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(*^○^*) 賭博黙示録ポイジ

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Part10

7: 名無しさん@おーぷん:15/11/17(火)23:42:05 ID:5fx
 
前田「三好……」 ポン…

三好「…っ……っ…」 ボロ…ボロ…

前田「泣くなよっ……俺もっ…俺も辛ぇよっ…」 ポロ…

前田「ポイジの野郎に…裏切られて……野郎、てめぇの地位の為に、班長側に付きやがってっ……」 ボロ…ボロ…

三好「…っ…」 ゴシ…

三好「違う……違うんだっ…」 ゴシゴシ

前田「違う…?」

三好「確かに……ポイジさんは僕たちを裏切って、班長側に付いた……!」

三好「確かに、そっちの方が、地位もお金も保障される…! それは確実っ……」

前田「だろ? ポイジの奴、金に目がくらんで…」

三好「いや、もっと大事な理由があるっ…」 ゴシ…

前田「大事な理由?」

三好「あれだよ… あの但し書き…」 スッ

 『1日外出券を用いれば外に出ることが出来る。 ただし、帝愛側が適正と判断した者のみ、外出を許可される。』

前田「1日外出券は…帝愛側が適正と認めなきゃ出ちゃいけないって奴か…」
 
12: 名無しさん@おーぷん:15/11/17(火)23:43:22 ID:5fx

三好「そう……ポイジさんの目的は、金でも地位でも無い……最終目標は…外に出ること…!」

三好「でも、許可を得なきゃ外には出られないっ…… 大金を得るだけじゃ不十分っ……」

三好「もし、何か奇跡的なことが起きて許可されればそれでめでたしだけど……そんなこと、ポイジさんは期待しちゃいないんだ」

三好「ポイジさんは、ポジティブで……それでいて、どこまでもリアリストっ…」

三好「根拠のない期待は……ハナッから計算に入れちゃいないんだ……」

三好「だから、許可を得る手段は、自力で何とかしなきゃいけない…」

三好「そして、許可を貰う為には、班長の口添えがあった方が確実……! 班長側に付いた方が、許可を得やすいのは確実っ…!」

前田「っ……!」

三好「…だから……当然。 これはある種、当然の結果……!」

三好「外出許可を得る"確率"を上げる為……ただ、それだけで…僕たちを裏切る…十分な理由になるっ……」 ググ…

前田「……」

三好「最初から……分かっていたことなんだ……。 ポイジさんは、最初から僕たちにずっとヒントを与えていたんだよ…!」

三好「だけど……僕たちは……ちっとも気付かず… ただ、鵜呑みにして、信じたっ……」 グググ…

前田「三好……」 ポン

三好「前田さん……僕……悔しいよっ……」 ボロ…ボロ…

三好「自分が……自分が情けなくてっ…… 人から言われたことを…すぐに信じちゃう自分が情けなくてっ……」 ボロ…ボロ…

三好「悔しい……  くや、しいっ……」 ボロ…ボロ…

前田「……」 ヨシ…ヨシ…
 
16: 名無しさん@おーぷん:15/11/17(火)23:46:36 ID:5fx
 
───

黒崎「……どれ、私はそろそろ戻る」 スクッ

側近「はっ、お帰りですか」

黒崎「ああ……どうやら、私の出番は無さそうだ」

側近「出番……?」

黒崎「フッ……」 チラ


  (*^○^*)


黒崎「どうやら、奴は私の助けなぞ要らないらしい」

側近「……?」

黒崎「やれやれ……私の早とちり…お節介だったようだな」 スクッ

側近「あ、黒崎様…」

黒崎「……」 コツ、コツ、コツ、コツ

 くるっ

黒崎「……」 ジッ

───

(*^○^*)「ん?」

カメラ「ジー」

(*^○^*)「ねーねー、あのカメラ何でこっち向いてるんだ?」

班長「え……そりゃあ、帝愛の監視係が、こっちを見とるんじゃろう……トホホ、こんな場面、見られとうなかった…」

(*^○^*)「…」 ジー

カメラ「ジー」

(*゚Q。*)「べろべろばー」

班長「ば、馬鹿っ! 怒られたらどうするっ!」

(*^○^*) キャハハハハー

17: 名無しさん@おーぷん:15/11/17(火)23:47:14 ID:MD1 ×
ポイジかわE

20: 名無しさん@おーぷん:15/11/17(火)23:48:29 ID:5fx
 
───

 『キャハハハ』
  『怒られるのはワシなんだぞ!』
  

黒崎「………」

黒崎「クククククっ……」

側近「黒崎様……?」

黒崎「ポイジ……ポイジか……!」

 コツ、コツ、コツ、コツ

黒崎(まだまだ……未熟ではあるが……) コツ、コツ、コツ、コツ

黒崎(奴なら……届き得るか……!)

