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同僚女「観念してうちを撫でるんやね」

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前回の記事 同僚女「信用したいって云うたら嫌いになる?」
Part4


299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 13:48:54.39 ID:4XWJKb.o
――7/5、金曜日 18:25 居酒屋『デスマーチ』

女「えー。こほんこほんっ。
 それでは、眼鏡女さんの歓迎会といたしましてー。
 くわえて、どひぇー集団転職まじかよ祭りとしましてっ。
 神楽坂班飲み会を開催したいと思いますー!」

B男「飲むでござる~!」
C男「ふっ。しらふを捨て去る」
新人女「はいっ」
眼鏡女「いただきます~」

女「ではわれらがマネジから一言」
B男「マネジは女氏でござるよ」
女「おっと、そうだった。んじゃ電算企画の男から一言」

男「酔ってください」

女「短っ! かんぱ~い!」

「「「「「かんぱーい」」」」」

男「わかめサラダ、誰?」
B男「拙者でござる」


305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 13:52:10.92 ID:4XWJKb.o
女「いやー。もうね。忙しかったね」
新人女「目が回りましたね」
C男「過去を捨てよう」
B男「男殿が一番忙しかったでござろ」

男「俺?」

女「うん」

男「デスマに比べれば会議なんてチョロいぜ。
 ――それより
 B男には危ない橋渡らせて悪かったな。
 うまくいったけどさ。ミスってたら無職に
 させてたわ。……助かった」

B男「拙者ニートでござったから、
 そこより下には落ちないでござるよ。
 それより、主のために先行偵察をして軍用を整えるとは、
 忍者として胸の張れる仕事を出来たでござる。
 ――愉快な心持ちでござった」

男「殴って辞めるとは思ってなかったけどさ」

B男「あははは」 眼鏡女「うふふふ」 C男「惰弱捨てよう」

女「ひどいなぁ、みんなも内緒だなんて」

男「失敗考えると、云う訳にも行かなかったんだよ」

B男「隠密任務でござる。理解してくだされ」


307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 13:53:48.09 ID:4XWJKb.o
新人女「いつから準備してたんですか?」

男「新人女さんが来た頃からかなぁ」

女「えーっ!?」

男「だよな?」
B男「歓迎飲み会のトイレで話したでござるね。
 まぁ、成功したから、全ては忘れるでござるよ」

C男「全て綺麗に捨てよう」

新人女「巣鴨のオフィスは、広くて綺麗ですね。こくん」

B男「そうでござるなぁ。天国っぽいでござるな」

眼鏡女「OLやってた頃を思い出します」

男「甘い甘い。そんなの最初だけだって」
女「そなの?」

男「仕事をしてれば、記録だのファイルだのが
 あっという間に増えるって。どんどん占領されて
 えらいことになる。現に、固形物の貯まった鍋や
 どろりとした皿に台所を占領された人を俺は」

ゲスッ

男「――痛っ」


313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 13:55:56.91 ID:4XWJKb.o
女「そういえば、そうだっ!!」だむんっ
新人女「はい?」
B男「どうしたでござるか?」

新人女「新人歓迎なのに、眼鏡女さんの紹介してないよっ」

B男「そうでござるね」
C男「常識を捨てよう」

男「……もぐもぐ」
女「んじゃ、自己紹介云ってみようかっ!」

眼鏡女「はい、はじめまして。眼鏡女です。
 歳は、えー。おばちゃんです」にこぉっ

新人女「すごく若いです」

B男「そ、そうでござるね」おろっ
C男「なぜ怯える」
眼鏡女「?」

B男「怯えてないでござるよっ」
C男「……」

眼鏡女「えへへ~」ほわぁん


323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 13:58:36.80 ID:4XWJKb.o
眼鏡女「えーっと。昔はOLをやってましたが、
 不倫騒動に巻き込まれていろいろあって
 ばついちで今に至ります」ほわん

 女「うっわ、ハードやん」
 新人女「……」びくびく

男「まぁ、野良ならそれくらいは、あるね。もぐ」

女「男は時に度量でかいよなぁ」
新人女「いつでも大きいですよ。女さんとくっつくなんて」ぼそっ

B男「ま、ま!」あせっ
C男「不審忍者を捨てよう」

眼鏡女「すごく貧乏なんです。もう再起不能だったのですが~。
 男さんに支度金を用意していただいたおかげでぇ
 また、OLになれました。皆さん、よろしくお願いしますー」

