リリネット「筋肉で十刃のトップに立つ」
Part5
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:41:46.71 ID:4P33CUhP0
第2十刃の宮・入口
リリネット(やっぱり守りが厳重だね、門に見張りもいるし……)
彼女が訪れたのは第2の宮。
かつての虚圏の王、バラガン・ルイゼンバーンの住まう宮である。
そして彼女は今どうやって宮の中に入ろうか考えあぐねていた。今までとは違い入口に見張りの従属官が立っているのだ。
リリネット(バラガンの宮は規律が厳しいって言うし、こそこそ入ったりしたらホンキで怒られるかも……)
悩むリリネット。考えに考え抜いた末に一つの結論へと至った。
リリネット(よっしゃ! これは正面突破しかないねっ!)ムキッ
彼女らしからぬ脳筋の発想であった。
リリネット「あんたたちっ! 門を開けてくれるかなっ!?」ニッ
脅迫なのか疑問形なのかよく分からないイントネーションで門番に話しかけるリリネット。
門番は二人。もちろん眼前に現れたこの意味不明な筋肉に門をくぐらせるはずもない。
ニルゲ「なんだぁお前は……?」ザッ
ジオ「陛下の宮に堂々と踏み入ろうとはいい度胸だな」ザッ
見事に警戒されるリリネット。これではとても通して貰えそうにない。
普通の話し合いでの説得はやはり無理だと判断した彼女は、予定通り肉体言語での正面突破を試みることにした。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:42:24.26 ID:4P33CUhP0
リリネット「響転!!」ヒュン!
相変わらずの速さを誇る響転で悠々と彼らの背後をとるリリネット。
リリネット「ふんっ!」グイッ
巨人の左腕でニルゲを、悪魔の右腕でジオを掴み上げる。
その姿はまさに罪人を裁く地獄の支配者。今の彼女は閻魔大王ですら裸足で逃げ出しそうな迫力であった。
ニルゲ「うおっ!?」
ジオ「なっ!」
リリネット「ちょっと痛いかもしれないけど我慢してっ!」ゴッチン!
ニルゲとジオの頭を激突させた彼女。
破壊の剛腕による強制的な同士討ちにより彼らの意識は一瞬で吹き飛んだ。
ニルゲ「」ドサッ
ジオ「」ドサッ
リリネット「それじゃあ進ませてもらうよっ!!」ググッ…
メリメリッ……!!
門を無理やりこじ開けるリリネット。
この門は本来手前に引けば簡単に開くものであるのだが、ただただ前に進むことに集中している彼女はグイグイと門を押して強引に宮の中に入ろうとした。
バキンッ!!
リリネット「よしっ! 開いたっ!」ムキッ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:42:58.61 ID:4P33CUhP0
リリネット「ふっふっふ、このまま押し通るっ!!」ダダダッ!
門をこじ開けたテンションのまま宮の内部を走り抜ける。
見知らぬ侵入者に門番がやられたとあっては他の従属官も黙っていない。第6十刃の宮の時と同じくリリネットの下に走り寄って来る従属官。ただし今回は一人であった。
アビラマ「ここは通さねえぞ侵入者!!」ザッ
リリネット「それなら力尽くで行かせてもらうよっ!」ブンッ!
アビラマ「おっとぉ!」ヒュン
軽快なステップでリリネットの一撃を躱すアビラマ。
第2十刃の従属官と言うだけあってやはり実力はそこそこに高いようである。
しかしリリネットにとっては相手がイナゴからバッタに変わったようなもの。動揺することもなく直ぐに二撃目の攻撃へと移った。
リリネット「とうっ!!」ベチンッ!
リリネットのデコピンがアビラマのおでこを襲う。
ちなみにこのデコピンは決して相手を馬鹿にしたものではない。これは指先一つに力を集中させた一点特化の迫撃であるのだ。
バゴォン!!
リリネットのデコピンをまともに受けたアビラマはその身体を数回転させながら壁に激突した。
アビラマ「」ピクピク
泡を吹いて気絶はしているもののどうやら致命傷には至っていないようだ。
リリネット「よっしゃあ! どんどん進むよっ!」ギュン!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:43:34.86 ID:4P33CUhP0
ポウ「バラガン様に立てツク侵入者メ……」
次に彼女の前に現れたのは同じく第2十刃の従属官であるポウ。
巷では全従属官の中でも最強クラスの実力を持つと噂される巨大な破面である。
リリネット「でかっ!」
ポウ「アビラマとの闘イは見させてモラタ。いい一撃ダタけど、アレは本物の攻撃じゃァない」
リリネット「なにいっ!」ムキッ
自身の放った技を愚弄されてやや不機嫌になるリリネット。おのずとその肉体に力が入る。
ポウ「本物の攻撃とは、こういうコト言う」ブンッ!
