名無しさん@読者の声:2012/10/3(水) 00:23:47 ID:vldVhXOK4A
女僧侶たんは可愛いよね!④④④④④④④円!!
198: 名無しさん@読者の声:2012/10/3(水) 01:07:05 ID:jE2dpqTSVc
つぐみちゃんかわいいよつぐみちゃん!
しかし女魔法使いもかわいい!
もうみんなかわいい!
これは1のせいだなつ④
199: ④ありがとうございます:2012/10/3(水) 23:21:02 ID:6xWpg1Pyas
>>197
何と言いますか、>>118をきっかけに「女僧侶好っきゃねん!」的なレスを見かけるようになった気がします。
前作ではマジで女僧侶さん支持のレスがないように感じてました。
各女性キャラの小話書いたら、その後に読者の皆さんが関連キャラについてレスしてくれてたように感じてますけど。
女僧侶さんの小話の後だと、読者の方が繰り出した話題はくしざしツインズでしたよ。
女勇者派になった俺が言うのもあれですけど、女僧侶は未だに好きです。ていうか、俺の初めてのSSのキャラ達なので、皆に愛着があります。
だから割と真面目に女僧侶さんがちやほやされ始めたのは嬉しいです。本当にありがとうございます。
>>198
つぐみちゃん可愛いよね!
ルイズのコピペをやらかしそうな勢いでつぐみちゃんが好きだったりします。
ニセコイに俺が出てきて、つぐみちゃんと結ばれるっていう、そういう展開があるといいですね。え、ない?
あと、女魔法使いもいいですよねえ。絵スレの女魔法使いを見てたらキュンキュンします。
前作のランクイン記念に描いていただいた女勇者パーティの四人絵は今でも見て「んふふふww」ってなってます。
いやあ、ほんと全部俺のおかげですよね。え、違う?
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