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少し昔話をしたくなった

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Part14
660 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:25:09.32 ID:WKCYNgSO
お待たせしました。投下します

661 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:25:24.35 ID:ZLK7Wrk0
おー
wwktk

662 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:27:09.70 ID:WKCYNgSO
ある日会社で飲み会があり、俺はそれに参加した。
ウチの飲み会は非常に大人しい。皆黙々と食べる事に集中する。
酒弱い人が多いんだよ。
竜也はその中でかなり酒が強く・・・面倒臭かった。
一人でビールの瓶を空けた。皆が一応拍手する。
竜也が嬉しそうに俺の隣に座った。
竜也「結構やるっしょww」
俺「仕事もそんだけ勢い出せよ」
竜也は凹み一人で日本酒を飲み出した。

663 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:28:48.46 ID:WKCYNgSO
松平が俺の隣にビールを持って来た。
松平「お疲れ様です」
そう言って注ぐ。
俺「ありがとう、松平もそんな気を使わないで良いよ。適当で」
松平「はいww」
最近松平が笑顔を見せる様に成ってきた。
あれ以来、土日も嫌がらず仕事をする。
少し責任感が出てきて良かった。
竜也「福田さーん、俺なんで営業出来ないんスかねー」
俺「馬鹿だからじゃないか?」
竜也が再び凹み一人で焼酎を飲み始めた。

664 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:30:24.73 ID:WKCYNgSO
松平「福田さん、二次会行きます?」
松平も少し酔い、キリッとした表情も少し崩れ始めた。
俺「うん、一応部長が行くなら行かないとな・・・」
松平「福田さんが行くなら私も・・行こうっと・・・」
うん?あれ?この感じ昔もあったぞ?
俺「あ、別に無理に行かないで良いよ、しかも多分スナックかキャバクラだよ」
松平「良いんです、行きたいから行くんですよ」
そう言って俺を横から見上げる様に言う。


665 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:32:21.75 ID:WKCYNgSO
これは・・・!!!
俺の病気が再発した。
コイツ・・・俺に気があるんじゃねーの・・・?
うん。久しぶりに再発した。
竜也「僕も行きますぅ〜」
俺「良いけど多分課長に説教されるぞ」
竜也は凹んでテキーラを飲み始めた。
その日から俺は少し松平を意識し始めた。
別に好きに成った訳では無い。
ただ、気に成ってしまう。
営業とかに一緒に行く時も少し明るく喋る様になった。

668 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:34:24.03 ID:WKCYNgSO
松平は確かに冷静に見れば顔は綺麗だと思う。
でもマツケンなのよね・・・
マツケンで携帯の文字を打つと予測で松平健が出て来る不思議・・・
目がキリッとし過ぎだし、俺の第一印象がマツケンなので、もうそれ以外に見えない。
せめて大地真央が良かったよ。
まあ、俺はそれでも好かれる事に悪い気はしなかった。

669 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:36:00.58 ID:WKCYNgSO
ある日俺が早めに仕事を終えると竜也と松平二人が俺に話し掛けて来た。
三人で飲みに行こうと誘われる。
こんなんどう考えても俺の奢りじゃねーか。
俺はそう思いながらも、上司として仕方ないと思い飲みに行く。
竜也と松平はすっかり同期として仲良く成っていた。
なんか俺の中で嫉妬が生まれた。
うん?嫉妬?マジで?俺は松平を意識してんの???
俺の心がざわついた。
マジで俺はそうなのか・・・

670 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:38:59.24 ID:WKCYNgSO
三人でカラオケに行き、俺は松平をチラ見する。
うーむ・・・マツケン以外に見えない。
どうしたんだ俺は・・・
どうしたいんだ?その気持ちが強く成っていた。
帰り道、松平は別の方向なので駅で別れる。
俺と竜也が電車に乗った。
竜也「松平なんですけどね・・・」
突然竜也が話し出した。
俺「うん」
竜也「福田さんの事好きっすよ」
俺は少し動揺する
俺「ねーだろうww」
やっぱりそう思うかい?竜也君。
竜也「松平って、結構尽くすタイプだと思いますよww」
俺「サンバとか上手いのかな?」
竜也「え?」
俺「いや別に」
竜也「どうします?ねえ?どうしますか?ww」
竜也ノリノリ過ぎ。ウゼエ。
俺「ハハ・・・」
俺は笑ってごまかした。

671 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:40:42.86 ID:WKCYNgSO
俺はその晩、眠る前に久しぶりに妄想をする。
最近は寝る時は速効で寝てたので妄想をしなかったが・・・まあ、御想像通り・・・松平が出てきました。
ああ言う子も良いかもね・・・俺は思った。
俺は人恋しかったのかも知れない・・・板倉も森君もいない。
前に付き合ったのは五年前・・・
出会いも無い・・・
そして・・・
サトミにも・・・出会えない・・・