ポウの巨体から放たれる重厚な一撃。
その巨体によるパンチが容赦なくリリネットの肉体に向かっていく。
しかし彼の一撃がリリネットに届くことはなかった。正確に言えば届きはしたのだが結果的に受け止められてしまったのだ。
リリネット「ふっふっふ……」ググッ
ポウ「な……!?」
自身の渾身の一撃を受け止められ驚愕するポウ。
次の瞬間にはポウのその巨体が反転し、宙を舞っていた。
リリネット「なかなかのパンチだけど、筋肉が足りないよっ!!!!」ブンッ!!
ガッシャァン!!!
リリネットの他を超越した腕力で投げ飛ばされたポウはそのまま壁を突き破り宮の外へと飛んで行ってしまった。
リリネット「いっちょあがりっ!!」ムキッ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:44:14.19 ID:4P33CUhP0
リリネット「ふう……」
リリネットは立ち止まった。
眼前にそびえ立つのは第2の宮の中でも一際豪華絢爛な装飾が施された巨大な扉。
この先にバラガンがいることは誰の目にも明白であった。
リリネット「ようし、行こう……」
心臓の鼓動が高鳴るのをその身に感じながら、彼女はその引き扉を全力で押した。
メキメキッ……!
バキンッ!
リリネット「開いた……」
彼女はバラガンの座する王の間に一歩足を踏み入れる。
そこで最初に彼女が目にしたのは大きな椅子に威風堂々と腰かける「大帝」バラガン・ルイゼンバーン当人。
そして彼に付き従う従属官二人の姿であった。
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:45:12.50 ID:4P33CUhP0
リリネット(すごい迫力っ……!)
バラガンの迫力に気圧されながらも彼の前に立つリリネット。その緊迫した空気の中で第一声を発したのはこの宮の主であるバラガンだった。
バラガン「貴様、スタークの小僧の従属官で間違い無いな?」
王の座に腰を掛けながらリリネットに問いを投げかけるバラガン。
何気ないその一言にも彼の持つ威厳や迫力、元虚圏の王の貫録というものが見て取れた。
リリネット「ううっ……」ムキッ
リリネットは先程から常に防御態勢をとっている。
今彼女の身に突き刺さっている緊張感はウルキオラの時の比ではない。彼女のさっきまでのテンションはどこへやら、その顔は今にも泣き出しそうなものになっていた。
リリネット(ふうーっ、ふうーっ、深呼吸深呼吸……)
深呼吸をするリリネット。
本来ならばその衝撃で周囲になんらかの被害をもたらすのだが、それはバラガンから放たれる威圧感と霊圧によって相殺されていた。
そして彼女は筋肉と心を落ち着かせることで何とか平静を取り戻しつつあった。
ようやく彼女はバラガンの質問に答える。
リリネット「その通りだっ、あたしの名前はリリネットっ! そんでもって訊かれる前に言っとくよ! あたしは今日あんたを倒すためにここに来たっ!」
唐突な宣戦布告。
この傍若無人な振る舞いに陛下を神と崇める従属官の二人が反応した。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:46:07.83 ID:4P33CUhP0
クールホーン「悪いけど、陛下に対してそんな失礼な口を訊く悪い子を生かしておくワケにはいかないわねえ」ザッ
フィンドール「陛下を侮辱する無礼者は我々が始末する」ザッ
リリネット「むっ……!」ムキッ
敵意をむき出しにするクールホーンとフィンドール。主君に対してあのような発言をされれば彼らがこうして動くのも無理はない。
バラガン「クールホーン、フィンドール」
突如バラガンが従属官二人に声を掛ける。
バラガン「下がれ。この憐れな小娘にはこの儂が直々に灸を据えてやる」
クールホーン「し、しかし陛下……」
フィンドール「このような下賤な者の相手を陛下自らがすることなど……!」
バラガン「儂の言葉が聞こえんかったか……?」ギロッ
不満げに従属官の二人を睨みつけるバラガン。その瞳は見つめるだけで相手の心の臓を止めてしまいそうなほどに殺気立っていた。
忠義の心からとはいえ、陛下に口答えをしてしまったという事実を改めて認識した彼らは膝をつくと同時に心の底から謝罪の言葉を述べた。
クールホーン「申し訳ありません……!」ザッ
フィンドール「陛下への恐れ多き言動の数々……! 此度の罪、我々は如何なる罰をも受ける所存でございます!」ザッ
バラガン「フン。まあよい、今回は不問にしておいてやる」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:46:38.50 ID:4P33CUhP0
