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スト
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1: 名無しさん@読者の声:2016/7/31(日) 00:22:01 ID:2aaxSCyTRU
男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」

学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。

その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。


74: 名無しさん@読者の声:2018/5/21(月) 01:06:45 ID:pCV0qvlW.k
高校一年生の夏。帰り道に立ち寄ったブックオフでエアマスターを全巻読破した俺は、何故だか無性に自分の力を試してみたくなり、近くの公園に喧嘩相手を探しにいった。

そこで出会ったのが、赤色公園の主、ストさんだった。

俺はストさんにこてんぱんにやられた。といっても、大きな怪我や後遺症はなかった。ストさんは、手加減してくれていたんだ。それぐらいの実力差が、俺とストさんにはあった。

そして、俺はストさんの舎弟になった。

この人のもとで闘えば、俺は更なる高みにいける。そして、いつの日かこの人を打ち負かし、俺が赤色公園の王になる!

これから始まる第三部は、そんな俺が主人公。

舞台は二部から半年後、俺が学校の屋上で、ストさんたちとダラダラ話しているところから始まる。
75: 名無しさん@読者の声:2018/5/21(月) 01:07:37 ID:pCV0qvlW.k
第三部 〜王への道〜
76: 名無しさん@読者の声:2018/5/27(日) 01:31:57 ID:Tk3RwswGHI
スト「ジョジョに挑みたい?」

後輩「はい。なんかアドバイスください」

スト「随分突然だな。ジョジョは俺より強いぞ?」

後輩「ええ。百も承知です。どれだけ強いのか気になって。弱点とかないんすか?」

スト「んん、そうだな……。ジョジョは、力もスピードも半端ないんだが、一番スゲーのは……」

後輩「一番スゲーのは?」

スト「……精神力、だな」

後輩「……精神力?」

なんか、拍子抜け。

スト「ま、とりあえずやってみな。俺は勝ったことないけど、お前なら勝てるかもな」

そう言って、ストさんは笑った。

後輩「なんで俺なら勝てるんすか?俺はストさんより弱いのに」

スト「なんとなく、だよ」

……なんとなく、ですか。根拠とかないんすね。

後輩「……ま、とりあえず行ってきますよ。勝ったら肉まんおごってください」

スト「おー、いいだろう。頑張ってきな」

こんな感じで、軽いノリで見送られてしまったが、

後輩「よっしゃー、行くかぁー」

ストさんと話すと、なんだが行ける気がしてくるから不思議なもんだ。
77: 名無しさん@読者の声:2018/6/10(日) 16:33:44 ID:2SR2v3BI6k
ところで、俺の住んでいるこの『なないろ市』は7つの地区に別れていて、その地区ごとにひとつずつ、全部で7つの公園がある。

噂では、それぞれの地区の公園に、それぞれの王が君臨しているらしい。

赤色公園のストさんや、青色公園のジョジョもその中のひとりだ。

その7人を倒すこと=この街の頂点に立つということ。

そんな図式が出来上がってから、ストさんは毎夜、挑戦者と戦っている。

ジョジョも、やっぱりそうなのかなー?
78: 名無しさん@読者の声:2018/6/10(日) 20:04:33 ID:2SR2v3BI6k
〜青色公園〜

後輩「さーて、青色公園には着いたけど……」

こどもたち「ワーワーキャッキャ(σ≧▽≦)σ」

後輩「……どうやら早く来すぎたみたいっすねー」

後輩「どうしよ、ジョジョもいないし、ゲーセンでも行くかなぁ」

こども「タッチ!」バシッ

後輩「お?」

こどもたち「ウキャー(σ≧▽≦)σ」ダダダッ

後輩「なるほど?みんな、待つっすー!全員捕まえますよー!」

こどもたち「キャーキャー(σ≧▽≦)σ」
79: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 08:07:53 ID:Z8ySM8yAtc
\オニイチャン サヨナラー/ノシ

後輩「さよならー。気を付けて帰るっすよー」ノシ

後輩「……いやぁ、疲れた。最近の子どもは元気がいいっすねー。ホントに……」

?「…………」

後輩「……で、俺になんか用?」

?「…………ジョジョに会いにきた」
80: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 17:49:31 ID:Z8ySM8yAtc
後輩(なんだコイツ……ファッションが奇抜すぎる。黒のジャージに、オレンジ色のニット帽、灰色のネックウォーマーなんか付けて……)

?「…………」

後輩(それに、スゲー無口だ!)

