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少し昔話をしたくなった

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Part17
873 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:09:28.63 ID:vhbiWwSO
板倉と森君は10分後には俺の部屋にいた。
本当に車で来てた。
ちなみに地元からここまで車で7時間位かかる。
よく来たもんだ。
板倉と森君が酒を飲みだすが俺はそんな気になれない。
森君が俺に事のあらましを語らせた。
俺はここ二週間の話を二人に語った。
板倉「そうか!!!!お疲れ!!!」
ちなみに板倉は結婚しています。森君は独身だ。

875 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:11:52.00 ID:vhbiWwSO
森君「馬鹿だねえwwwwww本当昔から君は馬鹿だwwww ww」
森君が笑う。笑いまくった。
その晩結局俺も飲んでしまい・・・酔っ払って・・・眠りについた・・・
日曜日。
俺はペチペチと顔を叩かれる感触で目を覚ました。
見ると森君が俺の頬を叩いている。
俺「なに・・・?」
俺は寝ぼけ眼で起き上がる。
二人は服を着て荷物を持っている。
板倉「3分で仕度しろ!!!!!」

877 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:13:32.82 ID:vhbiWwSO
俺「・・・・え?」
森君「早く!!!渋滞がひどそうだ!!!」
俺「え???どこ行くの・・・?」
板倉「石原ん所に決まってるだろうがああああ!!!!!!!!!」
俺はびっくりした。
森君「ちなみに三分過ぎたらマジで放っていく」
俺は頭が働かない・・・が、唯一分かった事は・・・
コイツらがマジだと言う事だった。
俺は慌てて着替える。

878 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:13:59.38 ID:nc42VB.0
まさか…
板倉かっこいいな

879 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 16:15:23.18 ID:CIjSgIDO
前にもこんなことあったな…


880 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:15:23.80 ID:vhbiWwSO
俺「・・・あのさ、歯は磨いて良い・・・?」
板倉「高速で磨け」
俺「はい・・・」
俺は取り敢えず財布だけを持ち外に出る・・・
が、思い出す・・・ラブレターだ・・・!!!
俺はすぐに部屋に戻るとラブレターを持ち、そして森君の車に乗った。
板倉「さてさてwwwwwwなんか中学を思い出すぜwwwwww」
板倉がテンション高く叫んだ。
森君「あの時は家には居なかったなあwwwwww」
森君がアクセルを踏んで急発進をした。

881 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:17:18.90 ID:vhbiWwSO
俺「・・・森君・・・運転しようか?」
板倉「お前は黙って・・・プロポーズの言葉を考えておけえええ!!!!!」
そう叫んでいた。
俺はなんか胸の奥が熱くなった。
二人は「振られる瞬間が見たい」
「振られたらスケボーで家に帰れwwww」
とか茶化しているが、俺は本当に胸が熱くなった。
少し涙が出てきた。
が、
板倉「泣くのは、まだ 早い」
そう言われ俺は余計に涙ぐみながらウンウンと頷く。

882 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:19:12.61 ID:vhbiWwSO
俺はね、本当に本当に・・・
最高の親友を持てて嬉しいよ・・・!
俺が死ぬ時、もしくはコイツらが死ぬ時、絶対にそう言う。
だけど今は照れくさい。
それはコイツらも同じだろう。
俺らは・・・走った・・・!!
サトミの・・・元に・・・!
・・・渋滞が超激しい。出発して二時間経過した時頃には三人共暇で暇で、しり取りをし始めて・・・それも飽きていた。
板倉が「夜中までネカフェ行かね?」と言い出していた・・・

883 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 16:20:41.19 ID:CIjSgIDO
なぜにネカフェwwwwww

884 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:20:55.87 ID:vhbiWwSO
なんとか、9時間かけて俺らの地元に帰って来た。
既に時刻は夜の9時を回っている。
ここからサトミの家まで約二時間・・・
ここまで来ると沈みきっていた俺らのテンションが元に戻る。
板倉「きたぜえええええい!!!!いけえええええここまで来たら後少しだあああああ!!!」
森君「うをおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
テンションが上がり過ぎてなんか狂っていた。
俺も鼓動が早くなる。サトミが居る町に来た・・・
もう少しでサトミに会える・・・
俺はドキドキしていた。

