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スト
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1: 名無しさん@読者の声:2016/7/31(日) 00:22:01 ID:2aaxSCyTRU
男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」

学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。

その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。


83: 名無しさん@読者の声:2018/7/5(木) 19:58:41 ID:mlxYf7zdr2
?「…………やめておけ」

後輩「おん?」

?「…………」

後輩「……?」

?「…………お前じゃ、ジョジョには勝てないよ」

後輩「……え」

?「…………やめておけ」

後輩「……いや、」

?「…………」

後輩「……なーんで、初対面のあんたにそんなこと言われなきゃなんねーんすか?つーか、ジョジョと戦うなんて俺、一言も言ってないっすよね?」

?「…………ボコボコにされるだけだ」

後輩「ちょっと!俺の話聞けよ!」

?「…………弱いから」ボソッ
84: 名無しさん@読者の声:2018/7/7(土) 21:46:39 ID:l7be8BeYms
後輩「……なーるほどね、俺は弱いから、ジョジョと戦っても無駄だと」

?「…………」

後輩「ふざけんな、なめんなよ」

?「…………」

後輩「立てよ。俺がどの程度のもんか、実際に試してみな」

?「…………そんなつもりはなかったんだが、な」スクッ

後輩「よーし、やるっすよ。この後はどっちが勝っても恨みっこなしで」

?「…………いいだろう」

後輩「行くぜ、おい!」
85: 名無しさん@読者の声:2018/7/9(月) 11:59:13 ID:er5rIJGITA
〜同時刻:路上〜

ジョジョ「…………」

『上場太郎くん』

ジョジョ「ん……?」クルッ

『こんにちは』ニコッ

ジョジョ「…………何か用か?」

奇妙な光景であった。学ラン姿のデカい男と、全身黒ずくめの男が、路上の真ん中で向き合っている。

『素敵なものを渡そうと思って。ほら』ポーイ

ジョジョ「?」パシッ

ジョジョ「…………赤い、種か?」

『その種を飲めば、どんな願いでも叶うようになりますよ。そう、例えば……』



『"時を止める力"とか、ね……』ニヤッ

ジョジョ「…………!!」
86: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 10:56:28 ID:XxqK1Ikig2
『上場太郎くん、君は重度の"ジョジョラー"だね?』

ジョジョ「…………」

『その種を飲めば、君の一番好きなスタンド「スタープラチナ」の能力が手に入るよ』

ジョジョ「…………マジか」

『飲む飲まないは君の自由さ』

ジョジョ「…………」
87: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 14:52:05 ID:XxqK1Ikig2
〜青色公園〜

後輩「オラッ!」ブンッ

?「…………」ヒョイッ

後輩「このっ!」ブンッ

?「…………」ヒョイッ

後輩「はあっ、はあっ……」

後輩(……コイツ!俺の攻撃をギリギリのところで全て見切ってやがる……!!)

?「…………」

後輩「はあっ、はあっ……アンタ、何者?」

?「…………」

後輩「言うだけのことはあるっつーか……とにかく、避けるのが上手いっすね」

?「…………」

後輩「……でも、そういうキャラっつーのは、攻撃力が低いっすよね、大抵」

?「…………」

後輩「……ずばり、あんたは自分の攻撃力に自信がない!」

?「…………」ピクッ

後輩「図星っすか?今なら1発だけ殴らせてあげるずすよ?ほらほら」
88: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 23:08:27 ID:XxqK1Ikig2
?「…………」

後輩「おろ、どうしたんすか?やっぱり自信がない?」

?「…………いいだろう。誘いにのってやる」

後輩「お、どうぞどうぞ」

?「…………」ザッ

後輩「щ(゚д゚щ)カモーン」

?「…………フッ!!!」ブオッ

後輩「ぬぐっ!?」バキィッ

後輩(結構痛い!!……だが!!)ニヤッ

?「…………!?」ガッシリ

後輩「ようやく捕まえたっすよー」

?「…………チッ」

後輩「オラッ!!!」ブオンッ

ガシィッ!!!
89: 名無しさん@読者の声:2018/7/25(水) 01:57:22 ID:XxqK1Ikig2
後輩「…………!!」ググググッ

?「…………」ギリギリ

後輩(…………止められた!なんという反応速度!)

