しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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294 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:08:27.76 ID:1bwQQCIO0
ルナアーラ「マヒナぺィーア!」
リーリエ「ほしぐもちゃん、もう大丈夫なのですか?」
ルナアーラ「マヒナペ!」
しんのすけ「えっ? ほしぐもちゃん? なんかおっきくなったねぇ」
リーリエ「ほしぐもちゃん……コスモッグは、太陽と月の笛を使うことでルナアーラに進化するんです」
しんのすけ「ほーほー……。ケツだけ星人~! ブリブリ~ブリブリ~!」
ルナアーラ「マヒナ♪ マヒナ♪」キャッキャッ
しんのすけ「おおっ、ホントにほしぐもちゃんだ!」
リーリエ「だからそれやめてください! ほしぐもちゃんも喜ばないでって!」
ルザミーネ「グズマに伝説のポケモン……次から次へと! わたくしはビーストちゃんといたいだけなの! あなたたちはどうでもいいのです!」
プルメリ「あれが……代表なのかい? みさえも……一体何がなんだか」
ひろし「俺だってわかんねぇよ……ただ、やっと俺たちの家族が帰ってきたんだ。後は奴を止めるだけだ!」
プルメリ「そうかい。やったんだね、リーリエ」
リーリエ「はい!」
グズマ「代表……」
295 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:12:08.22 ID:1bwQQCIO0
ルザミーネ「こうなったら……もっともっと、強いビーストちゃんを捕まえて迎え撃つしかありませんね!」
ルザミーネは触手を広げると、どこからともなく、ビーストの群れが現れた。触手でしんのすけたちを指差すと一斉にビーストたちが向かってきた!
ウツロイド「じぇるるっぷ……!」
カミツルギ「カミィィ!」
マッシブーン「ブンブーン!」!
アクジキング「ズモォォォッ!」
デンジュモク「デンデンジュ!」
ルザミーネ「……!」グニュッ
同時に、ルザミーネもウルトラスペースの奥へと姿を消した。
しんのすけ「あーっ! 逃げるなー!」
ウツロイドたち「じぇるるっぷ!」
ウツロイドの1匹が、しんのすけとリーリエに襲いかかる!
リーリエ「きゃっ!」
みさえ「オラァッ!」ドンッ!
ウツロイド「じぇるるっ!?」グシャ
296 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:13:15.74 ID:1bwQQCIO0
しんのすけ「うわっ、かーちゃんも妖怪メノクラゲオババになってる!」
みさえ「当たり前でしょ! 子供がピンチになったら、どんなことをしてでも助けるのが親なの! あんたを助けられるのなら、メノクラゲオババにもケチケチオババにもなんでもなってやるわよっ!」ブンッ!
ウツロイド「じぇるっ!」ドシャッ
近づいてくるビーストを触手でなぎ倒しながら、みさえはリーリエへと顔を向けた。
みさえ「あなたのお母さんと、戦ってみてわかったの」バキッ!
みさえ「あの人がもし本気でビーストのことを愛していたら、私、どうなっていたかわからないわ。でもね、心の奥底で、ビーストにとりつかれている自分に抗っている、母親としてのルザミーネさんが見えたわ」ドゴッ!
リーリエ「みさえさん……」
みさえ「子供を大事に思わない母親なんて、いない。……ルザミーネさんだって、あなたを嫌っているわけじゃない。それは絶対に言い切れる。あなたも、それを心のどこかでわかってると思う。だって、家族はみんな心で繋がっているもの」ガスッ!
リーリエ「……!」
みさえ「でも、それを伝えるのは私じゃない。あなた自身がしなきゃいけないこと」
みさえ「さ、ここは私達に任せて、あなたはママにきちんと自分の言葉を伝えに行きなさい。しんのすけも、リーリエちゃんのサポートお願いね!」ドギャッ!
リーリエ「はいっ! しんちゃん、ほしぐもちゃん、かあさまを追いましょう!」
297 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:14:04.28 ID:1bwQQCIO0
しんのすけ「みんなー行くぜい!」
ジュナイパーたち『おうっ!!』
ルナアーラ「マヒナペーア!」
プルメリ「グズマ、あんたも代表に筋通しに行くんだろ? ここはあたいらに任せて、行ってきな!」
グズマ「ああ……!」
リーリエ「その前にしんちゃん……ズボン履いてください」つズボン
しんのすけ「なんで? オラ別にこのまんまでもいいんだけど」
リーリエ「履 い て く だ さ い ! 常 識 で す っ !」シャーッ!
298 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:15:24.09 ID:1bwQQCIO0
今日はここまで。
次回の更新はいつものように明日の夜です。
いよいよウルトラスペース編もクライマックス。お楽しみに!
