知り合いの男の子が、男の子じゃなかった話
Part5


236 :ゆき :2014/06/22(日)12:21:27 ID:byxCou3S4
それから、ゆきと顔を合わせずに2日くらい経ちました。
私も、ぼーっとすることが多くなっていました。停滞期というやつかもしれません。
ゆきのお婆ちゃんが、家に訪ねてきました。野菜のおすそ分けをしてくれました。
玄関に腰掛けて、お婆ちゃんは言いました。
ゆき婆「1ちゃん、ゆきと喧嘩でもしてるのね?」
1「」
ゆき婆「今週の初めくらいから、ゆきが元気ないのよ」

237 :ゆき :2014/06/22(日)12:21:49 ID:byxCou3S4
1「ごめんなさい、してます。…私が悪いんです」
ゆき婆「いんにゃ、ゆきも自分が悪い自分が悪いって言いよるよ」
1「えっ」
ゆき婆「すれ違いねぇ」
お婆ちゃんは、にやにや笑っていました。

239 :ゆき :2014/06/22(日)12:22:21 ID:byxCou3S4
ゆき婆「あの子ね、小さい頃からね、男らしくないのよ。いつもうじうじしてねぇ」
1「まあ、たしかに」
ゆき婆「だからね、1ちゃんといると、すごく頼もしく見えるのよ」
1「そうですか?」
ゆき婆「そうよ。だから、良かったら、1ちゃんが大人になってリードしてくれんかw」
1「…」
ゆき婆「勿論、腹が立つだろうけど、ゆきもゆきなりに、1ちゃんを大事に思ってると思うんよ。だから、     ゆきと仲直りしてくれんか。ゆきのことを任せられるのは、1ちゃんだけなのよ」

240 :ゆき :2014/06/22(日)12:23:19 ID:byxCou3S4
ゆき、何ていい婆ちゃんを持ったんだ。涙出てきた。
1「します、します。今すぐにでもします」
涙目になりながら言いましたw
お婆ちゃんが帰った後、すぐにゆきの高校へ向かいました。
丁度部活が終わっていたようで、ゆきが俯き加減で校門から出てきました。

241 :ゆき :2014/06/22(日)12:23:46 ID:byxCou3S4
突進しました。思いっきりタックルすると、ゆきはしりもちをつきました。
1「よう」
ゆき「!!!??」
1「お前のばあちゃん嫁にくれよ」
ゆき「は、え?は?」
1「ごめんなさい」
私は校門の前でおもいっきり土下座しましたw人に見られてなくてよかったw

242 :ゆき :2014/06/22(日)12:24:32 ID:byxCou3S4
ゆき「えっ、えっ」
1「ゆきのアピール無視してごめんなさい。男として見なくてごめんなさい。ゆき、先輩よりずっと格好いいよ」
ゆき「ちょww顔あげて」
1「ゆき愛してるよ」
ゆき「うん、うんww俺もwwだから止めて、脚火傷するよww」
ゆきに引張り上げられました。アスファルトあつい。

243 :ゆき :2014/06/22(日)12:25:23 ID:byxCou3S4
1「ゆき婆が、仲直りしてやってくれって」
ゆき「ばあああああああちゃあああああああああん」
1「めっちゃ良い女ですね」
ゆき「あー…」
1「ちゃんと話し合うか」
ゆき「うん。俺も、ごめん。我儘言ってごめん」

245 :ゆき :2014/06/22(日)12:27:09 ID:byxCou3S4
それから、二人で歩きながら自分達の気持ちを話し合いました。
私は素直に、ゆきのことは好きだけど、そういう行為に少し抵抗感があると告げました。
ゆきは真剣に聞いてくれました。
私は、ただ、ゆきに魅力がないということではないと付け加えました。女装のことが気になってる訳じゃない、と。

246 :ゆき :2014/06/22(日)12:27:35 ID:byxCou3S4
まあ言ってしまえば、私の恋愛に対する抵抗感は、母の前の恋人が原因だったんですよね。
詳しいことは伏せますが。
そういうことも、ちゃんとゆきに話しました。
ゆきは、納得したようでした。1ちゃんがそういう気持ちになるまで、ちゃんと待ちたいと言ってくれました。

247 :ゆき :2014/06/22(日)12:27:59 ID:byxCou3S4
そのあと、二人でアイスを食べながら、神社の近くでだべりました。
ゆきは、喧嘩した日から全然部活に集中できなかったと漏らしました。
1「精神弱っ」
ゆき「いやいや、だって思いっきりこけちゃったもん。膝見てよ」
ゆきの膝には、大きい絆創膏が張ってありました。私はふざけて、そこに触れました。
ゆきの体が強張りました。痛いの?と聞くと、いや、別にと歯切れが悪い。
ゆきは、真っ赤になっていました。その顔を見ていたら、どうしようもなく、胸がぎゅーっとなる感じがしました。

