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壱国城、謁見の間
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壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
942: 少女:2012/4/25(水) 08:45:58 ID:..TuzkguBg
村娘「……見たことないのに、いるってわかるの……?」
壱姫「そうだね、確かに村娘ちゃんの言う通りだ」
村娘「…………?」
壱姫「魔王の存在は確認も確証も得られてない」
魔者「……は? おい、ちょっと待て」
壱姫「──でも、魔王という存在が居なければ、説明がつかないことがあるんだ」
943: 少女:2012/4/25(水) 08:46:31 ID:..TuzkguBg
魔者「お、おい……ちょっと待てよ……?」
村娘「……よくわからない……」
壱姫「そうだね、もう一回説明しよう」
壱姫「──一般に、魔王とは魔物を牛耳る存在だと思われてる」
魔者「……王ってくらいだしな」
壱姫「うん、名前から来るイメージだね……実際、間違ってるわけじゃないんだけど」
944: 少女:2012/4/25(水) 08:47:00 ID:f69tJEdB0c
壱姫「でも、正確に言えば、意味が少しズレる」
壱姫「──さっきも言ったように、魔王とは魔物を魔界からこの世界に送り出している存在でもあるんだ」
壱姫「──もし生物じゃなかったとしても、魔王ではあるんだよ」
魔者「……ますますわからん」
壱姫「頭が悪いな、……この世界と魔界を繋ぐ転送装置があるなら、それすら『魔王』と呼べ得るってことだよ」
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