黒崎(会長の喉元にっ……!)

 コツ コツ

   コツ コツ …

───
 

32: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:13:12 ID:As9
 
───

(*^○^*)「えー、という訳で、第1回幹部会議を行います」

班長「……」

石和「……」

沼川「……」


三人(((何だこれっ……!)))


(*^○^*)「えー、まず、今月の歳入は?」

班長「歳入……?」

(*^○^*)「班員から巻き上げた分のカネなんだ。 いくらなんだ」

沼川「ええと…食べ物の売り上げと…給料のピンハネ分で……72万円です…」

(*^○^*)「……」

(*^○^*)「少ない!!」 クワッ

班長「なっ……」

沼川「で、でも…うちの班の給料のほとんどは吸い上げている訳で…これ以上のアップは不可能…」

(*^○^*)「馬鹿野郎っ!」 クワッ

沼川「ひっ……」 (何で俺が怒られてるんだっ…!?)

(*^○^*)「何も収入源はうちの班だけに限らないんだ! 他の班からも吸い上げるんだ!」

班長「バ、バカモーン!! そんなことしたら、他の班長との衝突必死……」

(*^○^*)「ふっふっふー、何も"班員の財布の奪い合い"をする訳じゃないんだ」

沼川「と言いますと……?」
 
33: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:14:18 ID:rpJ ×
ぽじ・・・ぽじ・・・

34: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:14:20 ID:Mwv ×
更に巻き上げるのか…(困惑

35: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:14:23 ID:7N0 ×
ええ…(困惑)

36: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:14:23 ID:As9
 
(*^○^*)「他の班だって、きっと班長が班員からブン取ってるんだ」

(*^○^*)「なら、それをいただけばいいんだ! 班長込みで、他班からカネを搾取するんだ!」

班長「そ、そんなことできるワケ…」

(*^○^*)「出来るんだ。 なぜなら、他の班の部屋との移動は結構自由なんだ。 そこら辺はガバガバなんだ」

(*^○^*)「大槻班長がボッコボコにされたあの賭場でも、他の班からたくさんの人が見学に来てたんだ」

班長「……」

(*^○^*)「だから、ウチのシマで商売をして、そこに他の班員も呼んで、いっぱいカネを落としてもらうんだ。これからは外貨獲得の時代なんだ」

石和「なあ…… 一体何の話を……」

沼川「あ、あとで解説してやるから…絵入りで…」

班長「しかし、商売といっても、新しく何かを始めるのはぁ、不安というか……」

(*^○^*)「そんな弱気でどうするんだ!」

班長「っ!」

(*^○^*)「班長がペリカを貯金する時だって、最初は1ペリカからだったでしょ!!」

班長「!!」

(*^○^*)「そこからコツコツ貯めて……辛い日もキツい日も……地道に貯めて……! 二千万も貯めたんでしょう!」

班長「っ!!」

(*^○^*)「もう無いけど」


班長「っ……っ……」 ボロ…ボロ…

沼川「班長が落ち着くまで…待ってもらっていいですか…」

(*^○^*)「待つ」

石和「班長…元気出してください…その内いいことありますよっ…」 ポン、ポン

班長「っ…っ…あいつが……あいつがぁぁっ……」 ボロ…ボロ…

石和「わかります…わかりますからっ…」 ポン、ポン

(*^○^*)「とりあえず売り上げ伸ばすことから始めてみるんだ」

53: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:25:22 ID:As9
 
───

 ・回数券の導入

(*^○^*)「はいはい、ビール10本分の券だよー 単品で買うよりお得だよー」

モブB「おっ。 10本券か… 確かに1個ずつ買うより割安だな…」

(*^○^*)「1日1枚ずつ使ってもいいんだ。 その度に冷えたビール渡すんだ」

モブB「! いいなこれ! 買わせてもらうぞ!」

(*^○^*)「毎度ー」
 
54: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:25:38 ID:As9
 
沼川「あの……ポイジさん」

(*^○^*)「ポイジでいいんだ」

沼川「ポ、ポイジ……その、どうしてわざわざ回数券を?」

(*^○^*)「きっと皆、お得だからっつって回数券を買うんだ。 アホだから」

沼川「アホ…」

(*^○^*)「でも、実際は10本分を一度に手に入れてしまうっていうリスクを抱えるんだ」

(*^○^*)「そんなにいっぱい手に入れてしまうと…」


モブB「ゴクゴク……ぷは」

モブB(今日の分、飲み終わっちまったな…)