女「いつの間に?」

男「よろしくお願いしますね。うちのモットーは自助努力なんで」

新人女「その割には面倒見がいいです」

C男「マネジ男ブラックRXだ……」



340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:02:03.92 ID:4XWJKb.o
B男「もうちょい、増えるでござるよね」
女「そうなの?」

B男「このメンバーじゃ、専門的な設計や開発が足りないで
 ござる。ノウハウなんかはあるでござるけれどね」

男「その件はB派遣に話をつけてある。人を出してもらえるよ」

眼鏡女「派遣さんですか~」

男「派遣扱いは禁止だからね」

新人女「あははは。とてもそんなこと、出来ないですよ」

B男「拙者達だって、一歩間違えればと云うか、
 本当はまだまだ派遣でござるよ」

C男「野良仲間」

女「へ?」

C男「派遣とか、正社員とか。違う。――野良仲間」

新人女「そうですよねっ。はいっ。王様仲間です」

B男「よい輩でござろ?」
眼鏡女「はいっ」にこっ


345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:04:59.68 ID:4XWJKb.o
――7/5、金曜日 19:40 居酒屋『デスマーチ』
――女同士班

新人女「女さん、女さん」ぼそっ
女「どしたん?」

新人女「眼鏡女さん。B男さんに近くないですか」
女「……近いね」
新人女「あれは、肩を抱ける距離じゃないですか?」
女「抱けるね」

新人女「……わたし、見ちゃったんです」
女「へ?」

新人女「彼女。さりげなく、B男さんに膝に手を置いてるんですっ」
女「うううう。そ、それって……どゆこと?」
新人女「Sクラスアサシンってことです」ゴゴゴ

   眼鏡女「――」ちらっ
   女(こ、こっち見たっ!)
   新人女(目があった!)

   眼鏡女「――」にこっ

女「……敵にするのはよそうね。新人女ちゃん」ぶるぶる

新人女「そうですね。はい。きっとB男さんに
 近づかなければ平気です……」ぶるぶる


352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/27(月) 14:07:03.60 ID:LhgzsIDO
Sクラスアサシンwwwwww


353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:07:22.74 ID:4XWJKb.o
――7/5、金曜日 20:00 居酒屋『デスマーチ』
――アルファベットブラザーズ

C男「――こくんこくん」
B男「飲んでるでござるか?」

C男 こくり
B男「どうしたでござるか?」

C男「捨てたい」
B男「……そうでござるか」

C男「俺、だめ。間に合わなかった。勝てなかった」
B男「……」

C男「捨てたい。それとも、捨てたから、ダメなのか?」
B男「……」

C男「……こくんこくん」

B男「なぁ。C男」
C男「――」

B男「女先輩は、かっこいいでござるなぁ」
C男 ちらっ

  女「うっちの、唐揚げにっ! 手を出すなぁぁ!!」

B男「どうでござる?」
C男 こくん


359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:08:57.56 ID:4XWJKb.o
B男「なら、それでよしと出来ないでござるかな」
C男「……」

B男「拙者は……上手く言葉にならないでござるが
 終わっても、格好良く見えるのなら
 それは……本物だったのではござらんかなぁ」

C男「……」

B男「善哉、と。忍者は云うでござるよ」

C男「――」ぽろっ

B男「立派な野良が、泣いてはいかんでござる」

C男「――」くぅ

B男「ん……」

C男「泣くのは、捨てる……。でも、これは大事」
B男「そうでござるね」

C男「次は、もっと……」
B男「そうでござるね」


376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:15:17.26 ID:4XWJKb.o
――7/5、金曜日 21:00 神楽坂、路上

