少し昔話をしたくなった
Part5お待たせしました
少しづつ投下していきます
197 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:36:47.14 ID:Dt96BOc0
サトミと落ち合えた俺。
サトミ「わざわざゴメンねww」
サトミはそう言って笑った。
俺「いや、どうせ散歩してんだよ、チャリンコで」
そう言って俺は夕日をアゴでしゃくる。
俺「綺麗だろ・・・この夕日を見たくてさ」
うわああああああああああ誰か俺をマジで止めろおおおおお!!!!!
サトミは「ふーん」とだけ言ってた。
死にたい、いや殺したい。
198 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:37:56.21 ID:Dt96BOc0
俺はサトミに黙って財布を渡した。
サトミ「あ、ありがとうwwあ、ちょっと待って」
サトミはそう言って近くの自販機に行く。
サトミ「喉渇いたでしょ?何飲む?」
俺「あ、良いよ、大丈夫だから」
サトミ「良いからww良いからww」
そう言ってたがサトミが財布を出して止まった。
199 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:38:56.29 ID:Dt96BOc0
俺はサトミを見る。
サトミはペチッと自分の額を叩いた。
なんだそのオッサンみたいなリアクションは。
サトミは恥ずかしそうに俺を見た。
サトミ「ゴメン・・・そー言えば小銭全部使ったんだった・・・wwだから無くても気がつかなかったのww」
カワユス。
200 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:40:18.34 ID:Dt96BOc0
俺は笑ってポケットから自分の財布を出して自販機にお金を入れた。
俺「どうぞww」
サトミ「いや、悪いよ・・・持って来て貰った上に・・・」
俺「良いからww元々は板倉が悪いんだしww」
実際にそうだから。
サトミ「じゃあ明日遊ぶ時に喉渇いたら言ってwwその時は私が出すからww」
サトミはボタンを押した。
俺もジュースを買う。
二人で防波堤に座りジュースを飲んだ。
俺が妄想をしていたワンシーンが実際に現実と成った。
夕日を浴びた海辺で・・・
サトミと二人切り・・・
俺はジュースを飲みながら舞い上がっていた。
チラチラとサトミの夕日に照らされた横顔を見つめる。
202 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:43:02.07 ID:Dt96BOc0
サトミ「あのね」
気が付くとサトミが俺に可愛い笑顔を向けていた。
サトミ「福田君・・・怒ってる・・・?」
俺「え?」
サトミ「私が黙って引っ越した事・・・」
俺「怒ってないよww別にびっくりしたけどww」
サトミは少しホッとした表情になった。
203 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:44:11.27 ID:Dt96BOc0
サトミ「なんだ・・・昨日福田君と会ってから全然喋ってくれなかったから・・・怒ってるのかと思ってた・・・ww」
違います。
俺「大丈夫ww怒ってたけどもう忘れたww」
怒っては無いけど忘れた事は一日足りとも有りません。
サトミ「そっかwwでも福田君喋ってくれなかったじゃんww」
俺「そう?あんま意識して無かったなぁww
すみません意識しまくってました。
204 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:45:07.70 ID:Dt96BOc0
俺らはそこから久しぶりに、
本当に久しぶりに話した。
サトミが引っ越してから女子高に行った事。
中学時代の文化祭の思い出。
等々。
気が付くとすっかり日が沈み辺りは夜に成っていた。
205 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:46:15.82 ID:Dt96BOc0
ふと突然サトミが黙る。
俺は不思議に思ってサトミを見ると
サトミが真っすぐ前を見つめていた。
俺「どうしたの?」
サトミ「カニだww」
サトミが指射した方を見るとなんかが動いている。
でも暗くてよく見えない。
207 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:49:39.05 ID:Dt96BOc0
サトミ「カニwwカニww」
そう言ってサトミがカニらしき物の所に行く。
と、突然サトミが「キャア!!!」と叫んだ。
サトミ「ゴキブリだった!!」
俺は笑った。
再びサトミが言う「あ、あれはカニ?」
俺が見る。てか、どんだけカニww
いや・・・サトミは俺が言う前に近付く。
サトミ「キャア!!!!」
ゴキブリだったww
海水浴場はゴキブリが多い。
それにしてもサトミが可愛い。
208 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:51:43.58 ID:Dt96BOc0
時計を見ると既に8時をまわっていた。
俺はまだサトミと一緒にいたかった。
ずっとサトミと喋っていたかった
いつの間にか俺らはあの文化祭の頃の様に話す事が出来ていたんだ。
サトミが笑っている。
空には満天の星空が在った。
山からは虫の鳴き声が聞こえていた。
そして海からは波の音が聞こえる。
俺は
この時間が永遠であって欲しかったんだ。
209 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:55:06.04 ID:Dt96BOc0
サトミを民宿まで送って俺が自分の宿に到着すると
板倉と森君は部屋でテレビを見ていた。
彼らは俺が帰って来るとすぐに俺から話を聞く。
話終えると二人は俺を布団に包み殴る蹴るの暴行を加える。
だが、俺は「おいおいwwwwww辞めろよwwwwww」と笑っていた。
よっぽど御機嫌だったんだね。
210 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:56:09.52 ID:Dt96BOc0
それからの毎日は本当に幸せだったんだ。
俺の人生の運を全て使い切ったんじゃ無いかと思ったよ。
サトミと普通に話せるし、
冗談も言い合える様になった。
また、俺の妄想厨二病が治った事により他の女の子とも普通に話す。
他の女の子からしたら「なんだコイツ?」って感じだっだろうww
