真紅「いってらっしゃいジュン」
Part3
79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:07:12.28 ID:bQCONE5o0
「――――――――!」
真紅は歯を食いしばり、苦痛に耐える。
「真紅ー!」
翠星石と雛苺は、涙を流しながら声を上げる。
助けようともがくが、男子に捕まえられていてそれができない。
いくらローゼンメイデンといえども、自力では人間よりも劣っていた。
「くそおお! くそおおおお!!」
涙を流しながら、ジュンは暴れる。
「まだまだ終わらないぜ」
ぶちっ。
左腕がちぎれた。
ぶちっ。
右足がちぎれた。
ぶちっ。
左足がちぎれた。
あっと言う間に、真紅の四肢はもぎ取られてしまった。
ジュンは狂ったように泣き、叫び、暴れる。
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:07:51.70 ID:385RTw6m0
マジテンションあがってきた
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:09:39.96 ID:KkGDPpoVO
不人気とはいえこれは流石にかわいそうだ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:10:23.91 ID:zsvHp7mJ0
まぁ不人気だからどうでもいいや
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:11:40.10 ID:bQCONE5o0
「大丈夫よジュン」
しかし真紅はそんなジュンに笑いかける。
「欠けることはもう恐くないわ」
――そうじゃない。
「たとえ身体中の生命の糸がちぎれても、貴方との絆はちぎれない」
――そんなのどうでもいい。お前が無事ならなんでもいいんだ。
「さてと、そろそろお終いだな」
男子は真紅の首を掴む。
「ごめんなさい。下僕一人すら助けられない駄目な主で」
――なんでお前が謝るんだ。
首を掴む手に力が入る。
「ジュン、負けないで――」
ぶちっ。
あまりにもあっけなく、致命的な音が鳴る。
ぼとり。
四肢のない身体が地面に落ちた。
男子の手には真紅の首だけがある。
その目には生気がなく、彼女の人形としての終わりを告げていた。
96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:12:03.94 ID:385RTw6m0
何?真紅やられてテンション上がってるの俺だけ?
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/09/23(火) 23:12:33.43 ID:XojXUH5r0
>>96が見えない
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:15:15.98 ID:KkGDPpoVO
>>96
お前一生アリスになれないな
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:16:30.87 ID:bQCONE5o0
暴れていたジュンの身体から、力が抜ける。
「あーらら。そんなに堪えたか」
そんなジュンの様子を面白そうに見る男子たち。
「まだ終わりじゃないんだぜ」
真紅を壊したのとは別の男子二人が前に出る。
その手には、翠星石と雛苺。
二体とも涙を流し、真紅の名前を叫び続けていた。
「うるせーよ」
翠星石と雛苺は頬を殴られる。
「時間もねーし、二体まとめてやっちゃおうぜ」
「そうだな」
そういって二人の男子は翠星石と雛苺の腕を掴む。
「やめてくれ……僕が悪かったから、言うことならなんでも聞くから……だから……」
「あ? 聞こえねーよ」
ぶちっ。
――。
――――。
――――――――。
二体の四肢がなくなるのはあっという間だった。
翠星石と雛苺も、今や胴に首だけだ。
「せっかくだし、とどめは一体ずついくか」
そういって雛苺を掴んでいる男子が一歩前にでた。
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:17:24.97 ID:W1KqU/Ff0
てめえ雛苺に手出しやがったな
オチによっては呪うぞこら
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:18:03.83 ID:385RTw6m0
真紅は死んでかまわないけど翠星石と雛苺はいけないな
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:18:19.89 ID:xs7TIlcz0
翠星石に手ェ出したな
ころす
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:20:12.19 ID:3gYUCQ4U0
