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魔者「仕方ないからお前と結婚してやるよ」
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1: 少女:2011/9/15(木) 19:33:16 ID:VDKZMqcALE
***

壱国城、謁見の間

***

壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」

魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」

壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」

魔者「……おそれいります」


932: 少女:2012/4/22(日) 21:34:53 ID:hEL1ryUmTQ
壱姫「とにかく、魔物を調べることは出来ずに、今もまだ詳細は不明ってことさ」

村娘「……生け捕りにはしなかったの……?」

壱姫「かわいい顔して物騒なこと言うねえ……」

壱姫「──ま、それはもちろん試したさ……人類の技術だって馬鹿にしたものじゃあない」

村娘「…………」

壱姫「でも駄目。 デタラメに魔法を使って、自分が傷つこうがお構い無しで周りをメチャクチャにするんだから」
933: 少女:2012/4/22(日) 21:35:18 ID:y3moFeW55g
壱姫「一番目が当てられなかったのは毒かな」

村娘「……毒……?」

壱姫「そう、毒。 その魔物に一目でも会った奴は死んだらしいよ」ニィ

村娘「…………!」

壱姫「しかも遅効性だったみたいで、国の上層部の人間はほぼ全滅。 その国は一気に傾いて、一時期は騒然としたそうだ」

村娘「…………」
934: 少女:2012/4/22(日) 21:36:11 ID:hEL1ryUmTQ
>>931-933
今日はここまでに。
明日もよろしくお願いします!
935: 少女:2012/4/24(火) 09:11:03 ID:aIfcTDVcic
また寝てしまった…orz
この間から本当にごめんなさいごめんなさいぃいい
時間が出来たので今から投下しますm(__)m
936: 少女:2012/4/24(火) 09:11:59 ID:aIfcTDVcic
壱姫「そういうことで、昔の人たちも、魔物を捕らえるのは諦めたんだね」

村娘「…………」

壱姫「被害は甚大、……魔物の調査の続行を希望する意見もあったらしいけど、大多数の人間により却下された」

村娘「…………そうまでして、どうして……?」

壱姫「ん?」
937: 少女:2012/4/24(火) 09:12:35 ID:aIfcTDVcic
村娘「……どうして、魔物を捕まえようと……?」

壱姫「……そうだね」

壱姫「──おそらく、次の魔物が現れた時の対策と、……兵器として用いるつもりっていう理由が大半じゃないかな」

村娘「…………」

壱姫「魔法とは未知なる強大な力だ」

壱姫「魔法の力で、巨大な武力を手に入れたいと考える者が居ても、おかしいことじゃない」
938: 少女:2012/4/24(火) 09:12:59 ID:aIfcTDVcic
村娘「…………」

壱姫「さて、いよいよ魔王の説明だ……いいかい?」

村娘「…………」コク

壱姫「よし、それじゃあよく聞いてね?」

壱姫「──魔王はね、魔物たちの長だとされている存在のことだよ」

村娘「…………魔王って、魔物なの……?」

壱姫「あー……、どうだろうね?」

村娘「…………?」
939: 少女:2012/4/24(火) 09:13:29 ID:TaoAl8AEQQ
壱姫「正直ね、魔王の詳細は全くの不明なんだ」

村娘「……どういうこと……?」

壱姫「……魔王は、魔物を魔界からこの世界に送り出している存在だとされている」

村娘「…………」

壱姫「当然、魔王は魔界にいるんだから……見たことがあるものはいない」

壱姫「──魔法が使えないボクたち人間には、魔界に行くことができないからね」
940: 少女:2012/4/24(火) 09:19:10 ID:TaoAl8AEQQ
>>936-939
今朝はここまでに!

この間から少し考えていたのですが、いっそ投下時間を朝にしようかと考えています。
バスやらの関係で、少し時間が空くので…。
8時〜8時半を想定しています。
土日は、私が凄く遅起きなのでどうなるか未定ですが…

一応連絡でした。
上手くいかなかったり反対意見が出たりしたら、また違う時間帯を考えてみますノシ
941: 少女:2012/4/25(水) 08:44:13 ID:f69tJEdB0c
遅くなりました!
今から投下します!
942: 少女:2012/4/25(水) 08:45:58 ID:..TuzkguBg
村娘「……見たことないのに、いるってわかるの……?」

壱姫「そうだね、確かに村娘ちゃんの言う通りだ」

村娘「…………?」

壱姫「魔王の存在は確認も確証も得られてない」

魔者「……は? おい、ちょっと待て」

壱姫「──でも、魔王という存在が居なければ、説明がつかないことがあるんだ」
943: 少女:2012/4/25(水) 08:46:31 ID:..TuzkguBg
魔者「お、おい……ちょっと待てよ……?」

村娘「……よくわからない……」

壱姫「そうだね、もう一回説明しよう」

壱姫「──一般に、魔王とは魔物を牛耳る存在だと思われてる」

魔者「……王ってくらいだしな」

壱姫「うん、名前から来るイメージだね……実際、間違ってるわけじゃないんだけど」
944: 少女:2012/4/25(水) 08:47:00 ID:f69tJEdB0c
壱姫「でも、正確に言えば、意味が少しズレる」

壱姫「──さっきも言ったように、魔王とは魔物を魔界からこの世界に送り出している存在でもあるんだ」

壱姫「──もし生物じゃなかったとしても、魔王ではあるんだよ」

魔者「……ますますわからん」

壱姫「頭が悪いな、……この世界と魔界を繋ぐ転送装置があるなら、それすら『魔王』と呼べ得るってことだよ」
945: 少女:2012/4/25(水) 08:47:59 ID:..TuzkguBg
>>942-944
今朝はここまでに!
ありがとうございました!!
946: 少女:2012/4/26(木) 08:35:41 ID:J1Hf0jadBc
おはようございます!
クソつまらない上に意味がわからない説明パートもようやくおわりそうです…orz
今から投下します!
947: 少女:2012/4/26(木) 08:38:57 ID:556jLL04L6
魔者「……? つまり魔王は機械ってことか?」??

壱姫「違う違う、だから……」ハア

側近「……生物かどうかすら不明なのです、機械かもしれないというのは可能性の一つに過ぎません」

村娘「……ほう……」

側近「『魔王』の詳細については様々な説があります」

側近「──物質であるとか、装置であるとか、生物であるとか……」
948: 少女:2012/4/26(木) 08:39:44 ID:556jLL04L6
側近「──しかし、魔物をこちらの世界に送り込む存在であることに違いはありません」

壱姫「魔物の意思に問わず、ね」

側近「魔物がこの世界に来るか否かは、魔王の意のままなのです」

側近「──ですから、魔物を支配している存在でもあるのでございます」

壱姫「まあ魔物には意思なんかないけど。 ……あるのは本能だけだ」
949: 少女:2012/4/26(木) 08:40:50 ID:J1Hf0jadBc
村娘「……じゃあ、魔王がいなくちゃ、説明がつかないことって……?」

壱姫「だから言ったでしょ、魔物に意思なんかないって」

壱姫「──魔界からこの世界にやって来るなんて、知能どころか意思すらない魔物には不可能だ」

魔者「……魔王には無理だから、この世界に送り出している存在がいるに違いないってことか」

壱姫「そのとおり、ようやく理解した?」
950: 少女:2012/4/26(木) 08:47:59 ID:556jLL04L6
>>947-949
今朝はここまでに!
また明日よろしくお願いします!
951: 名無しさん@読者の声:2012/4/27(金) 07:40:23 ID:OLX5dH7ghM
最近このSSの更新が楽しみで仕方ない
(`・ω・)っCCCCC
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