211 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:57:11.64 ID:Dt96BOc0
板倉の空回りも無くなり元来板倉は面白い奴なので、
徐々に人気が出てきた。
相変わらず森君人気は凄かったけどね。
212 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/09(水) 22:59:37.17 ID:Dt96BOc0
ごめん帰りの電車の中とかで書き溜めてたのこんだけです
ごめんなさい明日に続きを書きます
眠いので寝ようと思います
みんなが面白いと言ってくれて凄く嬉しいです
ありがとう
じゃあお休みなさい
215 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/09(水) 23:30:42.61 ID:CVzSh/Ao
おつかれ
明日もまってるぜー
220 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 16:52:06.93 ID:Q2Z3Bl20
仕事サボりです
221 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 16:56:19.13 ID:Q2Z3Bl20
俺はサトミとボートに乗りたかった。勇気を出して・・・
「ボート乗ろうぜ」
と誘えた。
サトミ「怖く無い?」
俺「俺の前世は渡来人だったから大丈夫ww」
サトミ「そうなんだww」
そう言って二人でゴムボートに乗った。
222 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/10(木) 16:57:07.00 ID:O0DZK6DO
来るか?来るのか?
wktk
真正面にサトミの水着姿を見た俺は
凄く興奮しているが、余り見れない。
少しサトミの股が開いていてその部分が膨らんでいてそれをムニムニしていやそれよりムシャムシャして違うそんな事よりオッパイが気になるのであって水着の上から触ってムニムニして俺はその感触を触りまくりで感じたいうんもうそのまま死んだら良いしおry・・・
まあ、そんな感じで妄想が炸裂していた。
225 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 16:59:31.21 ID:Q2Z3Bl20
沖まで出た時にサトミが少し怖がっていた。
サトミ「この辺深くない?落ちたら怖そう・・・」
俺「だねー、サメとかいるかもねww」
サトミ「辞めてww怖いww」
俺はこのまま流されて無人島にサトミと二人で暮らしていく事を妄想した。
226 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:00:39.16 ID:Q2Z3Bl20
サトミ「福田君は彼女出来た?」
サトミがいきなり聞いてきた。
俺はドキンとした。
俺「いない・・・な」
脳内の彼女はお前だけどね!
サトミ「ふーんww福田君モテそうなのにねww」
マジ?マジ?じゃあ彼女に成ってくれい!
俺は叫びたかったよ
227 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:01:34.08 ID:Q2Z3Bl20
俺は一番サトミに聞きたい事を聞くチャンスボールが目の前に転がってきた。
俺「あ、い、石原は・・・?」
俺はサトミの顔を見る事が出来ずオールを見つめていたと思う。
サトミ「いないwwいないww」
そう笑って言った。
俺は小さくサトミに見えない様にガッツポーズをした。
228 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:02:28.63 ID:Q2Z3Bl20
サトミに彼氏がいない・・・
そのニュースは瞬く間に全国の猛者達に伝達された・・・
大海賊時代の幕開けであった・・・
板倉「まあ、でも彼氏がいなくてもお前が付き合えるとは限らないけどね」
夕方の仕事の時間にその言葉をきっかけに喧嘩が始まった。
釣り人に
「兄ちゃんもっと蹴りを入れろ!」
とけしかけられた。
229 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:03:24.74 ID:Q2Z3Bl20
翌日?(この辺の時系列ははっきり覚えてない)は
サトミが昼間に民宿の仕事を入る当番だった。
俺らはサトミ以外の女の子達と遊ぶ。
その日は俺はシュノーケルを付けて
ぼんやり海の中を見ながら、ボーッとしていた。
230 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:04:18.82 ID:Q2Z3Bl20
すると後ろから声をかけられた。
振り返るとミユキちゃん(何回も言うが最初にゴムボートに乗っていたピザじゃない普通の子)がいた。
この子は非常に感じが良い子なんです。
ミユキ「福田君なんか水死体みたいだったよww」
俺「ぷかぷかと浮かぶのは気持ち良いんだよww」
みたいな会話をしていた。
231 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:05:13.44 ID:Q2Z3Bl20
そのまま岩場まで泳いで二人で魚を見たりした・・・
と、ここまで来るとさ、
人一倍思い込みの激しい俺はふと頭に浮かぶ事がある。
コイツ・・・俺に気が有るんじゃねーの?だった。
俺はもう心の病だよ。
232 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:06:05.31 ID:Q2Z3Bl20
しかも、
サトミを一途に思っている俺に惚れるミユキ、
それに気が付いたサトミが嫉妬をして俺の事を段々意識し始める。
俺は悩んだ末にサトミと結ばれry・・・
気持ち悪いです。
233 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:06:58.85 ID:Q2Z3Bl20
ある晩にみんなで肝試しをする事になった。
くじ引きでペアを組んで行くというベタなプラン。
コースは海からすぐ裏の山に入りお墓に行く
というこれまたベタなプラン。
234 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:07:53.15 ID:Q2Z3Bl20
そして・・・
くじ引きを作ったのは・・・板倉であった・・・!