雛苺にてェ出しやがったな
よし、殺す
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:22:00.06 ID:bQCONE5o0
「おい、なんか最後にいうことあるか?」
男子は雛苺に問う。
しかし痛みで泣きじゃくっており、男子の声は届いていないようだった。
「痛いのー。恐い、恐いのいや。助けてー。真紅ー。ジュンー」
「雛苺おぉぉぉぉぉ」
ジュンが叫ぶ。
「ジュン……ごめんね。痛いの。痛いのいや。助け――」
ぶちっ。
「はいしゅーりょー」
胴と首が離れ、雛苺も動かなくなった。
「チビ苺っ。もういや……もういやですぅ!」
動かない雛苺の姿を見て、翠星石は叫ぶ。
「次はお前だよ」
翠星石を掴む男子が前に出た。
「せめてこいつだけでも……見逃してくれよ……頼むから……」
「さて、最後にいうことあるか?」
男子はジュンの最後の頼みを無視し、翠星石に問う。
「ジュン……」
翠星石はジュンの方を見つめると、涙を堪えて笑顔を作る。
「もう会えなくなっちゃうですから、思い切って言いますね」
男子の手が翠星石の頭を掴む。
「翠星石は、ジュンのことがとってもとーっても大好きでし――」
ぶちっ。
拷問が、終わった。
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/09/23(火) 23:23:35.29 ID:XojXUH5r0
まておちつけこれは夢だ
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:24:07.91 ID:W1KqU/Ff0
いや俺雛苺のとこ読んでないから雛苺壊されてないし
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:26:18.29 ID:bQCONE5o0
ジュンはぐったりとしたまま、動かなくなった。
絶望に打ちひしがれているのだろう。
虚ろな目で、ばらばらになったドールだった物を見ている。
「それでねー。あの先生ったら私たちにばっか仕事押し付けてさぁ」
「それはひどいね」
校舎の方から女子の話し声がこちらに近づいてくる。
「おい、人来るぞ。教室戻ろうぜ」
「そうだな。それじゃ、桜田」
男子たちはそそくさと校舎へと戻っていった。
「あ、また先生が呼んでる」
巴と一緒に校舎裏の花壇へ向かっていた女子が、先生に呼び止められる。
「はい、わかりましたー」
少しの会話で、女子は巴のもとに戻ってくる。
「ごめん、また別の仕事押し付けられちゃった」
「花壇の仕事の方は私がやっておこうか?」
「いいの? ありがと巴ー。適当でいいからね。それじゃ」
女子は、別の仕事をやりに走っていった。
「さてと、昼休みもあと少しだし、早く済ませないと」
巴は駆け足で校舎裏へと向かう。
校舎の角を曲がり、花壇が見える場所まで来て、巴は絶句した。
そこには見慣れたドールたちの手足、首、胴がばらばらに散乱していた。
そして一人うつぶせに寝たまま動かない人物。
ジュンが、ぼろぼろになって倒れていた。
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:30:29.22 ID:bQCONE5o0
また別の場所からその光景を見ている者がいた。
漆黒の羽を羽ばたかせ、上空から俯瞰している。
水銀燈だ。
彼女がそこにたどり着いた時、すでに拷問は終了した後だった。
ばらばらになり、動かなくなった姉妹を、水銀燈は無言で見つめる。
――あそこに行けば、ローザミスティカが三つ……。
頭ではそう考えても、身体は決して動かない。
「……なんなのかしら。この気持ちは」
悲しいような、切ないような、憎らしいような、負の感情がごちゃ混ぜになった感覚。
男子たちが校舎に戻っていく様子を見る。
――ズタズタにしてやりたい。
無意識のうちに、そう思っていた。
水銀燈はそんな自分に驚く。
「まさか姉妹がジャンクになったから悲しいっていうのかしら私は」
そんなはずはないと自分に言い聞かせるが、心に嘘はつけない。
「結局、どこまでも私たちは姉妹だったのね」
頬にすうっと涙が流れる。
「これじゃアリスになんて、なれっこないじゃない」
そう呟くと、水銀燈はその場から飛んで消えていった。
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:30:42.03 ID:W1KqU/Ff0
実際とか人間ごときがドールズに手も足もでなから
手足もごうとして手首はずれてそこから腐って死ぬから
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:31:37.35 ID:xs7TIlcz0
>>150
日本語でおk
