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壱国城、謁見の間
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壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
947: 少女:2012/4/26(木) 08:38:57 ID:556jLL04L6
魔者「……? つまり魔王は機械ってことか?」??
壱姫「違う違う、だから……」ハア
側近「……生物かどうかすら不明なのです、機械かもしれないというのは可能性の一つに過ぎません」
村娘「……ほう……」
側近「『魔王』の詳細については様々な説があります」
側近「──物質であるとか、装置であるとか、生物であるとか……」
948: 少女:2012/4/26(木) 08:39:44 ID:556jLL04L6
側近「──しかし、魔物をこちらの世界に送り込む存在であることに違いはありません」
壱姫「魔物の意思に問わず、ね」
側近「魔物がこの世界に来るか否かは、魔王の意のままなのです」
側近「──ですから、魔物を支配している存在でもあるのでございます」
壱姫「まあ魔物には意思なんかないけど。 ……あるのは本能だけだ」
949: 少女:2012/4/26(木) 08:40:50 ID:J1Hf0jadBc
村娘「……じゃあ、魔王がいなくちゃ、説明がつかないことって……?」
壱姫「だから言ったでしょ、魔物に意思なんかないって」
壱姫「──魔界からこの世界にやって来るなんて、知能どころか意思すらない魔物には不可能だ」
魔者「……魔王には無理だから、この世界に送り出している存在がいるに違いないってことか」
壱姫「そのとおり、ようやく理解した?」
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