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シンジ「強くてニューゲーム」

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Part20
63 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/12(月) 21:57:41.12 ID:naf6HPvk0
カヲル「…シンジくん」
シンジ「…………本当はちょっと不安だったんだ、カヲルくんが僕を追い掛けてきてくれるか」
カヲル「………………」
シンジ「…ありがとう、来てくれて」
カヲル「……………本当に……それしかないのシンジくん…ここまま引き返せばまだ間に合ったりは………」
シンジ「…無理だよ、同じ事だ」
シンジ「ゼーレの老人達も父さんも、そして僕自身も」
シンジ「…今、この瞬間に僕に死が訪れる事を望んでる」
シンジ「ここでの筋書きは誰のシナリオであろうと必ず僕が死ななくちゃならないんだよ、カヲルくん」
カヲル「…そんなの…なんで…!!」
シンジ「…ごめん、でも…僕は疲れたんだ…」
シンジ「……決して歪められない輪廻の中に留まるのが」

64 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/12(月) 22:10:23.29 ID:naf6HPvk0
シンジ「カヲルくんには…いや、誰にもわからないよ、この苦しみは」
シンジ「僕が望んだのはみんなが笑いあえるような世界だったのに、エヴァとか、使徒とか!!ネルフもゼーレもないような幸せな世界だったのに」
シンジ「何回僕の前で綾波は死んだ?ミサトさんや加持さんは何度死んだ?何度トウジを見殺しにした?何回アスカ壊れた?何度父さんに裏切られた?」
シンジ「………こんな事なら、会えない方が良かった」
シンジ「こんな地獄を繰り返すなんてわかってたなら、みんなが傷付くのを見てるしか出来ないなら…」
シンジ「………だから、もう…終わりにしたいんだ…」

65 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/12(月) 22:19:45.86 ID:naf6HPvk0
シンジ「…約束の日を向かえた時、僕が寄代じゃだめなんだ……それじゃあ結果は変わらない」
シンジ「だから、だからカヲルくん……キミに頼むしかないんだ、なにもかも終わらせる為に」
シンジ「……カヲルくん、キミに僕を殺して欲しい」

66 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/12(月) 22:36:44.22 ID:naf6HPvk0
アスカ「…………言いたい事はそれで全部?バカシンジ」
シンジ「……!! アスカ?」
カヲル「……惣琉?なんでここに…」
初号機『………』
綾波「…碇くん」
シンジ「…綾波まで」
アスカ「…いったいどんな事考えてんのかって思ったら…バッカじゃないの!?」
シンジ「…アスカ」
アスカ「アンタってホントにバカだわ!!ただいじけてるだけの情けない奴よ!!」
シンジ「………………」
アスカ「あたしはアンタが使徒だろうとなんだろうと関係ない、多分この二人もね」
アスカ「……だから、勝手に死のうとするな、バカシンジ」
綾波「…………碇くん、私も貴方が居なくなるのは嫌な気持ちになる」
シンジ「…………………」

67 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/12(月) 22:59:05.14 ID:naf6HPvk0
シンジ「…………ダメだよ、みんな」
カヲル「…シンジくん、みんなキミの死を望んでないのにどうして!!」
アスカ「いい加減にしなさいよ!!勝手な事ばっかり言って!!」
綾波「…………」
シンジ「…綾波は、分かるよね」
綾波「………………」ギュ
シンジ「僕がここで死ななくちゃ、滅びるのはリリンの方だよ、これまで準備してきた事が全部無駄になる」
シンジ「………それに、ミサトさんにも頼んでる」
カヲル「……頼んだって?」
シンジ「ミサトさんなら、自分と、ネルフそのもの全てを消してでもサードインパクトは起こさせない」
アスカ「……っ!!ミサト!!」
シンジ「無駄だよ、ここの情報は僕がフィールドを解かない限り司令室までは届かない」
アスカ「止めさせなさいよ!!なんでそこまでして自分が死ぬ事に拘るのよバカ!!」
シンジ「………ごめん、アスカ」
アスカ「謝るな!!謝るぐらいならやめろ!!」
シンジ「………ごめん」


68 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/12(月) 23:02:04.96 ID:naf6HPvk0
ねむい(´・ω・`)おやすみ

69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/12(月) 23:39:49.38 ID:/AH/ApAno
おやすみ

70 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/05/13(火) 19:10:52.81 ID:LZ1OQOuDO


71 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/13(火) 19:22:24.68 ID:71lhZ7ca0
シンジ「さあ、カヲルくん」
カヲル「………どうしても、なの……シンジくん」
シンジ「うん、ここでキミが僕を殺さなければ、また同じ事を繰り返す」
シンジ「何度も、何度でも、僕はこの環に閉じ込められたまま永遠に抜け出せない」
カヲル「………………そうか」
アスカ「……っ!!渚!!」
綾波「…!」
初号機『………………………』ズォッ
カヲル「………これしか、キミが救われる方法は本当にないんだね?」
初号機の腕がシンジに伸びる。
シンジ「…うん、試せる事は全部試したよ、これ以外は」
ゆっくりと、優しく包むように、初号機の掌の中へと。
カヲル「………………………………………………………………」
初号機『…………』
綾波「…碇くん」
アスカ「やめろ!!やめろやめろ!!止めて渚!!シンジ!!やめろやめろやめろやめろやめろやめろ!!やだ!!やめて!!!!」
…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………。
そして。

