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少し昔話をしたくなった

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Part12
544 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:47:44.58 ID:CivnVQSO
お待たせしました
続きを投下します。てか、これ本当に明日に終われるんだろうか・・・

545 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:48:43.14 ID:CivnVQSO
カズミと別れた翌日から俺は二日間位家に戻らなかった。
バイトに行って、そのまま満喫に行き漫画を読んでいた。
ふとした時にカズミと別れた事実を思い出して欝になる。
板倉と森君から何回か連絡があったが無視した。
ただ一言、「別れる事が出来たぜい!」と強がりのメールだけを送った。

546 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:49:37.19 ID:CivnVQSO
テストが終わり俺の家に板倉と森君が酒を持ってやって来た。
俺は二人の気持ちが嬉しかった。
飲みながら他愛もない話しで盛り上がる。
二人はカズミの話しを敢えてネタとして振ってきた。
板倉「女泣かせww」
森君「女を振るなんて百万年早いww」
そうやって弄ってくれる方が気持ちが楽だったんだ。
森君「大丈夫、男女の関係ではよくある事だ」
そう言ってくれた。

547 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:50:37.17 ID:CivnVQSO
森君「でもさ、石原さんと福田君はさ、もう奇跡だよなww」
俺「・・・そうかな?」
板倉「違うな」
突然板倉が言った。
板倉はゆっくりタバコに火を付けると呟いた。
板倉「まだ二回目の再会だ、二回と言う数字はまだ偶然なんだ、三回続いて、初めて奇跡なんだ。」
板倉は俺を見据える。

548 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:51:47.36 ID:CivnVQSO
板倉「だが、三回続けば人はそれを最早奇跡とは呼ばない・・・!」
板倉はゆっくり煙りを吐き出すと呟いた。
板倉「それを・・・人は・・・運命と呼ぶ・・・!」
板倉は遠くを見ていた。
コイツは何を言ってんだ?
なんかムカついたので蹴ってみた。
森君もムカついたのか、板倉の肩に何回もパンチを入れる。
板倉「痛い、痛い・・え?なんで??なんで??」


549 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:52:53.88 ID:CivnVQSO
森君「まあ、飲み給え福田君、そして勢い出せよ!今のお前は自由だ」
俺「うん・・・分かった」
俺はグイグイ飲む。
もう引きずるのは辞めよう。
とにかく前を向こう・・・
板倉はブツブツと「今の良かったんじゃねーの・・・?」と呟いていた

550 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:54:19.37 ID:CivnVQSO
翌日、俺はサトミにメールを送った。
俺「テスト終わった?俺はいつも通り散々な結果なので10月が来るのが憂鬱です」
サトミから少し間があり返信が来た。
サトミ「難しかったよー。私も10月が憂鬱です」
みたいな返信が来る。
少し緊張していた。
久しぶりにサトミを誘う。
断られたらどうしよう?その思いが強まる。
だが、俺は前を向くと決めたんだ。
俺はサトミに電話をした・・・緊張して来た。

551 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:55:42.45 ID:CivnVQSO
が、もうコールが鳴っている今切ったら余計おかしい。
サトミは電話に出ると明るい声で
「もしもーしww」
そう言った。
俺は久しぶりのサトミの声に安らぐ
俺「まあ、多分俺の方が石原より不安だなww」
のっけからそう言った。
サトミ「え?なんか有ったの・・・?」
俺はコケそうになった。
俺「嫌々wwさっきのメールの話だよww」
サトミ「あ、あーwwwwwwなんかあったのかと思ったよー」
天然カワユス。

552 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 13:57:34.59 ID:CivnVQSO
サトミと話し始めると止まらない。
ドンドン会話が弾む。楽しい。
俺は頃合いを見計らって、
俺「なあなあ、テストお疲れ様会やんね?」
サトミ「うん、しよっかww」
俺は小さくガッツポーズ。
俺「今週の石原の予定は?」
サトミ「んーと・・・あwwいつでも暇だww」
それはそれで二十歳の女の子として、どうなんだろう?
が、俺にしたら超OK。
俺「じゃあ、今日の晩に飲みに行くか?」
サトミ「うんww良いよww」

553 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:00:58.64 ID:CivnVQSO
電話を切った後、俺は鏡を見る。そして・・・
「好きだ・・・サトミ、付き合ってくれ」
そう呟いてみる。
一人で鏡の前で告白のイメトレを繰り返した。馬鹿だな俺。
夕方になり、俺が考え得る最高のお洒落をした。
そして家を出ようとした時に、ふと何かを思い出して慌てて部屋に戻り押し入れを漁ってみた。
ない・・・ない・・・どこだ・・・
探し物は汚い金属のお菓子を入れる箱に、年賀状に混じって入っていた。
かなり色褪せてしまった・・・
ラブレターだった・・・

