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男「釣りロマンを求めて」幼馴染「春の気配編です」

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前回の記事 男「釣りロマンを求めて」幼馴染「仕方ないから付き合います」閑話その2
Part3


252 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 15:02:01 3aIQeMHc

……………
………



弟「兄ちゃん、急ぎましょう」

男「なんでこんなに女子高生がよく通るんだ…! 進みゃしない!」ガンッ

弟「しかも例外無くスカートが短い上に風が強いなんて…神様は意地悪です」


253 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 15:02:51 3aIQeMHc

男「もうすぐ海沿いに出るな…」

弟「海沿いは寒いでしょうから、通ってないかもしれませんね」

男「…違う方面をあたるか」


弟「ん…? 兄ちゃん、待って…あれ」

男「あ……ビーノだ! 色も同じ!」


ブイイイィィン……キィッ


男「間違いない、ミラーにかけたフルフェイスの癖に花柄で気が抜けるヘルメット、幼馴染のだ」


254 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 15:03:33 3aIQeMHc

弟「じゃあ、砂浜に? それともまさか海に入って…」

男「縁起でもない事、言うな! 寒がりなあいつがそんな事…!」


ガチャッ…バタンッ、バタンッ


男「砂浜、行ってみる」

弟「じゃあ僕はスクーターのところで待ちます。違う方から歩いて来たらいけません」

男「ああ、寒かったら車に入っとけ」


弟「…幼馴染ちゃんほど冷えちゃないです。兄ちゃん…早く暖めてあげて下さい」

男「ふん…生意気言うなって」


255 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:17:47 .BNjjYyM

………



幼馴染「ふぇっ……ヒック…うぅ…」グスッ


幼馴染(昔から…ずっと好きだったのに)

幼馴染(やっと結ばれたと思ってたのに…)


幼馴染(誰がいけなかったの…男? 幼友? 私…なのかな)


256 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:18:39 .BNjjYyM

『俺は幼馴染が好きです』

『まあ素敵』


『だけど魚釣りも好きです』

『同時に並べる事ではないと思います』


『魚釣りが好きで、なかなか幼馴染と遊べません』

『比率はそちらが上ですか』


『でも幼馴染が好きで、なかなか釣りにも行けないのです』

『なるほど』


『そこで思いつきました』

『察しがつきました』


幼馴染(…思えば、変な告白だったよね)

幼馴染(…私も、ちゃんとした返事なんかしてないし)



257 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:19:17 .BNjjYyM

幼馴染(ああ…そっか、この砂浜は)

幼馴染(あの日、あの後…最初に投げ釣りをしたところだ)

幼馴染(季節も違うし、着いたのが薄暗い内だったから、雰囲気が違ったんだ…)

幼馴染(あの日…楽しかったな…)


幼馴染(しょうがない…のかな)

幼馴染(でも…)

幼馴染(男が…誰かのものになるなんて…嫌だ)

幼馴染(それでも…幼友に…なら…)


幼馴染(……やっぱり…やだよ…)


258 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:20:05 .BNjjYyM

幼馴染(…もう一回、叫んでみよう)

