しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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569 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:43:39.83 ID:QIuy7ebG0
アセロラ「でも、カプ・コケコから石をもらって、2つの島の大試練を乗り越えて、こうしてゴーストの試練も達成して……アセロラ、しんちゃんはただものじゃないって、わかってたのに」
アセロラ「ずっとエーテルハウスに住んでるあの子達の面倒を見てたから、どうしてもしんちゃんとその子を重ねちゃってたの」
しんのすけ「オラは積み木じゃないゾ」
アセロラ「そういう意味の重ねる、じゃないよ」
しんのすけ「あれ? リーリエちゃんとハウくんは?」
アセロラ「2人は子供のことを任せてるよ。ハウくんも、ハラさんの孫ならきっとあの子達とリーリエちゃんを守ってくれるもんね」
しんのすけ「じゃあさっさと行きますか。スケスケおパンツ団のアジトってどこ?」
570 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:44:31.38 ID:QIuy7ebG0
アセロラ「この浜辺の海を越えた向こうの16番道路だよ。しんちゃん、ライドギア持ってる?」
しんのすけ「持ってないよ。なにそれ?」
アセロラ「エー!? 持ってないの?! よく島巡りできたね!」
しんのすけ「それほどでも~」
アセロラ「うーん……仕方ないか。確かしんちゃんは、群れたヨワシがいたよね? その子に乗って16番道路に行こうよ!」
しんのすけ「おーし、マサオくん! レッツラゴー!」
ヨワシ『おうっ! 派手に飛ばすからしっかり捕まってなァ!』ザバァ!
571 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:46:38.67 ID:QIuy7ebG0
16番道路
アセロラ「でもさっき、アセロラちゃん、お口あんぐりしちゃった。しんちゃんって、見た目より大人なんだね」
しんのすけ「インドぞうさんはまだ子供だけどね」ジー
アセロラ「人格の話! 女の子の前でそういうこと言っちゃダメだよ!」
アセロラ「……アセロラも、ただ子供たちを守ってるだけじゃダメかもね。しんちゃんに負けないくらい、あの子達も強くなって誰かを守れるようにしなきゃ」
しんのすけ「うーむ、ならあの子たちは将来ムボウなアローラ防衛隊隊員ですなぁ」
アセロラ「将来有望、でしょ。アローラ防衛隊ってなに? アローラ地方を守る秘密組織?」
しんのすけ「そうそう、もともとはカスカベ地方にある、愛と正義のカスカベ防衛隊の兄弟みたいなものでー、隊長はもちろんオラ! 隊員はオラのポケモンとハウくんと、リーリエちゃんなんだゾ」
アセロラ「しんちゃんが隊長? なら、アセロラも隊員になっちゃおうかな」
しんのすけ「おおっ、隊員しぼーなら歓迎だよ」
572 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:47:29.31 ID:QIuy7ebG0
アセロラ「でも、こっそりしんちゃんの寝首をかいて、アセロラが隊長になっちゃうかも」
しんのすけ「背中をかく?」
アセロラ「寝首をかく、だよ。 まぁ、隊長さんは知らなくていい言葉かもねー」ムフフ
しんのすけ「????」
アセロラ「あ、しんちゃん……この先だよ。ウラウラの花園を抜けたら18番道路に出るよ。そこにスカル団がたむろしているポータウンがあるから」
しんのすけ「ほうほう」
アセロラ「くれぐれも、真正面から突入して、真っ向からスカル団と相手をするようなことはしちゃダメだよ。スパイのように、こっそり忍び込むんだよ」
しんのすけ「ほーい! アローラ防衛隊最初の任務は、スケスケおパンツ団にさらわれたポケモンの救出! 隊長のオラが直々にお助けしまーす!」ビシッ
アセロラ「うん、頑張って隊長さん! アセロラ、応援してるから」ビシッ
573 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:48:21.35 ID:QIuy7ebG0
17番道路 ポータウン入口前
ドラコ「いじっぱりのドラコ!」カーン!
おキン「れいせいのおキン!」カーン!
マミ「ひかえめのマミ!」カーン!
3人「三人合わせて、『スカル団黒ガバイト隊』!」バァーーーン!!!
