男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」
学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。
その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。
166: 名無しなのよ:2025/5/11(日) 13:05:24 ID:D7yrW.J/FM
フォルテ「…………俺はフォルテ。黄色公園の王だ」
シドー「……!お前がフォルテか。と、いうことは……」
フォルテ「…………決行だ。今から行くぞ」
シドー「了解だ。いい加減うっとおしく思っていたところだ。行こう」
フォルテ「…………次は紫色公園に行く」
後輩「…………おぉ、なんかよくわからんけど、助かったのか?」
167: 名無しなのよ:2025/6/22(日) 12:52:47 ID:XXAlQuE3QE
スタスタスタスタ
後輩「……しかし、フォルテとシドーさんって面識なかったんすね。待ち合わせしてるって言ってたのに、危うく殺されるのかと思ったっす」
フォルテ「…………」
シドー「あー、すまなかったな。待ち合わせはしてたんだが、フォルテと顔を合わせるのは初めてだったし、それに一人で来ると思っていたから」
フォルテ「…………一度会っている」
シドー「あれ?そうだったか?」
後輩(…………ちょっと天然?)
168: 名無しなのよ:2025/9/13(土) 19:42:19 ID:qoxuGRVmDU
〜紫色公園〜
後輩「到着したっすけど……」
?「…………」クッチャクッチャ
後輩「……なんか、金髪のイカつい奴がガム食いながらめっちゃこっち見てるんすけど……」
フォルテ「…………奴が紫色公園の王だ」
後輩「やっぱり!そんな感じしてたっす」
シドー「なかなか強そうな奴じゃないか」
クマゾー「あいつが紫色公園の王、無敵の喧嘩屋、『トップワン』と呼ばれている男だ」
後輩「へー、強そう」
トップワン「…………」クッチャクッチャ
169: 名無しなのよ:2025/9/13(土) 19:53:47 ID:qoxuGRVmDU
フォルテ「…………待たせたな、トップワン」
トップワン「…………」クッチャクッチャ
フォルテ「…………行くか」
トップワン「…………」スクッ
フォルテ「…………」スタスタスタスタ
トップワン「…………」クッチャクッチャ
後輩「…………」スタスタスタスタ
シドー「…………」スタスタスタスタ
クマゾー「…………」スタスタスタスタ
後輩「…………何か喋ろう?」
〜紫色公園編 完〜
170: 名無しなのよ:2025/9/13(土) 21:59:20 ID:qoxuGRVmDU
〜橙色公園〜
フォルテ「…………ここで、最後だ」
後輩「橙色公園…………ここの王にも会う約束があるってことっすよね」
フォルテ「…………しかし、いない?」
クマゾー「まだ来てないのか?それとも帰った?」
トップワン「…………」クッチャクッチャ
171: 名無しなのよ:2025/9/13(土) 22:08:30 ID:qoxuGRVmDU
後輩「……ん?なんだこの紙……」ヒョイッ
『俺より強いやつに会いに行く リュウ』
後輩「…………橙色公園の王の名前って、なんすか?」
フォルテ「…………リュウ、だな」
後輩「…………ちょっとこの紙見て欲しいんすけど」
シドー「どれどれ……!?……まさかこいつ!」
クマゾー「…………ひとりで先に行ったな、こりゃ」
トップワン「…………」クッチャクッチャ
フォルテ「…………チッ」
172: 名無しなのよ:2025/10/11(土) 13:22:31 ID:aUlCdm3gCc
フォルテ「…………仕方がない。俺たちも行くぞ」ザッ
後輩「次は青色公園すか?もしかしてジョジョ?俺、初めてジョジョに会うよ〜楽しみだなぁ」
フォルテ「…………青色公園には行かない」
後輩「…………へ?」
フォルテ「…………教会へ行く!!!」
173: 名無しなのよ:2025/10/24(金) 07:24:42 ID:xWPjW179Kg
〜教会〜
リュウ「…………」ザッ
門番「おっと、止まってください。本日の礼拝は終わりましたよ。また明日お越しください」ズイッ
リュウ「すまんが、中に入らせてくれ。友人がいるはずなんだ」
門番「あー、ダメです。本日はお引き取りください」
リュウ「いや、入らせてもらう」グイッ
門番「おい、いい加減にしな」ガシッ
リュウ「…………」グググ…
リュウ(こいつ、強いな……)
門番「ここまで言ったらわかるだろ?今日はもう帰れ。帰らねーと痛い目見るぞ?」
174: 名無しなのよ:2025/11/4(火) 15:49:37 ID:wzi6n4C/X.