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 20:26:50.15 ID:tdcsWjji0
大人帝国とブタのヒヅメが一気に来た感
乙やで
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 20:31:19.23 ID:ZJ+twM380
今までの映画キャラが励ます・・・こんな感じ?(見た範囲で)
アクション仮面「しんのすけ君!」
スンノケシ「しんちゃん!」
吹雪丸「しんのすけ!」
トッペマ「しんちゃん!」
サタケ「ひまわりちゃんを悲しませるなよ!」
温泉の精「しんのすけ!」
サル達「ウッキー!!!」
ケン「坊主!返した未来はちゃんと守れ!」
ミライマン「しんのすけ君!」
つばき「しんちゃん!」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 20:33:26.38 ID:ZJ+twM380
あ、大事な人1人忘れてた
又兵衛「しんのすけ!」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 03:32:00.65 ID:fJKyayxE0
今更だけど、アクロマが臼井先生役で殴られてて草生えた
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 13:29:26.90 ID:fJKyayxE0
あとはクレしん名物のオカマのおじさんがいれば完璧。
304 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:43:01.26 ID:AhocT7pU0
一方その頃、月輪の祭壇では……。
テッカグヤ「フー……」
アクジキング「グモォォォッ!!」ガツガツムシャムシャ
ハプウ「ぬぅ……なんとしぶといビーストじゃ! バンバドロといい勝負じゃな!」
バンバドロ「ヒヒウンッ……!」
ハウ「ガオガエン、まだ戦えるー?」
ガオガエン「ガォォッ……」
ハウ「グラジオー、ヌルはへいきー?」
グラジオ「……」
ヌル「オォォ……」ブルブルッ
305 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:47:08.68 ID:AhocT7pU0
ヌルは全身に大やけどを負って、弱々しくその場で横たわっていた。
マリエ庭園での戦いからアクジキングに警戒はしていたものの、アクジキングのタフさと威力にものを言わせた攻撃で、次第に弱っていき、さらにそこへテッカグヤの大文字を食らってしまい、体力は限界に近づいたのだ。
グラジオ「ヌル……すまない。オレが不甲斐ないばかりに、何度もオマエを傷つけてしまった」
ヌル「……」
リーリエがエーテルパラダイスに連れ去られた時の怒りを抱いたまましんのすけと戦った時、ヌルに余計な傷を追わせてしまった。マリエ庭園でも己の慢心のせいで、危うくヌルが食われてしまうところだった。
グラジオ「許しを請うわけじゃない……。だが、オレはーー」
ヌル「オ……オオッ!」ユラッ
だが、ヌルは4つの足でしっかりと立ち上がり、緑色の瞳をグラジオに向けた。まるでグラジオに「しっかりしろ、オマエと俺は一心同体だ」と語りかけているように。
グラジオ「ヌル……またオレと供に戦ってくれるか?」
ヌル「オォォッ……!」
ピシピシッ!!
306 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:48:29.03 ID:AhocT7pU0
グラジオの言葉に応えるがごとく、ヌルの力を拘束していたカブトにヒビが入る。ヒビの内側から、光が漏れ出してくる。
ハウ「ヌルのカブトがー!」
グラジオ「オレを、信じてくれるか?」
ピシビキッ!
グラジオ「ならーー今こそオレにチカラ、貸してくれ!」
ピシッ!
グラジオ「『 シ ル ヴ ァ デ ィ 』 ! ! 」
バキンッッ!!
シルヴァディ「ド ド ギ ュ ウ ウ ー ン ッ !」
タイプ:ヌルを制御していたカブトが外れ、その中から白い毛並みに覆われた、猛禽類のごとく勇ましい顔が現れて咆哮を上げた!
ハウ「ヌルが、進化したー!」
ハプウ「おおっ! なんと荘厳なポケモンじゃあ!」
307 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:50:37.30 ID:AhocT7pU0
グラジオは懐に手を伸ばすと、一枚のメモリを取り出した。
グラジオ(奴のタイプはあく・ドラゴン! ならばこのタイプだ!)
グラジオ「シルヴァディ、ARシステム起動!」
グラジオ「無垢なる力から、遍くを浄化する神聖なる力へ、その身の性質を変化しチカラ、振え!」スッ
グラジオはシルヴァディの頭部に向かってメモリを投げると、それをわかっているようにシルヴァディも飛び出し、メモリを頭部に受け止めた。すると、頭部や尻尾が白から鮮やかな桃色へと変色した!
シルヴァディ「……!」キラキラッ
グラジオ「シルヴァディ! ヤツにマルチアタックだ!」
シルヴァティ「オオオッ!!」ダッ!
ARシステムでフェアリータイプとなったシルヴァディは、一度力を溜めると飛び出し、アクジキングに両前足の爪で切り裂いた!
ザンッ!!