157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:34:17.10 ID:bQCONE5o0
「桜田君っ!」
巴はジュンのもとに駆け寄る。
「ねえ、どうゆうことなの? ねえっ!」
必死に揺さぶり、事情を聞こうとするが、ジュンは何も反応しない。
なんど声をかけても反応がないので、巴はバラバラになったドールのパーツを集めた。
それは見慣れたドール、真紅に翠星石。そして、雛苺のパーツ。
「なんで……なんで……」
なんで彼女たちがこんな目にあっているの。
巴もその場に崩れ落ちると、溢れんばかりの涙を流す。
留まることを知らないその涙は、ドールたちのパーツを濡らしていく。
――誰かが、泣いている。
ジュンは泣き声の聞こえる方に顔を向ける。
巴がドールのパーツを抱き、涙を流していた。
――なんで、柏葉がここに。
巴が抱いているドールのパーツを見て、全てを思い出す。
拷問の果てに散っていったドールたち。
自分を慕ってくれていた、偉そうで、生意気で、我がままなドールたち。
――僕のせいだ。僕のせいで皆壊れて、柏葉も悲しんでいる。きっと姉ちゃんも……。
想像するだけで、悲しくなる。
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:37:52.65 ID:bQCONE5o0
――僕が、責任を取らないと。
ジュンはふらふらな身体をなんとかして立ち上げる。
「桜田……君?」
巴が声をかけるが、無視をする。
折れた腕を押さえながら、ジュンは校舎の方へと戻っていった。
ガラガラと、教室の扉が開く。
授業中だった教室はシーンとなる。
ボロボロになった生徒が途中で入ってくれば、そうなるのも当たり前だろう。
「お、おい。どうしたんだ桜田」
先生の声を無視して、ジュンは自分の席まで戻ると、鞄を手に取る。
例の男子二人は、ニヤニヤしながらジュンを見ていた。
だがジュンは二人の顔を見ることもせずに教室から出て行った。
巴はドールのパーツを抱き、ぼうっとしていた。
何か、とてつもなく残酷で、悲しいことがここで起きたに違いないのだ。
「ちゃんと事情を聞かなきゃ……」
そう呟くと同時に後ろから足音が聞こえる。
振り向くと、そこには鞄を持ったジュンの姿があった。
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:41:20.76 ID:bQCONE5o0
「ねぇ桜田君、何が――」
「今は、聞かないでほしい」
そう言うと、巴の腕からドールのパーツを取ると、鞄に詰め込む。
「雛苺、持ってくか?」
「ううん。バラバラになったこの子をこれ以上見たくないし、この子も見られたくないと思うから」
「そうか」
そういって雛苺のパーツも鞄に詰め込む。
鞄はパンパンに膨れ上がっていた。
「事情はまた今度、なんらかの形で伝えるから」
そう言ってジュンは校門にむかって歩き出した。
「桜田君はどうするの?」
その背中に巴は問いかける。
「しかるべき罰を、やつらに」
それだけ言うと、ジュンは校門を出て、見えなくなった。
巴は、しばらく校門の方をぼうっと見ていたが、五時限目終了の鐘を聞き、教室に戻った。
「ただいま」
そういいながら玄関を開けるが、「おかえりなさい」と言ってくれる人はいない。
「おかえりなさいがないだけで、こんなに寂しいんだな」
悲しくなるが、涙はもう枯れてしまって流れない。
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:43:55.15 ID:KkGDPpoVO
やっちまえ
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:44:49.67 ID:bQCONE5o0
「姉ちゃん、ごめんな。いつも迷惑ばっかりかけて」
誰もいないリビングで、ジュンは呟く。
「僕のせいで、あいつら皆壊れちゃったよ」
リビングにある棚の引き出しを開ける。
「最後にもう一回、姉ちゃんには迷惑をかけるよ」
生活費の入った封筒から札を何枚か取り出す。
「後悔はしない。絶対にやりとげるから」
そっと、引き出しを閉める。
日が暮れて夜になる。
とある公園で五人の男子中学生が花火をしていた。
ジュンを苛めていた五人だ。
大量の花火を購入してあるようだ。
おそらくジュンから巻き上げたお金で買ったのだろう。
「ねみぃ。俺もう帰るわ」
「あー俺も俺も」
「んだよ。ノリわりぃな」
「今日ずっと桜田押さえてて疲れてんだよ。あいつすっげえ暴れるからよ」
「そーか。まあいいや。じゃーな」
「おう」
そう言って二人の男子は公園を後にした。
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:48:20.58 ID:bQCONE5o0
「でよー」
「ひゃっひゃ。嘘だろそれ」
薄暗い夜道を二人が歩いていると、前方に怪しい人影が見えた。
雨は降っていないのにレインコートを纏い、大きなリュックを背負っている。