72 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 19:26:24.39 ID:71lhZ7ca0
第拾伍話
最後のシ者

73 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/13(火) 19:37:07.31 ID:71lhZ7ca0
……………
カヲル「……………本当に、これで良かったんですか、僕は」
ミサト「…………それは、これからの私達次第よ」
カヲル「…………シンジくんなら、もっと他の方法を見出だせていたんじゃないんですか……?」
ミサト「……………」
カヲル「彼はいいやつだった、彼がしてきた事のほとんどは僕らの為にしてきた事なのに……どうして…!!」
ミサト「貴方が苛む事じゃない、これはシンジくんの…彼の意志だったのだから」
ミサト「……生きていられるのは生きる意志のある者だけよ」
カヲル「……………」

74 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/13(火) 19:48:43.30 ID:71lhZ7ca0
最終話
いつか、また出会う日まで

75 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:01:02.18 ID:71lhZ7ca0
………………
ーネルフ本部・指令室ー
ビーッ!!ビーッ!!
マヤ「通常機能に異常発生!回線が一方的に遮断されています!!」
冬月「左は青の非常通信に切り替えろ!!そうだ衛星を開いても構わん!!」
青葉「全ての外部端末からデータ侵入!MAGI へのハッキングを目指しています!!」
冬月「…やはり目的はMAGIか………侵入者は松代のMAGI2号か?」
青葉「いえ、少なくともMAGIタイプ5!!中国、アメリカからの侵入が確認出来ます!!」
冬月「ゼーレは総力を挙げているな…彼我兵力差別は1 対5分が悪いぞ…」
マヤ「第四防壁突破されました!!」
日向「データベース閉鎖…!!ダメですカット出来ません!!」
マヤ「さらに外郭部侵入!!」
冬月「…まずいな…MAGIの占拠は本部のそれと同義だからな…」
ゲンドウ「…………」

76 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/13(火) 20:07:29.33 ID:71lhZ7ca0
ミサト「…状況は!?」
日向『先程第2東京からAー801が出ました!!』
ミサト「801!?」
日向『特務機関ネルフの特例による法的保護の破棄、 及び指揮権の日本政府への委譲です』
ミサト「………」
日向『最後通告ですよ、現在MAGIがハッキングを受け ていてかなり押されています』
マヤ『赤木博士がプロテクトの作業に入りましたので間に合えばどうにかなると思います!! 』
ミサト「…そう、ならMAGI の方は大丈夫ね」

77 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:14:52.82 ID:71lhZ7ca0
ミサト「……あとどれくらい?」
日向「間に合いそうです、120ページ後半まで一分半、一次防壁展開まで2分半ほどで終了しそうです」
マヤ「さすが赤木博士ですね」
ミサト「……安心してる場合じゃないわよ、これだけで済むような生易しい連中じゃないわ」
冬月「…MAGIは前哨戦に過ぎん、本命は本部の直接占拠及び、エヴァの直接占拠だな」
ゲンドウ「…………」
マヤ「…MAGIへのハッキング停止しました!! Bダナン型防壁を展開、以後62時間は外部侵攻不可能です!!」
ミサト「……間に合ったか」

78 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:21:11.05 ID:71lhZ7ca0
カヲル「………………」
マリ「…とうやら、ちょっとヤバい状況みたいね」
カヲル「……………」
マリ「………どうするの?多分出撃だけど?」
カヲル「…わかってる、多分…これを乗り切る為にシンジくんは動いていたんだから」
マリ「……なら行くよ、無駄にしたくないんでしょ?」
カヲル「……ああ」

79 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:24:32.41 ID:71lhZ7ca0
……………
綾波「……………」
アダム「……………」
綾波「………ごめんなさい、碇くん」スッ
アダム「…………………」
…………………
…………

80 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:27:44.62 ID:71lhZ7ca0
………………
アスカ「………………」
アスカ「……シンジ」
アスカ「………………」
…………………
…………

81 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:32:59.18 ID:71lhZ7ca0
………
ビーッ!!ビーッ!!
「大観山第8から17までのレーダーサイト沈黙!!」
「特化大隊強羅防衛線より侵攻してきます!!」
「御殿場方面 からも2個大隊接近中!!」
冬月「……やはり、最後の敵は同じ人間だったな」
ゲンドウ「………総員、第一種戦闘配置」
マヤ「戦闘配置…?」
青葉「………」
マヤ「…相手は使途じゃないのに…同じ人間なのに」
日向「…向こうはそう思っちゃくれないさ」

