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レイ「碇くん、あれとって」シンジ「はい」ミサト「……」

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Part2
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:50:31.26 ID:m26yZZhU0
レイ「法律では男は18歳、女はーー」
シンジ「あああああ綾波!」
レイ「違うの?」
シンジ「い、いや、そうじゃなくて、ミサトさんが言ってるのはーー」
レイ「でも、碇くんはーー」
シンジ「そんな……綾波こそーー」
レイ「そうかしら」
シンジ「そうだよ、絶対」
ミサト(会話についていけないわ……)
ピリリリ……
ミサト「……ほいほーい。葛城ミサトよーん」
リツコ『もしもし?』
ミサト「リツコ? どうかしたの?」
リツコ『あなた、アスカに何か吹き込んだわね?』
ミサト「はぇ?」
リツコ『アスカが、言葉を使わない意思疎通が必要だって言い出したのよ』
ミサト「なんのこっちゃ?」
リツコ『こっちの台詞よ、それは』
ミサト「で、どうしたいって?」
リツコ『今後の任務においても、会話をすることなくコミュニケーションができればタイムロスがなくなるって』
ミサト「ふんふん」
リツコ『だから、そっちで一緒に住みたいそうよ」
ミサト「だれが?」
リツコ『アスカが』
ミサト「なんで? ここじゃ荷物が半分も入らないって断ったくせにーー」
リツコ『コミュニケーションを円滑にするために』
ミサト「ほーん」
リツコ『あなた……事の重大さ、わかってる? エヴァのパイロット全員をあなたが面倒みることになるのよ?』

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:50:58.58 ID:m26yZZhU0
ミサト「マジ?」
リツコ『はぁ……ありえないわ』
ミサト「なんでまた、そんなことに」
リツコ『ミサトが何か言ったせいじゃないの?』
ミサト「知らない知らない」
リツコ『とにかく。アスカときたらユーロ空軍から手を回したみたいで、もう決定事項みたいになっているから』
ミサト「うそ!?」
リツコ『碇司令もミサトになら、って言ってるわ』
ミサト「そんな、いきなり……」
リツコ『レイに更新カード渡してって頼んだだけなのに、司令に直談判して本人まで引き取ったのは誰だったかしら?』
ミサト「あ、あの幽霊屋敷見たら、あたしじゃなくてもそうするわよ!」
リツコ『アスカの部屋、用意してあげてね』
ミサト「……わかりました」
リツコ『明日、引越しだから』
ミサト「明日!?」
リツコ『よろしく』ブツッ
ミサト「あ、リツコ!? もしもーし!!」
シンジ「どうかしたんですか?」
レイ「?」

  :

  :
シンジ「式波が!?」
レイ「住む?」
ミサト「よく分からないけど、そういうことになったみたい」ハァ…
シンジ「なんで!?」
レイ「何故ですか」
ミサト「私も詳しくはわからないけど、なんでもアスカが言葉を使わずにコミュニケーションをしたいって言ってるみたいね」
シンジ「言葉を?」
レイ「使わずに?」