「見つけた」
レインコートの男はそういうと同時に、手に持っていた兇器、金属バットで男子を殴りつけた。
「があっ」
頭から血を流し、男子のうち一人が地面に倒れる。
ピクリとも動かない。
死んでしまったのかもしれない。
「お、お前なんだよ」
もう片方の男子が逃げようとするが、慌てているのか、思い切りしりもちをついて倒れてしまう。
「ひ、ひぃ……」
腰が抜けたのだろう。
起き上がりもせず、後ずさるばかりだ。
「残りの三人はどこだ?」
「へ?」
「いつもつるんでる他の三人はどこだと聞いている」
「ち、近くの公園だ。そこでまだ花火をやっているはずだよ」
「そうか」
ヒュンッ。
風を切るとと共にバットが振り下ろされる。
頭から血を流して、彼は動かなくなった。
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:48:59.21 ID:T41KB6/h0
うほっwwww何だこの展開wwwww
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:49:15.88 ID:KkGDPpoVO
いやっっっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおう!!!!
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:49:55.98 ID:jhRwBBE80
なんという爽快感wwwwwwwwwwwww
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:51:47.31 ID:bQCONE5o0
「あいつらと、同じ苦しみを味あわせてやる」
レインコートの男はリュックからノコギリを取り出した。
「バラバラだ」
ギコ。
ギコ。
ぶしゃあっ。
男は片腕だけで器用に男子二人の四肢を切断していく。
「もう切れなくなった。脂肪で切れにくくなるのは本当だったんだな」
そう言って、リュックからもう一本、ノコギリを取り出す。
「何本も買っておいてよかった」
ギコ。
ギコ。
ぶしゃあっ。
あたり一面が血に染まる。
まるで地獄のような景色だ。
レインコートの男はノコギリ二本をその場に投げ捨てる。
「さて、残り三人か。待ってろよ。真紅、翠星石、雛苺」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:52:08.89 ID:eaDMNhlvO
ざまぁwwwww
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:52:42.89 ID:xs7TIlcz0
ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwww
ひぐらしすぐるwwwwwwwwwwww
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:56:21.07 ID:bQCONE5o0
レインコートの男は公園の入り口にたどり着く。
「おかしいな」
花火をやっているとのことだったが、物音がまったく聞こえない。
「まあいい、とにかく行ってみるか」
バットを握り締め、ゆっくりと歩いていく。
何か、細長い紙のようなものを踏む。
確認すると線香花火の束だった。
まだ使われていないようだ。
さらに進むと、ピチャリという音が足元で鳴った。
どうやら水溜りがあるようだ。
「これは……」
レインコートの男はここ数日の天気を思い出す。
「ここ最近はずっと晴れていたはずなのに……っ!」
つんと鼻を刺す悪臭。
「そうか。これは……」
血だ。
今の臭いは死臭だろう。
となると、彼等三人はもう死んでいるのか?
早足で前へ進んでいく。
一本の外灯に照らされて黒い影が見える。
かつて人間だった肉塊三つと、小さな人影が、灯りに照らされて彼の眼に映った。
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:58:26.34 ID:jhRwBBE80
銀様キターーーーーーーーー
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:59:19.29 ID:pX+AJErcO
なんという超展開www
ローゼンwith彼岸島ってかんじだwww
もっとやれwwww
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:59:46.44 ID:eaDMNhlvO
梅岡 「掃除しといてやったぞ桜田」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/24(水) 00:00:17.73 ID:3tKCaXFo0
梅岡って誰だっけ?