ドラコ「ったく……グズマさんも人使いが荒いぜ。こんな雨の中入口を守るなんてよ」
おキン「しょーがないっスよリーダー。くじ引きで負けちゃったんスから」
マミ「そうそう、でも中でバリケードを守ってる奴らもこの雨の中つっ立ってないといけないから、お互い様だって」
ドラコ「あーあヒマだなぁ、ウラウラの外に出て刺激的なことしてぇな」
テクテク
おキン「……!」
マミ「リーダー、誰か来やすよ」
ドラコ「あいつは、じゃがいも小僧か!」
しんのすけ「おー誰かと思ったら、お笑い芸人の師匠!」
574 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:51:35.51 ID:QIuy7ebG0
ドラコ「師匠じゃねーよ! あたいらはスカル団の中でも屈指の不良! 『スカル団黒ガバイト隊』だ!」
しんのすけ「お笑いの不良品?」
ドラコ「不良品でもねーよ! 絶対に売れてやるから!」
マミ「リーダー、それお笑い芸人と認めてるようなもんスよ……」
おキン「つーかお前、こんなとこまで何しに来たんだ? スカル団に入りに来たのかよ?」
しんのすけ「あ、そーだ。オラ、ヤンちゃんのお助けしに来たから、今は師匠たちのお相手してるヒマないんだった」
マミ「ヤンちゃん? 知らねーな、そんなの」
おキン「どうします? リーダー。こいつ追い払っちゃいますか?」
ドラコ「そうだな、また師匠だなんだと言われたらたまらねぇしな。おい、おキン、アンタが相手してやれ」
おキン「へいっ! というわけだじゃがいも小僧、痛い目遭いたくないなら帰んな」スッ
しんのすけ「オラ、帰らないもん。アローラ防衛隊として、ヤンちゃんをお助けしなきゃ!」スッ
おキン「ハッ、じゃあ無理矢理にでも追っ払ってやるよ!」
スカル団のしたっぱのおキンが
勝負を しかけてきた!
575 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:53:31.90 ID:QIuy7ebG0
おキン「行きな、ナックラー」ヒョイッ
ポンッ
ナックラー「クァウッ!」
しんのすけ「ネネちゃん、レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
ヌイコグマ『ネネが相手よ! かかってきなさい!』
ドラコ「あん? ヨワシじゃねーのか?」
マミ「なら楽勝じゃん、とっとと倒しちゃいな!」
おキン「ナックラー! かみつく!」
ナックラー「クァーッ!」ガブッ
ヌイコグマ『痛いじゃない! なにすんのよ!』ブンッ!
ナックラー「ナクッ!」ドゴォ!
ネネちゃんに投げ飛ばされたナックラーが壁にぶつけられる。更にネネちゃんは右腕を振りかざして、ナックラーに飛びかかる!
ヌイコグマ『ネネ・パーンチッ!(アームハンマー)』ブンッ
ナックラー『ヤナカンジーー!!』ヒュウウゥゥ……キラン
576 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:54:25.14 ID:QIuy7ebG0
おキン「ナックラー!」
マミ「う……うそだろ? ただのヌイコグマなのに」
しんのすけ「どーだまいったか! ワッハッハッハッ! さあ観念して門を開けなさい!」ビシッ
ドラコ「チッ、おい! お前ら門の中に入れ!」
おキン&マミ「へ、へいっ!」ダッ
ガラララッ ドタドタッ
ドラコ「わりぃけど、じゃがいも小僧は入れられないな! ここは遊び場じゃないんでね」
しんのすけ「こらーっ! 逃げるなんて卑怯だぞ!」
ガラララッ ピシャッ
しんのすけ「ぬーっ! このっこのっ開けろー!」ドンドンッ
???「坊主……」
しんのすけ「ん?」クルッ
クチナシ「そんなか、入りたいのかい」
577 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:55:12.65 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「……どちら様?」
クチナシ「クチナシ、だよ」
しんのすけ「ああ! ポケモンセンターにいた幸薄そうなしまキングのおじさん!」
クチナシ「で、入るつもりなのかい?」
しんのすけ「だって入らないと、ヤンちゃん助けられないじゃん」
クチナシ「中に進むなら、覚悟が必要だぜ? 誰かを助けるにしろ、スカル団と戦うにしろ、あるのかい? 覚悟ってやつ」
しんのすけ「うん!」
しんのすけ(ところで、かくごってなんだろう?)