リュウ「……ラウンド、ワン……」
門番「あん?」
リュウ「ファイッ!!!」ドンッ
門番「!?」
─────────
───────
─────
175: 名無しなのよ:2025/11/4(火) 19:43:57 ID:um2rfczgcU
─────
───────
─────────
『……侵入者?』
神父「ああ、今し方報告があった。リュウと名乗る男が門を突破したらしい」
『……!それはそれは……丁重におもてなししないとね。彼は今どこに?』
神父「大聖堂で大暴れしている。被害は甚大だ」
『流石だなぁ。弱い子たちは下がらせて、近くにいる幹部を向かわせてくれ』
神父「わかった」
『……さて、面白くなってきたなぁ』
176: 名無しなのよ:2025/11/13(木) 19:52:25 ID:Gt8GJEhoFY
リュウ「竜巻旋風脚!!!」ドガガガガッ
\グワーヤラレター/ドサドサドサッ
\シンニュウシャヲタオセー/ワラワラ ワラワラ
リュウ「ハアッ、ハアッ……」
リュウ(……数が多過ぎる!もう50人以上は倒したはずだが……まだいるのかよ!?さすがにヤバいか!?)
……ピタッ
リュウ「ハアッ、ハアッ…………?」
リュウ(…………急に動きが、止まった……?)
シーン…
177: 名無しなのよ:2025/11/16(日) 20:28:58 ID:Gt8GJEhoFY
ド オ ン!!!
リュウ「!?」バッ
178: 名無しなのよ:2025/11/16(日) 21:31:20 ID:Gt8GJEhoFY
シュゥゥゥゥ…
?「……」ニヤッ
リュウ(上から!?)
突如、リュウの背後に現れたのは、身体中(顔面にも)に藍色の線上の刺青が入った、上半身裸の少年だった。
その見た目の奇抜さに、リュウが思わず見入った。
その次の瞬間には、
ゥ オ ン!!!
リュウの眼前に、刺青の右拳が迫っていた。
179: 名無しなのよ:2025/11/16(日) 21:53:20 ID:Gt8GJEhoFY
リュウ「!!!」ヒュバッ
刺青「!」ブオンッ
リュウは咄嗟にしゃがんで避けた。刺青の右拳が空を切る。
グッ
そして、刺青が次の動作に移る間もなく、リュウは足の爪先に力を入れ、曲げた膝を一気に上に伸ばし、身体を捻りながらバネのように跳躍。
刺青の顎に、右拳を入れた。
リュウ「昇 龍 拳!!!」バキャッ!!!
クリーンヒットした昇龍拳。そのあまりの威力に、刺青の身体が完全に宙を舞った。
180: 名無しなのよ:2025/12/13(土) 21:01:28 ID:1SQzNUQTT.
リュウ(決まった……!!!)
完璧な手応えに、リュウは勝利を確信した。
刺青「…………」ニヤッ
リュウ「…………!?」
クルンッ スタッ
刺青「いい技だ」ペロッ
181: 名無しなのよ:2025/12/17(水) 15:38:16 ID:qRJdcy6iu.
表情にこそ出さないものの、リュウは驚きを隠せなかった。
完璧な一撃だったはずだ。威力も、スピードも、タイミングも。あれ以上の攻撃は狙っていてもなかなか出せない。
なのに、こいつは立っている。なんなら、不敵な笑みを浮かべる余裕さえある。
何故……?
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