?「…………お前を、見くびっていた」バシッ

後輩「…………でしょ?」

?「…………少しはやるようだな」

後輩「どうも」

?「…………俺も本気で相手しよう」

後輩「…………アンタ、何者?」

?「…………俺は『フォルテ』と呼ばれている……」

後輩「フォルテ……?」

フォルテ「…………行くぞ。ガッカリさせるなよ」
90: 名無しさん@読者の声:2018/8/1(水) 00:48:36 ID:9VwOBNInok
フォルテ「…………」ヒュオッ

後輩「!!」

ズパパパンッ!

後輩「ぶぺっ!?」イテテ

フォルテ「……俺のジャブ、お前には速すぎたかな?」

後輩「クソッ!」ブンッ

フォルテ「…………」ヒョイッ

後輩「くっ……!!」ブンッ

フォルテ「……遅すぎる」スッ

バシバシバシバシバシバシィ!!!

後輩「グハッ……!?」ガクッ

フォルテ「…………ふん」見下し
91: 名無しさん@読者の声:2018/8/13(月) 11:32:03 ID:9XRNsYx5ak
後輩(つ……強い……!!!)

フォルテ「…………」

┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

後輩(それに、この感じ……まだまだ実力を隠してるって感じ……似ている!あの時に……初めてストさんと闘ったあの時に、似ている!!!)

フォルテ「…………どうした、もうおしまいか?」

後輩(……だが!!!)

後輩「…………ッ」ムクッ

フォルテ「…………ほう」

後輩「……やろうぜ、フォルテ!」

フォルテ「…………」スッ

後輩(俺は、あの時よりも強い!!!)

後輩「だぁあああああ!!!」
92: 名無しさん@読者の声:2018/8/15(水) 17:05:50 ID:9XRNsYx5ak
警察「コラァー!お前らそこで何やってる!」

後輩「え!?」ピタッ

フォルテ「!?」ビクッ

警察「お前らだな、喧嘩してんのは!近所迷惑だろうがー!」

後輩「……警察!?誰かが通報したのか!?」アワワワ

警察「そこを動くなよー!」ダッ

後輩「うおっ、来た!」

フォルテ「……チッ!」ダッ

後輩「あっ、オイ」

フォルテ「…………あばよ」ダダダダダッ

警察「待たんかコラァ!」ダダダダダッ

後輩「うおお、やべぇ!」ダッ

警察「逃げるなガキ共!」ダダダダダッ



……その後、俺と警察の鬼ごっこは30分以上続いた。
93: 名無しさん@読者の声:2018/8/17(金) 01:10:42 ID:9XRNsYx5ak
後輩「はあっ、はあっ、ちくしょー!あの警官、俺ばっかり追いやがって!」

後輩「……ああ、疲れた。なんだか今日はツイてないっすね……ジョジョとも会えないし、よくわからん奴に煽られるし、警察官に追われるし……」

後輩「……今日はもう、帰ろうかな」



謎の男、フォルテとの邂逅。次に会ったときはボコボコにしてやると意気込んで、後輩は帰路に着いた。
94: 名無しさん@読者の声:2018/8/19(日) 21:33:47 ID:9XRNsYx5ak
〜2時間後:青色公園〜

ジョジョ「…………」ジーッ

……ジャリッ

ジョジョ「?」ピクッ

フォルテ「…………」ザッ

ジョジョ「…………フォルテか」

フォルテ「久しぶりだな、ジョジョ」

ジョジョ「…………おれに何か用か?」

フォルテ「まあな……その種、お前はどうするつもりだ?」

ジョジョ「…………」ピタッ

┣"┣"┣"┣"┣"

フォルテ「…………もしも、飲むつもりなら……」

ジョジョ「…………飲むつもりなら?」



フォルテ「…………貴様を潰す」

ジョジョ「…………ほーう」



┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"┣"



一方の後輩「おやすみ〜」スヤァ
95: 名無しさん@読者の声:2018/8/31(金) 12:09:47 ID:9XRNsYx5ak
〜深夜:赤色公園〜

眼鏡「ストさん、早くしないとホウオウいなくなっちゃいますよ!」

スト「おう、任せろ!狂者、お前も早くしろ!」

狂者「…………」

スト「どうした?早くしろよ」

狂者「……呼ばれている……」

スト「おう、早くしろよ」

狂者「…………行かないと」

スト「おう、早く行こうぜ」

狂者「…………」ダッ

スト「お!?おい、どこ行くんだ狂者!?」

眼鏡「ストさん、あと1分!」

スト「すまん眼鏡、後は任せた!」ダッ

眼鏡「ちょっと、ストさん!?」



\俺のスマホでもホウオウ捕まえとけよー!/



眼鏡「えええええ!?」

眼鏡2「仕方がない、我々だけで始めましょう!」

眼鏡3「やるしかない!」

眼鏡4「勝つ確率60%……」

眼鏡「眼鏡4お前今さらキャラ付けか?」
96: 名無しさん@読者の声:2018/9/2(日) 20:41:59 ID:CH9Br11/g2
──────────
───────
─────