モブB「……」ソワソワ

モブB(ビールは1日1本って決めてるが…)

モブB「……」 チラ

モブB(買える……! 買えるぞ……! あと9本分の券がある… 1本ぐらい…)

モブB(だって……)

モブB(お得だし…!) ドーン


(*^○^*)「はい毎度ー」

モブB「へへっ、おかわりおかわり」 プシッ

沼川「……」 ブルッ
 
55: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:26:10 ID:DXT ×
商売上手www

56: ■忍法帖【Lv=2,まほうつかい,gqh】:15/11/18(水)00:26:14 ID:PEa ×
上手いなぁ~

57: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:26:17 ID:uNC ×
ざわ・・・ざわ・・・が全く似合わなくなってるよなあ

71: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:34:37 ID:As9
 
───

 ・魔法の粉導入

(*^○^*)「わーい、買えた買えた」 ドサッ

班長「おっ、仕入れか」

石和「何だ? 菓子か?」 パァッ

(*^○^*)「あ、食べちゃダメなんだ。 これ売り物なんだ」

石和「そうか…」

沼川「これは… ハッ●゚ーターンですね… 地上に居た頃はたまに食べてました…」

(*^○^*)「今日はこれの粉を採る作業をします」

班長「粉を採る?」


 パラパラ…

沼川「…」 パッパッ

石和「…」 バキ

班長「…」 サッサッ

 パラパラ…

(*^○^*)「粉落とした後のは僕に渡してー」

班長「…」 スッ

(*^~^*)「ボリバリボリボリバリボリ」

班長「っ……」
 
72: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:34:52 ID:As9
 
 
(*^○^*)「粉が集まったんだ」

沼川(本当にこんなの売れるのか……)

(*^○^*)「この粉を小さい袋に入れて……」 サラサラ


(*^○^*)「最初無料で配って」 ポイポイ


(*^○^*)「2万で売って」


(*^○^*)「売り上げ50万」 バサバサ

 「売ってくれっ…」 「粉を…」 「粉をくれぇっ……」


沼川「…」 ガクガク

班長「…」ガクガク
 
73: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:35:08 ID:DXT ×
ヒエッ・・・

74: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:35:16 ID:GW3 ×
ヒエ〜ッwwwwwwwww

81: ↓名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:36:55 ID:QYs ×
ジャンプで打ち切りになった論破マンガのネタやんけ!


105: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:51:05 ID:As9
 
───

 ・片栗粉X

(*^○^*)「片栗粉と水を混ぜて…」

(*^○^*)「レンジでチンして…」 チーン

(*^○^*)「はい1万ペリカ」 ジャーン

モブC「……」

モブC「…」 バサッ

(*^○^*)「毎度」



班長「最近トイレが埋まっとるんだよな…」

沼川「しょうがないですよ…」

107: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:52:38 ID:As9
 
 ・新メニュー考案

(*^○^*)「顧客のニーズは刻々と変化している!!」 クワッ

班長(たまに付いていけないんだよなぁ…)

(*^○^*)「なので大槻班長」

班長「はいっ!?」 ビクッ

(*^○^*)「新しいおつまみを考えるんだ」

班長「あ、新しいツマミですか…」

(*^○^*)「今あるツマミを使って…何か新しいのを作るんだ。 これは命令なんだ」

班長「そ、そんなこと言われても、使えるものはオーブンとレンジぐらいで…」

(*^○^*)「やるんだ」 クワッ

班長「はい……」


班長「まったく、ポイジ君も無茶なことばっかり言いよるのう…」 ゴソゴソ

班長「今あるものって言ったって… 餅とチーズとサラミと…」 ゴソゴソ

班長「とりあえず、これらを使ってみるか…」
 
108: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)00:52:48 ID:As9
 
班長「餅を並べて…上にチーズとサラミを乗せて…ケチャップを少々…」 サッサッ

班長「これをオーブンで焦げ目が付くまで焼いて……」


班長「あー、皆の衆、新作メニューだ。 ちょっと味見してみてくれ」

 「旨いっすよこれ!」 「おいしい!」 「餅ピザだぁ!」
  ???「おかわり!」  「もっとください!」


     好評っ……!

