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シンジ「強くてニューゲーム」

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Part21
88 :何故酉が安定しないのかわからん ◆kQgryZtCus :2014/05/13(火) 22:14:37.73 ID:71lhZ7ca0
前レス下から二行目マヤではなくマリだった、すまん
マリ「あー、仕方ないかな?姫、エヴァ乗ってよ」
アスカ「……エヴァに?あたし操縦出来ないわよ?」
マリ「だから、相乗り」
アスカ「…………えー、大丈夫なのそれ?」
ミサト『アスカ、マリに従って!!もう時間がない!!』
アスカ「…あたしは平気なんだけど…」
カヲル「惣琉、たぶんキミはAT フィールド、使えるんだと思うけど……完全に安全とは言えない、だから」
アスカ「五月蝿い、あたしに指図しないで」
ミサト『アスカ!!』
アスカ「…わかってるわよ、ちょっと、フォース、アンタが乗せて」
マリ「え、私なの?えー…」
アスカ「あっちに乗るぐらいなら死んだ方がマシよ、それに弐号機は元々はあたしのでしょ?」
マリ「……わかったわよ、はぁ」
ミサト『……まあ、エヴァの中なら安全なはずよ、とにかくお願いね』
カヲル「…はい」
マリ「じゃ、いっちょ暴れてやるかな♪」
………………

95 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 18:23:34.59 ID:Ju9lfBlG0
…………
同じ時を繰り返す。
それはどれほど残酷な事なのだろう。
『………エヴァシリーズ…完成していたの?』
『はんッ、上等じゃん』
『渚くん、マリ、エヴァシリーズは必ず殲滅して、私達が…人類が生き残る為にはそれしかないわ』
『………………』
親しい人が傷ついて、涙を流し、そして死ぬ。
何度も、何度でも。

97 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 18:42:04.45 ID:Ju9lfBlG0
彼は何を想い、何を望んでいたのだろう。
『…………レイ』
『……碇司令』
死とはどういう物なのだろう?
『…アダムを持ってきたようだな』
『…………はい』
彼は、自らの死が何をもたらすと思ったのだろう?
それは苦しみからの解放?
束縛からの解放?
それらはなんと呼べば良い?
『……行くのか、シンジに会いに』
『はい』
『…………そうか』
何故、彼は死を選んだのだろう?
生きる事を否定する事で彼は何処に向かいたかったのだろう。
その先に、彼の安らぐ物はあるのだろうか?
……………

98 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 19:04:10.37 ID:Ju9lfBlG0
彼は言った。
疲れたからだと。
でも、なら何故、僕らの事を最後まで気にかけてくれた?
彼がいなければ、僕らは何処か、もっと早くに死んでいただろう。
今、僕らが生きていられるのは彼の力だ。
『…うらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』
『……次!!右から!!』
『ちっ!!いい加減しつこい!!渚!!フォローして!!』
『ぐっ!!コイツら動きがシンジくんと…!!』
『………バカシンジのダミーで動かしてるって訳?虫酸が走るわね』
そして、彼の望んだモノを掴むには、僕らは未熟だったのかもしれない。
『…ロンギヌスの槍!?』
『真希波!!避けっ…!?』
『…………!!!!』
それとも、これも彼の望んだモノへの通過点なのだろうか?
それとも

99 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 19:22:12.63 ID:Ju9lfBlG0
彼の望む世界は、きっと…誰かが傷ついたり、傷つけられたりしない、いわゆるありふれた日常が続く世界だったのだろう。
エヴァも、ネルフも、使徒もゼーレも何もないただ、平凡な世界。
だが、彼が彼である限りそれは決して訪れはしない。
『だからこそ彼は自らの死を望み、自由を求めた』
『……加持くん!?どうしてここに……』
『せめて、結末が訪れる瞬間ぐらいはキミと同じ場所に居たくてな』
『………死ぬわよ、ここに居ると』
『なら、尚更だ…俺だけ置いていかれてもどうしたら良いかわからないからな』
『……………馬鹿』
きっと彼にとっても、それは苦渋の決断だったのかもしれない、かつての自分と同じ苦しみを、同じ悲しみをそのまま味あわせたのだから。