554 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:01:52.59 ID:CivnVQSO
俺はラブレターをポケットに入れて家を出る。
俺の中で厨房の頃の自分が戻った様な気がした。
待ち合わせの30分前に到着する。
厨房の頃の俺より少しゆっくり目に来る事が出来たよ。
それでも早い。サトミは待ち合わせの5分前に到着した。
サトミ「早いねww」
俺「どちらかと言うと、早漏気味なんです」
サトミ「なにそれ?」
下ネタ通じない子なんですよ。

555 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:02:44.42 ID:CivnVQSO
ダイニングバーに入りお酒を頼む。
急にサトミが頬杖をついて笑った。
サトミ「福田君て、結構お店知ってるねww」
俺「まあ、俺も大人に成った、て事でww」
サトミ「ねえねえ、結構女の子とこう言う所来るの?」
俺「いや、あんまりだよ」
サトミ「ホントー?結構女の子泣かしてるんじゃ無いのー?」
俺はその言葉に一瞬チクリと胸が痛んだ。

556 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:04:14.89 ID:CivnVQSO
サトミ「福田君モテるもんなーww」
どこの福田の話しだ。
俺「嫌々、もてねーし」
サトミ「嘘だwwどんだけ女の子を泣かせたの?お姉さんに教えなさいww」
そう言ってサトミが俺の手を指先でツンツンして来た。
ちょっとドキドキする。
俺はこの勢いに乗じた。
俺「石原はどうなんだよwwお前モテるだろww」
サトミ「うーん、私?・・・私は・・・」
そう言って俺の顔を見る。
サトミ「ナイショww」
俺「殴んぞww」
なんかそれ以上聞けなかった。全然成長して無い俺。

557 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:05:13.89 ID:CivnVQSO
サトミと過ごす間は時間の流れを忘れさせる。
気が付くと既に10時近くの時間になっていた。
この後はどうしよう・・・?
俺はサトミと朝まで一緒にいたかった。
別に体を求めてるとか、そんなんじゃない。
ただ、カラオケでもなんでも良い。
ただ二人で笑って過ごしたかったんだ。

558 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:06:14.17 ID:CivnVQSO
俺はサトミに「カラオケでも行かね?」
そう誘った。
サトミ「え?今何時?」
俺「10時」
サトミ「うーん・・・カラオケ行っちゃう時間としては微妙・・・」
俺「そう?」
サトミ「その日の内に帰らないとお父さんに怒られちゃう」
俺「厳しいなwwシンデレラ?」
サトミ「そうそうww」
俺は残念だけど仕方が無い・・・そう思い店を出た。

559 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:07:32.68 ID:CivnVQSO
そしてとりあえずサトミの家の方向に向かう為に電車に乗った。
少し込み合った電車だったので、思いの外サトミと密着する。
20cm位の距離にサトミの顔が見える。
俺は自分の口が臭く無い事を祈りながら話しをした。
駅に到着して俺はサトミと二人でゆっくりサトミの家に向かう。
俺の家からサトミの家まで時間にして一時間半位。
厨房の頃の俺はその距離が果てしない道のりに見えた。
今は屁とも思わない距離だ。

560 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:09:58.83 ID:CivnVQSO
サトミが話す横顔を見つめる。
空を見上げると夏の夜空が見える。
高二の時にサトミと二人で見た夜空と変わらなかった。
俺は再度ポケットのラブレターを握りしめる。
二人で公園に入り話を続ける。
二人の会話は尽きない。
このまま永遠に話せるんじゃ無いかと思う程話が続いた

561 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:11:07.07 ID:CivnVQSO
ふとサトミが気が付いて時計を見た。
サトミ「あ、て言うか福田君時間大丈夫?電車はあるの?」
俺「あ、大丈夫ww最悪石原の家に泊まるからww」
サトミ「お父さんの隣で寝るww?」
二人で笑う。そしてサトミがうーんと伸びをした。
伸びた時にサトミのオッパイの膨らみをガン見していた俺がいた。
サトミ「あー、なんか福田君て落ち着くー」
そう言って俺を見つめる。

562 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:12:53.47 ID:CivnVQSO
俺をドキドキする。
サトミ「なんか・・・ホッとするんだよね」
何それ・・・え?それ告白・・・?
俺はふと今の状況を見る。これ最高シチュエーションじゃね?
夏の星空の下で・・・男女二人で公園・・・俺の胸のドキドキがヤバい。
虫の泣き声が聞こえて来る。
微かに潮の香りもした。
気持ちがあの夏に戻った気がする・・・
そして、俺が口を開こうとした時に、サトミが先に呟いた。