 
123: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:06:44 ID:As9
 
───

 ・娯楽導入

(*^○^*)「うーん……売店の売り上げじゃ限界があるんだ」

班長「というと……?」

(*^○^*)「だって、商品の売り上げは帝愛と折半なんだ」

(*^○^*)「がんばっていっぱい売っても、結局鼻ホジって何にもしてない帝愛が半分持ってっちゃうんだ」

班長「ふむ……しかし、それはどうしようも…」

(*^○^*)「…とか言って…同じこと考えて、班長たちはピンハネや賭博をしてたんだ?」

班長 ギク

(*^○^*)「それなら100%自分たちの物なんだ。 まあ考えるのは当たり前なんだ」

(*^○^*)「しかし、ピンハネはいいとして…もうチンチロは皆に不信感MAXなんだ。 あんまり派手に搾取できないんだ」

(*^○^*)「まったく……面倒なことなんだ……!」

班長「……」 モヤモヤ

(*^○^*)「だから、新しく装置を作るんだ」

班長「装置……?」


(*^○^*)「資材の余りの板と木材を使うんだ」

(*^○^*)「釘を打って……」 トンカントンカン

(*^○^*)「穴を作って…」 トントン

(*^○^*)「出来た! コリントゲームなんだ!」
 



班長「これっ……」

班長「パチンコじゃあないかっ……!」

(*^○^*)「別名・全自動搾取装置になります」

班長「……」
 
124: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:07:09 ID:As9
 

モブB「よっしゃ! 来い! 来い!」

モブC「やった! 入った! 20点!」

モブC「あのぉ……20点当たったんですけど」

(*^○^*)「はい、20点はこの券になります」

モブC「あ、どうも」 パシ


沼川「古物商です」

モブC「あの、この券…」

沼川「はい、この券は2万ペリカで買い取ります…」 スッ 

モブC「ど、どうも…」 パシッ


班長(……律儀だなぁ……)
 
127: ↓名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:08:25 ID:mNl ×
三店方式まで再現してて草

141: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:28:30 ID:As9
 
 ポイジの作ったパチンコ場(週末二日開催。 早めに並ぶとやや確率が上がるという噂←ポイジが流した)は、
 地下の労働者たち……他の班を含め、多くの人間に好評であった……!

 更に、他班の班長たちが当たった場合には、ビールを差し入れる高待遇……!

 各班はトップを中心に、上から下までパチンコ中毒化……!

 更に、客が店の食べ物やグッズを買うという好循環……!

 大槻班の収入はうなぎ上り……!

 そして、そのほとんどはポイジの懐へ入っていった……!