クチナシ「まぁ、色々あるわな。おじさんもワケありでね、扉を開けてもらえるしよ」
ロトム図鑑「まさか、貴様はスケスケおパンツを盗んだ前科でもあるのか?」
しんのすけ「えぇ、そうなの?」
クチナシ「なんでそういうふうになるんだよ……。ま、ホネは拾ってやる」
しんのすけ「チキンのホネ拾いのお掃除? 大変だね、おじさん」
クチナシ「違うっての……大丈夫か、お前」ハァ
578 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:56:16.02 ID:QIuy7ebG0
ポータウン
ザーザー
しんのすけ「なかなかハイザラな街だね」
ロトム図鑑「それを言うならサハラ」
スカりん「ハイカラ、だよねースッチー」
スッチー「ねースカりん」
しんのすけ「おおっ、アローラのはた迷惑バカップル」
スッチー「てゆうかスカりん、子供が勝手に入ってきたけどどうしよう?」
スカりん「ほっとけばいいよ。だって僕にはスッチーがいるもん」
スッチー「それもそうね!」
スカりん「このバリケードだって、抜け道を見つけられなきゃ越えられないもんね!」
スッチー「雨が降ってるけど、スカりんが温めてくれて、こうして立ったまま仕事できてラクよねー」
スカりん「スッチーのくじ運がいいおかげさ!」
579 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:58:06.15 ID:QIuy7ebG0
スカりん「スッチーのくじ運がいいおかげさ!」
スカりん「スッチー!」ギュッ
スッチー「スカりん!」ギュッ
しんのすけ「ぶりりん!」ギュッ
ロトム図鑑「しっチー!」ギュッ
ジュナイパー(ボール)『二人とも何やってるんだよ! 早く助けに行くんだろ?』
しんのすけ「あ、そうだった」
ロトム図鑑「どうやらあの奥のお化け屋敷がヤツらの本拠地のようだな」
しんのすけ「スケスケおパンツ団の基地なのに、なんか地味ー。もっと盗んだスケスケおパンツがぶら下がってるもんだと思ってた」
ジュナイパー(ボール)『それじゃあただの変態集団の住処じゃないか!』
580 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:58:47.13 ID:QIuy7ebG0
ミミッキュ(ボール)『確か二人はどこか抜け道があるって言ってたね』
しんのすけ「あの穴じゃない? あの家の垣根」
ヨワシ(ボール)『案外近くにあったね……』
ジュナイパー(ボール)『間抜けなスカル団っぽいけどね。さ、早く助けに行こう』
ロトム図鑑「え~やだぁ、怖ぃ~」
しんのすけ「かわいいなぁ」
ジュナイパー(ボール)『あ、あのねぇ……』
581 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:59:58.13 ID:QIuy7ebG0
~いかがわしき屋敷周辺~
しんのすけ「うーん、SSだからラクラクに進めましたな」
ヌイコグマ(ボール)『しんちゃん、なに言ってるの?』
ジュナイパー(ボール)『なんとかここまで進められたけど、入口付近にスカル団がたむろしてるな……。真正面から入っていくわけにもいかないし』
ミミッキュ(ボール)『僕たちの力を合わせればいい』
ポンッ!