563 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:16:01.86 ID:CivnVQSO
サトミ「実は・・・ね」
サトミは真っ直ぐ前を見ながら続ける。
ん・・・?なんだ???
サトミ「福田君と会った日さ・・・」
俺の中でなんか危険な信号が頭に響き出した。サトミは照れた様に俺を見る。
サトミ「彼氏と・・・別れたばっかりだった・・・の」
俺は凹んだ。
サトミ「だからね、あの日福田君と会えて・・・二人で喋って、すごく楽になったww」
俺「そっか・・・うん、それは良かったなー」
これ棒読み文章でした。


564 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:16:59.52 ID:CivnVQSO
サトミ「ありがとう・・・福田君のお陰で、なんかすっきりしたよww」
サトミはそう言って笑う・・・
俺も微笑み返した・・・・
俺はそのまま夜空を見上げる・・・
てか、これどうしたら良いんだ?
チャンス・・・なのか?それとも・・・?
もう訳が分からなくなって来た・・・
どうしたら良いのか?
俺はテンパって来た。

565 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:17:58.35 ID:CivnVQSO
そして・・・
俺はタイミングも糞もなく言った・・・
俺「好きだ石原・・・俺はお前が好きだ・・・!」
うわああああああこのタイミングで言うかああああああ??????
なんだそれ?????
俺がそう言った後に、サトミは目をパチクリとさせた。

566 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:18:51.61 ID:CivnVQSO
俺はもう後にも引けずに再び言う。
俺「俺は実は彼女がいた、けど別れた。石原と再会したから・・・俺はお前が好きなんだ・・・好きなんだよ、ずっと好きだった。もう最初にお前が消しゴムを半分くれた時から!!」
一気にまくし立てる。
てか、俺キモい。なんだそれは。

567 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 14:19:02.47 ID:ZxwZcwgo
やっと言えたかww

568 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:19:41.02 ID:CivnVQSO
サトミ「・・・消しゴム・・・?」
俺「うん、半分くれた・・・」
俺がそう言うとサトミは思い出した様に笑った。
サトミ「ああwwあったww最初の時ww凄いよく覚えてるねーww」
そう言ってサトミは笑う。
俺は訳の分からない告白になり自己嫌悪に陥る。
もう最悪だ・・・その思いが頭から離れない。

569 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:20:50.48 ID:CivnVQSO
俺ら2人は沈黙していた。
何も言わずに黙っている。
俺は何を言えば良いか分からなかった。
サトミが急に口を開いた。
サトミ「ありがとう・・・」
そう言って俺を少し見て笑う。
俺は思わず「どういたしまして・・・」と言ってしまった。
どう言う会話だよ。
サトミは俺の一言に少しウケる。

570 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:21:50.09 ID:CivnVQSO
サトミ「ねえ・・・」
俺「うん」
サトミ「どこが良いの・・・?こんな変な女・・・」
俺「・・・全部」
サトミは俺の答えに何も言わなかった。再び沈黙が訪れる。
沈黙を破ったのは再びサトミであった。
サトミ「・・・三年前の返事もして無いままなんだね・・・私」
俺「うん・・・」
サトミ「ごめんね・・・ずっと返事しないままで」
俺「いや、幽霊が電話に出たら・・・仕方ないよ」
その言葉にサトミは笑った。

571 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:22:49.18 ID:CivnVQSO
そしてサトミはゆっくり俺を見る・・・
サトミ「ごめんなさい・・・」
俺はその言葉が下っ腹にズシーンと来た。
ごめんなさい・・・か・・・
まあね、薄々分かってたよ。
もし前回もOKならば何とか連絡しようとするはずだしね。
そうか・・・そうななのか・・・
俺は何故か納得した。

572 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:23:45.32 ID:CivnVQSO
サトミ「今は・・・考えられない・・・前の彼氏と別れたばっかりだし」
俺「うん・・・」
サトミ「それに・・・福田君は友達としてずっと見てたから・・・」
俺全然駄目じゃん。
サトミ「でも・・・」
俺「うん?」
サトミ「今は少し・・・違うかも・・・なんか・・・」
俺「・・・脈・・・あり・・・?」
俺の言葉にサトミは「う〜ん・・・」と唸った。
ねーのかよ。

573 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:24:42.84 ID:CivnVQSO
俺「分かった・・・」
俺らは立ち上がり二人で歩き出した。
公園から出てサトミの家に向かう。
俺らはずっと黙っていた。
俺の中では全て出しきった・・・
思いを告げれて、返事もちゃんと貰えて良かった・・・
と言う爽快感が・・・
ねーよ。
全く無い。
なんか全然だめ。
無理。
もう最悪。