(*^○^*)「飽きた」

班長「ぶゥッ!?」

沼川「飽きた!?」

石和「何? 何の話だ?」

(*^○^*)「もうだいぶお金貯まったんだ。 もういいかな、外出るんだ」

沼川「そんな……ようやく事業も軌道に乗ってきたのに…」

班長「そうだぞポイジ君! まだパチンコも始めたばっかりだろう。 正直、今ポイジ君に抜けられたら…」

(*^○^*)「まあ、しばらくパチンコ運営は班長がやったらいいんだ」

(*^○^*)「そのうちココ(地下)にパチンコ経営に詳しい人が入ったら、その人スカウトして任せりゃいいんだ」

(*^○^*)「それまではんちょーがやりゃいいんだ」

班長「しかし……」

石和「今の売り上げはポイジがいてこそだろ! 何で急に外に出るなんて!」

(*^○^*)「う~ん、もう色々飽きたし、目標額も貯まったし」

沼川「目標額?」
 
175: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:48:44 ID:As9
 
(*^○^*)「うん。 外には2週間出る予定なんだ。 ほんで、手持ちに100万は欲しいんだ」

(*^○^*)「だから、50万×14+1000万で、合計1700万ペリカ」

(*^○^*)「それに加えて、僕が外出許可を得られるように帝愛の各所に贈る賄賂……その分も稼がなきゃだったから、ちょっと時間かかったんだ」

班長「それで荒稼ぎを……確かに、短期間でそれだけの大金を稼ごうと思ったら荒業もやむなし、か…」

(*^○^*)「まあちょっと楽しんでたけど」

班長「……」
 
(*^○^*)「それに、班長にもしっかり口添えしてもらうんだ。 頼んだんだ」

班長「それはいいが……」

石和「…ほんとに行くのか……」

(*^○^*)「行くんだ。 外に出て、いっぱいお金稼いでこんなとこ出てってやるんだ!」

沼川「……」 グイッ ゴクッゴクッ
 
石和「……ちぇっ…」 ボリボリバリボリ…

班長「……」 グビ…

(*^○^*)「さて、と…僕はおしっこ」 スクッ

  スタ、スタ、スタ、スタ…


(*^○^*)「ふいー」 ジョボボボボンジョビ

 ガチャ…

(*^○^*)「?」

班長「……」

(*^○^*)「お」
 
179: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:49:53 ID:As9
 
班長「ポイジくん……本当に行くのか……」

(*^○^*)「うん。 行くんだ! ここじゃ野球見れないし」

班長「その…テレビの導入を上に掛け合ってみる……! それからでも…」

(*^○^*)「やだー。 生で試合見に行きたいんだ」

班長「そ、そうか……」

(*^○^*)「~♪」 ジョボボボ

班長「…最初は」

(*^○^*)「?」

班長「最初は、やたら小便しに行く変な奴としか思っていなかったよ…」

(*^○^*) チョロッ

(*^○^*) トントントン… ブルッ

(*^○^*)「ションベンに気を取られてちゃ、何にも見えてこないんだ」

班長「……そう、だな」

(*^○^*) ジャバージャババ
 
180: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:51:01 ID:DXT ×
班長はポイジの闇でも見て感服したのかな?

181: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:51:04 ID:RkW ×
ポイジと班長の友情に涙不可避

187: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:51:54 ID:As9
 
班長「……ひとつ、聞いてもいいかい?」

(*^○^*)「?」

班長「どうして、三好たちを裏切ったんだ?」

(*^○^*)「…」

班長「その……三好たちは、素直だ。 なんというか…疑うことを知らない…なんだ、言い方はアレだが…」

班長「扱いやすい……操作しやすい人間、だったはずだ。 それを切り捨てるのは、なんだかポイジ君にとって勿体ない話なんじゃないのか?」

班長「その、恩を売っておけば、後々役に…」

(*^○^*)「恩を売ったって役に立たないんだ」

班長「え?」

(*^○^*)「三好は言ってたんだ」

~~~~~

(*^○^*)「それじゃあ恩があるんだ。 裏切る形になるけど大丈夫なんだ?」

三好「そんなの全然裏切りじゃないですよ! だって、班長はイカサマしてる悪人じゃないですか!」

(*^○^*)「……」

~~~~~

(*^○^*)「当時の三好は、恩人だろうが何だろうが、第三者からそれらしいことを言われたら、すぐに信じて裏切る人間だったんだ」

(*^○^*)「疑うことを知らないから…恩があっても…余って憎さ百倍……! 恨みになって裏切ってくるんだ」

(*^○^*)「そんな人間に利用価値は無いんだ。 だからサッパリ切り捨てたんだ」
 
192: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)01:53:33 ID:As9
 
班長「……」
 
班長「あれから三好は…… ビールも飲まないし、一度もパチンコ場に現れてはいない」

(*^○^*)「……」

班長「金を貯めているそうだ。 外出券を得る為に……」

(*^○^*)「……」

班長「ポイジくん、彼は何か…変わったというか、何というか…ショック療法というか……こう、大きな衝撃を受けて…」

(*^○^*)「どいてートイレから出るんだ」

班長「あ…」

(*^○^*)「長くなったらウンコと思われちゃうんだ、どいてどいてー」 スタスタ

班長「……」 スッ

 スタスタスタ 

   ガチャ

   バタン!
 
