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神娘「我を呼んだか!」男「呼んでません」

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Part2
30: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 21:24:21 ID:x8QZyMug
神娘「なに心配するな、信仰をたっぷりとを蓄えたからには礼代わりにお前の力となってやろう」
男「神様がそう易々と干渉していいものなのか」
神娘「まあ現状大した力の行使も出来んだろうし良いだろうて、それに…」
男「それに?」
神娘「神を忘れた人の世にとって、果たして神がどれ程力を行使できるのか…恐らく大した脅威にはならぬだろう」
男「神様も力が衰えるのか」
神娘「衰えたのではない、力の意味がなくなったのだ」
男「難しい話?」
神娘「お前もそうであるように今の人は完全に神を信じなくなり、神の姿を忘れた」
男「まあこうして目の前にいるがな」
神娘「魔法を鼻から信じない相手に魔法を見せた所で笑われるだけ、そうなれば力の意味は無いと言う事だ」
男「…」

31: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 21:25:47 ID:x8QZyMug
神娘「忘れられるのも悲しいものだが、まあ自由に人の世に降りられるのも面白い」
男「前向きだな」
神娘「酸いも甘いも噛み分けたからな、人間とは思考の期間が違うのよ」
男「…寂しいか?」
神娘「多少な、やはり私らは人の力失くしては生きてはいけない」
男「まあ、信仰とやらを捧げればいいんだろ?」
神娘「頼んだぞ、私が外にでれるか否かはお前頼みだからな」

32: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 21:32:41 ID:x8QZyMug
男「そろそろ帰るか…結構長く話してしまった気がする」
神娘「気にするな、行き帰りに時間を書けなかった分そう長くは飛んで無い筈だ」
男「助かる、昨日は両親が煩かった」
神娘「まあ日が傾きかけ…といったところか」
男「しかしどうなんだろうな、向こうからはいきなり出てきたように見えるんだろうか」
神娘「神様の力でなんとかしてる」
男「便利だな」
神娘「そう褒めるな、照れる」

33: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 21:39:55 ID:5LVtC6b.
男「じゃ、何かなければ明日も来る」
神娘「菓子の一つも出せんがな、待っている」
男「神様の力で何とかできんのか…」ザスザスザス
神娘「………」
シャワシャワシャワ
神娘「………」
――――神様!
神娘「……」
――――神様!神様!
神娘「……やめろ」
――――俺ら神様の為にいってきます!必ず帰ってきます!
神娘「やめてくれ…」
――――神様の力があれば大丈夫です!
神娘「私の力なんて…大した事は出来ん…」

34: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 21:44:21 ID:5LVtC6b.
男「ふぃー…」ザシュッ
友「また会ったな!」
男「終わったのか?課題」
友「全然!」
男「さっさとやれよ」
友「終わる気がしねえでやんの!はっはっはぁー!」
男「……」
友「ボスけて」
男「ジュース一本」
友「まじで!?奢る奢る!」


35: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 21:45:22 ID:5LVtC6b.
男「………」チラッ
リーン…リーン…
男「…泣いてる?」
友「泣いてねえって!それよか烏龍茶と紅茶と緑茶どれがいい?」
男「サイダー」
友「えっ、この自販機そんなおしゃんてーなもの」
男「サイダー」
友「ガッデム!」
男「………」
リーン…リーン…リーン…

36: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 21:47:00 ID:5LVtC6b.
遅筆ですがやっていきます
エロは無いし可愛い女の子も居ねえでやんのです

39:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 22:13:33 ID:JaSYLcjk
神娘は可愛くないのね

40: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 22:34:07 ID:5LVtC6b.
>>39
男「可愛いと思うんだが」
神娘「えっ」
男「普通に可愛いと思うんだが」
神娘「えっ」
お詫びと訂正を申し上げます

42: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:02:37 ID:9Hn1n1Yw
先生「であるからして、偶発的に発生した第三次世界大戦によって」
男「…」カリカリ
友「…」カリカリ
先生「宗教は悪であるとの大方の意見によって」
友「…なぁ、やっぱり宗教って怖いんだろうかな」
先生「科学的解釈によって幻想的思想を打破し」
男「さぁな」
先生「統一的な政治思想を打ち立てる事が第一と」
友「神様なんている訳ないのにな」
男「そうか?」
先生「人間の力による人間の為の世界との考えにより」
友「えっ、もしかしてお前…」
先生「幻想的思想を打ち破るに値してそぉい!」ビスッ
友「おごぉっ」

43: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:06:40 ID:9Hn1n1Yw
友「また課題が増えた」
男「自業自得だな」
友「……」チラッ
男「頑張れ」
友「うぉぉぉぉぉ!」ダッ
男「……」
ミーンミーン…
男「いつも夏なんだな、あの森」
ミーン…

44:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/08(日) 23:15:09 ID:MrKLz4aQ
神娘ちゃんなでなで

45: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:15:31 ID:flAHcVTM
神娘「……」
男「うーっす…って神様?」
神娘「…」スゥ
男「寝てるか、随分姿勢良く寝てるのな」
神娘「…」ムニャ
男「…」
神娘「…ん」スヤァ
男「あれだな、どんなご褒美だこれ、信者万歳って言えばいいのか?」

46: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:19:19 ID:w1bZSRMg
神娘「……はっ!」ガバッ
男「うっす」
神娘「…おお、来たか人の子」ノビー
男「ここは恥ずかしがったりする場面かと思ったけど」
神娘「人に寝顔を見られることなんてよくある話、生娘とは違うわ」
男「まあここでいきなり恥ずかしがられても面倒くさいと思うけど」
神娘「だろうに…ふむ」
男「…」
神娘「話す事が無い」
男「こっちも」

47: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:23:18 ID:w1bZSRMg
神娘「やる事が無い」
男「うん」
神娘「話す事が無い」
男「うん」
神娘「何かないか、質問とか」
男「時々ふっと浮かぶけど、用意はできない」
神娘「ううむ…折角来た信者に何も出来んのも歯がゆい、せめて神社から少し出れるまでになれば…」
男「何かあるのか?縛りとか」
神娘「我の本体が神社にある故、ここは力の消費が少なくなる休憩地なのだ」
男「ああ、だから力が溜まるまでは出れないと」
神娘「もう少しだと言うのに何ともいじらしい…ええい」

48: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:27:35 ID:w1bZSRMg
男「そう言えば、一日参拝するたびに信仰はどれぐらい溜まるんだ?」
神娘「中々溜まるぞ、お前が私に疑いを持たず純粋に進行を捧げてくれるお蔭だ…感謝する」
男「まあこうして目の前で喋られたら信じない他ないけどな」
神娘「よいぞよいぞ…その穢れ無き信仰を捧げよ、我を信じよ、我を崇めよ」
男「別に崇めるって程でも無いけど」
神娘「言葉の綾だ、気にするな」

49: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:31:54 ID:mwT2zdus
男「じゃあ、このまま毎日通った所でどれぐらいかかるんだ?」
神娘「あと三か月…いや二か月といったところか、多少でも出れる様になるために」
男「二か月…そんなにかかるのか」
神娘「二か月…あっという間だな」
男「えっ」
神娘「ちなみに二か月経ってもこの森からは出れんがな」
男「眩暈がするぐらい長いスパンだなおい」

50: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:33:49 ID:mwT2zdus
神娘「そうなったらお前にこの森を案内できるぞ!」
男「(そう言えば多分数世紀単位で待ってるんだよな、神様)」
神娘「ふふん、人の世に降りるまでにはまだかかるがな…まずは慣らさんと」
男「(そう考えたらここから出られるだけでも嬉しいんだろうか)」
神娘「こう言ってはなんだが楽しみだな、うむ」
男「(…楽しみなんだろうな)」

51: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:41:42 ID:mwT2zdus
神娘「まあ、それまでは退屈だと思うが…全てはお前次第なのだ」
男「まあ暇だし、いいかな」
神娘「しかしあれだ…やる事が無い」
男「本でも持ってくるか」
神娘「ほほぉ…外界の本か」
男「興味があるのか?」
神娘「私は所謂読書家でもある、神は分別なく知識を吸収するぞ」
男「そいじゃあなんか持ってこよう、あとは…」チラッ
神娘「どうした人の子、神社がきたないのが気になるのか?」
男「結構」
神娘「こちらとしても掃除をしたいと思っていたが…この体ではな」
男「まあやる事は決まった、取り敢えず今日は帰るよ」

52: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:46:44 ID:mwT2zdus
―――――
先生「つまりは戦争の断絶の為に全世界で協定を結び」
男「……」
友「……」カリカリ
先生「戦争がなぜ発生するのかの視点から政治学者たちの総力を結集し」
友「…つらいです」
男「頑張れ」
先生「遂に有害な、戦争の起点となる要素を排除する事に」
友「なんだよこれ!無理に決まってるだろ!」
先生「はいそこぉ!」スパーン
友「ぎゃふんっ!」


53: ◆lwQY2qw84A:2013/09/08(日) 23:50:06 ID:mwT2zdus
男「お前も懲りないな」
友「次から次へと課題が…」
男「それでもやりくりできるのも才能だと思うけど」
友「尊敬しても良いのよ?」
男「いやしない」
友「だよなー…」
男「…あとでなんか食べに行こうぜ」
友「センキューマイベストフレンド…」
男「じゃーな、頑張れよ」
友「イェス サー…」