〜深夜:教会〜

スト「……さて、追っかけてきたはいいが……」

ざわ‥ざわざわ‥

スト「ここは教会か?この街にこんなところがあるなんてな……」

ざわざわ‥ざわざわ‥‥

スト「それにしても、何でこんなところに集まってるんだお前ら?若者だけが、ざっと100人くらいはいそうだけど。一体何が始まるんです?」

狂者「…………」

スト「……反応なし、ね。周りの奴らも同じ感じだし……参ったなぁ」

スト(スマホ持ってくりゃ良かったぜ……俺ひとりの手には負えんかもしれん)
97: 名無しさん@読者の声:2018/9/16(日) 17:50:14 ID:3Gz15T.AwE
スト(しかし、こいつら揃いも揃ってこんなところに一体何の用なんだ……?)

スト(皆あそこの朝礼台みたいなところに注目してるけど、誰かを待っているのか?)

ザッ……



スト(何か……嫌な予感がする……)



『久しぶりだね、ストくん』



スト「…………!?」


98: 名無しさん@読者の声:2018/9/16(日) 18:04:13 ID:3Gz15T.AwE
俺はこの声を知っている……

ジョジョに負けて、燻っていた頃の俺の前に現れた……

俺の心の中を見透かし、赤い種を渡してきた……

この男!!!

スト(全く気配を感じなかったが、いつの間に俺の背後に……!?)

スト「…………どうも」

『君もここに来てくれたんだね。どうやら僕が渡した種は、まだ飲んでないようだけど』

ピクッ

スト「……ああ、あれね。捨てちまったよもう。悪いな」

ホントは今もズボンのポケットに入ってるんだけどな!!!

『フフ、嘘はいいよ。今もまだ持っているんだろ?大丈夫。飲む飲まないは君の自由さ』

スト(なに!バレてる!?)



そういうと、男は朝礼台へと向かっていった。

この男は何者なんだ……!?
99: 名無しさん@読者の声:2018/9/17(月) 01:05:28 ID:3Gz15T.AwE
『さて、諸君。こんな時間に集まってくれて、どうもありがとう』

男が集団に語りかける。

『僕が渡した【才能の種】の調子はどうだい?君たちの望みを叶えてくれたかな?』

スト(才能の種?……って、こいつのことか?)

ズボンのポケットから赤い種を取り出す。

ブブブブ…

スト(……振動している。アイツの呼び掛けに呼応しているのか?)

スト(それに、周りをよく見たら俺の高校の奴もちょくちょくいるじゃねーか。しかも、種を飲んだと噂されていた奴らだ)



『僕の渡した【才能の種】のおかげで、君達は一歩先の人類になった。今日集まってもらったのは、その恩返しを僕にしてもらいたいなと思ってね』



スト(恩返し?)



『と言っても、そんな難しいことは言わない。ただ、僕が君達を必要としているときに、僕を手助けしてくれる。それだけでいいんだ。僕の手助けをしてくれ。僕は君達の願いを叶えてあげたのだから、君達も僕の願いを聞くくらい、してくれたっていいだろう?』



スト「…………」



『フフ、そうだな……最初のお願いは……』



『疲れただろう?皆、その場に座ってくれ』
100: 名無しさん@読者の声:2018/9/24(月) 12:32:20 ID:6t1wv.4Fig
ザザッ!

スト「…………!!!」
101: 名無しさん@読者の声:2018/9/24(月) 22:42:59 ID:6t1wv.4Fig
男の一言で、数百人の若者が一斉に跪いた。

立っているのは俺だけだった。

ポケットの赤い種が激しく振動する。

スト「…………成る程ね」

俺は男を睨み付けた。
102: 名無しさん@読者の声:2018/10/8(月) 20:53:08 ID:0fjZyZ29V2
『さてと、今日はこれで解散だ。ありがとうみんな。これからもよろしく頼むよ』スッ

パンッ!

男が手を叩いた。

すると、集まっていた若者たちが虚ろ目なまま、ゾロゾロと広場から捌けていき……

教会の広場には、俺と黒ずくめ男だけが残った。
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