バラガン「さて小娘。貴様は今「儂を倒す為にここへ来た」と言ったな」
リリネット「だ、だからなに……?」ムキッ
彼女はいつ飛んでくるか分からない攻撃に備えて防御態勢を取り続けている。
バラガン「幾ら貴様の様な小さき者とはいえ、そう思うに至った理由というものが存在するはずじゃろう。話してみろ」
リリネット「えっ? えっと……」
思った以上に話を聞いてくれそうなバラガンに驚くと同時に安堵するリリネット。
そして彼女はいつもの通り今までの経緯をバラガンに対して説明した。
バラガン「クク、フハハハハハハハハハ……!」
リリネット「な、何がおかしいのっ!」ムキッ
馬鹿にしたような笑いをするバラガンに対して異議を唱える彼女。
バラガン「ウルキオラの小僧を倒した程度の力でこの儂に挑もうとするとは、滑稽滑稽……!」
リリネット「むっ! あんまりあたしを馬鹿にすると痛い目見るよっ!!」ムキムキッ
戦闘の構えを取るリリネット。彼女の肉体に搭載された筋肉が今か今かと闘いを待ち望んでいた。
バラガン「クク……面白い、やってみろ」スッ
かかって来いとでも言うように椅子から立ち上がるバラガン。
その手には斬魄刀すら握られていない。そもそもリリネットのことなど敵と認識していないのだ。
リリネット「敗けても後悔すんなよっ! 吠えヅラかかせてやるーっ!!」ガバッ
最大限の侮辱をかまされたリリネット。その圧倒的な筋肉量を駆使してバラガンに跳びかかる。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:47:15.36 ID:4P33CUhP0
リリネット「い、いひゃい……」ボロッ
二分後、そこにはボロ雑巾のように転がるリリネットの姿があった。
そう、いくら彼女がバラガンに攻撃を加えようとしても彼女の打撃はバラガンに当たる直前になるとその速度が急激に減衰してしまうのだ。攻撃など当たるはずもない。
これこそが第2十刃の誇る老いの力。リリネットの筋肉はその力の前に完全なる敗北を喫した。
バラガン「フン。拍子抜けじゃのォ」
リリネット「ズ、ズルいよっ! こんなの反則じゃんか!」
疑似超速再生で肉体の傷を癒やしながらバラガンに怒りをぶちまけるリリネット。
自慢の筋肉が全くと言っていいほど通用しなかったのだ。逆ギレとは言え怒りたくなる気持ちもわかる。
バラガン「何じゃと?」
リリネット「ズルだって言ってんのっ! こんなのどう闘っても勝ちようがないじゃんっ!!」
バラガン「負け犬の遠吠えじゃな。骨にされんかっただけ有り難く思え」
リリネット「くっ……」
あっけなく論破されるリリネット。
しかしどうしてもバラガンに勝ちたい彼女は彼にある一つの提案をする。
それは戦闘においてのハンデの要求か、はたまた全く別の提案か、その内容は貪欲にまで勝利を欲する彼女のみが知ることだった。
リリネットの提案は? >>↓2
>>↓2(土下座して一時退却)
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:47:41.01 ID:4P33CUhP0
バラガン「さァて、そろそろ終いにするかのォ」ガシャ…
身の丈はありそうな巨大な戦斧を手にするバラガン。
幼子を嬲り殺すのも忍びないので、仕置きの一環として腕の一本でも斬り落とすことにしたのだ。
バラガン「覚悟せい」
リリネット「待てっっ!!」ムキッ
バラガン「ほう、どうやらこの期に及んでまだ闘う気があるようじゃな」
戦意を失っていない筋肉を見てやや嬉しそうな表情を浮かべるバラガン。しかしそれもこの一瞬だけだった。
リリネット「すみませんでしたっっっ!!!!」ドゲザッ
バラガン「…………」
鍛え上げられた筋肉の高速駆動によって全力の土下座をかますリリネット。もう恥も外聞もない。
バラガンは肉塊の土下座というまさに滑稽な姿を見て呆れかえっている。
バラガン「フン、命乞いか」
落胆したと言わんばかりにリリネットにそう告げる。バラガンのリリネットに対する認識は筋骨隆々の小娘からただの肉塊へとグレードダウンしてしまった。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:48:23.66 ID:4P33CUhP0
バラガン「貴様のような軟弱な破面に用はない。さっさとこの宮から出ていけ」
リリネット「言われなくても出ていきますよっ」ムキッ
やや怒気を含んだ声色で素直ではないがバラガンに従う彼女。