248 :ゆき :2014/06/22(日)12:28:46 ID:byxCou3S4
ゆきが好きなんだな、と思いました。絆創膏から手を離して、ゆきのほっぺたを触りました。
ゆきはびくっとなり、「汗かいてるよ」と言いました。
気にせず、ほっぺたをぷにぷにしまくりました。ゆきは、目を逸らしながらもじもじしていました。
そっと顔を近づけると、またびくっとなりました。
もうなんか、暑さにやられて、私はゆきにキスをしました。
勢い良くしたので、歯と唇が当たって痛かったw
しかも眼鏡のままなので、ずれたしw

249 :ゆき :2014/06/22(日)12:29:26 ID:byxCou3S4
ゆきは驚いたように目を見開いていました。私ははっとして、顔を離しました。
1「ごごごごごごめん」
ゆき「い、いや、いいけど、いいけど」
1「なんか、ほら、暑いから。暑いから」
ゆき「うん、そうだね、うん」
私はごめんごめんと呟きながら顔を背けました。

250 :ゆき :2014/06/22(日)12:30:03 ID:byxCou3S4
ゆきも反対を向きました。けど、すぐこっちを向いて
ゆき「1ちゃん、平気なの?」
1「は、はい?」
ゆき「俺にちゅーしても、平気なの?」
1「い、いや。うん、別に」
ゆき「そっかー。嬉しい」
ゆきはふにゃっと笑いました。恥ずかしくて、顔中に汗が噴出してきました。

251 :ゆき :2014/06/22(日)12:30:20 ID:byxCou3S4
今度はゆきが、私の髪や耳を触ってきました。そっぽを向く私に優しく言いました。
ゆき「良かったら、こっち向いてくれない?」
1「…」
ゆき「1ちゃーん」
下を向いたまま、ゆきのほうに顔をむけました。
ゆきが顎を優しく掴んできました。びっくりして、「うおっ」と叫ぶと、ちょっとふきだしていました。

252 :ゆき :2014/06/22(日)12:30:42 ID:byxCou3S4
顎を持ち上げられて、眼鏡を外されました。
ゆきがまた、キスしてきました。この前のように唇を噛まれて、音を立ててきました。
くすぐったくて、逃げようとすると、頭を押さえられました。
ゆきが小さい声で、口を開けてほしいと言ってきました。
なんで、と言おうとして口を開けると、ゆきがいきなり舌を入れてきました。

253 :ゆき :2014/06/22(日)12:31:05 ID:byxCou3S4
うお!?って感じでした。ゆきは荒い呼吸をしながら、私の舌に自分のをこすりつけました。
ちょっと、不覚にも、ちょっとだけとろんってなりました。力が抜けました。
ゆきは女の子みたいな、甘えた声で喘ぐみたいにしながら、何回も何回もキスしました。
私はずっと、硬直していたと思います。

256 :ゆき :2014/06/22(日)12:31:40 ID:byxCou3S4
しばらくして、ゆきは顔を離しました。目が、見たことないくらいとろんとしていて、面白かったです。
ゆきは私の髪に顔をうずめて、ぎゅーっとしてきました。
ゆき「苦しかった?」
1「いや、うん、別に」
ゆき「しちゃったね、べろちゅー」
1「うんw」
なんとなく、おかしくて、二人で笑いました。

261 :ゆき :2014/06/22(日)13:15:54 ID:byxCou3S4
まあ、そんなこんなで仲直り。
ゆきは今まで以上に私にあまえるようになりました。
私も、べろちゅーの一件以来、あまり遠慮がなくなったと思います。
人生の中で、一番楽しくて、充実した夏でした。
海も行ったし、バスケの試合も観に行ったし、まあ余談ですが、本当の意味での脱喪?もしたりして。

267 :名無しさん@おーぷん :2014/06/22(日)13:18:04 ID:tLvPpjMH5
>本当の意味での脱喪
おい、そこ一番需要だろうが
はしょらず書こう

269 :ゆき :2014/06/22(日)13:18:32 ID:byxCou3S4
>>267
無理無理無理無理www

262 :ゆき :2014/06/22(日)13:16:13 ID:byxCou3S4
一ヶ月はびっくりするぐらい、早く過ぎました。
母が退院し、私も帰ることになりました。
夏休みが終わって欲しくなかったです、正直。
私が帰る日、ゆきはあの日と同じように、拗ねて玄関に立っていました。

263 :ゆき :2014/06/22(日)13:16:45 ID:byxCou3S4
ゆき「もう帰っちゃうの」
1「うんw帰るww」
ゆき「死にそうなほど寂しいんだけど」
1「うん、そうだね」
ゆき「…楽しかったねー」
1「うん」
ゆき「…」
1「…」
ゆき「ここに住めばいいのに」
1「あはは」
ゆき「…はー」