672 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:42:11.41 ID:WKCYNgSO
夏も本番になり、営業に出掛ける際のスーツがウザくなる。
クールビズとか言ってもさあ、営業マンはスーツ着ないとダメなんだよね。
まあ、それは良いとして。
ある日俺が現場に立ち会いに行くと、作業員が来ない。
ウチが直接雇っている作業員なんだが来ない。
マジかよ。俺は困った。
とりあえず作業員に電話。出ない。
まあね、実際に一人で出来る現場だから俺一人で出来ない事は無い。

673 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:43:53.47 ID:WKCYNgSO
俺も一通りの技術はある。
が・・・スーツだ。まあ、それは良い。
道具が全く無い。ポリッシャーと言う洗浄する機械とかワックスも無い。
て言うか何もかも無い。俺はもう一度作業員に電話。
出ない。奴はクビだなこれは。
てか、非常にマズイ。客に言えば日にちを変えれる事はないが、信用を失う。
俺は竜也に電話。出ない。
まあ、日曜日の深夜だしね。
課長とかに電話するも、酒飲んでるから道具を積んだ車を運転出来ないとの事。
俺は迷った末に・・・松平に電話した・・・

674 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:46:00.60 ID:WKCYNgSO
松平はすぐに電話に出てくれた。
俺「あ、松平・・・スマン助けてくれ」
俺は松平に説明。松平はすぐに会社に行って車を乗って来てくれる事になった。
なんかその時俺はドキドキしていた。
なんじゃい、この感情は・・・
一時間後に松平は現れた。
松平は自分も作業着を着ている。
松平「私も手伝います」
そう言ってくれた。
俺は松平に感謝して作業を始めた。
二人で会話しながら笑いながら作業をする。
なんか、その時・・・
凄く松平が可愛く見えたんだ・・・

675 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:47:46.50 ID:WKCYNgSO
翌日から俺は一人に成ると松平の事を考える。
テレビでマツケンが映るとドキッとしてしまう。
多分俺は何も無かったら松平とすぐに付き合ってたと思う。
だが俺は上司だし、もし別れたら最悪だ・・・
そう思っていた。
もう別れの辛さを味わうのは嫌だった。
そして、何故別れの事を考えるかと言うと・・・
俺は信じてたんだよ・・・
サトミと再び出会える事を・・・
でも、そんな奇跡は起きなかったし、これからも起きそうも無い。
俺は殆ど決断しかけていた。松平と付き合う事を・・・

676 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:49:58.47 ID:WKCYNgSO
盆前の事だった。
俺は竜也と二人で飲みに行った。
竜也はいつも通り俺に凹まされて焼酎を浴びる様に飲んでいた。
そして再び愚痴って俺に凹まされて飲む。
こんな奴だが確実に成長してたし、俺も何故か好きだった。
その日は竜也は激しく飲み、一人でベロベロに。
明日から盆休みに入るので、俺は構わないかな?
と思い竜也を家に送っていくべくタクシーに乗った。

678 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:52:40.90 ID:WKCYNgSO
竜也は俺に
「俺はねー、福田さんの事を尊敬してるんスよ・・・マジっスよ!!」
と言っていた。確かに竜也は俺に懐いてくれている。
俺は「ハイハイ、じゃあお前が社長に成ったら俺を専務にしてね」と言ってた。
てか酔っ払いはウザい。竜也の家に着くと竜也は既に寝ていた。
俺は竜也を起こす・・・が起きない。
部屋は何号室だよ・・・
俺は竜也に叫んだ「何号室だよ!おい!」
竜也「・・・301・・・」
うめき声みたいな声で答えた。

679 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:54:34.65 ID:WKCYNgSO
俺はタクシーの運転手に金を払い、竜也を背負ってエレベーターに乗る。
一応飲んだ後なので、俺も付き添って竜也の家に泊まろうとタクシーを返したのだった。
が、ふと思い出した・・・
確かコイツ姉ちゃんと住んでるはず・・・
アッチャー・・・ダメじゃん。
なんか姉ちゃんが先に上京して、竜也もその後に上京したので一緒に住んでると言っていた。
てか、コイツの実家どこだっけ?
聞いた事が有ったっけ?覚えて無かった

680 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 17:55:59.37 ID:jq2nn5Uo
まさか……

681 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:56:05.34 ID:WKCYNgSO
基本コイツの私生活は興味が無かったんだ。
ただ、なんでコイツの姉ちゃんの事は覚えてたんだろう・・・?
あ、そうか・・・コイツの名字が・・・・
『石原』
だったからだ・・・
どこにでも有る名字だけど、ふとコイツの姉ちゃんが・・・
もしかして・・・みたいな馬鹿な話を考えたからだ・・・
まあ、そんな奇跡みたいな話は無いけどね。
俺もそこまで痛い奴じゃ無い。

682 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 17:57:19.73 ID:WKCYNgSO
俺は念のためインターフォンを押す。
姉ちゃんがいたらマズイからだ。
すると、インターフォンから声が聞こえた。
「はい」
俺「あ、夜分に申し訳ありません、私、竜也君の同じ会社の福田・・・と申します・・・竜也君が酔い潰れたものですから・・・」
姉「あ、お世話になっています・・・どうもすみません!すぐに開けます、ちょっと待って貰えますか??」
姉ちゃんは慌てて服を着替えている様だ。


683 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 18:00:02.07 ID:WKCYNgSO
俺はその間に、一応妄想してみた。
ここで・・・サトミが出て来る・・・!
なーんて・・・そう思った時にドアが開いた
そして
俺達は三回目の再会をした・・・!
そう・・・運命の出会いを・・・!