薄っすらと涙を浮かべたその瞳を拭って、彼女はバラガンの居る部屋から出ていこうとした。
リリネット「…………」ピタッ
入り口付近で立ち止まるリリネット。
バラガン「何じゃ」
立ち止まったリリネットに対して言葉を投げかける。
リリネット「バラガンのばーかっ! あたしがホンキだしたらあんたなんて二秒でチョンだからなっ!」ベーッ
振り返って精一杯の虚勢を張るリリネット。
敗けた悔しさからか普段より強い言葉を遣う彼女。今回の敗北はそれだけ彼女にとって屈辱だったのだ。
リリネット「勘違いすんなよっ! これは戦略的てったいってヤツだっ! 逃げるワケじゃないからなっ!」ダダッ
あくまでもこれは勝利の為の撤退であり、決して逃げるわけではないと念を押しながら部屋から姿を消す。
今回のこの敗北は今までの闘いの中で最もリリネットの筋肉に響いた。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:59:30.03 ID:4P33CUhP0
リリネット「くっそーっ、なんだよアレっ! あんなのズルじゃんかよっ!」
リリネット「攻撃しても攻撃しても届かないし当たらないしっ! カウンター食らうしっ!」ムキッ
リリネット「絶対いつかギャフンと言わせてやるっ!」ムキムキッ
そう心に誓うリリネット。その真っ直ぐな瞳には熱い炎がメラメラと揺らめいていた。
リリネット「でもどうすればバラガンの能力を突破できるんだろう……」
神妙な顔つきで考え込むリリネット。その姿はさながら美麗な彫刻が施された銅像のようだった。
リリネット「ま!あれこれ考えるよりも筋トレが先だよね!」ムキッ
筋肉らしいポジティブシンキングである。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 22:01:46.34 ID:4P33CUhP0
リリネット「ふーっ……」ググッ
彼女は今腕立て伏せをしている。
六度に渡る十刃との闘い(遊び)に明け暮れていたせいで筋肉を鍛える暇が無かったため、気晴らしを兼ねた特訓をしているのだ。
リリネット「ふっ! ふっ! ふっ!」グッ グッ グッ
もちろんこれはただの腕立て伏せではない。
彼女の行っている腕立ては逆立ち状態で行うものであり、なおかつ地面との接着面は小指だけという非常に辛いトレーニングになっている。
さらに彼女の場合自重だけでは筋肉に掛かる負荷が全く足りないため、自らの両脚に片方だけでヤミー100人分の重さはありそうな自作のウエイトをつけている。
リリネット「よいしょっ! ノルマ達成っ!」ムキムキッ
彼女はこの腕立てを毎日数万回行っている。最初はたった数回程度で音を上げていたがいつの間にやらこの回数を軽くこなせるまでに成長した。
ちなみに彼女の腕立て伏せの速度は音速など軽く超えているため、膨大な質量を誇る彼女が上下運動をするたびその衝撃で虚圏全域に小さな地震が起こる。
リリネット「はー! すっきりしたっ!」ムキッ
リリネット「ふんっ!!!」ブンッ
ふとその場で正拳突きを繰り出してみる。その拳圧で周囲に巨大なつむじ風が発生する。
リリネット「よーし見てろよっ!」
リリネット「あたしは筋肉で十刃のトップに立つ!!!」ムキムキッ
リリネットは全身の筋肉を震わせ声高々にそう宣言した。
十刃の頂点に立つまで彼女の闘いは終わらない。彼女はこれからも筋肉を鍛え続けその膂力を高めていくだろう。
【十刃邂逅篇・完】
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:17:53.92 ID:4P33CUhP0
ところどころ台詞の誤植を修正しました
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:22:05.52 ID:dg9BaL4+o
乙
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:41:48.52 ID:IDecPd5Vo
続き書くのかと期待したのにただの立て直しか
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/19(水) 13:20:11.34 ID:wRHaMo3OO
前立てたスレの再掲だったのか
てっきり安価と言いつつ安価先の内容を>>1が決める新しいスタイルかと
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/26(水) 01:16:40.13 ID:m5HRsdcr0