885 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:22:35.67 ID:vhbiWwSO
サトミの家に到着したのは、夜の11時を少し過ぎた頃だった。
板倉「てかさ・・・」
森君「うん」
板倉「石原・・・家にいるの?」
俺「え?」
板倉「他の男の家に・・・」
森君「ああ・・・あるある」
俺「なんで今 そんな事言うの?」
板倉「さて・・・とりあえず首を吊るためのロープを先に買っとく?」
俺「やめろ・・・」
なんか無性に緊張してきた。

886 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:24:29.73 ID:vhbiWwSO
森君「あのさ・・・」
俺「うん?」
森君「・・・婚約指輪とかって・・・買わないの・・・?」
うわ・・・本当だ・・・
板倉「さて・・・出直すか」
森君「まあ・・・それが良いかもね」
二人が少し怖気ついていた。
だが、俺は二人を無視して・・・覚悟を決めた。
二人は緊張した顔をしている。
俺「あのさ・・・エンジン切ってさ、少し離れた所に居ててくれない・・・?」
俺の言葉に二人は黙って頷き車を少し離れた所に止めてエンジンを切る。

887 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:26:21.50 ID:vhbiWwSO
俺は車から降りてサトミの家の近くの公園に行った。
ここで俺は6年前にサトミに再び出会う事を誓った。
今、俺は再びこの場所で 誓いをしようとしている・・・
永遠に・・・サトミを守り抜く事を・・・
俺は携帯を取り出して・・・メールした。
「今、電話しても良い?」
それからベンチに座りサトミの返信を待った。
だが、中々返信が来ない。
タバコに火をつけてサトミを待つ。
・・・マジでサトミは他の男の所に・・・?
俺の中で凄く不安な気持ちが出てきた・・・

888 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:28:18.11 ID:vhbiWwSO
15分後に・・・サトミからの電話が鳴った。
俺はドキッとした。
来た・・・!
俺は慌てて電話に出た。
俺「もしもし・・・」
サトミ「・・・ごめん、お風呂に入ってた・・・」
俺「あ、うん・・・」
俺は曖昧な返事をする。
凄く・・・物凄く・・・緊張してきた。
俺「あのさ・・・実はね・・・」
サトミ「うん・・・」
俺は見切り発車したけど・・・どうすれば良いのか考えてなかった。
俺は困った・・・
俺「来ちゃったwwwwwwww」

889 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:29:56.52 ID:vhbiWwSO
サトミ「え???」
俺「あ、いや・・・来ちゃったんだwwwwww」
サトミ「・・・どこに・・・?」
俺「どこって言うか・・・その・・・サトミの家の・・・前?」
サトミ「え????」
サトミは驚いてガサガサする。
そしてしばらくした後に言った。
サトミ「え???どこ???いないよ???」
俺「あ、いや、近くの公園なんだけどさww」
サトミ「え???そうなの???」
俺「あのさ・・・どうしたら・・・良いかなwwww」
なんだ俺は

892 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:31:54.09 ID:vhbiWwSO
サトミ「ええっと・・・お風呂上がったばっかりだから・・・髪が濡れてるんだけど・・・」
サトミは慌てて言う。
サトミ「あ、でも・・・どうしよう・・・お父さん・・・」
あ、そうか・・・サトミのお父さんは厳しいんだった。
忘れていた・・・
どうしたら良いんだ・・・?
サトミ「ねえ・・・」
俺「うん?」
サトミ「ちょっと待ってて・・・お父さんが寝てから・・・でも良い?」
俺「あ、でも大丈夫・・・?」
サトミ「うん・・・多分・・・」
俺「分かったww待っとくww」
サトミ「ごめんね・・・」
俺「うんww良いよww」
勝手に俺が来ただけだし

893 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:36:09.35 ID:vhbiWwSO
そうして俺は電話を切る。
それから俺は板倉にメールした。
「少し遅くなる、先に帰っててくれても良いよ」
そう送った。板倉からの返信が
「待つわ。私、アナタの事を待つわ」
なんて健気な奴だ。
俺は、嫌、俺らは待った。
俺は公園の明かりを見ながらサトミを思った。
サトミに会える。
今から俺の大好きなサトミに会える・・・
サトミに会えるなら俺は何時間でも待っても良い・・・そう思った。

894 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:38:08.80 ID:vhbiWwSO
なんで?
なんで?
俺は こんなに好きなサトミと喧嘩したんだろう?
俺は本当に反省した。
そして後悔した。
もしも・・・もしもサトミと別れたら・・・
そう思い俺は怖くなった。
泣きそうになった・・・
そして・・・携帯灰皿がタバコで埋まってしまった頃・・・
サトミが・・・現れた・・・
サトミはパーカーを羽織り俺を見て・・・微笑んだ。
俺はサトミの姿を見た瞬間に・・・全ての不安が・・・
吹き飛んだ・・・