ミミッキュ『僕たちがしんちゃんのサポートをして、屋敷の中に入れば大丈夫!』
ジュナイパー(ボール)『なるほど、その手があったか!』
しんのすけ「さすがボーちゃん!」
ミミッキュ『ボ!』シュパッ
ボーちゃんが影の手を伸ばすと、屋敷の2階のテラスに届いた。
ミミッキュ『しんちゃん、掴まって』
しんのすけ「ほいっ」
582 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:00:54.21 ID:QIuy7ebG0
シュルシュルシュル
スタッ
しんのすけ「ワッハッハッハッ、見事に潜入できましたな。ボーちゃんありがとーちゃんのあしはベトベトンよりくさい!」
ミミッキュ『ボ』b
ミミッキュ『でも、気を付けて。中にもスカル団がいっぱいいるから』
しんのすけ「ほーい! それじゃアローラ防衛隊結成はじめての仕事、ヤンちゃん救出作戦いくぜい! アローラ防衛隊ポケモン部隊、ファイヤー!」
カザマたち『ファイヤーーッ!』
583 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:02:34.25 ID:QIuy7ebG0
ポータウン いかがわしき屋敷 屋内
したっぱB「まったく、思い出せばメレメレのじゃがいも小僧に出会って、散々じゃないッスカ」
したっぱA「アーカラに飛ばされ、ウラウラに飛ばされ、最後は屋敷の雑用なんて……」
したっぱB「ユーはいいじゃないッスカ。オレなんてカンチョーされちゃいましたからね! お尻の穴が裂けるかと思ったッスカ」
したっぱA「というか、いつまでスカ スカ言い続ける気なんだ? 相棒」
したっぱB「ん? おい、あれはなんなんスカ?」
ニャース?「んみゃ~お」
ヌイコグマ「ガウ……」
したっぱA「ニャースとヌイコグマ? なんでこんなところに?」
したっぱB「誰かが放置したとかじゃないッスカ?」
したっぱA「まぁいいや、さっさとモンスターボールに入れて倉庫に置いてきちゃおうよ」
スタッ
584 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:05:14.29 ID:QIuy7ebG0
したっぱB「スカ?」クルッ
ミミッキュ「ボ!」バチチチッ!
したっぱA&B「ビリっときたあああああ!!」ビリビリビリ!
したっぱA&B「」ピクピクッ
ニャース?(inしんのすけ)「ボーちゃん、電気技使えたの?」
ミミッキュ『でんじはだよ。見せる機会がなかった』
ヌイコグマ『ねぇ、天井に穴が空いているわ。屋根裏に入れないかしら?』
しんのすけ「入ろー入ろー! ネネちゃんボーちゃん、ごくろーさん」シュンッ
ピョンッ
ゴソゴソ
しんのすけ(んーこの感覚。アクションスパイやってた昔を思い出しますなぁ)
しんのすけ(レモンちゃん、お元気にしてるかな? あ、レモンちゃんって名前じゃなかったっけ。ま、いーや)
したっぱG「姉御、あのガキ本当に来るんですかねぇ?」
しんのすけ「?」ユカニミミアテ
585 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:16:54.20 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「どうだかね。やることはやったんだ。来ようが来まいが、どちらでもいいけどさ」
したっぱG「あいつら、なに考えてるんだか分からないっスね。ポケモンを保護する裏でこれからなにをしでかすのか……」
プルメリ「……そうだね」
しんのすけ(ほうほう)
したっぱG「姉御、そろそろポケモンが元気になってるはずです。ボール受け取りに行きましょう」
プルメリ「ああ、分かったよ」
テクテク
ガチャ……バタンッ!