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/24(水) 00:00:53.37 ID:GNFQ9CHd0
>>213
JUMの担任
「――――――――!」
真紅は歯を食いしばり、苦痛に耐える。
「真紅ー!」
翠星石と雛苺は、涙を流しながら声を上げる。
助けようともがくが、男子に捕まえられていてそれができない。
いくらローゼンメイデンといえども、自力では人間よりも劣っていた。
「くそおお! くそおおおお!!」
涙を流しながら、ジュンは暴れる。
「まだまだ終わらないぜ」
ぶちっ。
左腕がちぎれた。
ぶちっ。
右足がちぎれた。
ぶちっ。
左足がちぎれた。
あっと言う間に、真紅の四肢はもぎ取られてしまった。
ジュンは狂ったように泣き、叫び、暴れる。
82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:07:51.70 ID:385RTw6m0
マジテンションあがってきた
86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:09:39.96 ID:KkGDPpoVO
不人気とはいえこれは流石にかわいそうだ
88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:10:23.91 ID:zsvHp7mJ0
まぁ不人気だからどうでもいいや
95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:11:40.10 ID:bQCONE5o0
「大丈夫よジュン」
しかし真紅はそんなジュンに笑いかける。
「欠けることはもう恐くないわ」
――そうじゃない。
「たとえ身体中の生命の糸がちぎれても、貴方との絆はちぎれない」
――そんなのどうでもいい。お前が無事ならなんでもいいんだ。
「さてと、そろそろお終いだな」
男子は真紅の首を掴む。
「ごめんなさい。下僕一人すら助けられない駄目な主で」
――なんでお前が謝るんだ。
首を掴む手に力が入る。
「ジュン、負けないで――」
ぶちっ。
あまりにもあっけなく、致命的な音が鳴る。
ぼとり。
四肢のない身体が地面に落ちた。
男子の手には真紅の首だけがある。
その目には生気がなく、彼女の人形としての終わりを告げていた。
何?真紅やられてテンション上がってるの俺だけ?
100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/09/23(火) 23:12:33.43 ID:XojXUH5r0
>>96が見えない
105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:15:15.98 ID:KkGDPpoVO
>>96
お前一生アリスになれないな
109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:16:30.87 ID:bQCONE5o0
暴れていたジュンの身体から、力が抜ける。
「あーらら。そんなに堪えたか」
そんなジュンの様子を面白そうに見る男子たち。
「まだ終わりじゃないんだぜ」
真紅を壊したのとは別の男子二人が前に出る。
その手には、翠星石と雛苺。
二体とも涙を流し、真紅の名前を叫び続けていた。
「うるせーよ」
翠星石と雛苺は頬を殴られる。
「時間もねーし、二体まとめてやっちゃおうぜ」
「そうだな」
そういって二人の男子は翠星石と雛苺の腕を掴む。
「やめてくれ……僕が悪かったから、言うことならなんでも聞くから……だから……」
「あ? 聞こえねーよ」
ぶちっ。
――。
――――。
――――――――。
二体の四肢がなくなるのはあっという間だった。
翠星石と雛苺も、今や胴に首だけだ。
「せっかくだし、とどめは一体ずついくか」
そういって雛苺を掴んでいる男子が一歩前にでた。
111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:17:24.97 ID:W1KqU/Ff0
てめえ雛苺に手出しやがったな
オチによっては呪うぞこら
113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:18:03.83 ID:385RTw6m0
真紅は死んでかまわないけど翠星石と雛苺はいけないな
115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:18:19.89 ID:xs7TIlcz0
翠星石に手ェ出したな
ころす
116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:20:12.19 ID:3gYUCQ4U0
雛苺にてェ出しやがったな
よし、殺す