班長「……」

───
 
206: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:12:48 ID:As9
 
───

班長「えー、というワケで……今日からポイジ君は2週間の外出に出る」

 「おー」 「すげぇ」 「いくら掛かったんだろう」
  「まあポイジだからなぁ」 「ポイジだしな」 「ポイジだもんな」

三好「……」

(*^○^*)「それじゃあ行って来まーすなんだ」 トコトコ

黒服「……」 スッ

(*^○^*)「ん」

黒服「所定の部屋についたら、お前にはこの薬を飲んでもらう」

黒服「即効性の睡眠薬だ。 そして、眠ったお前を都内の公園のベンチに寝かせる」

黒服「お前が目が覚めてから、2週間の期限のスタートだ」

黒服「地下施設の場所を知られぬ為の措置だ。 よろしいな?」

(*^○^*)「おっけー☆」

黒服「それじゃ、こっちだ」 スタスタスタ

(*^○^*) トコトコトコ


三好「……」 ギロ…

前田(三好の奴……ずっと睨みつけてやがる……)

前田(無理もないか……手酷い裏切りにあった上……チャッカリ自分だけ外に出るんだもんなぁ…) ハァ

三好「……」

207: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:13:23 ID:As9
 
 ギィィィィ…

黒服「こっちだ」

(*^○^*) トコトコ

  ギィィ……


三好「……」

三好「っ…ポイジさ────んっ!!!」



(*^○^*) ピタ…

黒服「…」 ギィィィィ…

 
   バ タ ン !!



三好「………」 ハァ…ハァ…

前田「三好……?」

三好「てやる……」

前田「え?」

三好「出てやる……ここから……!」 ギン!

前田「三好……」

三好(そして……勝つ……!)

三好( 今度こそ……勝ってやる……! ) ギン!

 
208: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:14:13 ID:As9
 
沼川「……やれやれ……行ったか……」

石和「もう……戻ってこねぇんだなぁ……」

沼川「おいおい、借金返す前提かよ」

石和「…返すだろ… アイツなら…」

沼川「……」


班長「………」


 それぞれの胸に去来する思い───!

  それは……嫉妬……
     羨望……
         恐怖……
     思慕……


黒服「薬だ、飲め」

(*^○^*)「…」 ゴクン

(*゙○゙*) フニャ…



三好「……」


班長「……」



     目を覚ませ……!


  勝つことは……偶然なんかじゃない……!



     賭博黙示録ポイジ
      地下チンチロ編

         完 

209: ↓名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:14:50 ID:9dI ×
ああ、終わってもうた…

210: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:14:53 ID:uc5 ×
乙やでー
面白かったわ

213: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:15:43 ID:DXT ×

三好が出てポイジと勝負する時が楽しみやな(ゲス顔)

228: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:22:41 ID:As9
 
───

 おまけ黙示録ネガ田


(●▲●)「あのぉ……」

黒服「はい」

(●▲●)「ここで、ギャンブルが行われるって聞いたんですけど…」

黒服「はい、ネガ田様ですね。 お待ちしておりました。 こちらの屋敷になります」

 ギィィィィ…

黒服「お入りください」

(●▲●)「はい…」 スタスタ


黒服「他の方々は既にお待ちです」

(●▲●)「え、もう?」

(●▲●)「でも…薄暗くて良く見えない……」
 

   (*^○^*)


(●▲●)「あれ? ポイジくん! ポイジくんじゃないか!」

(●▲●)「良かったぁ、知り合いがいると安心……」


   (*^○^*) (*^○^*)
    (*^○^*)   (*^○^*)
 (*^○^*)   (*^○^*)



((●)▲((●))「ッ!!?!」
 
229: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:23:18 ID:RkW ×
ファッ!?!

230: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:23:28 ID:Mwv ×
ヒエッ

236: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:43:04 ID:As9
 
 バンッ(スポットライト)

司会「それでは! これより命を賭けたスペシャルなギャンブルの開始です!!」

(●▲●)「!? !?」

司会「それでは参加者を紹介します!!!」



  (*^○^*) 戦争なんだっ……!


 「 稀代のギャンブラー! ポイジ! 」




  (*^○^*) このゲームには必勝法があるんだ


 「 ライアーキング……! ポき山!! 」


 
237: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:43:34 ID:As9
 

  (*^○^*) カリカリカリカリ

 「 嘘喰い───! ポジハ目 ポク……!!」



   ('ω`)  シュウヘイ…!



  (*^○^*) 描き続けるんだ! 灰になるまで……!