パカッ
しんのすけ「この部屋の中にヤンちゃんいるかなー?」ヒョコッ
586 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:17:47.07 ID:QIuy7ebG0
ジュナイパー(ボール)『うん、まずはこの部屋から探してみようよ! あのプルメリって人はヤンちゃんをさらった張本人だし』
しんのすけ「ほーい」スタッ
しんのすけ「ヤンちゃんどこに行ったのかなー? 出ておいでー」
ロトム図鑑「……!」
ガサゴソガサゴソ
ロトム図鑑「しんのすけ、これを見よ!」つプルメリの下着
しんのすけ「スケスケじゃないのね」
ロトム図鑑「これをその手のマニアに売り飛ばせば高く値が付くぞ」
しんのすけ「ほうほう」
げ ん
こ つ
しんのすけ「」
ロトム図鑑「」
ヌイコグマ『アンタたちが下着ドロになってどうするのよ! 最低!』
ミミッキュ(ボール)『ネネちゃん、声大きい』
アセロラ「でも、カプ・コケコから石をもらって、2つの島の大試練を乗り越えて、こうしてゴーストの試練も達成して……アセロラ、しんちゃんはただものじゃないって、わかってたのに」
アセロラ「ずっとエーテルハウスに住んでるあの子達の面倒を見てたから、どうしてもしんちゃんとその子を重ねちゃってたの」
しんのすけ「オラは積み木じゃないゾ」
アセロラ「そういう意味の重ねる、じゃないよ」
しんのすけ「あれ? リーリエちゃんとハウくんは?」
アセロラ「2人は子供のことを任せてるよ。ハウくんも、ハラさんの孫ならきっとあの子達とリーリエちゃんを守ってくれるもんね」
しんのすけ「じゃあさっさと行きますか。スケスケおパンツ団のアジトってどこ?」
570 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:44:31.38 ID:QIuy7ebG0
アセロラ「この浜辺の海を越えた向こうの16番道路だよ。しんちゃん、ライドギア持ってる?」
しんのすけ「持ってないよ。なにそれ?」
アセロラ「エー!? 持ってないの?! よく島巡りできたね!」
しんのすけ「それほどでも~」
アセロラ「うーん……仕方ないか。確かしんちゃんは、群れたヨワシがいたよね? その子に乗って16番道路に行こうよ!」
しんのすけ「おーし、マサオくん! レッツラゴー!」
ヨワシ『おうっ! 派手に飛ばすからしっかり捕まってなァ!』ザバァ!
571 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:46:38.67 ID:QIuy7ebG0
16番道路
アセロラ「でもさっき、アセロラちゃん、お口あんぐりしちゃった。しんちゃんって、見た目より大人なんだね」
しんのすけ「インドぞうさんはまだ子供だけどね」ジー
アセロラ「人格の話! 女の子の前でそういうこと言っちゃダメだよ!」
アセロラ「……アセロラも、ただ子供たちを守ってるだけじゃダメかもね。しんちゃんに負けないくらい、あの子達も強くなって誰かを守れるようにしなきゃ」
しんのすけ「うーむ、ならあの子たちは将来ムボウなアローラ防衛隊隊員ですなぁ」
アセロラ「将来有望、でしょ。アローラ防衛隊ってなに? アローラ地方を守る秘密組織?」
しんのすけ「そうそう、もともとはカスカベ地方にある、愛と正義のカスカベ防衛隊の兄弟みたいなものでー、隊長はもちろんオラ! 隊員はオラのポケモンとハウくんと、リーリエちゃんなんだゾ」
アセロラ「しんちゃんが隊長? なら、アセロラも隊員になっちゃおうかな」
しんのすけ「おおっ、隊員しぼーなら歓迎だよ」
572 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:47:29.31 ID:QIuy7ebG0
アセロラ「でも、こっそりしんちゃんの寝首をかいて、アセロラが隊長になっちゃうかも」
しんのすけ「背中をかく?」
アセロラ「寝首をかく、だよ。 まぁ、隊長さんは知らなくていい言葉かもねー」ムフフ
しんのすけ「????」
アセロラ「あ、しんちゃん……この先だよ。ウラウラの花園を抜けたら18番道路に出るよ。そこにスカル団がたむろしているポータウンがあるから」
しんのすけ「ほうほう」
アセロラ「くれぐれも、真正面から突入して、真っ向からスカル団と相手をするようなことはしちゃダメだよ。スパイのように、こっそり忍び込むんだよ」
しんのすけ「ほーい! アローラ防衛隊最初の任務は、スケスケおパンツ団にさらわれたポケモンの救出! 隊長のオラが直々にお助けしまーす!」ビシッ
アセロラ「うん、頑張って隊長さん! アセロラ、応援してるから」ビシッ
573 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:48:21.35 ID:QIuy7ebG0
17番道路 ポータウン入口前
ドラコ「いじっぱりのドラコ!」カーン!
おキン「れいせいのおキン!」カーン!
マミ「ひかえめのマミ!」カーン!
3人「三人合わせて、『スカル団黒ガバイト隊』!」バァーーーン!!!