82 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:45:05.16 ID:71lhZ7ca0
………
「大ヶ岳トンネル使用不能!!」
「西5番搬入路にて火災発生!!」
「侵入部隊が第一層を突破しました!!」
ミサト「……エヴァパイロットの現在地は」
マヤ「渚くんとマリは現在格納庫へ向かっています!!」
ミサト「レイは!?」
青葉「それが…見当たりません、完全にロスト!!」
ミサト「……殺されるわよ…!!急いで探して!!アスカもよ!!大至急探しだして!!」
青葉「は、はい!!」


83 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 20:50:33.88 ID:71lhZ7ca0
冬月「戦自約一個師団を投入か、占拠は時間の問題だな」
ゲンドウ「ああ…」
「第二グループ応答無し!!」
「77電算室連絡不能!!」
「52番のリニアレール破壊されました!!」
日向「たち悪いな…使徒の方がよっぽどいいよ」
ミサト(…無理もないわ、みんな人を殺す事に慣れて ないもの)

84 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/13(火) 21:00:27.07 ID:71lhZ7ca0
ゲンドウ「…冬月先生、後を頼みます」
冬月「…………ああ」
ゲンドウ「………………」スタスタ
冬月「………碇よ、ユイくんには会えるのかね?アレを入手するのは結局叶わなかったようだが」
ゲンドウ「……………わかりません、ですが」
冬月「……………」
ゲンドウ「………せめて息子の願いだけでも見届けたいので」
冬月「……そうか」
ゲンドウ「……………」スタスタ
冬月「……不器用な男だよ、お前は」

85 :しょーちゃん ◆kQgryZtCus :2014/05/13(火) 21:17:51.03 ID:71lhZ7ca0
ミサト『…いい、二人共?エヴァ2機で可能な限り牽制して、戦自の戦力ではエヴァに敵うはずないけどその次が必ずある、油断だけはしないで』
マリ「りょーかい」
カヲル「……………」
ミサト『……それじゃ、よろしく頼むわ、全てきよ局面に掛かってる、私達の未来、人類の行先、シンジくんの望んだもの全てが』
カヲル「……………人を殺してでも、ですか?」
ミサト「…そうよ、躊躇わないで」
カヲル「……………………」
アスカ「………………」
カヲル「…!惣琉どうしてここに……」
アスカ「……黙れ、話かけるな」
カヲル「…………っ……」
初号機『………………』
アスカ「…どうしてシンジを見殺しにしたの?母親の癖に」
初号機『……………』
アスカ「………なんとか言いなさいよ……!!」
初号機『………………』
カヲル「……………」

86 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 21:40:24.59 ID:71lhZ7ca0
カヲル「………惣琉」
アスカ「だから、お前があたしに話かけるな!!」
カヲル「ごめん、でも聞いてくれ…初号機は、シンジくんのお母さんは全部わかっていたんだ、シンジくんの事を」
アスカ「うるさい聞きたくない!!」
カヲル「聞くんだ!!キミだってわかっているだろう!?もう本当に、シンジくんはああなるしかなかったんだって!!」
アスカ「お前が言うな!!シンジを殺しておいてお前が言うな!!あたしは許さない、絶対に許さない!!」
カヲル「許して貰えなくていい、僕だって自分を許せない!!でも、今は聞くんだ!!」
アスカ「……………っ……!!」ギリッ
カヲル「……今、初号機は心をほとんど閉ざしてる、当たり前だ…救う為だとはいえ子供を………目の前で失ったんだから」
アスカ「……………」
カヲル「憎むなら僕だけにして欲しい、全部終わったら、惣琉の好きにすれば良いよ、僕を」
アスカ「…………あたしはお前を殺すわよ、シンジがダメと言おうがなんだろうが、絶対に」
カヲル「構わない」
アスカ「…………」

87 :しょーちゃん ◆TDMjmouVqg :2014/05/13(火) 21:58:07.79 ID:71lhZ7ca0
ズズンッッ…!!
カヲル「…!!」
アスカ「……っ…」ヨロッ
ミサト『……状況は!?』
青葉『…これは、まずい!!エヴァ格納庫付近に別動隊!!』
日向『くそ!?いつの間にそんなとこまで!!』
ミサト『零号機と4号機にベークライト!!間違っても運び出されるような事態だけは阻止して!!』
マヤ『で、ですが零号機を硬化させてしまうとレイが!!』
ミサト『エヴァへの搭乗はもう間に合わない、レイは見つけ次第こちらへ誘導して!!もうそれしかないわ!!』
マヤ『り、了解!!』
カヲル「葛城さん!!惣琉は!?」
ミサト『……く…!!日向くん!!』
日向『ダメです!!格納庫とこの司令室を繋ぐルートは既に制圧されてます!!』
マヤ「……ありゃ、こりゃヤバいにゃ?」
カヲル「どうすれば…!!」

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