アクジキング「ズモッ! オォォォ……」
ズズンッ
一撃を喰らい、沈んでいくアクジキング。
シルヴァディはフェアリーメモリを頭部から飛び出すと、グラジオはそれをキャッチ。代わりにグラジオはエレクトロメモリを取り出すと、それをシルヴァディの頭部に投擲した!
グラジオ「遍くを浄化する神聖なる力から 万物を貫く雷霆の力へ、その身の性質を変化しチカラ、振え!」
308 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:51:37.89 ID:AhocT7pU0
するとシルヴァディの体色が黄色に変色し、電気を帯び始めた!
シルヴァディ「……!」バチバチッ!
ハプウ「ほにゃあ……その奇妙な機械を使って、タイプを変化させているのか!」
グラジオ「そう、これがビースト・キラーであるタイプ:ヌル……シルヴァディの真髄だ!」
グラジオ「シルヴァディ、その森羅万象の力を異界の敵にふり下ろせ! もう1匹のビーストにマルチアタックだ!」
シルヴァディ「オオォッ!!」
今度はでんきタイプになったシルヴァディは、雷鳴の如き疾さでテッカグヤに接近すると、顔から足に掛けて、電気を帯びた爪で唐竹に切り裂く!
ザンッ!
テッカグヤ「フー……!?」
アクジキングと同じように、テッカグヤも、でんきのマルチアタックで大きなダメージを負い、巨体が大きな音と振動を立てて倒れ伏した。
ハウ「ヌル、すごい……!」
シルヴァディは身を翻してグラジオのもとに戻ると、甘えるように顔をグラジオへ摺り寄せた。
シルヴァディ「オオオ……」スリスリ
グラジオ「フッ……これからも、頼む。シルヴァディ」
309 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:02:14.95 ID:AhocT7pU0
ウルトラスペース 奥
ルザミーネ「どこまでもどこまでも……しつこい人たちですわね!」ギロッ!
リーリエ「かあさまを元の世界に連れて帰るなら……追います! どこまでも!」
ルナアーラ「マヒナぺーア!!」
しんのすけ「やい、妖怪メノクラゲオババ! オラが来たからにはもう負けないゾ! 大人しく降参しろ!」
ルザミーネ「しんのすけ君ーー残念ですわ……大人しくわたくしの息子になっていればいいものを。そうすれば、ビーストちゃんと一緒に、新しい未来を切り拓けたかもしれないのに」
しんのすけ「オラのかーちゃんはみさえだもん! ルザミーネおねいさんの子供はリーリエちゃんとクジラくんでしょ!」
ルザミーネ「そんなこと、もうどうでもいいでしょう。……本当はこのまま、アローラもこの世界も、ビーストで満たすはずだったのに!」
ルザミーネ「こうなれば、わたくし自身があなたたちを直々に葬ってあげます。ビーストちゃんの力を得たわたくしに、伝説のポケモンなど取るに足りません!」グニャッ!
しんのすけ&リーリエ「……!」スッ
グズマ「……ちょっといいか」
310 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:05:12.02 ID:AhocT7pU0
しんのすけ「んもーなに? せっかく気合入れるところだったのに」
グズマ「一度、代表と話す時間をくれ。代表には世話になったからな……その筋を通してえんだ」
しんのすけ「魚の卵の……」
リーリエ「それは筋子です」
ルザミーネ「グズマ……ふらりと消えていったと思ったら、その子達についていたのね。だらしのないコ」
グズマ「……今まで俺たちを助けてくれて、カンシャしてるぜ。代表」
グズマ「最初に、代表と会ったときのこと、今でも覚えてる」
ルザミーネ「……」
グズマ「あんときゃスカル団もまだ名が知れてなかった頃だけどよぉ。ポータウンに代表が直々にやってきて援助をするって聞いたときはびっくりしたぜ」
グズマ「そしてなにより、生まれて初めてオレの力が必要だと言われたことが、胸ん中に刻まれてるんだ」
グズマ「嬉しかったぜ……。今まで、オレ様の気持ちを理解せず、期待ばかり押し付けて勝手に失望しやがった師匠や親どもと違っていたからな。俺にとって代表は、自分の力を認めてくれるだけじゃなく、本当の親のように思える時さえあった」
ルザミーネ「そう」
311 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:06:22.90 ID:AhocT7pU0
グズマ「……ブッ壊してもブッ壊しても手を緩めなくて嫌われているグズマさまだがよ、これだけは一つ言わせてもらうぜ」
グズマ「アローラをブッ壊してまで、代表がしたかったことが正しいとはオレは思わねぇ」
グズマ「ウルトラビーストに愛を注ぐのは代表の勝手だ。だが、アローラにはオレとあいつらの居場所があるんだ。代表の好き勝手にしていいもんじゃねぇだろうが」
ルザミーネ「破壊という言葉が人の形を成しているあなたが、それを言うのかしら?」
グズマ「ああ、歯向かうもんをブッ壊すのは好きだがよ、大事なもんまでブッ壊されるのは我慢なんねぇのがグズマ様だ」
ルザミーネ「じゃあ今度は、あなた自身が壊れる番よ」ブンッ!
