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壱国城、謁見の間
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壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
931: 少女:2012/4/22(日) 21:34:16 ID:y3moFeW55g
壱姫「昔の人たちは、倒した後は魔物を調べて、魔法をどうやって使っているのか調べるつもりだった」
村娘「……どうやって……?」
壱姫「解体して、かな」クス
村娘「…………、ああ……」
壱姫「そういうこと……昔の人たちは魔物が倒されたら消えてしまうって知らなかったんだ」
壱姫「──彼らはさぞ驚いたろうね、やっと倒したと思った魔物が、煙のように消えてしまったんだから」
932: 少女:2012/4/22(日) 21:34:53 ID:hEL1ryUmTQ
壱姫「とにかく、魔物を調べることは出来ずに、今もまだ詳細は不明ってことさ」
村娘「……生け捕りにはしなかったの……?」
壱姫「かわいい顔して物騒なこと言うねえ……」
壱姫「──ま、それはもちろん試したさ……人類の技術だって馬鹿にしたものじゃあない」
村娘「…………」
壱姫「でも駄目。 デタラメに魔法を使って、自分が傷つこうがお構い無しで周りをメチャクチャにするんだから」
933: 少女:2012/4/22(日) 21:35:18 ID:y3moFeW55g
壱姫「一番目が当てられなかったのは毒かな」
村娘「……毒……?」
壱姫「そう、毒。 その魔物に一目でも会った奴は死んだらしいよ」ニィ
村娘「…………!」
壱姫「しかも遅効性だったみたいで、国の上層部の人間はほぼ全滅。 その国は一気に傾いて、一時期は騒然としたそうだ」
村娘「…………」
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