264 :ゆき :2014/06/22(日)13:16:59 ID:byxCou3S4
泣くなゆき。お願いだから泣かないでくれ。
荷物を全部まとめ、おばちゃんとゆき婆と、近所の人に挨拶をして、
お婆ちゃんが号泣しながら、ゆきの背中を小突いて、ゆきを押し出しました。
ゆきは赤い目をしながら、送ってくとぶっきらぼうに言いました。

265 :ゆき :2014/06/22(日)13:17:23 ID:byxCou3S4
二人で並んで、蒸し暑い道を歩きました。途中、ゆきが乱暴に手を握ってきました。
蝉の声とか、田んぼの咽かえるみたいな土の匂いとか、ゆきの汗ばんだ手とか、
そういうものとは全部お別れなんだなー、と思うと
やっぱり我慢できなくて、私はしゃっくり上げながら泣いてしまいました。
ゆきも、触発されたように泣きはじめました。
二人でわんわん泣きながら、バス停まで歩きました。

266 :ゆき :2014/06/22(日)13:17:51 ID:byxCou3S4
バス停で鼻をかんでいると、ゆきが言いました。
ゆき「1ちゃんさぁ」
1「なんよ」
ゆき「前引っ越す時、全然泣いてなかったのにさぁ」
1「うるさい」
ゆき「あのさー」
1「なんよ」
ゆき「1ちゃん、服何か一着でもいいからちょうだい。あの時みたいに」

268 :ゆき :2014/06/22(日)13:18:12 ID:byxCou3S4
私は、少し考えて、バッグの中からブラウスを取り出して、ゆきに渡しました。
ゆきは、受け取って、涙声でありがと、と言いました。
そして何を思ったのか、自分の着ていたTシャツを脱ぎました。
1「ちょちょちょちょwww」
映画みたいな感動のシーンで何やってんだこいつww鼻水でたわwww

270 :ゆき :2014/06/22(日)13:18:52 ID:byxCou3S4
ゆき「お゛れも、あげるわ゛…」
1「いらねぇえwww変態www」
ゆき「そう言わんで、もらっでよ゛ぉ」
1「wwwwおまわりさんwwww」

271 :ゆき :2014/06/22(日)13:19:15 ID:byxCou3S4
私は仕方なく、ゆきのちょっと湿ったシャツを受け取りました。
ゆきの奇行に爆笑してると、バスが来ました。
立ち上がると、ゆきがまた、手を握ってきました。
1「バス来ちゃうよ」
ゆき「1ちゃん、ばいばい゛」
1「うん、ばいばい。メールしようね」

272 :ゆき :2014/06/22(日)13:19:35 ID:byxCou3S4
ゆき「うっ、浮気っ、しないでっ、ねっ」
1「あほかwwしないわwwwってか、しゃっくりで何言ってるか分かんないよww」
ゆき「まだっ、来て、ねっ」
1「うん。来る。絶対来る」
バスが止まって、ドアが開きました。私は一回だけ、ゆきをぎゅうっと抱きしめました。

273 :名無しさん@おーぷん :2014/06/22(日)13:20:51 ID:3hQ2yz1Lt
青春だなー

275 :ゆき :2014/06/22(日)13:21:22 ID:byxCou3S4
これ以上うだうだしていたら、二度と戻れない気がして、さっさとバスに乗り込みました。
ゆきは、涙でぐちゃぐちゃの顔で、ドアごしから何か叫びました。
私は急いでバスの後ろの席に行って、彼に手を振りました。
ゆきは手がちぎれるくらい、ぶんぶん振っていました。
その姿がすごく情けなくて、切なくて、泣きました。

276 :名無しさん@おーぷん :2014/06/22(日)13:22:25 ID:3hQ2yz1Lt
青春してー

277 :ゆき :2014/06/22(日)13:24:29 ID:byxCou3S4
バスの席に座りなおして、なんだこれ、ドラマかと思いながらも、それでも涙を止める事ができませんでした。
しかし五分後、そこにはバスの座席で爆睡する1の姿が…!!
いえ、何か泣きつかれて寝てしまいましたw
バスを降りて携帯を見た途端、ゆきからの大量のメールがあり、ちょっと引きました。
すまん、ゆきw

278 :名無しさん@おーぷん :2014/06/22(日)13:24:29 ID:tLvPpjMH5
ゆきとしたのが1にとって初体験だったのか、それとも過去に経験があったのか(母の前の恋人になんかされたのか?)
ゆきも初体験だったのか、場所はどうしたかゴムはしたのかとか色々謎が気になるわ
行為の描写しなくていいから、この疑問だけでもスッキリさせて

279 :ゆき :2014/06/22(日)13:32:48 ID:byxCou3S4
何か涙出てきたw
もう終わりますね

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