グズマ「!」
ルザミーネが不意をつくようにグズマへ触手をふり下ろそうとした刹那、矢羽根が空を切り、触手を弾いた。
驚いたグズマが背後へ振り返ると、カザマが弓を構えていた。
グズマ「じゃがいも小僧……」
しんのすけ「おじさん無茶しちゃダメ。オラたちに任せなさい」
リーリエ「グズマさん……あなたがかあさまに向けた想い、わたしたちが代わりに伝えます!」
グズマ「……仕方ねぇ、好きにしな」
グズマ(やっぱりよぉ……結局オレは、代表にとっちゃ都合のいい道具だったのか。じゃがいも小僧たちに任せんのも癪だが、頼んだぜ。お前たちが代表に言葉と想いを届けてくれや)
グズマが身を引くと、しんのすけとリーリエ、ルザミーネが視線をぶつけ合う。
312 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:09:42.82 ID:AhocT7pU0
ルザミーネ「親に縋らないと生きることもできない子供の分際で、わたくしに逆らおうなどと、絶対に許しません! この力で、脆弱なあなたたちを消し去ってあげる!」
ルザミーネはたけりたちながら、触手を振り下ろすとネネが前に立って触手を受け止めた!
キテルグマ『消し去るですって? 上等じゃない!』ググッ
ネネは渾身の力で触手を押し返すと、ルザミーネがよろめく。その隙にあいが飛び出し、ルザミーネにとびひざげりを放つ!
フェローチェ『あいはしん様以外、誰のものにもなるつもりはありませんわ。あなたの愛なんて、受けたくありませんの』ドゴッ!
あいのとびひざげりを受けて、ルザミーネは岩壁にぶつかるとぎょろりと彼女を凝視した。反撃しようと触手をしならせて動き出した瞬間、マサオが口を膨らませ、ボーちゃんは垂れている鼻水の影を爪に変えて飛び出してきた。
ヨワシ『僕たち、ひとりひとりじゃ弱いかもしれないけれど』ブシューッ!
ミミッキュ『みんなで力を合わせれば、怖いものはない!』ジャキンッ!
ボーちゃんのシャドークローが触手を弾き、マサオのハイドロポンプでルザミーネを上空まで押し上げた!
ルザミーネ「このっ……!」バッ!
ルザミーネは煌く石を出現させると、パワージェムを放つ!
ジュナイパー『だから僕たちはしんのすけと歩んでいくって決めたんだ! みんなで強くなって、島巡りチャンピオンのポケモンになるって!』ドシュッ!!
ドゴォォンッ!!
313 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:10:56.99 ID:AhocT7pU0
カザマが放ったかげぬいの矢とパワージェムの光線がぶつかりあうと爆発して、そのまま打ち消された!
ルザミーネ「ヴアアアウッ!」ゴウッ!
怒りをそのまま放出するように、ルザミーネは次にすべての触手からパワージェムの光線を発射した!
リーリエ「ほしぐもちゃん!」
ルナアーラ「マヒナぺィーアッッ!!」カッ!
ルナアーラが雄叫びを上げると、透明の大きなバリアがしんのすけたちを覆い、ルザミーネのパワージェムを防いだ!
ルザミーネ「……なんなんですか」ワナワナ
ルザミーネが苛立ちを隠せないように全身を震わせて金色の眼差しをしんのすけ達に向ける。
ルザミーネ「なんなんですか、あなたたちは! 何の意味があってわたくしの邪魔をするのです!」
リーリエ「邪魔ではありません! 道を踏み外したかあさまを救いたいのです!」
しんのすけ「オラ、みんなと一緒にだいたい試練をクリアして、島巡りチャンピオンになって、おねいさんたちモテモテになりたい!」
しんのすけ「ーーだからっ、妖怪メノクラゲオババなんかに……オラたちの未来を、めちゃくちゃにされてたまるもんかーーーっ!」
カッッ!!
314 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:11:47.35 ID:AhocT7pU0
突然、しんのすけの強い想いに答えるかのように腕にはめているZリングが赤い光を発した。Zリングから解き放たれる赤い光を浴びたカザマたちも、赤いオーラをまとった!
ゴウッ!!