幼馴染(スッキリしないのは、大声が足りないからかも)ジャリッ…


幼馴染「………」スゥ…

幼馴染「男の…馬鹿ああぁぁっ!!!」

幼馴染「………」スゥッ…


幼馴染「てえええぇぇぇーーーいっ!!!」


幼馴染「はぁ…はぁ…」


259 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:21:25 .BNjjYyM


男「…そんな大きな声出さなくても、聞こえてるって」


幼馴染「えっ…!?」

男「よかった、見つけられて…幼馴染、玄関での事は──」


幼馴染「や…やだ、聞きたくないっ!」ダダッ

男「あ、待て…話、聞けよ!」


幼馴染「来るな! 馬鹿! 浮気者っ!」ザクッ、ザクッ

男「待てってば!」ザッ、ザッ

幼馴染「いいからっ! もう、いいから…気持ちはどうやったって変わらないでしょ!? …わっ!」ザクッ…ヨロッ


…ドサッ


260 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:22:35 .BNjjYyM

幼馴染「い…たたっ…」

男「…なに転んでんだ」フゥ…


…ギュッ


幼馴染「……っ…」


男「話くらい聞けよ、馬鹿」

幼馴染「…うぅ……」


261 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:23:22 .BNjjYyM

男「こんなに身体、冷たくしやがって…」

幼馴染「やっ…放して! 私、私…聞いたもん! 男が……」


男「あれは俺じゃねえっ!」


幼馴染「…えっ」

男「幼友ちゃんも気付かずに話してたけど…あれは弟だ」

幼馴染「弟…? 幼友も、気付いてなかった…?」


262 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:24:15 .BNjjYyM

男「幼友ちゃんが俺にチョコを持ってきたのは本当だ……それをたまたま弟が受け取ってたんだ」

幼馴染「……勘違い…私の…」

男「それでも…今まで幼友ちゃんの気持ちを誤魔化し続けた事は、二人ともに謝らなきゃいけないけど」


幼馴染「男…話し方が」

男「お前もだろ」


幼馴染「勘違い…男は…幼友の事が好きなんじゃ…」

男「俺が好きなのはお前だ。ずっと昔から」

幼馴染「男…」ジワッ

男「ずっと…これからも」


263 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 18:25:09 .BNjjYyM

幼馴染「男ぉっ…!」ガバッ

男「よしよし…」


幼馴染「う…えええぇぇぇぇん…」

男「全く…」

幼馴染「ごめん、男…ごめん…」


男「…世話のやける奴…………です」


幼馴染「うえええぇぇぇん…」


264 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:27:08 MCMiCrAE

………



ブイイイィィン…


男「よくうろ覚えで、あの海岸まで行ったもんです」

幼馴染「…行こうと思ったわけではないのですが」

男「じゃあ、やっぱり弟の予想が正しかったわけですか」ヤレヤレ


幼馴染「私のビーノ、弟君に乗って帰ってもらって申し訳ないです」

男「上着は俺の分まで貸しましたし、本人も久しぶりの二輪で嬉しそうでしたので」

幼馴染「ちゃんとついてきているのでしょうか」

男「制限速度が違うのでいちいち離れますが、信号の度に追いついているようです」


265 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:28:01 MCMiCrAE

幼馴染「……いつからだったでしょう」

男「何がでしょうか」

幼馴染「喋り方…こんな口調が癖になったのは、確か…中学生の頃──?」


『なんか、俺ら一緒にいすぎて冷やかされまくりだなー』

『それが嫌なら、喋り方だけでもよそよそしくしてみる? …なーんて』

『ははっ…面白いかも。解りました、それでいってみましょう』

『なんとなく、これはこれでくすぐったいです』

『けっこう幼馴染のキャラに合っている気がします』

『ご冗談を』


266 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:28:48 MCMiCrAE

幼馴染「…最初は友達も『なんだそれ』って笑ってたけど、面白半分のまま続けてました」

男「その内、完全に癖になって」

幼馴染「いつの間にか逆にこの口調こそが、私達の特別になったような気がします」

男「…その言い方は若干照れます」


幼馴染「たまに素になったりもしますが、私達はずっとこれでいい……だめでしょうか」

男「ちょっと渋滞してますね」

幼馴染「ちゃんと答えて下さい」


男「……俺は、いいと思います」


267 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:29:31 MCMiCrAE

幼馴染「男…」

男「……ん?」

幼馴染「………」

男「幼馴染…」スッ…

幼馴染「ん…」


弟「………」ジーーッ


幼馴染「はぅあ」

男「渋滞してるからって、横に並んで見てんじゃねえ!」


268 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:30:48 MCMiCrAE

コン、コン…

弟「………」パクパク


幼馴染「何か、窓を開けろって言ってるみたいです」

男「なんでしょう…?」


ウイイィィーーン…


弟「ここからは道も解るので、渋滞をすり抜けして帰ります」

男「すり抜けって…気をつけないと」

弟「はい、左側しか抜けないようにします」


幼馴染「ビーノ、よろしくお願いします」

弟「解りました。そっちこそイチャつきすぎて事故らないように気をつけて下さい」

男「生意気言うなっ!」シャーッ


269 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:31:37 MCMiCrAE

……………
………


…幼馴染の家


幼友(……!!)

幼友(既読マーク、ついた!)