板倉は俺に軽く頷いている。
なんと言う策士だ!
コイツは将来とんでも無い大物になるんじゃ無いだろうか?
マジで俺は良い友達を持った・・・!!!
ペアの相手はピザだった。
板倉を見ると何故か満足げだった。
235 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:08:24.93 ID:3y4/F.Uo
ひでぇwwwwwwあまりにひでぇwwwwww
236 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:08:50.35 ID:Q2Z3Bl20
俺とピザが二人で山道に入る。
ピザが「フウ、フウ」と鼻息が荒い。
ピザ「めっちゃ蚊に刺されるんだけど」
それはお前が二酸化炭素の排出量が多いからだ。
環境に悪い奴め。
だが、こんな奴でも夜道に二人きりというので少し興奮している俺がいる・・・最悪だ。
238 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:09:44.55 ID:Q2Z3Bl20
ピザ「なんか面白い話してよ」
俺「え?・・・いや・・・」
ピザ「怖いから、お願い」
そう言って懇願する・・・
あー!!!コイツがサトミだったら!!!!
俺「ある所に一匹の猫がいました」
ピザ「それちゃんと落ちが有るんでしょうね」
うっせー見切り発車だよ。
239 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:10:43.27 ID:Q2Z3Bl20
俺はなんか話す気が失せて黙り込んだ。
そしたらピザが話し掛ける。
ピザ「福田君てミユキの事をどう思う?」
ミユキは普通の子の事ね。
俺は聞かれた瞬間にドキンとした。
ま、まさか・・・俺、モテモテ・・・!
ウヒャー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
240 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:11:36.28 ID:Q2Z3Bl20
俺は遠くを見つめる様な眼差しをして言った。
俺「どうって・・・?」
フフフ一度は言ってみたかった台詞ww
ピザ「あ、違うよ」
俺「え?」
ピザ「言い方が悪かったけど福田君の事を好きなんじゃ無いよ勘違いしたらダメだよ」
俺は泣きそうになった。
241 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:12:42.84 ID:Q2Z3Bl20
俺「い、いや俺は別に・・・はは・・俺は・・そう・・違うよ・・・」
もう動揺し過ぎで自分自身が可哀相過ぎる
ピザ「福田君てモテなさそうだもんねー彼女とかいないっしょww」
お前が言うなあああああああ!!!!!!!
お前に俺の何が分かるんじゃぼけええええええ!!!!!!!!!
242 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:13:36.17 ID:Q2Z3Bl20
俺「ま、そう思うならそうでも良いけどねww」
俺は強がった。
ピザ「無理すんなってww」
ムッキーイイイイイイ!!!!!!!
氏ね!市ね!死ね!!!!!!!!
ちょうど墓場が有るからそこに捨ててやりたかった。
243 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:14:27.65 ID:Q2Z3Bl20
俺はそれでも「フッ・・・」
とか余裕ぶってんのよ。
痛い・・・
余りのムカつきになんでミユキの事を俺に尋ねたかを聞かずに終わった。
てか、ピザにコケにされた事がムカついて仕方が無かった。
245 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/10(木) 17:15:35.51 ID:Q2Z3Bl20
肝試しは大した盛り上がりも無しに終了。
俺らは女の子達を民宿まで送って行く。
俺はサトミに話しながら帰った。
その時だけが幸せでした。
俺は毎朝、朝起きるのが楽しかった。
今日は何をするんだろう?
そんなワクワク感で一杯だったんだ
生まれて初めて青春してる
そんな気がしてたんだよ
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