100 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 19:40:32.27 ID:Ju9lfBlG0
彼の心には何が映っていたのだろう?
彼の心には何が映っていなかったのだろう?
『……………』
『……俺は解らなくなった、ユイは、シンジは何を望んでいたのか』
『…………』
『俺はただ、ユイにもう一度会いたかっただけだ、何を犠牲にしてでも』
『……………』
『……だが、本当にこれで良かったのか?シンジを失ってまでそれは成し得るべき事だったのか?』
『……………』
『俺はどうすれば良かった?』
『………』
『…………………レイ…行くのだな?俺を置いて』
『………ごめんなさい、碇くんが待ってる』
『…………そうか………』
『………』
『…………ただいま』

101 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 19:53:27.06 ID:Ju9lfBlG0
シンジくんが望む世界は、どういう物だったのか、それは彼自身にしかわからない。
『……真希波!!惣流!!クソ、クソっ!!!!』
『』
『に、弐号機が…うっぷ…』
『エヴァシリーズ、初号機を中心にして位相空間を反転させています!!』
『…アンチ・AT フィールドか…!!』
この世界の先に、シンジくんが望む世界があったのかもしれない。
でも、そこにシンジくんは居るのだろうか?

102 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 20:32:58.24 ID:Ju9lfBlG0
シンジくんがこれまでしてきた事は、結局のところ自分自身が居なくなった後、約束の時をやり過ごす為の準備だったのだろう。
自分自身が死んだ後の為に、何故彼が色々と手を打つ必要があった?
この世界で彼が成した事は、言ってしまえば彼が新たな世界へと戻る時に全て消える。
何もかもが戻り、全て消える。
なのに彼は他者の悲劇を、運命を、死を、抗い打ち消そうとした。
仮にこのまま、約束の時をやり過ごし、人の種としての結末を先伸ばしに出来たとしても、既に死してしまった彼にはその世界を見る事は出来ないのに?
本当に、彼はそれで良かったのか?

103 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 20:43:05.04 ID:Ju9lfBlG0
『ほ、本部直下、セントラルドグマより反応!!パターン青、人間です!!』
『…………!?』
きっと、彼はほんの少しだけ諦めたのだろう。
その世界に、自分が居られるという事を。
『……綾波』
『………………………』
幸せ、語るのは簡単でいて、創るのは難しいそんな世界に自分が居られるという事を。
だけど、本当にそれで良かったのかな。
カヲル『………どうなんだ?シンジん?』
……………

104 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 20:46:12.94 ID:Ju9lfBlG0
……………………
…………………………………そして。

105 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 20:51:10.64 ID:Ju9lfBlG0
………………
シンジ「……………」ツーーー…
シンジ「…ダメだ、繋がらないや」ガチャ
シンジ「モノレールも止まってるし……仕方ない、歩こう」スタスタ
…………
………

106 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 21:02:59.44 ID:Ju9lfBlG0
……………
初号機『……………』
シンジ「これは…ロボット?」
リツコ「汎用人型決戦兵器、人造人間エヴァンゲリオン、その雛型である初号機よ」
シンジ「…これが父さんの仕事ですか」
ゲンドウ『そうだ』
シンジ「…父さん!?」
ゲンドウ『…ふっ…出撃』
ミサト「出撃!?零号機は凍結中でしょ!?誰が…まさか…」
リツコ「シンジくん、貴方が乗るのよ」
シンジ「え……」
ゲンドウ『説明を受けろ、シンジ』
シンジ「…………父さんは、こんな事の為に僕を呼んだの?」
ゲンドウ『そうだ』
シンジ「………無理だよそんなの…見た事も聞いた事も無いのに、出来る訳ないよ!!」
ゲンドウ『…乗るなら早くしろ、でなければ帰れ!!』
シンジ「………ッッ!!」
…………………

107 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 21:08:41.27 ID:Ju9lfBlG0
……………
シンジ「………!!」
綾波「……はぁ…はぁ…ぅ…っく…!!」
シンジ「……っ!!」
初号機『……………』
シンジ「……逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ…!!」
シンジ「…乗ります、僕が乗ります!!」
…………そして、キミはまた運命を仕組まれる存在となる。

