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ベルトルト「新宿の巨人」ユミル「西口」

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Part2
26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 21:50:48 SzbLzwhM
で、なぜ僕はユミルとふたりきりになったのか。
答えは簡単。女神がサイコロをふったんだ。
『私、ライナーとトウキョウトチョウまでお散歩したいな ウフフ』
クリスタってライナーのこと好きだったの?意外……。
ライナー卒倒しそうなくらい嬉しそうな顔してたな。もう戦士としての仕事は望めまい。
ああ、ユミルがこわい。よくわからないけどこわい。

27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 23:00:30 SzbLzwhM
1115ーー損保ジャパン東郷青児美術館(42階)
ユミル「ほれベルトルさん。チケット」
ベルトルト「ありがとう」
ユミル「クリスタは……私がベルトルさんのことを好きだと思っている」
ベルトルト「だからこうなったの?」
ユミル「信じこんだら厄介な奴なんだ。私はこの日をクリスタと過ごさなければならなかったんだが……」
ベルトルト(ならなかった?不思議な言い回し)
ベルトルト「なんかごめん」
ユミル「なんで謝るんだ。しかし……何をされるかわかったもんじゃないからな」
ベルトルト「ライナーは確かに変態だけど、ちゃんと理性の働く男だと思うよ」ハハ
ユミル「そうじゃなくて」
ベルトルト(?)

28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 23:01:11 SzbLzwhM
ユミル「……おお……こりゃあすごい」ジー
ベルトルト(窓?)
ベルトルト(へえ……さすが42階。高い)
ベルトルト(地面がごつごつしているのは全て建物なのか。素晴らしいけど趣はないな)
ベルトルト(どこ踏んでも痛そう)
ユミル「高えな」
ベルトルト「そうだね」
ユミル「高所は好きか?」
ベルトルト「どうだろうな。でもまあ全体を眺めるのは好きかな」
ユミル「なんでだ?」
ベルトルト「自分がどうあるべきか、わかるからね」
ユミル「周囲を見て判断するのか」
ベルトルト「所属組織を見て」
ユミル「従順なんだな。でも調査兵団なんて変人ばかりじゃないか。ならっていたら変人になるぞ」
ベルトルト「確かに」

29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/24(水) 23:01:44 SzbLzwhM
ユミル「ふうん。だからこんなにのっぽになったのか」
ベルトルト「そうかもしれない」
ユミル「……ここは地上から170mくらいあるそうだが、ベルトルさんがやけに落ち着いてるのも身長のせいか」
ベルトルト「まあね、慣れているんだろうな。でもこんなに高いのは初めてだよ」
ユミル「ああ。ベルトルさん何人分なんだろうな」
ベルトルト「170mを身長で割るから……えっと」
ユミル「ざっと3人前後かね?」
ベルトルト(ん?)
ベルトルト「……」
ユミル「……」
ベルトルト「計算は苦手なのかい?」ニコ
ユミル「凡ミスが多くて困っているんだ」
ベルトルト「そう。写真撮って行こうっと」カシャ
ベルトルト(何だ今の)

30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 00:10:54 M.pd3eYI
二人の腹をさぐりあう微妙な緊迫感がいい!!


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 00:27:35 UpD1oakw
面白いなあ

32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 00:33:17 2ImnhUdg
薄氷を踏むようなやりとりがいいよねえ

35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 11:41:42 dUGdIJEc
1210ーー損保ジャパンビル外
ベルトルト「美術館楽しかったね」
ユミル「ここの奴らの美的感覚は分からなかったけどな」
ベルトルト「綺麗なひまわりだったじゃないか」
ユミル「あっそ」
ユミル「ま、絵画をたしなむなんて、シーナのお偉いさんたちぐらいしかやんねえよな」
ユミル「さて」
ベルトルト「うん」
ユミル「待ち合わせ……したよな?」
ベルトルト「うん」
ユミル「いないよな?」
ベルトルト「うん。迷子かな」
ユミル「……いや。クリスタは来ない」
ベルトルト「? 普通の友達なら、さすがに何も言わずに消えないと思うよ」
ユミル「普通の友達ではないんだ。残念ながら」