幼友(あ…返信が…)


《ごめんなさい》

《全部、事情は聞きました》

《帰ってから改めて謝ります》


幼友(…よかっ…た……)

幼友(謝るのは…こっちだよ……幼馴染ちゃん…)


270 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:32:21 MCMiCrAE


…ガチャッ


弟「…失礼します」

幼友「弟君!」


弟「幼馴染ちゃん、見つかりました」

幼友「携帯に連絡あったよ。スクーター、弟君が乗って帰ったんだってね」

弟「はい…寒かった…」

幼友「コタツ、入って入って!」


弟「……でも、それじゃあちょっと締まりません」


271 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:33:01 MCMiCrAE

幼友「締まらない…?」

弟「はい。これからする話は、コタツでぬくぬくしながらする内容じゃないです」

幼友「……弟君…」

弟「ウチの玄関での話……その続きです」


幼友「弟君、私…そんな慰めは要らないよ」

弟「慰め…ですか」

幼友「もう隠しててもしょうがないよね……私、男さんが好き」

弟「はい」



272 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:33:37 MCMiCrAE

幼友「私は男さんの代わりなんか欲しくない、そんなの弟君にだって失礼だよ」

弟「代わりだというなら、そうかもしれません」

幼友「確かに弟君は姿も、口調もよく似てて……でも弟君は弟君でしょ?」

弟「はい」


幼友「だから……」

弟「だから、です」


幼友「え?」

弟「…僕にとって兄ちゃんは、大きな人です」


273 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:34:08 MCMiCrAE

弟「楽しい事をたくさん知ってて、僕の事を誰よりもよく見ててくれる……そんな人です」

幼友「………」

弟「幸せな人生を送ろうと思えば、きっと兄ちゃんの真似をしていればそれなりに満たされる…そんな気がします」

幼友「でも」

弟「それは、嫌です」


幼友「……弟君…」

弟「だから僕は勉強を頑張った。兄ちゃんの事は好きだし、ああなりたいとも思うけど……僕は僕の道を見つけたかった」

幼友「…うん」

弟「だけど、気付けば喋り方も伝染って……やっぱり兄ちゃんの真似をしてる自分がいました」


274 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:35:12 MCMiCrAE

弟「だけど…もう、この喋り方はやめる。この口調は兄ちゃんと幼馴染ちゃんの関係を形作るものだから、僕は…使わない」

幼友「………」

弟「そして、僕は…兄ちゃんとは違う人を好きになったんだ」


幼友「…気のせいだよ」

弟「気のせいなんかじゃない。言ったでしょ…? ひと目惚れしたって」

幼友「でも…私は」


弟「解ってる、兄ちゃんを好きな事は…今さっきも聞いたし」

幼友「………」

弟「それでも好きでいる事は、許してください」


275 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:35:50 MCMiCrAE

幼友(幼馴染ちゃんを裏切ろうとした…こんな私を…好き?)