ジュナイパー『!』
リーリエ「しんちゃんのZリングが……!」
しんのすけ「んんっ、なんか熱い!」
グズマ「このオーラはーーぬしポケモンが纏うオーラと同じじゃねぇか!」
キテルグマ『なに……これ?』
ヨワシ『力が湧いてくる……!』
ミミッキュ『やっぱり……』
フェローチェ『どうなさったのですか?』
ミミッキュ『僕らはウルトラホールを通って、この世界にやってきた。今の僕らはぬしポケモンたちと同じ、Zパワーを宿してる』
ルナアーラ「マヒナぺィーア!」
リーリエ「ほしぐもちゃん、もう大丈夫なのですか?」
ルナアーラ「マヒナペ!」
しんのすけ「えっ? ほしぐもちゃん? なんかおっきくなったねぇ」
リーリエ「ほしぐもちゃん……コスモッグは、太陽と月の笛を使うことでルナアーラに進化するんです」
しんのすけ「ほーほー……。ケツだけ星人~! ブリブリ~ブリブリ~!」
ルナアーラ「マヒナ♪ マヒナ♪」キャッキャッ
しんのすけ「おおっ、ホントにほしぐもちゃんだ!」
リーリエ「だからそれやめてください! ほしぐもちゃんも喜ばないでって!」
ルザミーネ「グズマに伝説のポケモン……次から次へと! わたくしはビーストちゃんといたいだけなの! あなたたちはどうでもいいのです!」
プルメリ「あれが……代表なのかい? みさえも……一体何がなんだか」
ひろし「俺だってわかんねぇよ……ただ、やっと俺たちの家族が帰ってきたんだ。後は奴を止めるだけだ!」
プルメリ「そうかい。やったんだね、リーリエ」
リーリエ「はい!」
グズマ「代表……」
295 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:12:08.22 ID:1bwQQCIO0
ルザミーネ「こうなったら……もっともっと、強いビーストちゃんを捕まえて迎え撃つしかありませんね!」
ルザミーネは触手を広げると、どこからともなく、ビーストの群れが現れた。触手でしんのすけたちを指差すと一斉にビーストたちが向かってきた!
ウツロイド「じぇるるっぷ……!」
カミツルギ「カミィィ!」
マッシブーン「ブンブーン!」!
アクジキング「ズモォォォッ!」
デンジュモク「デンデンジュ!」
ルザミーネ「……!」グニュッ
同時に、ルザミーネもウルトラスペースの奥へと姿を消した。
しんのすけ「あーっ! 逃げるなー!」
ウツロイドたち「じぇるるっぷ!」
ウツロイドの1匹が、しんのすけとリーリエに襲いかかる!
リーリエ「きゃっ!」
みさえ「オラァッ!」ドンッ!
ウツロイド「じぇるるっ!?」グシャ
296 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:13:15.74 ID:1bwQQCIO0
しんのすけ「うわっ、かーちゃんも妖怪メノクラゲオババになってる!」
みさえ「当たり前でしょ! 子供がピンチになったら、どんなことをしてでも助けるのが親なの! あんたを助けられるのなら、メノクラゲオババにもケチケチオババにもなんでもなってやるわよっ!」ブンッ!
ウツロイド「じぇるっ!」ドシャッ
近づいてくるビーストを触手でなぎ倒しながら、みさえはリーリエへと顔を向けた。
みさえ「あなたのお母さんと、戦ってみてわかったの」バキッ!
みさえ「あの人がもし本気でビーストのことを愛していたら、私、どうなっていたかわからないわ。でもね、心の奥底で、ビーストにとりつかれている自分に抗っている、母親としてのルザミーネさんが見えたわ」ドゴッ!
リーリエ「みさえさん……」
みさえ「子供を大事に思わない母親なんて、いない。……ルザミーネさんだって、あなたを嫌っているわけじゃない。それは絶対に言い切れる。あなたも、それを心のどこかでわかってると思う。だって、家族はみんな心で繋がっているもの」ガスッ!
リーリエ「……!」
みさえ「でも、それを伝えるのは私じゃない。あなた自身がしなきゃいけないこと」
みさえ「さ、ここは私達に任せて、あなたはママにきちんと自分の言葉を伝えに行きなさい。しんのすけも、リーリエちゃんのサポートお願いね!」ドギャッ!
リーリエ「はいっ! しんちゃん、ほしぐもちゃん、かあさまを追いましょう!」
297 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:14:04.28 ID:1bwQQCIO0
しんのすけ「みんなー行くぜい!」
ジュナイパーたち『おうっ!!』
ルナアーラ「マヒナペーア!」
プルメリ「グズマ、あんたも代表に筋通しに行くんだろ? ここはあたいらに任せて、行ってきな!」
グズマ「ああ……!」
リーリエ「その前にしんちゃん……ズボン履いてください」つズボン
しんのすけ「なんで? オラ別にこのまんまでもいいんだけど」
リーリエ「履 い て く だ さ い ! 常 識 で す っ !」シャーッ!
298 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/17(土) 20:15:24.09 ID:1bwQQCIO0
今日はここまで。
次回の更新はいつものように明日の夜です。
いよいよウルトラスペース編もクライマックス。お楽しみに!