36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 11:43:34 dUGdIJEc
ベルトルト「愛し合ってでもいるの」
ユミル「ああ。クリスタは私のことが大好きだぞ」
ベルトルト「じゃあなぜ消えたの」
ユミル「だから愛ゆえにだよ、おそらくは」
ベルトルト(意味不明。めんどくさ)
ユミル「……」
カシャ
ユミル「なに撮ってんだよ」ギロ
ベルトルト「ご、ごめん」
ベルトルト(ただの枚数稼ぎ)
ユミル「クソあのゴリラ、クリスタをさらいやがって……」チッ
ユミル「おいベルトルさん!しょうがねえ、探索いくぞ!とりあえずなんか食う」
ベルトルト「いたた!ひっぱらないでよ」ズルズル

37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 11:44:54 dUGdIJEc
ーー青梅街道
ベルトルト「ここは」
ユミル「随分大きな通りだな…青梅街道?って書いてあるぞ」
ベルトルト「大きな道に大きな橋だ」
ユミル「とりあえず渡るか」
トコトコ
ユミル「見ろあっち、デンシャの通ってる方。ちゃらちゃらした繁華街みたいだ」
ベルトルト「ほんとうだ」
ユミル「どうやらあっちに行けばダンジョン東口にいけるみたいだぞ、行ってみるか」
ユミル「とその前に」
ベルトルト「?」
ユミル「そこに寄って行こう」

38 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 12:06:39 dUGdIJEc
ーー青梅街道 喫茶店
ベルトルト「何にする?」
ユミル「なんでも。よくわからないし」
ベルトルト「あ、すみません。この生クリームのついたラテとブレンドコーヒー……」
ベルトルト「あとこれとこのサンドイッチください」
ユミル「ははっ! 生クリームなんてベルトルさんずいぶん甘党なんだな!」
ベルトルト「え?これはユミルのなんだけど……」
ユミル「は?」
ベルトルト「ユミルって甘党でしょ?」
ユミル「いやまあそうだが……ベルトルさんに言ったおぼえはないぞ」
ベルトルト「うん。だって見てて気づいていただけだから」
ユミル「洞察力ってやつか」
ベルトルト「はは。身長あるからね。皆がよく見えるんだ」
ユミル「フン。先席いくぞ」

39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 12:56:40 dUGdIJEc
ベルトルト「おまたせ。よっこいしょ」ストン
ユミル「ほらよ、代金だ」ジャラ
ベルトルト「ぼくが勝手に頼んだんだ。いいよ」
ユミル「おごってくれんのか?じゃあもっと高いもんだだこねりゃよかったか」
ベルトルト「他に欲しいものあった?」
ユミル「冗談だ」
ベルトルト「なるほど。でも何かあったら言ってね」
ユミル「そういう言動はいかがなものかね」
ベルトルト「え?」
ユミル「スケコマシじゃあるまいし、女にホイホイおごるなよ。お前アニが好きなんだろ?」
ベルトルト(えっ)
ユミル「洞察力が優れているのはお前だけじゃない」
ユミル「私も身長あるからさ。周りがよく見えるんだ。女にしてはだけど」

40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 12:57:18 dUGdIJEc
ベルトルト「真似しないでよ。……よくわかったね。でも語弊があるよ」
ユミル「語弊?」
ベルトルト「好きと言うより、勝手に僕の支えになってもらってると言ったほうが僕はしっくりくる」
ユミル「同じだろ」
ベルトルト「そうかな。あとまあ……ちょっと喋っただけで勘違いしちゃうやつ」
ユミル「思春期だもんな」
ベルトルト「そう」
ユミル「アニに何か買ってってやれよ、女ってそういうの喜ぶだろう」
ベルトルト「どうだろう」
ユミル「みやげ話もしてやれ」
ベルトルト「……次はいつ会えるんだろう」
ユミル「期待じゃなくて実行しろよ」
ベルトルト「そうかもね」

41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 13:15:34 dUGdIJEc
ユミル「……」
ベルトルト(……?ユミル外見てる)チラ
ベルトルト「アルミン」
ユミル「だな」
ベルトルト(通行人に話しかけてる……)
ユミル「紙持って聞き込みってとこだな。だが保護者がいないぞ」
ベルトルト「保護者?」
ユミル「ミカサとエレンだよ」
ベルトルト(なるほど)
ユミル「1人でこっちの人間と接触するなんて、随分スリリングなことするもんだな」
ベルトルト(ひとりで……あれは特別任務か。内容を知りたいところ)