ドラコ「ったく……グズマさんも人使いが荒いぜ。こんな雨の中入口を守るなんてよ」
おキン「しょーがないっスよリーダー。くじ引きで負けちゃったんスから」
マミ「そうそう、でも中でバリケードを守ってる奴らもこの雨の中つっ立ってないといけないから、お互い様だって」
ドラコ「あーあヒマだなぁ、ウラウラの外に出て刺激的なことしてぇな」
テクテク
おキン「……!」
マミ「リーダー、誰か来やすよ」
ドラコ「あいつは、じゃがいも小僧か!」
しんのすけ「おー誰かと思ったら、お笑い芸人の師匠!」
ドラコ「師匠じゃねーよ! あたいらはスカル団の中でも屈指の不良! 『スカル団黒ガバイト隊』だ!」
しんのすけ「お笑いの不良品?」
ドラコ「不良品でもねーよ! 絶対に売れてやるから!」
マミ「リーダー、それお笑い芸人と認めてるようなもんスよ……」
おキン「つーかお前、こんなとこまで何しに来たんだ? スカル団に入りに来たのかよ?」
しんのすけ「あ、そーだ。オラ、ヤンちゃんのお助けしに来たから、今は師匠たちのお相手してるヒマないんだった」
マミ「ヤンちゃん? 知らねーな、そんなの」
おキン「どうします? リーダー。こいつ追い払っちゃいますか?」
ドラコ「そうだな、また師匠だなんだと言われたらたまらねぇしな。おい、おキン、アンタが相手してやれ」
おキン「へいっ! というわけだじゃがいも小僧、痛い目遭いたくないなら帰んな」スッ
しんのすけ「オラ、帰らないもん。アローラ防衛隊として、ヤンちゃんをお助けしなきゃ!」スッ
おキン「ハッ、じゃあ無理矢理にでも追っ払ってやるよ!」
スカル団のしたっぱのおキンが
勝負を しかけてきた!
575 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:53:31.90 ID:QIuy7ebG0
おキン「行きな、ナックラー」ヒョイッ
ポンッ
ナックラー「クァウッ!」
しんのすけ「ネネちゃん、レッツラゴー!」ヒョイッ
ポンッ
ヌイコグマ『ネネが相手よ! かかってきなさい!』
ドラコ「あん? ヨワシじゃねーのか?」
マミ「なら楽勝じゃん、とっとと倒しちゃいな!」
おキン「ナックラー! かみつく!」
ナックラー「クァーッ!」ガブッ
ヌイコグマ『痛いじゃない! なにすんのよ!』ブンッ!
ナックラー「ナクッ!」ドゴォ!
ネネちゃんに投げ飛ばされたナックラーが壁にぶつけられる。更にネネちゃんは右腕を振りかざして、ナックラーに飛びかかる!
ヌイコグマ『ネネ・パーンチッ!(アームハンマー)』ブンッ
ナックラー『ヤナカンジーー!!』ヒュウウゥゥ……キラン
576 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:54:25.14 ID:QIuy7ebG0
おキン「ナックラー!」
マミ「う……うそだろ? ただのヌイコグマなのに」
しんのすけ「どーだまいったか! ワッハッハッハッ! さあ観念して門を開けなさい!」ビシッ
ドラコ「チッ、おい! お前ら門の中に入れ!」
おキン&マミ「へ、へいっ!」ダッ
ガラララッ ドタドタッ
ドラコ「わりぃけど、じゃがいも小僧は入れられないな! ここは遊び場じゃないんでね」
しんのすけ「こらーっ! 逃げるなんて卑怯だぞ!」
ガラララッ ピシャッ
しんのすけ「ぬーっ! このっこのっ開けろー!」ドンドンッ
???「坊主……」
しんのすけ「ん?」クルッ
クチナシ「そんなか、入りたいのかい」
577 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:55:12.65 ID:QIuy7ebG0
しんのすけ「……どちら様?」
クチナシ「クチナシ、だよ」
しんのすけ「ああ! ポケモンセンターにいた幸薄そうなしまキングのおじさん!」
クチナシ「で、入るつもりなのかい?」
しんのすけ「だって入らないと、ヤンちゃん助けられないじゃん」
クチナシ「中に進むなら、覚悟が必要だぜ? 誰かを助けるにしろ、スカル団と戦うにしろ、あるのかい? 覚悟ってやつ」
しんのすけ「うん!」
しんのすけ(ところで、かくごってなんだろう?)