スターク
第2十刃の宮・入口
リリネット(やっぱり守りが厳重だね、門に見張りもいるし……)
彼女が訪れたのは第2の宮。
かつての虚圏の王、バラガン・ルイゼンバーンの住まう宮である。
そして彼女は今どうやって宮の中に入ろうか考えあぐねていた。今までとは違い入口に見張りの従属官が立っているのだ。
リリネット(バラガンの宮は規律が厳しいって言うし、こそこそ入ったりしたらホンキで怒られるかも……)
悩むリリネット。考えに考え抜いた末に一つの結論へと至った。
リリネット(よっしゃ! これは正面突破しかないねっ!)ムキッ
彼女らしからぬ脳筋の発想であった。
リリネット「あんたたちっ! 門を開けてくれるかなっ!?」ニッ
脅迫なのか疑問形なのかよく分からないイントネーションで門番に話しかけるリリネット。
門番は二人。もちろん眼前に現れたこの意味不明な筋肉に門をくぐらせるはずもない。
ニルゲ「なんだぁお前は……?」ザッ
ジオ「陛下の宮に堂々と踏み入ろうとはいい度胸だな」ザッ
見事に警戒されるリリネット。これではとても通して貰えそうにない。
普通の話し合いでの説得はやはり無理だと判断した彼女は、予定通り肉体言語での正面突破を試みることにした。
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:42:24.26 ID:4P33CUhP0
リリネット「響転!!」ヒュン!
相変わらずの速さを誇る響転で悠々と彼らの背後をとるリリネット。
リリネット「ふんっ!」グイッ
巨人の左腕でニルゲを、悪魔の右腕でジオを掴み上げる。
その姿はまさに罪人を裁く地獄の支配者。今の彼女は閻魔大王ですら裸足で逃げ出しそうな迫力であった。
ニルゲ「うおっ!?」
ジオ「なっ!」
リリネット「ちょっと痛いかもしれないけど我慢してっ!」ゴッチン!
ニルゲとジオの頭を激突させた彼女。
破壊の剛腕による強制的な同士討ちにより彼らの意識は一瞬で吹き飛んだ。
ニルゲ「」ドサッ
ジオ「」ドサッ
リリネット「それじゃあ進ませてもらうよっ!!」ググッ…
メリメリッ……!!
門を無理やりこじ開けるリリネット。
この門は本来手前に引けば簡単に開くものであるのだが、ただただ前に進むことに集中している彼女はグイグイと門を押して強引に宮の中に入ろうとした。
バキンッ!!
リリネット「よしっ! 開いたっ!」ムキッ
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:42:58.61 ID:4P33CUhP0
リリネット「ふっふっふ、このまま押し通るっ!!」ダダダッ!
門をこじ開けたテンションのまま宮の内部を走り抜ける。
見知らぬ侵入者に門番がやられたとあっては他の従属官も黙っていない。第6十刃の宮の時と同じくリリネットの下に走り寄って来る従属官。ただし今回は一人であった。
アビラマ「ここは通さねえぞ侵入者!!」ザッ
リリネット「それなら力尽くで行かせてもらうよっ!」ブンッ!
アビラマ「おっとぉ!」ヒュン
軽快なステップでリリネットの一撃を躱すアビラマ。
第2十刃の従属官と言うだけあってやはり実力はそこそこに高いようである。
しかしリリネットにとっては相手がイナゴからバッタに変わったようなもの。動揺することもなく直ぐに二撃目の攻撃へと移った。
リリネット「とうっ!!」ベチンッ!
リリネットのデコピンがアビラマのおでこを襲う。
ちなみにこのデコピンは決して相手を馬鹿にしたものではない。これは指先一つに力を集中させた一点特化の迫撃であるのだ。
バゴォン!!
リリネットのデコピンをまともに受けたアビラマはその身体を数回転させながら壁に激突した。
アビラマ「」ピクピク
泡を吹いて気絶はしているもののどうやら致命傷には至っていないようだ。
リリネット「よっしゃあ! どんどん進むよっ!」ギュン!
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:43:34.86 ID:4P33CUhP0
ポウ「バラガン様に立てツク侵入者メ……」
次に彼女の前に現れたのは同じく第2十刃の従属官であるポウ。
巷では全従属官の中でも最強クラスの実力を持つと噂される巨大な破面である。
リリネット「でかっ!」
ポウ「アビラマとの闘イは見させてモラタ。いい一撃ダタけど、アレは本物の攻撃じゃァない」
リリネット「なにいっ!」ムキッ
自身の放った技を愚弄されてやや不機嫌になるリリネット。おのずとその肉体に力が入る。
ポウ「本物の攻撃とは、こういうコト言う」ブンッ!