後輩「あー、ジョジョね。俺もジョジョに会いに来たんすけど、まだ来てないっぽいっすね」

?「…………」

後輩「…………」

?「…………」

後輩「…………あの、」

?「…………そうか」

後輩「え?」

?「…………なら、待つとするか」

そういうと、謎の男はベンチに座り、スマホを取り出した。

後輩(なんなんすかコイツ……)
81: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 17:56:30 ID:Z8ySM8yAtc
?「…………」ポチポチ

後輩(ちぇっ、ジョジョはいないし、なんか変なやつに絡まれるし、今日はもう帰ろうかな〜)

?「…………お前は、」ポチポチ

後輩「……ん?俺っすか?」

?「…………」コクリ

後輩「なんすか?」

?「…………お前は、ジョジョに何のようなんだ?」ポチポチ

後輩「……あー、ちょっとね。つまらん用事っすよ」

?「…………」ポチポチ

後輩「…………」

?「…………」ポチポチ

後輩「…………」

?「…………」ポチポチ

後輩「……いや、なんなんすか一体!」
82: 名無しさん@読者の声:2018/6/24(日) 23:43:32 ID:2SR2v3BI6k
?「…………」ポチポチ

後輩「そーいうアンタは、ジョジョに何の用があるんすか!?」

?「…………」ポチポチ

後輩「おーい」

?「…………」ポチポチ

後輩「……怒るっすよ?」

?「…………」ポチポチ

後輩(……よし、殴ろう!)
83: 名無しさん@読者の声:2018/7/5(木) 19:58:41 ID:mlxYf7zdr2
?「…………やめておけ」

後輩「おん?」

?「…………」

後輩「……?」

?「…………お前じゃ、ジョジョには勝てないよ」

後輩「……え」

?「…………やめておけ」

後輩「……いや、」

?「…………」

後輩「……なーんで、初対面のあんたにそんなこと言われなきゃなんねーんすか?つーか、ジョジョと戦うなんて俺、一言も言ってないっすよね?」

?「…………ボコボコにされるだけだ」

後輩「ちょっと!俺の話聞けよ!」

?「…………弱いから」ボソッ
84: 名無しさん@読者の声:2018/7/7(土) 21:46:39 ID:l7be8BeYms
後輩「……なーるほどね、俺は弱いから、ジョジョと戦っても無駄だと」

?「…………」

後輩「ふざけんな、なめんなよ」

?「…………」

後輩「立てよ。俺がどの程度のもんか、実際に試してみな」

?「…………そんなつもりはなかったんだが、な」スクッ

後輩「よーし、やるっすよ。この後はどっちが勝っても恨みっこなしで」

?「…………いいだろう」

後輩「行くぜ、おい!」
85: 名無しさん@読者の声:2018/7/9(月) 11:59:13 ID:er5rIJGITA
〜同時刻:路上〜

ジョジョ「…………」

『上場太郎くん』

ジョジョ「ん……?」クルッ

『こんにちは』ニコッ

ジョジョ「…………何か用か?」

奇妙な光景であった。学ラン姿のデカい男と、全身黒ずくめの男が、路上の真ん中で向き合っている。

『素敵なものを渡そうと思って。ほら』ポーイ

ジョジョ「?」パシッ

ジョジョ「…………赤い、種か?」

『その種を飲めば、どんな願いでも叶うようになりますよ。そう、例えば……』



『"時を止める力"とか、ね……』ニヤッ

ジョジョ「…………!!」
86: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 10:56:28 ID:XxqK1Ikig2
『上場太郎くん、君は重度の"ジョジョラー"だね?』

ジョジョ「…………」

『その種を飲めば、君の一番好きなスタンド「スタープラチナ」の能力が手に入るよ』

ジョジョ「…………マジか」

『飲む飲まないは君の自由さ』

ジョジョ「…………」
87: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 14:52:05 ID:XxqK1Ikig2
〜青色公園〜

後輩「オラッ!」ブンッ

?「…………」ヒョイッ

後輩「このっ!」ブンッ

?「…………」ヒョイッ

後輩「はあっ、はあっ……」

後輩(……コイツ!俺の攻撃をギリギリのところで全て見切ってやがる……!!)