弟「………」

幼友「私には…人に想われる資格なんか…無いよ」

弟「そんな事…」


ガチャッ…

幼馴染「そんな事ないです」


幼友「幼馴染ちゃん…」

幼馴染「弟君が幼友を好きになるのも、幼友が『誰か』を好きでいるのも…他の誰にも止められる事じゃないと思います」


276 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:36:43 MCMiCrAE


幼友「……なんで」


弟「幼友ちゃん…?」

幼友「なんで、私の事…怒らないの」

幼馴染「怒る理由なんて、無いからです」


幼友「……幼馴染ちゃん」

幼馴染「私は男が好き、でも幼友も好きです」

幼友「私…は……」


277 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:37:30 MCMiCrAE

幼友「…これ」スッ

幼馴染「?」

幼友「焼いて…みた」

幼馴染「チョコケーキ……幼友…これは…」


幼友「──幼馴染ちゃんに、友チョコだよ」


幼馴染「私…に?」

幼友「私、好きなヒトがいたの」

幼馴染「………」


幼友「でも、それよりも幼馴染ちゃんと友達でいる事の方が…大事だって…気付いたの…」ポロッ

幼馴染「幼…友……」グスッ


278 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:38:19 MCMiCrAE

幼友「幼馴染ちゃん…!」

幼馴染「幼友っ…!」


ギュッ…


幼友「ごめん…ごめんなさい…」ポロポロ

幼馴染「幼友…ありがとう…」ボロボロ


男「……よかったです」

弟「兄ちゃん…」


279 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:45:08 tZrMBVEc

………



男「うん、幼馴染の勘違いのせいで潰れたケーキ、美味しいです」

幼馴染「しゃらっぷ」

弟「僕もこのケーキ食べてよかったのかな」

幼友「いいんじゃない? 私も食べてるし」


幼馴染「幼友のチョコケーキは私の物です、男と弟君は食べないで下さい」

幼友「私の本命だからねっ!」

幼馴染「いやーん」キャッ


280 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:46:00 tZrMBVEc

弟「いいなー」

幼友「弟君には玄関であげたやつがあるでしょ」

弟「…あれは兄ちゃんの」

幼友「違うよ。…ただし作るのに何時間かけてたって、義理チョコだけどね」

弟「そんな義理チョコ、聞いた事ない…です」クスッ


幼馴染「ではでは、幼友の愛のチョコケーキを頂きます」パクッ

幼友「どう!? どうっ!?」

幼馴染「……にっが…」

幼友「えええぇぇぇ…」ガクッ


281 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:46:30 tZrMBVEc

………



幼友「じゃあ、私…帰るね」

弟「送っていきます!」

幼友「車も無いくせに」


弟「バスできたんでしょ? バス停まで送る…です!」

幼友「うーん…」チラッ

男「迷惑でなければ、そうさせてやって下さい」

幼友「…じゃ、お願いしよっかな」


282 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:47:04 tZrMBVEc

………



幼友「すっかり暗いねー」

弟「はい」

幼友「………」

弟「………」


幼友「…なんか喋りなよ?」

弟「付き合って下さい」

幼友「色々とばし過ぎだよ」

弟「じゃあ、いつ付き合ってくれる…ですか?」

幼友「なんで予定が確定してるの」


283 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:47:41 tZrMBVEc


幼友「全く…私のどこが気に入ったのよ」


弟「チョコを渡すだけで真っ赤になるくらい純情なとこ?」

幼友「うっ」

弟「めちゃくちゃ気合い入った手作りチョコを義理と言い張る、ツンデレなとこ?」

幼友「ううっ」

弟「あとは…」

幼友「……あとは?」


弟「おっぱい」

幼友「とーう!」ビシィッ


284 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:48:25 tZrMBVEc

幼友「…バス停ついたよ」

弟「バス来るまで、一緒に待つ…です」

幼友「だと思った」

弟「………」


幼友「喋り方、急に変えて疲れない?」

弟「…正直、疲れ…ます」

幼友「だと思った」

弟「でも…兄ちゃんとは違うオトコになりたいから」


285 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:48:58 tZrMBVEc

幼友「憧れのお兄さんから、ライバルに…かな?」

弟「………」


幼友「…いいと思うよ」

弟「本当?」

幼友「まだまだ、オトコを磨かなきゃだけどね」


弟「負ける気は無い…です」

幼友「……だと思った」

弟「ちぇ…そればっかり」


286 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:49:41 tZrMBVEc

弟「…もうちょっと、傍に寄っていい…ですか」

幼友「だーめ」

弟「………」


幼友「でも…影、見てごらん?」

弟「影?」

幼友「うん、二人の影…寄り添ってるよ?」


弟「…今は、影だけ?」

幼友「そうだね、これから今の喋り方にもっと慣れて…弟君だけの魅力をたくさん見つけて…」

弟「………」

幼友「その時はもっと、自信をもって私を口説いてみたら? …簡単には落ちないけどねっ」

弟「…だと思った」


287 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:50:17 tZrMBVEc

弟「あ、バス…来ちゃったな」

幼友「はぁ…なんか今日は疲れちゃった」

弟「あの…来月には僕、本当にこっちに帰るから」

幼友「…うん、待っててあげる」

弟「……はい」


…プシューッ

《お待たせしました、◯△行きです…》


幼友「じゃ、ありがとうね?」

弟「幼友ちゃん…!」

幼友「……?」


288 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:51:06 tZrMBVEc

弟「チョコ…ありがとう」

幼友「……来年は本当に本命チョコ…作らせてみろ、少年っ」クスッ

弟「…ちぇっ」


《…発車します》

プシューッ、ブロロロッ…


弟「……見てろよー!」

弟「絶対、そのおっぱいに顔埋めてやるからなー!」


289 : ◆M7hSLIKnTI :2014/03/03(月) 20:52:44 tZrMBVEc

男「あいつ…バス停で何て事を叫んでるんでしょうか」ヒソヒソ

幼馴染「そっくりです、誰かさんにそっくり」ヒソヒソ

男「馬鹿言うなです」ヒソヒソ


幼馴染「……でも、いいオトコになりそうです」クスッ

男「そりゃ俺の自慢の弟ですから」


幼馴染「幼友、春近し…でしょうか」

男「…それは判りません、でも」

幼馴染「でも…?」


男「…そろそろ、春告魚(メバル)の食いが上向く頃です」


【春の気配編、おわり】


290 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 21:31:52 YZk0WADs
乙なのです


291 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 21:34:36 gROeYca2
乙て~い


292 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/03(月) 21:40:31 u7syWFoI
上手いこと言って締めたな('-ω-)


293 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/03/04(火) 02:23:26 Y2.D0f0o
てーい!


続きの記事 魚釣りあるある

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