ポウの巨体から放たれる重厚な一撃。
その巨体によるパンチが容赦なくリリネットの肉体に向かっていく。
しかし彼の一撃がリリネットに届くことはなかった。正確に言えば届きはしたのだが結果的に受け止められてしまったのだ。
リリネット「ふっふっふ……」ググッ
ポウ「な……!?」
自身の渾身の一撃を受け止められ驚愕するポウ。
次の瞬間にはポウのその巨体が反転し、宙を舞っていた。
リリネット「なかなかのパンチだけど、筋肉が足りないよっ!!!!」ブンッ!!
ガッシャァン!!!
リリネットの他を超越した腕力で投げ飛ばされたポウはそのまま壁を突き破り宮の外へと飛んで行ってしまった。
リリネット「いっちょあがりっ!!」ムキッ
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:44:14.19 ID:4P33CUhP0
リリネット「ふう……」
リリネットは立ち止まった。
眼前にそびえ立つのは第2の宮の中でも一際豪華絢爛な装飾が施された巨大な扉。
この先にバラガンがいることは誰の目にも明白であった。
リリネット「ようし、行こう……」
心臓の鼓動が高鳴るのをその身に感じながら、彼女はその引き扉を全力で押した。
メキメキッ……!
バキンッ!
リリネット「開いた……」
彼女はバラガンの座する王の間に一歩足を踏み入れる。
そこで最初に彼女が目にしたのは大きな椅子に威風堂々と腰かける「大帝」バラガン・ルイゼンバーン当人。
そして彼に付き従う従属官二人の姿であった。
リリネット(すごい迫力っ……!)
バラガンの迫力に気圧されながらも彼の前に立つリリネット。その緊迫した空気の中で第一声を発したのはこの宮の主であるバラガンだった。
バラガン「貴様、スタークの小僧の従属官で間違い無いな?」
王の座に腰を掛けながらリリネットに問いを投げかけるバラガン。
何気ないその一言にも彼の持つ威厳や迫力、元虚圏の王の貫録というものが見て取れた。
リリネット「ううっ……」ムキッ
リリネットは先程から常に防御態勢をとっている。
今彼女の身に突き刺さっている緊張感はウルキオラの時の比ではない。彼女のさっきまでのテンションはどこへやら、その顔は今にも泣き出しそうなものになっていた。
リリネット(ふうーっ、ふうーっ、深呼吸深呼吸……)
深呼吸をするリリネット。
本来ならばその衝撃で周囲になんらかの被害をもたらすのだが、それはバラガンから放たれる威圧感と霊圧によって相殺されていた。
そして彼女は筋肉と心を落ち着かせることで何とか平静を取り戻しつつあった。
ようやく彼女はバラガンの質問に答える。
リリネット「その通りだっ、あたしの名前はリリネットっ! そんでもって訊かれる前に言っとくよ! あたしは今日あんたを倒すためにここに来たっ!」
唐突な宣戦布告。
この傍若無人な振る舞いに陛下を神と崇める従属官の二人が反応した。
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:46:07.83 ID:4P33CUhP0
クールホーン「悪いけど、陛下に対してそんな失礼な口を訊く悪い子を生かしておくワケにはいかないわねえ」ザッ
フィンドール「陛下を侮辱する無礼者は我々が始末する」ザッ
リリネット「むっ……!」ムキッ
敵意をむき出しにするクールホーンとフィンドール。主君に対してあのような発言をされれば彼らがこうして動くのも無理はない。
バラガン「クールホーン、フィンドール」
突如バラガンが従属官二人に声を掛ける。
バラガン「下がれ。この憐れな小娘にはこの儂が直々に灸を据えてやる」
クールホーン「し、しかし陛下……」
フィンドール「このような下賤な者の相手を陛下自らがすることなど……!」
バラガン「儂の言葉が聞こえんかったか……?」ギロッ
不満げに従属官の二人を睨みつけるバラガン。その瞳は見つめるだけで相手の心の臓を止めてしまいそうなほどに殺気立っていた。
忠義の心からとはいえ、陛下に口答えをしてしまったという事実を改めて認識した彼らは膝をつくと同時に心の底から謝罪の言葉を述べた。
クールホーン「申し訳ありません……!」ザッ
フィンドール「陛下への恐れ多き言動の数々……! 此度の罪、我々は如何なる罰をも受ける所存でございます!」ザッ
バラガン「フン。まあよい、今回は不問にしておいてやる」
74 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:46:38.50 ID:4P33CUhP0
バラガン「さて小娘。貴様は今「儂を倒す為にここへ来た」と言ったな」