クチナシ「まぁ、色々あるわな。おじさんもワケありでね、扉を開けてもらえるしよ」
ロトム図鑑「まさか、貴様はスケスケおパンツを盗んだ前科でもあるのか?」
しんのすけ「えぇ、そうなの?」
クチナシ「なんでそういうふうになるんだよ……。ま、ホネは拾ってやる」
しんのすけ「チキンのホネ拾いのお掃除? 大変だね、おじさん」
クチナシ「違うっての……大丈夫か、お前」ハァ
578 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:56:16.02 ID:QIuy7ebG0
ポータウン
ザーザー
しんのすけ「なかなかハイザラな街だね」
ロトム図鑑「それを言うならサハラ」
スカりん「ハイカラ、だよねースッチー」
スッチー「ねースカりん」
しんのすけ「おおっ、アローラのはた迷惑バカップル」
スッチー「てゆうかスカりん、子供が勝手に入ってきたけどどうしよう?」
スカりん「ほっとけばいいよ。だって僕にはスッチーがいるもん」
スッチー「それもそうね!」
スカりん「このバリケードだって、抜け道を見つけられなきゃ越えられないもんね!」
スッチー「雨が降ってるけど、スカりんが温めてくれて、こうして立ったまま仕事できてラクよねー」
スカりん「スッチーのくじ運がいいおかげさ!」
579 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:58:06.15 ID:QIuy7ebG0
スカりん「スッチーのくじ運がいいおかげさ!」
スカりん「スッチー!」ギュッ
スッチー「スカりん!」ギュッ
しんのすけ「ぶりりん!」ギュッ
ロトム図鑑「しっチー!」ギュッ
ジュナイパー(ボール)『二人とも何やってるんだよ! 早く助けに行くんだろ?』
しんのすけ「あ、そうだった」
ロトム図鑑「どうやらあの奥のお化け屋敷がヤツらの本拠地のようだな」
しんのすけ「スケスケおパンツ団の基地なのに、なんか地味ー。もっと盗んだスケスケおパンツがぶら下がってるもんだと思ってた」
ジュナイパー(ボール)『それじゃあただの変態集団の住処じゃないか!』
580 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:58:47.13 ID:QIuy7ebG0
ミミッキュ(ボール)『確か二人はどこか抜け道があるって言ってたね』
しんのすけ「あの穴じゃない? あの家の垣根」
ヨワシ(ボール)『案外近くにあったね……』
ジュナイパー(ボール)『間抜けなスカル団っぽいけどね。さ、早く助けに行こう』
ロトム図鑑「え~やだぁ、怖ぃ~」
しんのすけ「かわいいなぁ」
ジュナイパー(ボール)『あ、あのねぇ……』
581 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 21:59:58.13 ID:QIuy7ebG0
~いかがわしき屋敷周辺~
しんのすけ「うーん、SSだからラクラクに進めましたな」
ヌイコグマ(ボール)『しんちゃん、なに言ってるの?』
ジュナイパー(ボール)『なんとかここまで進められたけど、入口付近にスカル団がたむろしてるな……。真正面から入っていくわけにもいかないし』
ミミッキュ(ボール)『僕たちの力を合わせればいい』
ポンッ!