?「…………」

後輩「はあっ、はあっ……アンタ、何者?」

?「…………」

後輩「言うだけのことはあるっつーか……とにかく、避けるのが上手いっすね」

?「…………」

後輩「……でも、そういうキャラっつーのは、攻撃力が低いっすよね、大抵」

?「…………」

後輩「……ずばり、あんたは自分の攻撃力に自信がない!」

?「…………」ピクッ

後輩「図星っすか?今なら1発だけ殴らせてあげるずすよ?ほらほら」
88: 名無しさん@読者の声:2018/7/16(月) 23:08:27 ID:XxqK1Ikig2
?「…………」

後輩「おろ、どうしたんすか?やっぱり自信がない?」

?「…………いいだろう。誘いにのってやる」

後輩「お、どうぞどうぞ」

?「…………」ザッ

後輩「щ(゚д゚щ)カモーン」

?「…………フッ!!!」ブオッ

後輩「ぬぐっ!?」バキィッ

後輩(結構痛い!!……だが!!)ニヤッ

?「…………!?」ガッシリ

後輩「ようやく捕まえたっすよー」

?「…………チッ」

後輩「オラッ!!!」ブオンッ

ガシィッ!!!
89: 名無しさん@読者の声:2018/7/25(水) 01:57:22 ID:XxqK1Ikig2
後輩「…………!!」ググググッ

?「…………」ギリギリ

後輩(…………止められた!なんという反応速度!)

?「…………お前を、見くびっていた」バシッ

後輩「…………でしょ?」

?「…………少しはやるようだな」

後輩「どうも」

?「…………俺も本気で相手しよう」

後輩「…………アンタ、何者?」

?「…………俺は『フォルテ』と呼ばれている……」

後輩「フォルテ……?」

フォルテ「…………行くぞ。ガッカリさせるなよ」
90: 名無しさん@読者の声:2018/8/1(水) 00:48:36 ID:9VwOBNInok
フォルテ「…………」ヒュオッ

後輩「!!」

ズパパパンッ!

後輩「ぶぺっ!?」イテテ

フォルテ「……俺のジャブ、お前には速すぎたかな?」

後輩「クソッ!」ブンッ

フォルテ「…………」ヒョイッ

後輩「くっ……!!」ブンッ

フォルテ「……遅すぎる」スッ

バシバシバシバシバシバシィ!!!

後輩「グハッ……!?」ガクッ

フォルテ「…………ふん」見下し
91: 名無しさん@読者の声:2018/8/13(月) 11:32:03 ID:9XRNsYx5ak
後輩(つ……強い……!!!)

フォルテ「…………」

┣゛┣゛┣゛┣゛┣゛

後輩(それに、この感じ……まだまだ実力を隠してるって感じ……似ている!あの時に……初めてストさんと闘ったあの時に、似ている!!!)

フォルテ「…………どうした、もうおしまいか?」

後輩(……だが!!!)

後輩「…………ッ」ムクッ

フォルテ「…………ほう」

後輩「……やろうぜ、フォルテ!」

フォルテ「…………」スッ

後輩(俺は、あの時よりも強い!!!)

後輩「だぁあああああ!!!」
92: 名無しさん@読者の声:2018/8/15(水) 17:05:50 ID:9XRNsYx5ak
警察「コラァー!お前らそこで何やってる!」

後輩「え!?」ピタッ

フォルテ「!?」ビクッ

警察「お前らだな、喧嘩してんのは!近所迷惑だろうがー!」

後輩「……警察!?誰かが通報したのか!?」アワワワ

警察「そこを動くなよー!」ダッ

後輩「うおっ、来た!」

フォルテ「……チッ!」ダッ

後輩「あっ、オイ」

フォルテ「…………あばよ」ダダダダダッ

警察「待たんかコラァ!」ダダダダダッ

後輩「うおお、やべぇ!」ダッ

警察「逃げるなガキ共!」ダダダダダッ



……その後、俺と警察の鬼ごっこは30分以上続いた。
93: 名無しさん@読者の声:2018/8/17(金) 01:10:42 ID:9XRNsYx5ak
後輩「はあっ、はあっ、ちくしょー!あの警官、俺ばっかり追いやがって!」

後輩「……ああ、疲れた。なんだか今日はツイてないっすね……ジョジョとも会えないし、よくわからん奴に煽られるし、警察官に追われるし……」

後輩「……今日はもう、帰ろうかな」



謎の男、フォルテとの邂逅。次に会ったときはボコボコにしてやると意気込んで、後輩は帰路に着いた。
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