男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」
学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。
その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。
173: 名無しなのよ:2025/10/24(金) 07:24:42 ID:xWPjW179Kg
〜教会〜
リュウ「…………」ザッ
門番「おっと、止まってください。本日の礼拝は終わりましたよ。また明日お越しください」ズイッ
リュウ「すまんが、中に入らせてくれ。友人がいるはずなんだ」
門番「あー、ダメです。本日はお引き取りください」
リュウ「いや、入らせてもらう」グイッ
門番「おい、いい加減にしな」ガシッ
リュウ「…………」グググ…
リュウ(こいつ、強いな……)
門番「ここまで言ったらわかるだろ?今日はもう帰れ。帰らねーと痛い目見るぞ?」
174: 名無しなのよ:2025/11/4(火) 15:49:37 ID:wzi6n4C/X.
リュウ「……ラウンド、ワン……」
門番「あん?」
リュウ「ファイッ!!!」ドンッ
門番「!?」
─────────
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175: 名無しなのよ:2025/11/4(火) 19:43:57 ID:um2rfczgcU
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『……侵入者?』
神父「ああ、今し方報告があった。リュウと名乗る男が門を突破したらしい」
『……!それはそれは……丁重におもてなししないとね。彼は今どこに?』
神父「大聖堂で大暴れしている。被害は甚大だ」
『流石だなぁ。弱い子たちは下がらせて、近くにいる幹部を向かわせてくれ』
神父「わかった」
『……さて、面白くなってきたなぁ』
176: 名無しなのよ:2025/11/13(木) 19:52:25 ID:Gt8GJEhoFY
リュウ「竜巻旋風脚!!!」ドガガガガッ
\グワーヤラレター/ドサドサドサッ
\シンニュウシャヲタオセー/ワラワラ ワラワラ
リュウ「ハアッ、ハアッ……」
リュウ(……数が多過ぎる!もう50人以上は倒したはずだが……まだいるのかよ!?さすがにヤバいか!?)
……ピタッ
リュウ「ハアッ、ハアッ…………?」
リュウ(…………急に動きが、止まった……?)
シーン…
177: 名無しなのよ:2025/11/16(日) 20:28:58 ID:Gt8GJEhoFY
ド オ ン!!!
リュウ「!?」バッ
178: 名無しなのよ:2025/11/16(日) 21:31:20 ID:Gt8GJEhoFY
シュゥゥゥゥ…
?「……」ニヤッ
リュウ(上から!?)
突如、リュウの背後に現れたのは、身体中(顔面にも)に藍色の線上の刺青が入った、上半身裸の少年だった。
その見た目の奇抜さに、リュウが思わず見入った。
その次の瞬間には、
ゥ オ ン!!!
リュウの眼前に、刺青の右拳が迫っていた。
179: 名無しなのよ:2025/11/16(日) 21:53:20 ID:Gt8GJEhoFY
リュウ「!!!」ヒュバッ
刺青「!」ブオンッ
リュウは咄嗟にしゃがんで避けた。刺青の右拳が空を切る。
グッ
そして、刺青が次の動作に移る間もなく、リュウは足の爪先に力を入れ、曲げた膝を一気に上に伸ばし、身体を捻りながらバネのように跳躍。
刺青の顎に、右拳を入れた。
リュウ「昇 龍 拳!!!」バキャッ!!!
クリーンヒットした昇龍拳。そのあまりの威力に、刺青の身体が完全に宙を舞った。
180: 名無しなのよ:2025/12/13(土) 21:01:28 ID:1SQzNUQTT.
リュウ(決まった……!!!)
完璧な手応えに、リュウは勝利を確信した。
刺青「…………」ニヤッ
リュウ「…………!?」
クルンッ スタッ
刺青「いい技だ」ペロッ
181: 名無しなのよ:2025/12/17(水) 15:38:16 ID:qRJdcy6iu.
表情にこそ出さないものの、リュウは驚きを隠せなかった。
完璧な一撃だったはずだ。威力も、スピードも、タイミングも。あれ以上の攻撃は狙っていてもなかなか出せない。
なのに、こいつは立っている。なんなら、不敵な笑みを浮かべる余裕さえある。
何故……?
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