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:51:46.33 ID:m26yZZhU0
ミサト「うん」
シンジ「どうして式波はーー」
レイ「急にそんなことをーー」
ミサト「まぁ、とにかく。もう決まった話みたいだから、今から部屋を用意しないと」スタスタ
シンジ「……」
レイ「碇くん?」 ジッ…
シンジ「べ、別にいやらしいことなんて考えてないよ!!」
※ミサトのマンションの部屋数は元SS準拠
《翌日》
アスカ「お邪魔しまーす」
ミサト「もうここはアスカの家なんだから。『ただいま』でいいわよ」
アスカ「あっそ。んじゃ、ただいまー」
ミサト「はい。おかえりなさい。ーーこっちに来て、部屋まで案内するわ」
アスカ「はーい」
シンジ「式波?」
アスカ「ああナナヒカリ、そう言うわけで、よろしく」
シンジ「う、うん」
レイ「碇くん」
シンジ「デレデレなんてしてないよ」
レイ「そう」
アスカ「……フン!」イラッ
ミサト「アスカ、こっちよ」
アスカ「はーい」
ミサト「まぁ、ベッドは置けないから、布団になっちゃうけど、許してね」
アスカ「いいわよ、別に」
ミサト「じゃあ、何かあったら言ってね」
アスカ「わかった」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:52:13.06 ID:m26yZZhU0
アスカ「……」ゴソゴソ
トントン
アスカ「はい?」
シンジ「荷物の片付け、手伝おうか?」
アスカ「あら、アンタにしては気が利くわね」
シンジ「でも、そんなに荷物ないね」
アスカ「当たり前でしょ、当座のモノだけよ」
シンジ「こっちは学校の道具かな?」
アスカ「そうよ」
シンジ「じゃあ、こっちのカラーボックスに入れていくよ」
アスカ「頼むわ」
シンジ「よっと……これはどこにしまおうか?」
アスカ「……ソコに」
シンジ「え? どこ?」
アスカ「……上から二段目よ」
シンジ「ここか……」
レイ「碇くん?」
シンジ「ごめん、ご飯はもうちょっと」
レイ「……わかった」
アスカ「……」
レイ「なに?」
アスカ「別に」フン
シンジ「教科書はどうしようか?」
レイ「そこでいいと思う」
シンジ「え? でも、ここだとブックエンドか何かないとーー」
アスカ「……」 イラッ

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:52:39.18 ID:m26yZZhU0
《リビング》
ミサト「シンちゃん、お醤油とって」
シンジ「どうぞ」
レイ「あのーー」
シンジ「はい」スッ
レイ「ありがとう」
アスカ「……ナナヒカリ」
シンジ「なに? あ、口に合わなかった?」
アスカ「……お茶のおかわりが欲しいんだけど」
シンジ「ご、ごめん。気が利かなくて」
アスカ「いいわよ、別に」フン
レイ「あ……」
シンジ「うん、綾波にもすぐに注ぐよ」
レイ「ええ」
アスカ「……」
レイ「碇くん?」
シンジ「今、持ってくるから」ガタン
アスカ「……」
シンジ「グレープフルーツジュースはこれで最後だからね、綾波」コトッ
レイ「わかった」
アスカ「ナナヒカリ」
シンジ「なに?」
アスカ「……」
シンジ「式波? えっと……ど、どうしたの?」
アスカ「いいわよ。自分でやるから」スタスタ
シンジ「え? どうしたんだよ、式波?」
ミサト「シンちゃん、こっちきて」ヒソヒソ
シンジ「なんですか?」ヒソヒソ
ミサト「アスカはね、レイの真似がしたいのよ」


19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:53:08.62 ID:m26yZZhU0
シンジ「ど、どういうことですか?」
ミサト「最小限の言葉でコミュニケーションを取ろうとしているのよ。アスカの目的でもあるし」
シンジ「そ、そうでしたね。でも、どうしてそれが綾波の真似になるんですか?」
ミサト「だって、レイはシンジくんの名前しか声に出してないのよ?」
シンジ「え?」
ミサト「なのに、シンジくんはきちんとグレープフルーツジュースをレイに持っていったでしょ?」
シンジ「あれは綾波が欲しいって言うからーー」
ミサト「どこで言ってたのよ、どこで」
シンジ「一昨日の夜、グレープフルーツジュースは置いておいてって」
ミサト「……え? で、さっき渡したの? どうして?」
シンジ「え?」
ミサト(シンジくんもレイもやっぱり、意識なんて欠片も持ってないわけか……)
シンジ「ミサトさん?」
ミサト「とにかく、アスカにも気を配ってあげて。ついでに、あたしにも」
シンジ「な、なるべくやってみます」
ミサト「おねがいねっ」
アスカ「……」
レイ「ごちそうさま」ガタン
シンジ「綾波」
レイ「シャンプーは、詰め替えておくから」
シンジ「うん」
レイ「……」スタスタ
アスカ「ナナヒカリ」
シンジ「お茶?」
アスカ「違うわよ」
シンジ「ご、ごめん」
アスカ「アイツが立ち上がっただけで、なんでお風呂に行くって分かったのよ」
シンジ「え、えーと……なんとなく」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:53:36.19 ID:m26yZZhU0
アスカ「いつもこの時間に入ってんの?」
シンジ「い、いや、バラバラだけど」
アスカ「時間が決まっているわけでも、動作が同じでもないのに?」