121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:22:00.06 ID:bQCONE5o0
「おい、なんか最後にいうことあるか?」
男子は雛苺に問う。
しかし痛みで泣きじゃくっており、男子の声は届いていないようだった。
「痛いのー。恐い、恐いのいや。助けてー。真紅ー。ジュンー」
「雛苺おぉぉぉぉぉ」
ジュンが叫ぶ。
「ジュン……ごめんね。痛いの。痛いのいや。助け――」
ぶちっ。
「はいしゅーりょー」
胴と首が離れ、雛苺も動かなくなった。
「チビ苺っ。もういや……もういやですぅ!」
動かない雛苺の姿を見て、翠星石は叫ぶ。
「次はお前だよ」
翠星石を掴む男子が前に出た。
「せめてこいつだけでも……見逃してくれよ……頼むから……」
「さて、最後にいうことあるか?」
男子はジュンの最後の頼みを無視し、翠星石に問う。
「ジュン……」
翠星石はジュンの方を見つめると、涙を堪えて笑顔を作る。
「もう会えなくなっちゃうですから、思い切って言いますね」
男子の手が翠星石の頭を掴む。
「翠星石は、ジュンのことがとってもとーっても大好きでし――」
ぶちっ。
拷問が、終わった。
126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/09/23(火) 23:23:35.29 ID:XojXUH5r0
まておちつけこれは夢だ
129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:24:07.91 ID:W1KqU/Ff0
いや俺雛苺のとこ読んでないから雛苺壊されてないし
138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:26:18.29 ID:bQCONE5o0
ジュンはぐったりとしたまま、動かなくなった。
絶望に打ちひしがれているのだろう。
虚ろな目で、ばらばらになったドールだった物を見ている。
「それでねー。あの先生ったら私たちにばっか仕事押し付けてさぁ」
「それはひどいね」
校舎の方から女子の話し声がこちらに近づいてくる。
「おい、人来るぞ。教室戻ろうぜ」
「そうだな。それじゃ、桜田」
男子たちはそそくさと校舎へと戻っていった。
「あ、また先生が呼んでる」
巴と一緒に校舎裏の花壇へ向かっていた女子が、先生に呼び止められる。
「はい、わかりましたー」
少しの会話で、女子は巴のもとに戻ってくる。
「ごめん、また別の仕事押し付けられちゃった」
「花壇の仕事の方は私がやっておこうか?」
「いいの? ありがと巴ー。適当でいいからね。それじゃ」
女子は、別の仕事をやりに走っていった。
「さてと、昼休みもあと少しだし、早く済ませないと」
巴は駆け足で校舎裏へと向かう。
校舎の角を曲がり、花壇が見える場所まで来て、巴は絶句した。
そこには見慣れたドールたちの手足、首、胴がばらばらに散乱していた。
そして一人うつぶせに寝たまま動かない人物。
ジュンが、ぼろぼろになって倒れていた。
149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:30:29.22 ID:bQCONE5o0
また別の場所からその光景を見ている者がいた。
漆黒の羽を羽ばたかせ、上空から俯瞰している。
水銀燈だ。
彼女がそこにたどり着いた時、すでに拷問は終了した後だった。
ばらばらになり、動かなくなった姉妹を、水銀燈は無言で見つめる。
――あそこに行けば、ローザミスティカが三つ……。
頭ではそう考えても、身体は決して動かない。
「……なんなのかしら。この気持ちは」
悲しいような、切ないような、憎らしいような、負の感情がごちゃ混ぜになった感覚。
男子たちが校舎に戻っていく様子を見る。
――ズタズタにしてやりたい。
無意識のうちに、そう思っていた。
水銀燈はそんな自分に驚く。
「まさか姉妹がジャンクになったから悲しいっていうのかしら私は」
そんなはずはないと自分に言い聞かせるが、心に嘘はつけない。
「結局、どこまでも私たちは姉妹だったのね」
頬にすうっと涙が流れる。
「これじゃアリスになんて、なれっこないじゃない」
そう呟くと、水銀燈はその場から飛んで消えていった。
150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:30:42.03 ID:W1KqU/Ff0
実際とか人間ごときがドールズに手も足もでなから
手足もごうとして手首はずれてそこから腐って死ぬから
153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:31:37.35 ID:xs7TIlcz0
>>150
日本語でおk
「桜田君っ!」
巴はジュンのもとに駆け寄る。
「ねえ、どうゆうことなの? ねえっ!」
必死に揺さぶり、事情を聞こうとするが、ジュンは何も反応しない。
なんど声をかけても反応がないので、巴はバラバラになったドールのパーツを集めた。