108 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 21:19:53.63 ID:Ju9lfBlG0
綾波「貴方は死なないわ、私が守るもの」
シンジ「………綾波…」
綾波「さよなら」
シンジ「…………」
キミは何度も傷ついた。
………
シンジ「綾波ぃ!!くっ!!ぐぅ…!!」
綾波「…………碇くん?」
シンジ「………さよならとか…そんな事言うのやめろよ…」
綾波「どうして泣いてるの?」
シンジ「……綾波…が生きてたから、嬉しいからだよ…」
綾波「………ごめんなさい、こんな時どんな顔すれば良いのか分からないの」
シンジ「………笑えば良いと思うよ」
…………
そして、時に笑い、人との繋がりに微かな幸せを感じて。

109 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 21:28:22.79 ID:Ju9lfBlG0
全てを知れば、キミは僕をなんて言うだろうか?
シンジ「……っ!?なんだこれ…何をしたんだ父さん!!」
ダミーシステム『………………』
初号機『………………』
第9の使徒『が、ガァァァァ!!!!』
シンジ「やめろ!!止まれ、止まれよ!!」
初号機『…………………』バキンッ!!
シンジ「やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
何も知らない方が幸せなのか、それとも、全てを知る方が幸せだったのかは分からない。
だが、キミを救うには、僕にはこれしか方法がなかった。

110 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 21:34:20.56 ID:Ju9lfBlG0
だけど、だからこそ僕はこう願わずにはいられなかった。
それが、僕の存在する理由となった。
カヲル「……今度こそ、キミを幸せにしてみせるよ、碇シンジくん」
……………
…………
……

111 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 21:41:11.22 ID:Ju9lfBlG0
あの時、僕はこう願った。
もう一度、キミに会いたいと。
それは、キミへの裏切りだったのかもしれない。
記憶を受け継がないとはいえ、キミをまたあの悲しみと憎しみが渦巻く世界へと落としてしまったのだから。
でも、それしか方法がなかった。
あのまま、約束の時を止める事もきっと出来ただろう、でも僕はしなかった。
もう一度、キミに会う為に。
本当の意味で、キミを救えるように。
……………

112 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 21:43:19.06 ID:Ju9lfBlG0
そして。
…………………
………………
…………

113 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 21:51:43.48 ID:Ju9lfBlG0
………
シンジ「…………」
アスカ「…そうやってまたあたしを助けてくれないのね」
シンジ「…………」
アヤナミ「……………」ザッ
アスカ「……初期のアヤナミタイプか、あんたも来る?」
アヤナミ「………」コクリ
アスカ「…ここじゃリリンは浸入出来ないか、迎えが来れる所まで移動するわよ」
シンジ「…………」
アスカ「…立て、行くわよ」グイッ
シンジ「………」ズッ
アスカ「…………ふんっ…」
……………

114 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 21:53:50.63 ID:Ju9lfBlG0
おわり


117 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/16(金) 21:58:28.05 ID:Ju9lfBlG0
最後の細かい所は新劇序、破、Qを見てくれ(´・ω・`)ノ
後半ネタ仕込めなかったがまあエヴァってそんなもんかなーと思うので良いや
何か質問あれば答える

118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/16(金) 22:01:40.55 ID:QpbSvGfg0
カヲルループ→シンジループ→カヲルループ?

119 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 22:06:11.15 ID:Ju9lfBlG0
>>118
TV版→シンジループ→新劇
元々カヲルくんってループしてそうだったから(´・ω・`)

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/16(金) 22:07:56.97 ID:PFES3Q4x0
シンジ君はなぜ使徒タブリスになったの?

121 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/16(金) 22:14:40.41 ID:Ju9lfBlG0
>>120
こんな結末ヤダー→もう一回やり直したい→記憶の継承はカヲルくんの力→都合良くカヲルくんの魂が一緒→カヲルくんが使徒じゃなければ殺さなくても良いかもしれない→貰っとこう。

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/16(金) 22:49:10.29 ID:ZDP7fQVXo
なるほど、そうつなげるのか...
面白かった

124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/16(金) 23:25:20.99 ID:VsEYG2ZFo
まだ新劇は完結してないからなー
おつおつ

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/17(土) 00:06:03.55 ID:82lTDeuko
乙。

126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/17(土) 11:41:23.48 ID:565N6pWIo
力作乙でしたー

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