大人帝国とブタのヒヅメが一気に来た感
乙やで
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 20:31:19.23 ID:ZJ+twM380
今までの映画キャラが励ます・・・こんな感じ?(見た範囲で)
アクション仮面「しんのすけ君!」
スンノケシ「しんちゃん!」
吹雪丸「しんのすけ!」
トッペマ「しんちゃん!」
サタケ「ひまわりちゃんを悲しませるなよ!」
温泉の精「しんのすけ!」
サル達「ウッキー!!!」
ケン「坊主!返した未来はちゃんと守れ!」
ミライマン「しんのすけ君!」
つばき「しんちゃん!」
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/17(土) 20:33:26.38 ID:ZJ+twM380
あ、大事な人1人忘れてた
又兵衛「しんのすけ!」
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 03:32:00.65 ID:fJKyayxE0
今更だけど、アクロマが臼井先生役で殴られてて草生えた
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/06/18(日) 13:29:26.90 ID:fJKyayxE0
あとはクレしん名物のオカマのおじさんがいれば完璧。
304 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:43:01.26 ID:AhocT7pU0
一方その頃、月輪の祭壇では……。
テッカグヤ「フー……」
アクジキング「グモォォォッ!!」ガツガツムシャムシャ
ハプウ「ぬぅ……なんとしぶといビーストじゃ! バンバドロといい勝負じゃな!」
バンバドロ「ヒヒウンッ……!」
ハウ「ガオガエン、まだ戦えるー?」
ガオガエン「ガォォッ……」
ハウ「グラジオー、ヌルはへいきー?」
グラジオ「……」
ヌル「オォォ……」ブルブルッ
305 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:47:08.68 ID:AhocT7pU0
ヌルは全身に大やけどを負って、弱々しくその場で横たわっていた。
マリエ庭園での戦いからアクジキングに警戒はしていたものの、アクジキングのタフさと威力にものを言わせた攻撃で、次第に弱っていき、さらにそこへテッカグヤの大文字を食らってしまい、体力は限界に近づいたのだ。
グラジオ「ヌル……すまない。オレが不甲斐ないばかりに、何度もオマエを傷つけてしまった」
ヌル「……」
リーリエがエーテルパラダイスに連れ去られた時の怒りを抱いたまましんのすけと戦った時、ヌルに余計な傷を追わせてしまった。マリエ庭園でも己の慢心のせいで、危うくヌルが食われてしまうところだった。
グラジオ「許しを請うわけじゃない……。だが、オレはーー」
ヌル「オ……オオッ!」ユラッ
だが、ヌルは4つの足でしっかりと立ち上がり、緑色の瞳をグラジオに向けた。まるでグラジオに「しっかりしろ、オマエと俺は一心同体だ」と語りかけているように。
グラジオ「ヌル……またオレと供に戦ってくれるか?」
ヌル「オォォッ……!」
ピシピシッ!!
306 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:48:29.03 ID:AhocT7pU0
グラジオの言葉に応えるがごとく、ヌルの力を拘束していたカブトにヒビが入る。ヒビの内側から、光が漏れ出してくる。
ハウ「ヌルのカブトがー!」
グラジオ「オレを、信じてくれるか?」
ピシビキッ!
グラジオ「ならーー今こそオレにチカラ、貸してくれ!」
ピシッ!
グラジオ「『 シ ル ヴ ァ デ ィ 』 ! ! 」
バキンッッ!!
シルヴァディ「ド ド ギ ュ ウ ウ ー ン ッ !」
タイプ:ヌルを制御していたカブトが外れ、その中から白い毛並みに覆われた、猛禽類のごとく勇ましい顔が現れて咆哮を上げた!
ハウ「ヌルが、進化したー!」
ハプウ「おおっ! なんと荘厳なポケモンじゃあ!」
307 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:50:37.30 ID:AhocT7pU0
グラジオは懐に手を伸ばすと、一枚のメモリを取り出した。
グラジオ(奴のタイプはあく・ドラゴン! ならばこのタイプだ!)
グラジオ「シルヴァディ、ARシステム起動!」
グラジオ「無垢なる力から、遍くを浄化する神聖なる力へ、その身の性質を変化しチカラ、振え!」スッ
グラジオはシルヴァディの頭部に向かってメモリを投げると、それをわかっているようにシルヴァディも飛び出し、メモリを頭部に受け止めた。すると、頭部や尻尾が白から鮮やかな桃色へと変色した!
シルヴァディ「……!」キラキラッ
グラジオ「シルヴァディ! ヤツにマルチアタックだ!」
シルヴァティ「オオオッ!!」ダッ!
ARシステムでフェアリータイプとなったシルヴァディは、一度力を溜めると飛び出し、アクジキングに両前足の爪で切り裂いた!
ザンッ!!
アクジキング「ズモッ! オォォォ……」
ズズンッ
一撃を喰らい、沈んでいくアクジキング。
シルヴァディはフェアリーメモリを頭部から飛び出すと、グラジオはそれをキャッチ。代わりにグラジオはエレクトロメモリを取り出すと、それをシルヴァディの頭部に投擲した!