それは見慣れたドール、真紅に翠星石。そして、雛苺のパーツ。
「なんで……なんで……」
なんで彼女たちがこんな目にあっているの。
巴もその場に崩れ落ちると、溢れんばかりの涙を流す。
留まることを知らないその涙は、ドールたちのパーツを濡らしていく。
――誰かが、泣いている。
ジュンは泣き声の聞こえる方に顔を向ける。
巴がドールのパーツを抱き、涙を流していた。
――なんで、柏葉がここに。
巴が抱いているドールのパーツを見て、全てを思い出す。
拷問の果てに散っていったドールたち。
自分を慕ってくれていた、偉そうで、生意気で、我がままなドールたち。
――僕のせいだ。僕のせいで皆壊れて、柏葉も悲しんでいる。きっと姉ちゃんも……。
想像するだけで、悲しくなる。
163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:37:52.65 ID:bQCONE5o0
――僕が、責任を取らないと。
ジュンはふらふらな身体をなんとかして立ち上げる。
「桜田……君?」
巴が声をかけるが、無視をする。
折れた腕を押さえながら、ジュンは校舎の方へと戻っていった。
ガラガラと、教室の扉が開く。
授業中だった教室はシーンとなる。
ボロボロになった生徒が途中で入ってくれば、そうなるのも当たり前だろう。
「お、おい。どうしたんだ桜田」
先生の声を無視して、ジュンは自分の席まで戻ると、鞄を手に取る。
例の男子二人は、ニヤニヤしながらジュンを見ていた。
だがジュンは二人の顔を見ることもせずに教室から出て行った。
巴はドールのパーツを抱き、ぼうっとしていた。
何か、とてつもなく残酷で、悲しいことがここで起きたに違いないのだ。
「ちゃんと事情を聞かなきゃ……」
そう呟くと同時に後ろから足音が聞こえる。
振り向くと、そこには鞄を持ったジュンの姿があった。
166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:41:20.76 ID:bQCONE5o0
「ねぇ桜田君、何が――」
「今は、聞かないでほしい」
そう言うと、巴の腕からドールのパーツを取ると、鞄に詰め込む。
「雛苺、持ってくか?」
「ううん。バラバラになったこの子をこれ以上見たくないし、この子も見られたくないと思うから」
「そうか」
そういって雛苺のパーツも鞄に詰め込む。
鞄はパンパンに膨れ上がっていた。
「事情はまた今度、なんらかの形で伝えるから」
そう言ってジュンは校門にむかって歩き出した。
「桜田君はどうするの?」
その背中に巴は問いかける。
「しかるべき罰を、やつらに」
それだけ言うと、ジュンは校門を出て、見えなくなった。
巴は、しばらく校門の方をぼうっと見ていたが、五時限目終了の鐘を聞き、教室に戻った。
「ただいま」
そういいながら玄関を開けるが、「おかえりなさい」と言ってくれる人はいない。
「おかえりなさいがないだけで、こんなに寂しいんだな」
悲しくなるが、涙はもう枯れてしまって流れない。
170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:43:55.15 ID:KkGDPpoVO
やっちまえ
171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:44:49.67 ID:bQCONE5o0
「姉ちゃん、ごめんな。いつも迷惑ばっかりかけて」
誰もいないリビングで、ジュンは呟く。
「僕のせいで、あいつら皆壊れちゃったよ」
リビングにある棚の引き出しを開ける。
「最後にもう一回、姉ちゃんには迷惑をかけるよ」
生活費の入った封筒から札を何枚か取り出す。
「後悔はしない。絶対にやりとげるから」
そっと、引き出しを閉める。
日が暮れて夜になる。
とある公園で五人の男子中学生が花火をしていた。
ジュンを苛めていた五人だ。
大量の花火を購入してあるようだ。
おそらくジュンから巻き上げたお金で買ったのだろう。
「ねみぃ。俺もう帰るわ」
「あー俺も俺も」
「んだよ。ノリわりぃな」
「今日ずっと桜田押さえてて疲れてんだよ。あいつすっげえ暴れるからよ」
「そーか。まあいいや。じゃーな」
「おう」
そう言って二人の男子は公園を後にした。
176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:48:20.58 ID:bQCONE5o0
「でよー」
「ひゃっひゃ。嘘だろそれ」
薄暗い夜道を二人が歩いていると、前方に怪しい人影が見えた。
雨は降っていないのにレインコートを纏い、大きなリュックを背負っている。
「見つけた」
レインコートの男はそういうと同時に、手に持っていた兇器、金属バットで男子を殴りつけた。
「があっ」
頭から血を流し、男子のうち一人が地面に倒れる。
ピクリとも動かない。
死んでしまったのかもしれない。
「お、お前なんだよ」