ミミッキュ『僕たちがしんちゃんのサポートをして、屋敷の中に入れば大丈夫!』
ジュナイパー(ボール)『なるほど、その手があったか!』
しんのすけ「さすがボーちゃん!」
ミミッキュ『ボ!』シュパッ
ボーちゃんが影の手を伸ばすと、屋敷の2階のテラスに届いた。
ミミッキュ『しんちゃん、掴まって』
しんのすけ「ほいっ」
582 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:00:54.21 ID:QIuy7ebG0
シュルシュルシュル
スタッ
しんのすけ「ワッハッハッハッ、見事に潜入できましたな。ボーちゃんありがとーちゃんのあしはベトベトンよりくさい!」
ミミッキュ『ボ』b
ミミッキュ『でも、気を付けて。中にもスカル団がいっぱいいるから』
しんのすけ「ほーい! それじゃアローラ防衛隊結成はじめての仕事、ヤンちゃん救出作戦いくぜい! アローラ防衛隊ポケモン部隊、ファイヤー!」
カザマたち『ファイヤーーッ!』
583 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:02:34.25 ID:QIuy7ebG0
ポータウン いかがわしき屋敷 屋内
したっぱB「まったく、思い出せばメレメレのじゃがいも小僧に出会って、散々じゃないッスカ」
したっぱA「アーカラに飛ばされ、ウラウラに飛ばされ、最後は屋敷の雑用なんて……」
したっぱB「ユーはいいじゃないッスカ。オレなんてカンチョーされちゃいましたからね! お尻の穴が裂けるかと思ったッスカ」
したっぱA「というか、いつまでスカ スカ言い続ける気なんだ? 相棒」
したっぱB「ん? おい、あれはなんなんスカ?」
ニャース?「んみゃ~お」
ヌイコグマ「ガウ……」
したっぱA「ニャースとヌイコグマ? なんでこんなところに?」
したっぱB「誰かが放置したとかじゃないッスカ?」
したっぱA「まぁいいや、さっさとモンスターボールに入れて倉庫に置いてきちゃおうよ」
スタッ
584 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:05:14.29 ID:QIuy7ebG0
したっぱB「スカ?」クルッ
ミミッキュ「ボ!」バチチチッ!
したっぱA&B「ビリっときたあああああ!!」ビリビリビリ!
したっぱA&B「」ピクピクッ
ニャース?(inしんのすけ)「ボーちゃん、電気技使えたの?」
ミミッキュ『でんじはだよ。見せる機会がなかった』
ヌイコグマ『ねぇ、天井に穴が空いているわ。屋根裏に入れないかしら?』
しんのすけ「入ろー入ろー! ネネちゃんボーちゃん、ごくろーさん」シュンッ
ピョンッ
ゴソゴソ
しんのすけ(んーこの感覚。アクションスパイやってた昔を思い出しますなぁ)
しんのすけ(レモンちゃん、お元気にしてるかな? あ、レモンちゃんって名前じゃなかったっけ。ま、いーや)
したっぱG「姉御、あのガキ本当に来るんですかねぇ?」
しんのすけ「?」ユカニミミアテ
585 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:16:54.20 ID:QIuy7ebG0
プルメリ「どうだかね。やることはやったんだ。来ようが来まいが、どちらでもいいけどさ」
したっぱG「あいつら、なに考えてるんだか分からないっスね。ポケモンを保護する裏でこれからなにをしでかすのか……」
プルメリ「……そうだね」
しんのすけ(ほうほう)
したっぱG「姉御、そろそろポケモンが元気になってるはずです。ボール受け取りに行きましょう」
プルメリ「ああ、分かったよ」
テクテク
ガチャ……バタンッ!
パカッ
しんのすけ「この部屋の中にヤンちゃんいるかなー?」ヒョコッ
586 :超超ゴルーグロボ ◆g/SXBgh1y6 :2017/06/07(水) 22:17:47.07 ID:QIuy7ebG0
ジュナイパー(ボール)『うん、まずはこの部屋から探してみようよ! あのプルメリって人はヤンちゃんをさらった張本人だし』
しんのすけ「ほーい」スタッ
しんのすけ「ヤンちゃんどこに行ったのかなー? 出ておいでー」
ロトム図鑑「……!」
ガサゴソガサゴソ
ロトム図鑑「しんのすけ、これを見よ!」つプルメリの下着
しんのすけ「スケスケじゃないのね」
ロトム図鑑「これをその手のマニアに売り飛ばせば高く値が付くぞ」
しんのすけ「ほうほう」
げ ん
こ つ
しんのすけ「」
ロトム図鑑「」
ヌイコグマ『アンタたちが下着ドロになってどうするのよ! 最低!』
ミミッキュ(ボール)『ネネちゃん、声大きい』
しんのすけ「アローラ地方を冒険するゾ」
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