男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」
学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。
その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。
97: 名無しさん@読者の声:2018/9/16(日) 17:50:14 ID:3Gz15T.AwE
スト(しかし、こいつら揃いも揃ってこんなところに一体何の用なんだ……?)
スト(皆あそこの朝礼台みたいなところに注目してるけど、誰かを待っているのか?)
ザッ……
スト(何か……嫌な予感がする……)
『久しぶりだね、ストくん』
スト「…………!?」
98: 名無しさん@読者の声:2018/9/16(日) 18:04:13 ID:3Gz15T.AwE
俺はこの声を知っている……
ジョジョに負けて、燻っていた頃の俺の前に現れた……
俺の心の中を見透かし、赤い種を渡してきた……
この男!!!
スト(全く気配を感じなかったが、いつの間に俺の背後に……!?)
スト「…………どうも」
『君もここに来てくれたんだね。どうやら僕が渡した種は、まだ飲んでないようだけど』
ピクッ
スト「……ああ、あれね。捨てちまったよもう。悪いな」
ホントは今もズボンのポケットに入ってるんだけどな!!!
『フフ、嘘はいいよ。今もまだ持っているんだろ?大丈夫。飲む飲まないは君の自由さ』
スト(なに!バレてる!?)
そういうと、男は朝礼台へと向かっていった。
この男は何者なんだ……!?
99: 名無しさん@読者の声:2018/9/17(月) 01:05:28 ID:3Gz15T.AwE
『さて、諸君。こんな時間に集まってくれて、どうもありがとう』
男が集団に語りかける。
『僕が渡した【才能の種】の調子はどうだい?君たちの望みを叶えてくれたかな?』
スト(才能の種?……って、こいつのことか?)
ズボンのポケットから赤い種を取り出す。
ブブブブ…
スト(……振動している。アイツの呼び掛けに呼応しているのか?)
スト(それに、周りをよく見たら俺の高校の奴もちょくちょくいるじゃねーか。しかも、種を飲んだと噂されていた奴らだ)
『僕の渡した【才能の種】のおかげで、君達は一歩先の人類になった。今日集まってもらったのは、その恩返しを僕にしてもらいたいなと思ってね』
スト(恩返し?)
『と言っても、そんな難しいことは言わない。ただ、僕が君達を必要としているときに、僕を手助けしてくれる。それだけでいいんだ。僕の手助けをしてくれ。僕は君達の願いを叶えてあげたのだから、君達も僕の願いを聞くくらい、してくれたっていいだろう?』
スト「…………」
『フフ、そうだな……最初のお願いは……』
『疲れただろう?皆、その場に座ってくれ』
100: 名無しさん@読者の声:2018/9/24(月) 12:32:20 ID:6t1wv.4Fig
ザザッ!
スト「…………!!!」
101: 名無しさん@読者の声:2018/9/24(月) 22:42:59 ID:6t1wv.4Fig
男の一言で、数百人の若者が一斉に跪いた。
立っているのは俺だけだった。
ポケットの赤い種が激しく振動する。
スト「…………成る程ね」
俺は男を睨み付けた。
102: 名無しさん@読者の声:2018/10/8(月) 20:53:08 ID:0fjZyZ29V2
『さてと、今日はこれで解散だ。ありがとうみんな。これからもよろしく頼むよ』スッ
パンッ!
男が手を叩いた。
すると、集まっていた若者たちが虚ろ目なまま、ゾロゾロと広場から捌けていき……
教会の広場には、俺と黒ずくめ男だけが残った。
103: 名無しさん@読者の声:2018/10/22(月) 17:32:55 ID:0fjZyZ29V2
男が朝礼台から飛び降り、こちらに向かってくる。
それに呼応するように、ストも前へと歩き始めた。
ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
そして、お互いに腕を伸ばせば届く距離まで歩みを進め、
ピタッ
ストは臨戦態勢へと入った。
104: 名無しさん@読者の声:2018/11/25(日) 00:53:07 ID:HPxlY6rWzM
『……今日はありがとう、と言いに来たのだけれど、どうやら怒らせてしまったようだね』
スト「お前にいくつか聞きたいことがある。答えな」
『脅さなくても答えるよ。なんだい?』
ゴソゴソ
スト「この種」スッ
スト「最初は麻薬かなんかかと思ってたが、どうやら違うみたいだな。麻薬では、こんな大人数の行動を制御できたりしないよな?」
『…………』
スト「この種の中身はなんだ?」
『…………』
『ノーコメント』
105: 名無しさん@読者の声:2018/11/28(水) 23:14:48 ID:zzXPOUBqCU
ブオンッ!