 「 平成最後のフィクサー……! 平井ポン二!!」




  (*^○^*) 死ねば助かるんだ

 「 闇に降り立った天才───! ポカギ……!」




  (*^○^*) 御無礼…

 「 一匹狼ギャンブラー……!  ポイ!!」


 
238: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)02:43:48 ID:As9
  
 
(●▲●)「……」

(●▲●)「………」

(●▲●)「き」

黒服「棄権は認められておりません」

(●▲●)「……」

  
   ギィィィィィ……



   バ タ ー ン !!



 

(;●▲●)「うわああああぁああぁぁああ!!! 凄く嫌な夢見たぁぁァァぁああぁ!!!」 ガバァッ!

  おしまい
 

247: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)03:16:08 ID:As9
 
───

 おまけ黙示録 黒崎

側近「黒崎様……!」

黒崎「何だ」

側近「質問状が届いております」

黒崎「質問状?」

側近「えー、『ポイジとカイジはどっちが強いの?』と」

黒崎「ポイジ君はいいとして、……その、カイジというのは誰だ」

側近「この賭博黙示録カイジという漫画の主人公のことかと…」 ドサドサ

黒崎「ふむ…」 ペラペラ



黒崎「なかなか面白かったぞ」

側近「それで、質問の方は…」

黒崎「ああ…まあ、私の見立てだと……」

黒崎「カイジ君の方に、分がある」

側近「! カイジの方ですか…!」

黒崎「ああ。 意外か?」

側近「はあ……何でしょう、カイジはどっちかというと、苦戦し続けているようなイメージでしたので…」

黒崎「うむ…それは、カイジ君が"縛りプレイ"をしているからそう見えるのだよ」

側近「縛りプレイ……?」
 

248: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)03:16:43 ID:As9
 
黒崎「ふむ、イチから説明するか。 まず、カイジ君は通常の思考力は30…覚醒すると80、といったところだ」

黒崎「ポイジ君は通常が60、本気を出せば75、といったところだな」

側近「最大値はカイジの方が高い、と……!」

黒崎「そうだ。 が、カイジ君の方が苦戦しているイメージになるのは…それは戦い方、スタイルの違いだな」

側近「スタイル?」

黒崎「そう。 カイジ君は、相手がEカードで挑んで来ればEカードで勝負する。 チンチロで仕掛けて来ればチンチロで勝負する」

黒崎「もし仮に、相手がボクシングで挑んで来ればボクシングで勝負するだろう。 彼はそういう男だ」

側近「はあ……」

黒崎「が、ポイジ君は……相手がボクシングで挑んできたら、拳銃で勝負する男だ」

側近「……」

黒崎「それが彼の武器でもあり……弱点でもある」

側近「弱点……」

黒崎「つまり、それはある種の"逃げ"なのだよ。 彼は相手が思いもよらぬフィールドで勝負する。 それは裏を返せば、相手の土俵で戦うには不安だということだ」

側近「なるほど……」

黒崎「一方、カイジ君は相手の用意した土俵で果敢にも戦い、そして勝っている……。 その意味で、私はカイジ君に分がある、と言ったんだ」

側近「はあ、なるほど、それで…」
 
249: 名無しさん@おーぷん:15/11/18(水)03:17:33 ID:As9
 
黒崎「だが……二人が戦う、となると……これはもう条件次第だろうなぁ」

側近「条件……?」

黒崎「カイジ君が、ポイジ君に対してボクシングで挑もうとすれば、拳銃で殺される。 だが、ハナから『何でも有りの戦争だ』と認識して挑んだなら……?」

黒崎「当然、拳銃のアドバンテージは消える。 何しろ何でも有りだ。 想定の範囲内……相手の虚をつくことは困難になる」

側近「つまり、カイジ君の認識次第、だと」

黒崎「そうだ。 そして、ポイジ君にしてみれば、カイジ君の隙を突くことが出来れば勝ち、ということだな」

側近「はあ、なるほど……」

黒崎「しかし、このカイジというのは面白い漫画だな… 続きはないのか?」

側近「それが……なかなか続きが出ない漫画でして…」

黒崎「そうか…」

側近「はい…」

黒崎「……」

側近「あの…」

黒崎「む…?」

側近「よろしかったら、こちらのアカギ、金と銀、零、涯なんかもオススメですが……!」 バラッ

黒崎「!」


   「これいいこと言ってるな」 「あー、私も好きなんですよ」
    「このシーン」 「台詞いいね」 ワイワイ キャッキャ

      おしまい


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