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壱国城、謁見の間
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壱王「よくぞ参った……魔力を持つ者、勇者よ」
魔者「……お呼びくださったこと光栄に思います、陛下」
壱王「そう畏まらずともよい、楽にせよ」
魔者「……おそれいります」
936: 少女:2012/4/24(火) 09:11:59 ID:aIfcTDVcic
壱姫「そういうことで、昔の人たちも、魔物を捕らえるのは諦めたんだね」
村娘「…………」
壱姫「被害は甚大、……魔物の調査の続行を希望する意見もあったらしいけど、大多数の人間により却下された」
村娘「…………そうまでして、どうして……?」
壱姫「ん?」
937: 少女:2012/4/24(火) 09:12:35 ID:aIfcTDVcic
村娘「……どうして、魔物を捕まえようと……?」
壱姫「……そうだね」
壱姫「──おそらく、次の魔物が現れた時の対策と、……兵器として用いるつもりっていう理由が大半じゃないかな」
村娘「…………」
壱姫「魔法とは未知なる強大な力だ」
壱姫「魔法の力で、巨大な武力を手に入れたいと考える者が居ても、おかしいことじゃない」
938: 少女:2012/4/24(火) 09:12:59 ID:aIfcTDVcic
村娘「…………」
壱姫「さて、いよいよ魔王の説明だ……いいかい?」
村娘「…………」コク
壱姫「よし、それじゃあよく聞いてね?」
壱姫「──魔王はね、魔物たちの長だとされている存在のことだよ」
村娘「…………魔王って、魔物なの……?」
壱姫「あー……、どうだろうね?」
村娘「…………?」
939: 少女:2012/4/24(火) 09:13:29 ID:TaoAl8AEQQ
壱姫「正直ね、魔王の詳細は全くの不明なんだ」
村娘「……どういうこと……?」
壱姫「……魔王は、魔物を魔界からこの世界に送り出している存在だとされている」
村娘「…………」
壱姫「当然、魔王は魔界にいるんだから……見たことがあるものはいない」
壱姫「──魔法が使えないボクたち人間には、魔界に行くことができないからね」
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