895 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:40:13.71 ID:vhbiWwSO
サトミが目の前にいる。
俺はそれだけで満足だった。
サトミが大好きなんだ・・・
俺はそれを痛感したんだ。
そして、俺はサトミをゆっくり抱きしめた。
サトミの髪からシャンプーの良い匂いがした。
サトミも・・・俺の体に手を回す。
俺らはしばらく抱きしめあった・・・
サトミ「・・・どうしたの・・・?」
サトミがそう優しく呟く。
俺「・・・好きだ・・・サトミ・・・」
サトミ「・・・うん・・・ww」
俺「あのさ・・・」
サトミ「うん・・・」

897 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:41:49.89 ID:vhbiWwSO
俺は考えていた・・・プロポーズの台詞を・・・・・・
俺「俺の墓参りに・・・来てくれないか・ ・・?」・・・・
決まった・・・俺はそう思ってサトミを見つめる・・・
サトミ「え???墓参り・・・?え???どう言う事???」
サトミは俺を睨む様に見つめてきた。
しまったー・・・彼女は天然でした・・・


898 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:43:10.27 ID:vhbiWwSO
俺は慌てた。
俺「あ、違う違う!!そう言う事じゃなくてさ・・・」
サトミ「どうしたの???なんか体が悪いの??」
ええい黙れ、この天然娘!!
俺「違うって!!!そうじゃなくて・・・その・・・」
サトミが俺を心配そうに見つめる。
そして、サトミの手が俺の袖ををギュっと強く掴む。
本気で心配している様だった。

899 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:45:19.86 ID:vhbiWwSO
俺はなんかね・・・笑えてきた。
そして・・・本当に笑った。
サトミ「え???どうしたの・・・?」
俺「・・・いやwwwwサトミ・・・あのさ・・・」
俺はそう言ってポケット から・・・
あの色あせたラブレターを出した。
俺「これww」
サトミ「何これ?」
俺「ラブレターww」
サトミ「え?」
俺「実はさww俺中学の時に、これを書いたんだよwwでも、渡そうとしたら・・・お前が引っ越したんだよww」
俺はそう言ってサトミにラブレターを渡した。

900 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:46:53.30 ID:vhbiWwSO
黄ばんでいて原型は白い封筒だった筈だが、すっかりクリーム色になってしまったラブレター。
サトミ「・・・えwwwwwwそうなのwwwwww」
俺「ずっと渡したくてさwwけど、渡せなかったwwだから・・・今、お前に渡すww」
サトミはそれを受け取り俺をチラリと見る。
サトミ「・・・読んで良い・・・?」
俺「うんwwてか、俺もなんて書いたか覚えてないしww」

904 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:51:15.48 ID:vhbiWwSO
サトミは笑いながら封筒を開けた。
そして、中に入ってる便箋を見た。
俺も横から覗き見。内容は原文のまま書きますww
「石原さんへ。
石原さんお元気ですか?
僕は元気です。突然ですが僕は石原さんが好きです。
ずっと好きでした。引っ越しするのは辛いです。
石原さんに会えなく成るのは辛いです。
もしよければこれからも電話とか、手紙とか、後会いたいです。
今はもしダメでも、これからも僕はずっと石原さんが好きなので、石原さんが僕を必要とすればいつでもどこでも行きます。
どんな事が会っても好きです。
信じて下さい。」

905 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:53:22.29 ID:vhbiWwSO
汚い字だったww
俺は読み終わると、サトミからラブレターを奪いたかった。
恥ずかしくて最悪だwwwwwwそう思った。
サトミも文面を見ながら震えてる・・・
笑いを堪えているんだろう・・・
が、サトミは・・・グスッと鼻を啜った。
そして・・・俺を見上げる・・・
目に涙が・・・溜まっていた・・・
サトミは・・・泣いていた・・・

906 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/23(水) 16:57:48.77 ID:vhbiWwSO
俺「・・・サトミ・・・」
サトミは何も言わずに泣き出した。
俺はどうして良いか分からなかった。
サトミは笑う。
そして・・・・
サトミ「ありがとう・・・ww本当に・・・ありがとう・・・ww」
そう言って俺の胸に額をつける。
俺はサトミを抱きしめる。
俺は嬉しかった。
あんな稚拙でしかも汚い字のラブレターを読んで・・・
泣いてくれるなんて・・・

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