574 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:25:36.15 ID:CivnVQSO
俺は突然立ち止まった。
サトミが俺を怪訝な顔で見てきた。
俺は携帯電話を取り出してサトミを見た。
俺「知ってた・・・?」
サトミ「うん?」
俺「俺らってさ・・・二回も偶然の再会をしてるよな・・・?」
サトミ「・・・そうだね」
俺「これが・・・もし三回の偶然が・・・重なったら・・・奇跡だよな・・・?」

575 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:26:47.27 ID:CivnVQSO
サトミ「・・・・」
俺「それって何て言うか知ってる・・・?」
サトミ「・・・何?」
俺「運命って言うんだよ・・・!」
俺はそう言うと携帯電話のサトミのアドレスを出した。
それをサトミに見せる・・・
そして・・・消去した・・・

576 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:27:43.20 ID:CivnVQSO
俺「俺はもう一度お前に再会する、それが何年、何十年かかるかは知らん・・けど、絶対にもう一度・・・再会する!」
サトミは俺を見つめた。
俺「このまま行けば、友達として俺は石原と過ごせるんだろう・・・それはそれで幸せかもしれない・・・けど、俺は石原の恋人に成りたいんだよ勝手だけど俺は・・・お前の恋人に成りたいんだよ・・・!」
俺はなんか知らんが凄い興奮して来た。

577 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:28:37.32 ID:CivnVQSO
俺「だから・・・俺は絶対にもう一度お前を探し出す!!!」
それだけ言うと俺は少し気分が楽になった。
そうか・・・俺は馬鹿なんだな。
自分自身で凄い理解した。
そしたら凄い清清しい気持ちになれたんだよ

578 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:29:43.66 ID:CivnVQSO
俺がそう言い終わった瞬間にサトミがクスッと笑い出した。
俺「笑うなよ」
サトミ「ごめん、違うの・・・ww」
そう言ってサトミが俺を見る。
サトミ「ちょっと・・・グッ・・・と来たからww」
俺「マジ???マジ???」
サトミ「今ので帳消しww」
俺らは笑った。

579 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:30:35.16 ID:CivnVQSO
サトミ「ホントに・・・そうするの・・・?」
そんな風に聞かれたら自信が無くなるじゃないの・・・
が、
俺「うん」
サトミ「そっか・・・分かった」
少しサトミが寂しそうなのが俺の中で救いだった。
サトミも携帯を取り出して・・・そして、目の前で俺のメモリーを・・・消した。

580 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:31:29.32 ID:CivnVQSO
サトミ「これで・・・良い?」
俺「お前は消さなくても・・・」
サトミ「え?」
俺「あ、いや、それで良い」
サトミ「なんか・・・凄いねww」
俺「そうだなww」
俺らは見つめあった。そして、サトミからゆっくり手を差し出してきた。
俺もそれに応えて手を差し出す・・・
俺らは握手をした。
本当はキスでもしたい気分だがそうは行かないみたいだね

581 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:32:22.26 ID:CivnVQSO
俺「じゃあ・・・」
サトミ「うん・・・」
俺「また・・・いつか」
サトミ「うん・・・いつか・・・」
俺はそう言って・・・背中を向けて歩き出した・・・
が、すぐに引き返す。
俺「ごめん・・・あのさ、○○線から電車に乗るんだけどね・・・どっちかな?」
もう俺最悪・・・サトミも笑ってた。

582 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:33:13.98 ID:CivnVQSO
こうして俺らは再び離れ離れになった。
今思えば俺のただの意地だったかも知れない。
今回の出会いで俺は初めての彼女を失った。
だけど、俺はほんの少しだけど大人になったかもしれない。
そして俺は”誇り”と言う物が少し持てたのかも知れない

583 名前:福田 ◆vZuPaMM3aQ[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:34:24.91 ID:CivnVQSO
これで俺の昔話第三部を終わります。
そしていよいよ次が最後の昔話になります。
何回も言いますがこれは実話なので、そんなにドラマチックじゃないかも知れません。
それより最後も長い話になるので・・・まあ、とにかく上司の目潰しをしてでも書き上げます。
じゃあ、またww

584 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:35:12.22 ID:pOoqfggo
お疲れー
wktkが止まらんぜ

585 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日:2009/09/17(木) 14:35:19.53 ID:7FfzPG.0
乙ー
期待して待っとるわ!

587 名前:以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[sage] 投稿日:2009/09/17(木) 14:36:00.04 ID:ZxwZcwgo
おつおつ
しかし厨二病だなwwww

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