グラジオ「遍くを浄化する神聖なる力から 万物を貫く雷霆の力へ、その身の性質を変化しチカラ、振え!」
308 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 18:51:37.89 ID:AhocT7pU0
するとシルヴァディの体色が黄色に変色し、電気を帯び始めた!
シルヴァディ「……!」バチバチッ!
ハプウ「ほにゃあ……その奇妙な機械を使って、タイプを変化させているのか!」
グラジオ「そう、これがビースト・キラーであるタイプ:ヌル……シルヴァディの真髄だ!」
グラジオ「シルヴァディ、その森羅万象の力を異界の敵にふり下ろせ! もう1匹のビーストにマルチアタックだ!」
シルヴァディ「オオォッ!!」
今度はでんきタイプになったシルヴァディは、雷鳴の如き疾さでテッカグヤに接近すると、顔から足に掛けて、電気を帯びた爪で唐竹に切り裂く!
ザンッ!
テッカグヤ「フー……!?」
アクジキングと同じように、テッカグヤも、でんきのマルチアタックで大きなダメージを負い、巨体が大きな音と振動を立てて倒れ伏した。
ハウ「ヌル、すごい……!」
シルヴァディは身を翻してグラジオのもとに戻ると、甘えるように顔をグラジオへ摺り寄せた。
シルヴァディ「オオオ……」スリスリ
グラジオ「フッ……これからも、頼む。シルヴァディ」
309 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:02:14.95 ID:AhocT7pU0
ウルトラスペース 奥
ルザミーネ「どこまでもどこまでも……しつこい人たちですわね!」ギロッ!
リーリエ「かあさまを元の世界に連れて帰るなら……追います! どこまでも!」
ルナアーラ「マヒナぺーア!!」
しんのすけ「やい、妖怪メノクラゲオババ! オラが来たからにはもう負けないゾ! 大人しく降参しろ!」
ルザミーネ「しんのすけ君ーー残念ですわ……大人しくわたくしの息子になっていればいいものを。そうすれば、ビーストちゃんと一緒に、新しい未来を切り拓けたかもしれないのに」
しんのすけ「オラのかーちゃんはみさえだもん! ルザミーネおねいさんの子供はリーリエちゃんとクジラくんでしょ!」
ルザミーネ「そんなこと、もうどうでもいいでしょう。……本当はこのまま、アローラもこの世界も、ビーストで満たすはずだったのに!」
ルザミーネ「こうなれば、わたくし自身があなたたちを直々に葬ってあげます。ビーストちゃんの力を得たわたくしに、伝説のポケモンなど取るに足りません!」グニャッ!
しんのすけ&リーリエ「……!」スッ
グズマ「……ちょっといいか」
310 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:05:12.02 ID:AhocT7pU0
しんのすけ「んもーなに? せっかく気合入れるところだったのに」
グズマ「一度、代表と話す時間をくれ。代表には世話になったからな……その筋を通してえんだ」
しんのすけ「魚の卵の……」
リーリエ「それは筋子です」
ルザミーネ「グズマ……ふらりと消えていったと思ったら、その子達についていたのね。だらしのないコ」
グズマ「……今まで俺たちを助けてくれて、カンシャしてるぜ。代表」
グズマ「最初に、代表と会ったときのこと、今でも覚えてる」
ルザミーネ「……」
グズマ「あんときゃスカル団もまだ名が知れてなかった頃だけどよぉ。ポータウンに代表が直々にやってきて援助をするって聞いたときはびっくりしたぜ」
グズマ「そしてなにより、生まれて初めてオレの力が必要だと言われたことが、胸ん中に刻まれてるんだ」
グズマ「嬉しかったぜ……。今まで、オレ様の気持ちを理解せず、期待ばかり押し付けて勝手に失望しやがった師匠や親どもと違っていたからな。俺にとって代表は、自分の力を認めてくれるだけじゃなく、本当の親のように思える時さえあった」
ルザミーネ「そう」
311 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:06:22.90 ID:AhocT7pU0
グズマ「……ブッ壊してもブッ壊しても手を緩めなくて嫌われているグズマさまだがよ、これだけは一つ言わせてもらうぜ」
グズマ「アローラをブッ壊してまで、代表がしたかったことが正しいとはオレは思わねぇ」
グズマ「ウルトラビーストに愛を注ぐのは代表の勝手だ。だが、アローラにはオレとあいつらの居場所があるんだ。代表の好き勝手にしていいもんじゃねぇだろうが」
ルザミーネ「破壊という言葉が人の形を成しているあなたが、それを言うのかしら?」
グズマ「ああ、歯向かうもんをブッ壊すのは好きだがよ、大事なもんまでブッ壊されるのは我慢なんねぇのがグズマ様だ」
ルザミーネ「じゃあ今度は、あなた自身が壊れる番よ」ブンッ!