685 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 18:00:52.71 ID:WKCYNgSO
とりあえず、ここまで続きを頑張って書きます
またね

686 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/09/18(金) 18:01:34.05 ID:ZLK7Wrk0
何というすん止めwwwwww
乙ー
気長に待ってるわ

687 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 18:02:19.30 ID:jq2nn5Uo
運命の再会キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
wwktkして待ってるよ!
お疲れー

689 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 18:10:47.27 ID:ek.NAFY0
まさかのフラグ!?
でもこんな運命は
ありえないだろーwwwwww

693 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 19:28:23.67 ID:WzcL6qQo
てかなんという運wwwwww
びびったわ、お前ら結婚しとけwwwwww

709 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 22:09:53.36 ID:P1hNF2go
うはーーーーwwwwwwww
すげえよおい。それは確かに運じゃないよ。
続きなんか怖いなあ。
でも待ってるぜえ!!

712 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 23:00:11.52 ID:WKCYNgSO
お待たせ書き上げたぜ・・・お前ら俺の指をどうにかする気か・・・投下します

713 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 23:01:26.83 ID:ffygAdco
よっしゃ

714 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 23:01:51.98 ID:FylBc1A0
きた!

715 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 23:02:19.47 ID:WKCYNgSO
ドアを開けたまま俺は動きを止めていた。
目の前にサトミがいた。
俺は何がなんだか分からない、この状況に全ての事を把握出来ていなかった。
サトミも同じだったんだろう、大きな瞳をさらに開けて俺を見つめている。
えっと・・・俺の部下である、石原竜也の姉ちゃんが石原サトミ・・・
ねーよww
全然ねーよ。
こんな展開・・・
が、今目の前で起きている事は実際の現実だった。

716 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 23:04:22.79 ID:WKCYNgSO
俺はとにかく、何か言わないと・・・
そう思い出た言葉が・・・「
なんか髪・・・伸びた・・・?」
だった・・・なんだそりゃ・・・
そしてサトミが言った言葉が・・・
「髪型・・・変えたんだね・・・」
そして、数秒経った後に二人とも笑い出した。
俺「なんだよwwwwww」
サトミ「いきなりwwwwww」
五年振りの再会のシーンが台無しだった。
とにかく俺ら二人で竜也を寝室に運ぶ。そして、サトミにリビングに通された。

718 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 23:06:29.57 ID:WKCYNgSO
サトミ「・・・福田君だったんだ・・・」
俺「え?」
サトミ「竜也がね、いつも福田君の話をしてたの、でもそれが福田君とは思わなかった・・・同姓の人かと思ってた・・・ww」
俺「俺もまさか竜也が石原の弟だったとは思わなかったよ・・・言われてみれば・・・」
サトミ「え?」
俺「確かに天然だわww」
サトミ「なにぃwwwwww」
俺らは笑いあった。
なんかね、もうこれは本当に運命って呼んで良いと思った・・・
だって俺らは全く別の場所で巡り会ったんだからね。

719 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 23:10:32.56 ID:WKCYNgSO
俺はサトミと番号を交換した。
サトミ「なんか・・・すごいねww」
俺「実は俺は石原の弟が入りそうな会社を先回りして入社してたんだww」
サトミ「預言者かww」
二人で今までの近況を報告しあう、サトミは大学を卒業して今の会社に入り上京した。
そして・・・もちろん独身。
俺「でさ・・・」
サトミ「うん?」
俺「突然ですが、明日か明後日か明々後日か明明後日・・・てかいつでも良いんだけどさ・・・暇ある?」
サトミ「本当に突然ww」
俺「でも・・・俺の中ではずっと・・・待ったよ」
俺がそう言うとサトミは・・・「・・・うん」と呟いた。
俺「じゃあさ、明日電話して良い?」
サトミ「・・・うんww」
俺「OK、とりあえずはそれで良いわww」
俺は立ち上がり荷物を持つ。
俺「じゃあwwまた明日ww」
サトミ「うん・・・また明日ww」
俺は部屋を出た・・・
が、タクシーが捕まらん・・・俺はタクシーを見つける為に一時間サトミの家の近辺を回っていた・・・
とにかく俺らは再会した。

720 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/18(金) 23:12:43.69 ID:WKCYNgSO
翌日目を覚ました時に俺はすぐに携帯電話を見た。
そしてサトミのアドレスを検索・・・
有った。
俺は夢かと思ったんだ。
俺はカーテンを開けて夏の日差しを浴びた。
時刻はすっかり昼だった。
寝すぎと酒で頭がボーっとしていた。
俺は携帯電話を手に取る。
・・・もう電話しても良い・・・かな?
俺は緊張してきた。
少し躊躇をした・・・
が、自分で自分に笑えた。
何年待ったんだww行けよww
そして・・・俺はゆっくり発信を押した・・・

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