リリネット「だ、だからなに……?」ムキッ
彼女はいつ飛んでくるか分からない攻撃に備えて防御態勢を取り続けている。
バラガン「幾ら貴様の様な小さき者とはいえ、そう思うに至った理由というものが存在するはずじゃろう。話してみろ」
リリネット「えっ? えっと……」
思った以上に話を聞いてくれそうなバラガンに驚くと同時に安堵するリリネット。
そして彼女はいつもの通り今までの経緯をバラガンに対して説明した。
バラガン「クク、フハハハハハハハハハ……!」
リリネット「な、何がおかしいのっ!」ムキッ
馬鹿にしたような笑いをするバラガンに対して異議を唱える彼女。
バラガン「ウルキオラの小僧を倒した程度の力でこの儂に挑もうとするとは、滑稽滑稽……!」
リリネット「むっ! あんまりあたしを馬鹿にすると痛い目見るよっ!!」ムキムキッ
戦闘の構えを取るリリネット。彼女の肉体に搭載された筋肉が今か今かと闘いを待ち望んでいた。
バラガン「クク……面白い、やってみろ」スッ
かかって来いとでも言うように椅子から立ち上がるバラガン。
その手には斬魄刀すら握られていない。そもそもリリネットのことなど敵と認識していないのだ。
リリネット「敗けても後悔すんなよっ! 吠えヅラかかせてやるーっ!!」ガバッ
最大限の侮辱をかまされたリリネット。その圧倒的な筋肉量を駆使してバラガンに跳びかかる。
75 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:47:15.36 ID:4P33CUhP0
リリネット「い、いひゃい……」ボロッ
二分後、そこにはボロ雑巾のように転がるリリネットの姿があった。
そう、いくら彼女がバラガンに攻撃を加えようとしても彼女の打撃はバラガンに当たる直前になるとその速度が急激に減衰してしまうのだ。攻撃など当たるはずもない。
これこそが第2十刃の誇る老いの力。リリネットの筋肉はその力の前に完全なる敗北を喫した。
バラガン「フン。拍子抜けじゃのォ」
リリネット「ズ、ズルいよっ! こんなの反則じゃんか!」
疑似超速再生で肉体の傷を癒やしながらバラガンに怒りをぶちまけるリリネット。
自慢の筋肉が全くと言っていいほど通用しなかったのだ。逆ギレとは言え怒りたくなる気持ちもわかる。
バラガン「何じゃと?」
リリネット「ズルだって言ってんのっ! こんなのどう闘っても勝ちようがないじゃんっ!!」
バラガン「負け犬の遠吠えじゃな。骨にされんかっただけ有り難く思え」
リリネット「くっ……」
あっけなく論破されるリリネット。
しかしどうしてもバラガンに勝ちたい彼女は彼にある一つの提案をする。
それは戦闘においてのハンデの要求か、はたまた全く別の提案か、その内容は貪欲にまで勝利を欲する彼女のみが知ることだった。
リリネットの提案は? >>↓2
>>↓2(土下座して一時退却)
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:47:41.01 ID:4P33CUhP0
バラガン「さァて、そろそろ終いにするかのォ」ガシャ…
身の丈はありそうな巨大な戦斧を手にするバラガン。
幼子を嬲り殺すのも忍びないので、仕置きの一環として腕の一本でも斬り落とすことにしたのだ。
バラガン「覚悟せい」
リリネット「待てっっ!!」ムキッ
バラガン「ほう、どうやらこの期に及んでまだ闘う気があるようじゃな」
戦意を失っていない筋肉を見てやや嬉しそうな表情を浮かべるバラガン。しかしそれもこの一瞬だけだった。
リリネット「すみませんでしたっっっ!!!!」ドゲザッ
バラガン「…………」
鍛え上げられた筋肉の高速駆動によって全力の土下座をかますリリネット。もう恥も外聞もない。
バラガンは肉塊の土下座というまさに滑稽な姿を見て呆れかえっている。
バラガン「フン、命乞いか」
落胆したと言わんばかりにリリネットにそう告げる。バラガンのリリネットに対する認識は筋骨隆々の小娘からただの肉塊へとグレードダウンしてしまった。
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:48:23.66 ID:4P33CUhP0
バラガン「貴様のような軟弱な破面に用はない。さっさとこの宮から出ていけ」
リリネット「言われなくても出ていきますよっ」ムキッ
やや怒気を含んだ声色で素直ではないがバラガンに従う彼女。
薄っすらと涙を浮かべたその瞳を拭って、彼女はバラガンの居る部屋から出ていこうとした。
リリネット「…………」ピタッ
入り口付近で立ち止まるリリネット。
バラガン「何じゃ」