もう片方の男子が逃げようとするが、慌てているのか、思い切りしりもちをついて倒れてしまう。
「ひ、ひぃ……」
腰が抜けたのだろう。
起き上がりもせず、後ずさるばかりだ。
「残りの三人はどこだ?」
「へ?」
「いつもつるんでる他の三人はどこだと聞いている」
「ち、近くの公園だ。そこでまだ花火をやっているはずだよ」
「そうか」
ヒュンッ。
風を切るとと共にバットが振り下ろされる。
頭から血を流して、彼は動かなくなった。
177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:48:59.21 ID:T41KB6/h0
うほっwwww何だこの展開wwwww
178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:49:15.88 ID:KkGDPpoVO
いやっっっほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおう!!!!
179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:49:55.98 ID:jhRwBBE80
なんという爽快感wwwwwwwwwwwww
185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:51:47.31 ID:bQCONE5o0
「あいつらと、同じ苦しみを味あわせてやる」
レインコートの男はリュックからノコギリを取り出した。
「バラバラだ」
ギコ。
ギコ。
ぶしゃあっ。
男は片腕だけで器用に男子二人の四肢を切断していく。
「もう切れなくなった。脂肪で切れにくくなるのは本当だったんだな」
そう言って、リュックからもう一本、ノコギリを取り出す。
「何本も買っておいてよかった」
ギコ。
ギコ。
ぶしゃあっ。
あたり一面が血に染まる。
まるで地獄のような景色だ。
レインコートの男はノコギリ二本をその場に投げ捨てる。
「さて、残り三人か。待ってろよ。真紅、翠星石、雛苺」
186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:52:08.89 ID:eaDMNhlvO
ざまぁwwwww
188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:52:42.89 ID:xs7TIlcz0
ざまぁwwwwwwwwwwwwwwwwww
ひぐらしすぐるwwwwwwwwwwww
199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:56:21.07 ID:bQCONE5o0
レインコートの男は公園の入り口にたどり着く。
「おかしいな」
花火をやっているとのことだったが、物音がまったく聞こえない。
「まあいい、とにかく行ってみるか」
バットを握り締め、ゆっくりと歩いていく。
何か、細長い紙のようなものを踏む。
確認すると線香花火の束だった。
まだ使われていないようだ。
さらに進むと、ピチャリという音が足元で鳴った。
どうやら水溜りがあるようだ。
「これは……」
レインコートの男はここ数日の天気を思い出す。
「ここ最近はずっと晴れていたはずなのに……っ!」
つんと鼻を刺す悪臭。
「そうか。これは……」
血だ。
今の臭いは死臭だろう。
となると、彼等三人はもう死んでいるのか?
早足で前へ進んでいく。
一本の外灯に照らされて黒い影が見える。
かつて人間だった肉塊三つと、小さな人影が、灯りに照らされて彼の眼に映った。
204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:58:26.34 ID:jhRwBBE80
銀様キターーーーーーーーー
208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:59:19.29 ID:pX+AJErcO
なんという超展開www
ローゼンwith彼岸島ってかんじだwww
もっとやれwwww
209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/23(火) 23:59:46.44 ID:eaDMNhlvO
梅岡 「掃除しといてやったぞ桜田」
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/24(水) 00:00:17.73 ID:3tKCaXFo0
梅岡って誰だっけ?
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/09/24(水) 00:00:53.37 ID:GNFQ9CHd0
>>213
JUMの担任
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