54: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 00:06:12 ID:mg6Y20ZY
男「うっす」
神娘「よく来たな人の子よ」
男「頼まれた本だけど、数学の本でいいか」
神娘「ん?ああ、無論良いぞ…勉学も神には必要だ」
男「本当に何でも読むのな」
神娘「ふむ…やはりこれだけの期間が開いていると学術も相当進むものだ、面白い」
男「(凄い速度で読み進めてるぞ…)」

55: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 00:12:34 ID:A4g6SR4o
神娘「ほほぉ、あの証明は遂に解かれたのか…」
男「じゃ、こっちも作業を始めるか」
神娘「うん?」
男「掃除をしようかと思って」
神娘「…何から何まですまんな」
男「どうせ暇だったしいいさ、それに…」
神娘「それに?」
男「ここの神社って手入れすれば綺麗だと思うしさ、これでもマメだって言われるから」
神娘「…お前は面白い人間だな」
男「そうか?」

56: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 00:21:10 ID:A4g6SR4o
男「磨けば光ると思うんだよなー…」ザカザカ
神娘「…思い出すな」
男「ん?」
神娘「昔はこの神社もこうして誰かが掃除をしていたんだってな」
男「……」
神娘「だが、こうしてお前が掃除をしていると…なんだかな」
男「迷惑か?」
神娘「とんでもない、感謝の仕様がないぞ人の子」
男「そりゃ、どーも」

57: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 00:27:28 ID:G/yEcnTo
男「…」ザカザカ
神娘「…」ペラッ
男「…なぁ」ザカザカ
神娘「なんだ?」ペラペラ
男「お前と、その人たちってどういう関係だったんだ?」ザカザカ
神娘「簡単な話だ、人は私に信仰を捧げた、私は彼らを愛した、それだけの簡単な関係だ」
男「愛するとか、愛されるとか…それって簡単な関係なのかな」
神娘「簡単だよ、お前たちが難しく考えすぎなだけだ」
男「……」
神娘「性別や思考や生まれや国や…難しい物に縛られ過ぎて本質を見失っているだけなんだ」
男「それは…」
神娘「”私はあなたを愛している”…本当に必要なのはそれだけなんだ」
男「…やっぱり、神様なんだな」
神娘「私は神様で人間でないから、的確な答えじゃないとは思うがな」

58: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 00:36:19 ID:G/yEcnTo
男「なら、神様は愛しているか?」
神娘「お前を?無論愛しているともよ」
男「…うーん」
神娘「どうした?」
男「いや?なんでもない」
神娘「そうか…ん、随分と見栄えが良くなったな」
男「おお、なんか無心でやってたら随分と綺麗に」
神娘「感謝するぞ人の子、お蔭で普通よりも多めの信仰が集まってきた」
男「なんだそのご都合主義みたいな」
神娘「我の為に掃除をしたのだ、信仰が多いのも当然だろう?」
男「そういうもんなのか」

59:以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/09(月) 00:41:26 ID:gwAwsRAo
究極の信仰は恋する事

60: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 00:49:21 ID:G/yEcnTo
男「(しかし随分時間を掛けたな…この分だと夜か)」
神娘「まあ…この分だとまだ日は落ちてないだろう」
男「…ん?」
神娘「どうした?」
男「いや…なんでもない」
神娘「あ、この本はどうする?」
男「読み終わったのか?」
神娘「ああ、中々面白かった」
男「(400ページあるのに…)」
神娘「ここで預かっていた方がいいならそうしよう」
男「んー…どうせ使わないし、暇つぶしに役立つといいからおいておくと良い」
神娘「そうしよう」

61: ◆lwQY2qw84A:2013/09/09(月) 00:55:06 ID:G/yEcnTo
男「掃除用具も置いておこう…なんだかここが秘密基地になりそうな気が」
神娘「ああ、居たなぁ神社を秘密基地にする子供は」
男「考える事は同じか…」
神娘「そいつを怒る大人も小さい頃にはやっぱり秘密基地を作ってたから笑いものだ」
男「何世代も見てるんだな、神様は」
神娘「ああ、ずっと見て来たんだ」
男「…そうか」
神娘「しみったれた空気になったね、すまない」
男「ん、じゃあ帰るさ」
神娘「お休み人の子、良い夢を」
男「そっちも…寝るか分からんが」
神娘「偶には人の真似事して寝てみるかな!」カラカラ
男「…」ザッシュザッシュ

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