立ち止まったリリネットに対して言葉を投げかける。
リリネット「バラガンのばーかっ! あたしがホンキだしたらあんたなんて二秒でチョンだからなっ!」ベーッ
振り返って精一杯の虚勢を張るリリネット。
敗けた悔しさからか普段より強い言葉を遣う彼女。今回の敗北はそれだけ彼女にとって屈辱だったのだ。
リリネット「勘違いすんなよっ! これは戦略的てったいってヤツだっ! 逃げるワケじゃないからなっ!」ダダッ
あくまでもこれは勝利の為の撤退であり、決して逃げるわけではないと念を押しながら部屋から姿を消す。
今回のこの敗北は今までの闘いの中で最もリリネットの筋肉に響いた。
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 21:59:30.03 ID:4P33CUhP0
リリネット「くっそーっ、なんだよアレっ! あんなのズルじゃんかよっ!」
リリネット「攻撃しても攻撃しても届かないし当たらないしっ! カウンター食らうしっ!」ムキッ
リリネット「絶対いつかギャフンと言わせてやるっ!」ムキムキッ
そう心に誓うリリネット。その真っ直ぐな瞳には熱い炎がメラメラと揺らめいていた。
リリネット「でもどうすればバラガンの能力を突破できるんだろう……」
神妙な顔つきで考え込むリリネット。その姿はさながら美麗な彫刻が施された銅像のようだった。
リリネット「ま!あれこれ考えるよりも筋トレが先だよね!」ムキッ
筋肉らしいポジティブシンキングである。
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 22:01:46.34 ID:4P33CUhP0
リリネット「ふーっ……」ググッ
彼女は今腕立て伏せをしている。
六度に渡る十刃との闘い(遊び)に明け暮れていたせいで筋肉を鍛える暇が無かったため、気晴らしを兼ねた特訓をしているのだ。
リリネット「ふっ! ふっ! ふっ!」グッ グッ グッ
もちろんこれはただの腕立て伏せではない。
彼女の行っている腕立ては逆立ち状態で行うものであり、なおかつ地面との接着面は小指だけという非常に辛いトレーニングになっている。
さらに彼女の場合自重だけでは筋肉に掛かる負荷が全く足りないため、自らの両脚に片方だけでヤミー100人分の重さはありそうな自作のウエイトをつけている。
リリネット「よいしょっ! ノルマ達成っ!」ムキムキッ
彼女はこの腕立てを毎日数万回行っている。最初はたった数回程度で音を上げていたがいつの間にやらこの回数を軽くこなせるまでに成長した。
ちなみに彼女の腕立て伏せの速度は音速など軽く超えているため、膨大な質量を誇る彼女が上下運動をするたびその衝撃で虚圏全域に小さな地震が起こる。
リリネット「はー! すっきりしたっ!」ムキッ
リリネット「ふんっ!!!」ブンッ
ふとその場で正拳突きを繰り出してみる。その拳圧で周囲に巨大なつむじ風が発生する。
リリネット「よーし見てろよっ!」
リリネット「あたしは筋肉で十刃のトップに立つ!!!」ムキムキッ
リリネットは全身の筋肉を震わせ声高々にそう宣言した。
十刃の頂点に立つまで彼女の闘いは終わらない。彼女はこれからも筋肉を鍛え続けその膂力を高めていくだろう。
【十刃邂逅篇・完】
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:17:53.92 ID:4P33CUhP0
ところどころ台詞の誤植を修正しました
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:22:05.52 ID:dg9BaL4+o
乙
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/18(火) 23:41:48.52 ID:IDecPd5Vo
続き書くのかと期待したのにただの立て直しか
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/19(水) 13:20:11.34 ID:wRHaMo3OO
前立てたスレの再掲だったのか
てっきり安価と言いつつ安価先の内容を>>1が決める新しいスタイルかと
85 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/10/26(水) 01:16:40.13 ID:m5HRsdcr0
スターク
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