『うおっ……と!』
ストの右足が空を切る。
スト「俺の蹴りを避けれる、ということは、格闘の心得が全くないわけではないらしいな」
『いやぁ、危ない危ない。もう少し離れとこうかな』
男はそう言ってストから二、三歩離れた。
スト「ノーコメントってことは、非合法の麻薬かなんかってことか?」
『麻薬ではない、とだけは断言しておこう。中身に関してはこれで許してくれないかな。他の質問には答えるから』
スト「ほーう、まあいいだろう。もう一つ質問がある。お前の目的はなんだ?」
『目的?』
スト「こんなに大勢の人間を集めて、何をしようとしてるんだ?」
106: 名無しさん@読者の声:2018/12/1(土) 23:58:04 ID:3nQ1oEV.9o
『世界征服』
107: 名無しさん@読者の声:2018/12/2(日) 00:05:58 ID:3nQ1oEV.9o
スト「……は?」
『なんてね。冗談だよ、冗談』
スト「…………」
スト(冗談に聞こえなかったがな……)
『そうだなぁ。スト君が僕に協力してくれるというのなら、教えてあげてもいいんだけど』
スト「それこそ冗談だろ」
『こっちは本気だよ。僕は君のことを買っている』
スト「そりゃどうも」
『残念だ。君が協力してくれたら、とても心強いんだけど』
108: 名無しさん@読者の声:2019/2/24(日) 02:24:46 ID:zzXPOUBqCU
『君に渡したその種は特別でね。今の君なら、その能力を十全に発揮することができるだろう』
スト「能力ぅ?」
『得られるものは、純粋な力だよ』
『例えば、そこの狂者くん。彼も随分変わったよね。昔のいじめられっ子だった彼とはもう、似ても似つかない』
『彼は種を飲むことで、大きな力を手に入れることができた』
『殴られ蹴られ、脅されて、それが当然かのように、誰も助けてくれなかった。そんな状況に打ち勝つ力を、彼は手に入れたのさ』
『彼は、いじめっ子たちを病院送りにできるほど強くなった。そして今、赤色公園の王、ストの隣で一緒に学校生活を送っている……』
スト「…………」
狂者「」ボーッ
『種は、その人が望んだ力を与えてくれる。彼が望んだ精神力は、長年自分が置かれていた状況を一変させた』
『そして、君に渡したその種は、狂者くんに渡したものとは格別の力を持っている』
109: 名無しさん@読者の声:2019/2/24(日) 11:40:07 ID:zzXPOUBqCU
スト「こんなちっこい種にそんな力がねぇ……」
『飲んでみなよ。その瞬間に君の力は、この世に比肩するものがなくなる』
『ジョジョやその他の公園の王たち、オリンピックの選手やボクシングの世界チャンピオンだって、君に勝つことができなくなる』
『君がまだジョジョに勝ちたいんだとしたら、更なる高みを目指したいんだとしたら……』
『その種を飲「いらねぇ」
110: 名無しさん@読者の声:2019/3/17(日) 20:45:37 ID:1VkapZ3/a6
スト「俺は俺のまま、ジョジョより弱い俺のまま、ジョジョに戦いを挑む」
スト「それが俺のスタイルだ」
『…………』
スト「俺とお前の考えは、一生相容れないんだろうよ。話してよくわかったぜ」
スト「世界を変えたいお前のことを、変わりたくない俺が止めてやる!!!」バッ
ブオッ!
『……素晴らしい』ニヤッ
バキィッ!
111: 名無しさん@読者の声:2019/3/30(土) 22:00:47 ID:KWsBk/2UWk
『うぐっ……痛いな……』
スト「オラッ!」ブンッ
パシッ
スト「……!」
『やっぱり君は最高だ。是非とも僕の仲間に欲しい!』
スト「まだ抜かしやがるか!」ブオッ
『おっと!』ヒョイッ
スト「……ッ!」
『フフ……こうなったら力ずくで仲間になってもらうしかないかな』
スト(…………野郎!!!)
112: 名無しさん@読者の声:2019/7/15(月) 11:15:56 ID:LFW6uP2gKM
パチンッ
ズラッ
スト「!!」
『この7人は、君たち公園の王の強さをベースに才能を与えた奴らでね。そうだな、ひとりひとりがジョジョを越えてると思ってくれると早いかな』
スト(なんだと……!?)
『さて、とりあえずは気絶させて、種を飲んで貰おうか。やってくれ、みんな』
ザッザッザッ
スト「…………来な!」
──────────
────────
──────
…………
113: 名無しさん@読者の声:2019/7/15(月) 11:26:39 ID:LFW6uP2gKM
〜翌日〜
眼鏡「…………」
後輩「眼鏡先輩うぃっすー。ストさんいますかー?」
眼鏡「……後輩か、どうしたその顔の傷は?」
後輩「いや、昨日ジョジョと戦うつもりが、何故かフォルテとかいう奴と戦ったんすけどね。なかなか強くて……」
眼鏡「フォルテか。よくそれだけですんだな」
後輩「つーか今日、人が少なくないすか?ストさんもいないし、狂者先輩も来てないんすか?」
眼鏡「二人とも今日は学校を休んだよ」
後輩「へ!珍しい!」
眼鏡「俺も帰る。じゃあな」
後輩「え、なんかあったんすか?」
眼鏡「……いや?なんもねーよ。お前も早く帰りな」
後輩「あ、おつかれっしたー」
その日から、ストさんと狂者先輩と眼鏡先輩が、俺の前から姿を消した。
114: 名無しさん@読者の声:2019/8/20(火) 00:22:06 ID:WQNVSMvB0k
『スト?ああ、あいつね、今日も来てないよ』
『眼鏡も来てないよ。あいつが休むなんて珍しいよな』
『チャラ男なんて一週間も来てないよ』
『狂者のやつも、三日前から来なくなっちまったし』
『……最近俺らの周りで休んでる奴ら多くね?』
『ああ、最近休んでる奴ら、夜中に集まってんの見たな。何してんのか聞いたらさ』
夜中の公園に現れる不良たちを成敗してるんだって
『おっかねーな。夜中に公園に行くのはやめとくか』
後輩「…………ストさん」
115: 名無しさん@読者の声:2020/10/22(木) 22:14:14 ID:liBfWwfrqM
ストさん……
つCCCCC
116: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 22:50:06 ID:ZC3669QYcU
支援ありがとう!
1年の沈黙を破り復活!!!
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