42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 13:16:12 dUGdIJEc
ユミル「学者や研究者肌なんだろうけど、全く、これだから物好きは」
ベルトルト「ユミル」
ユミル「なんだ」
ベルトルト「おかしくないか?」
ベルトルト「アルミンに話しかけられた人が、皆怪訝な顔で逃げるように去っていく」
ベルトルト「相談に乗ってあげたくなるような可愛らしい顔なのに」
ユミル「ホモか」ゾッ
ベルトルト「客観的に見てだよ」ム
ユミル「ここはビジネスマンが多いし、晴れた日に雨具で怪しいからだろ」
ベルトルト「そうなのかな」

43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 13:16:49 dUGdIJEc
ユミル「あ、見ろ。あのばばあアルミンと仲よさげに話してる」
ベルトルト「ほんとだ」
ユミル「仲よさげに話して……?」
ベルトルト「腰に手を……?」
ベルトルトユミル「すべらせて……?」
ベルトルト「……」
ユミル「……」
ベルユミ「あれはだめなやつだ!」ガタッ

44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 13:39:48 Ow4ic/.o
面白い

45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 17:20:26 CDDkZjlI
アルミン「助かったよ!ふたりとも!」ウルウル
ベルトルト「あんな奴投げてやればよかったのに」
ベルトルト(ユミルといなかったらほうっておいたのに)
ユミル「脚すくんじまったのか?アルミンちゃん」
アルミン「あはは……分からないことがあって聞き込みしていたんだけど、なかなか皆答えてくれなくて」
アルミン「でもやっと答えてくれそうな人だったから」
ユミル「何聞き込みしてたんだ?」
ベルトルト「協力するよ?」
ベルトルト(正確には、阻止するよ、の間違いだけど)
アルミン「えっと……これは団長からの任務だから、答えることはできなくて」アセアセ
ユミル バッ
アルミン「ちょっユミル!紙奪わないでよ!返してくれよもう!」ピョンピョン

46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 17:21:29 CDDkZjlI
ユミル「んーと。なになに……」
ユミル「」
アルミン ピョンピョン
ユミル「ベルトルさん……パス」パサ
ベルトルト「?」ペラッ
アルミン「ふたりともおっきすぎ!」ピョンピョン
ベルトルト(……これは)
ベルトルト「こ、これについて聞きまわってたの?」
アルミン「うん。それが一番早いじゃないか」
アルミン「内容はよくわからないけど……でも売っている場所がわかればなんとかなるから」
ユミル「アルミン。なけなしの母性で1つ質問してもいいか」
アルミン「?」
ユミル「精通、してる?」

47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 17:22:19 CDDkZjlI
ーー
アルミン「べうとうとー……」ポー
ベルトルト「うん」
アルミン「ぼふはひんでしまいたいー」ポー
ベルトルト「死んではいけないよ」
ベルトルト(気の毒だとは思うよ)
アルミン「……いや。ちょっとだけ察してはいたんだ。僕だっていつまでも坊やじゃないからね……」
アルミン「だけどさ、まさかさ、まさか調査兵団の資金で」
アルミン「大人のオモチャを買うなんて夢にも思わないだろ……」
ベルトルト(確かに)


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 17:23:03 CDDkZjlI
アルミン「僕は淫乱兵団に入団した憶えはないよ……ピチピチの15歳に何を任せているんだ」ゲッソリ
ベルトルト「一体どれだけの人にこれを聞いて回ったか……」
アルミン「知りたい?」フッ
ベルトルト「結構です」ゾッ
ベルトルト「そしてユミル。そろそろ笑うのやめてくれ。アルミンがもう限界だ」
ユミル ゲラゲラ
ベルトルト(この任務は阻止、しなくてもいいよね。ばかばかしい)

50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 18:35:25 qP88AwRs
アルミンカワイソスwwwwwwwwwwww

51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 18:50:50 Nz7rHwcY
ハンジだな(確信)

52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/07/25(木) 18:51:54 mW58sYL.

気の毒すぎるwww

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