グズマ「!」
ルザミーネが不意をつくようにグズマへ触手をふり下ろそうとした刹那、矢羽根が空を切り、触手を弾いた。
驚いたグズマが背後へ振り返ると、カザマが弓を構えていた。
グズマ「じゃがいも小僧……」
しんのすけ「おじさん無茶しちゃダメ。オラたちに任せなさい」
リーリエ「グズマさん……あなたがかあさまに向けた想い、わたしたちが代わりに伝えます!」
グズマ「……仕方ねぇ、好きにしな」
グズマ(やっぱりよぉ……結局オレは、代表にとっちゃ都合のいい道具だったのか。じゃがいも小僧たちに任せんのも癪だが、頼んだぜ。お前たちが代表に言葉と想いを届けてくれや)
グズマが身を引くと、しんのすけとリーリエ、ルザミーネが視線をぶつけ合う。
312 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:09:42.82 ID:AhocT7pU0
ルザミーネ「親に縋らないと生きることもできない子供の分際で、わたくしに逆らおうなどと、絶対に許しません! この力で、脆弱なあなたたちを消し去ってあげる!」
ルザミーネはたけりたちながら、触手を振り下ろすとネネが前に立って触手を受け止めた!
キテルグマ『消し去るですって? 上等じゃない!』ググッ
ネネは渾身の力で触手を押し返すと、ルザミーネがよろめく。その隙にあいが飛び出し、ルザミーネにとびひざげりを放つ!
フェローチェ『あいはしん様以外、誰のものにもなるつもりはありませんわ。あなたの愛なんて、受けたくありませんの』ドゴッ!
あいのとびひざげりを受けて、ルザミーネは岩壁にぶつかるとぎょろりと彼女を凝視した。反撃しようと触手をしならせて動き出した瞬間、マサオが口を膨らませ、ボーちゃんは垂れている鼻水の影を爪に変えて飛び出してきた。
ヨワシ『僕たち、ひとりひとりじゃ弱いかもしれないけれど』ブシューッ!
ミミッキュ『みんなで力を合わせれば、怖いものはない!』ジャキンッ!
ボーちゃんのシャドークローが触手を弾き、マサオのハイドロポンプでルザミーネを上空まで押し上げた!
ルザミーネ「このっ……!」バッ!
ルザミーネは煌く石を出現させると、パワージェムを放つ!
ジュナイパー『だから僕たちはしんのすけと歩んでいくって決めたんだ! みんなで強くなって、島巡りチャンピオンのポケモンになるって!』ドシュッ!!
ドゴォォンッ!!
313 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/18(日) 19:10:56.99 ID:AhocT7pU0
カザマが放ったかげぬいの矢とパワージェムの光線がぶつかりあうと爆発して、そのまま打ち消された!
ルザミーネ「ヴアアアウッ!」ゴウッ!
怒りをそのまま放出するように、ルザミーネは次にすべての触手からパワージェムの光線を発射した!
リーリエ「ほしぐもちゃん!」
ルナアーラ「マヒナぺィーアッッ!!」カッ!
ルナアーラが雄叫びを上げると、透明の大きなバリアがしんのすけたちを覆い、ルザミーネのパワージェムを防いだ!
ルザミーネ「……なんなんですか」ワナワナ
ルザミーネが苛立ちを隠せないように全身を震わせて金色の眼差しをしんのすけ達に向ける。
ルザミーネ「なんなんですか、あなたたちは! 何の意味があってわたくしの邪魔をするのです!」
リーリエ「邪魔ではありません! 道を踏み外したかあさまを救いたいのです!」
しんのすけ「オラ、みんなと一緒にだいたい試練をクリアして、島巡りチャンピオンになって、おねいさんたちモテモテになりたい!」
しんのすけ「ーーだからっ、妖怪メノクラゲオババなんかに……オラたちの未来を、めちゃくちゃにされてたまるもんかーーーっ!」
カッッ!!
突然、しんのすけの強い想いに答えるかのように腕にはめているZリングが赤い光を発した。Zリングから解き放たれる赤い光を浴びたカザマたちも、赤いオーラをまとった!
ゴウッ!!
ジュナイパー『!』
リーリエ「しんちゃんのZリングが……!」
しんのすけ「んんっ、なんか熱い!」
グズマ「このオーラはーーぬしポケモンが纏うオーラと同じじゃねぇか!」
キテルグマ『なに……これ?』
ヨワシ『力が湧いてくる……!』
ミミッキュ『やっぱり……』
フェローチェ『どうなさったのですか?』
ミミッキュ『僕らはウルトラホールを通って、この世界にやってきた。今の僕らはぬしポケモンたちと同じ、Zパワーを宿してる』
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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