  :

  :
アスカ「……」
レイ「お先にあがりました」
シンジ「……」スタスタ
レイ「碇くん」
シンジ「わかった。トイレットペーパー、新しいの出しておくよ」
レイ「お願いするわ」
アスカ「ねえ」
レイ「なに?」
アスカ「なんでナナヒカリがトイレに行くって分かったのよ」
レイ「……よく、わからない」
アスカ「は?」
レイ「特に意識したことがないわ」
アスカ「意識してないのにナナヒカリの考えていることが分かるの?」
レイ「分からない。……なぜ、そう思うの?」
アスカ「……」
シンジ「式波、お風呂、先に入ってよ」
アスカ「ナナヒカリ」
シンジ「なに?」
アスカ「……」
シンジ「あ……えーと、お風呂上りに牛乳を出しておくよーー」
アスカ「……あんがと!!」ドスドス……
シンジ「あ、あれ……違うのかな……?」
レイ「碇くん」
シンジ「わかった」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:54:44.47 ID:m26yZZhU0
ミサト「なにが?」
シンジ「明日はいつもより10分早く出るって。日直でーー」
ミサト「そ、そう……。ーーーシンちゃーん?」
シンジ「なんですか?」
ミサト「……ビール」
シンジ「わかりました。ちょっと待ってください」
アスカ「ナナヒカリ」
シンジ「お風呂どうだった? 不便じゃなかった?」
アスカ「問題ないわ。それよりもナナヒカリ」
シンジ「牛乳だね。はい」
アスカ「……あんがと。それから、ナナヒカリーー」
シンジ「うん! 今から僕がお風呂に入るよ!」
アスカ「……っ!」イラッ
シンジ「え……!? し、式波!?」
アスカ「おやすみっ」ズカズカ…バタン
シンジ「式波……」
シンジ「……はぁ……わからないよ式波……名前だけ呼ばれても……」
レイ「碇くん?」
シンジ「あ、アイロンは、まだしまってないから」
レイ「そう」
シンジ「弱ったな……式波……」
《アスカの部屋》
アスカ「……」ゴクゴク
アスカ「ぷはぁ……」
アスカ(まだ1日目だもん……結果はついてこないわよね)
アスカ「……コップ、戻してこないと」
トントン…
アスカ「はい?」
シンジ「式波……あの……」
アスカ「何よ」
シンジ「なんか……ごめん……」
アスカ「なんでアンタが謝んのよ」
シンジ「僕……式波のことまだ良く知らないみたいだから……その……色々と嫌な思いさせちゃってるかもって……」
アスカ「余計なお世話よ」
シンジ「式波……」
アスカ(今日からなんだから……ずぇったい、このままじゃ終わらせないんだから!!)

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/05/24(土) 01:55:13.63 ID:m26yZZhU0
《数日後 ネルフ本部》
リツコ「で、どうなの?」
ミサト「なにが?」
リツコ「アスカのことよ」
ミサト「ああ、別に問題ないわね。もともと向こうっ気は強いし」
リツコ「ならいいけど」
マコト「あの」
ミサト「あー、あれはあとで見とくわ」
マコト「すみません。あとーー」
ミサト「それなら15時に会議室に持ってきて」
マコト「分かりました」
リツコ「……あの子、ああ見えて脆いところがありそうだから気をつけてね」
ミサト「わかってるわよ」
カツカツ…
ミサト「あ、司令ーー」
ゲンドウ「赤木博士」
リツコ「共有領域002委員会フォルダ直下に保存してあります」
ゲンドウ「……ならいい」
冬月「碇」
ゲンドウ「いかん。まだ早い」
冬月「そうだな」カツカツカツ……
ミサト「……」
マヤ「先輩」
リツコ「わかったわ。じゃあ、模擬戦闘開始にしましょうか。準備はいいかしら? シンジくん、アスカ、レイ」
アスカ『いっつでも!!』
シンジ『はい!!』
レイ『問題、ありません』
リツコ「この作戦は15分以内で終わらせてね」
アスカ『了解!!ーーーナナヒカリ!!』
シンジ『な、なに?』
アスカ『……アンタは右から!』
シンジ『わ、わかった』

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