女「では、今日は解散と言うことでっ!!」
男「うん」

女「ちょっと時間早いけれど、まぁ遊ぶ人は遊んで帰る。
 自己責任で! でも基本は家で身体を休めた方がよいかなー
 新しい職場だし、遅刻なんかしたら許さないよ!」

新人女「はい」
B男「了解でござる」
C男 こく
眼鏡女「はぁい」

女「うちがマネジになったからは、戦闘教練は
 常に実戦形式で行くからねっ!!」

B男「そう言えばそうだったでござるなぁ」

女「では、みんな寝冷えとかしないように。
 最後に男からから一言っ!」

男「……本日をもって、地獄の古参兵集う
 ハンバーガーヒルのミンチ工場、神楽坂班は解散っ。
 でも俺らは解散しない。――改めて、よろしく」

女「以上。解散っ!」

「「「「「お疲れ様でしたーっ」」」」」


387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:17:34.00 ID:4XWJKb.o
――えぴろーぐ

男「なぁなぁ。女先輩」
女「なん?」ぐんっぐんっ

男「本当に行くの?」
女「あったりまえや。
 ……そしたら、うちら前回行ったときは
 もうくっついてもよかったはずやん?
 うち、正直すんごい期待してて鼻血出しかけてたんだから」

男「三日ぱんつだったから、あのときはあれで
 せふせふって云ってたじゃん」

女「それはそれっ。これはこれっ!」

男「なんか理不尽だなぁ」

女「往生際が悪いなぁ。寝るだけでも良いって
 云ってるやん。そこまでがっついたりしないよ。うちっ」

  男「こっちもそれじゃいい加減生殺しってか」ぽそり

女「男、肩とかがちがちでしょ?
 うち、肩もんであげるよ。上手ですよ?」
男「うー」


397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:21:07.81 ID:4XWJKb.o
女「ゆっくりお風呂につかって、脚の爪先から
 指先から、耳の裏側のくぼんでいるところまで
 丁寧に指圧しますよ? 男さん?
 身体が軽くなって、頭の中ふわふわーってなるよ?」

男「えーっと」

女「ちょっと魅力あるしょ?」
男「確かに」

女「それとも、あれかな。つきあい始めて初めて知った
 うちの身体のあんなラインやこんなラインに
 ケダモニョになってしまう己を押さえられないのかな?」

男「イヤ全然。さっぱり。部下を鍛えるために
 シャイニングウィザードの練習するような女性は
 人生の驚きではあるけれど、萌えはない」

女「シャイニングウィザードだめなのっ!?」
男「萎えます」

女「まじでっ!?」
男「萎えてしまいます」

女「丁寧にだめ出しされたーっ!!」


407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:25:09.55 ID:4XWJKb.o
女「そか、ダメか……」しょぼん
男「あー」

女「な、行こ?」
男「……」

女「なぁ、なぁ?」くいっくいっ
男「うー。卑怯だなぁ。女先輩は」

女「うへへ~。うちの勝ち?」
男「うん、勝ちだよ」
女「やったぁ! 男のアイス奢り! ファミチキも奢り!」
男「はいはい」

女「敗北者になった?」
男「最初から女先輩には、勝てたためしがないじゃんよ」

女「じゃ、観念してうちを撫でるんやねっ!」
男「ふんっ。どうせ次のデスマまでだけどね」

女「ははんっ。この続きをするためなら」

男・女「「デスマなんて何百回でもくぐってやるさっ!!」」

//The fellow worker in BLACK
//End of log
//Automatic description macro "Marmalade" is over.


408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/27(月) 14:25:36.92 ID:BZGqixoP
乙!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/27(月) 14:26:42.41 ID:FRgaHkIo
乙でした!!


452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/04/27(月) 14:33:49.86 ID:4XWJKb.o
みんな、スペシャルあんがとうねー。
支援も感想もツッコミも、本当に助けられたよ。
一人じゃこんなの、書けないよ。おいら(T∇T)

とくにもりたぽーくれた人、イラスト入れてくれた絵師様。
勇気づけられたよ(´∇`)

突っ込み処も説明不足もあるんだけど、
これ以上は蛇足っぽいので。ほら、あれだ。自由想像で!

残ったスレは、なんか適当な落書き帳とかに再利用だ!

このお話は、おしまいっ。
男&女も、B男もC男も新人女も眼鏡女も
その後元気に野良暮らしをしていると思います。

萌え成分、えろ成分皆無でしたが、みんなの元にお届け!
召し上がれっていう気持ちで書きました。
どうぞ!!


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