男「あー、ブックオフでバキ読んだら喧嘩強くなった気がするわ。誰かと殴り合いてーなー」
学校の帰り道、立ち寄ったブックオフでバキを全巻読破した高校一年生の少年は、その勢いで、自分が強いと勘違いしてしまう。
その日を境に、彼の世界は大きく色を変えるのであった……。
102: 名無しさん@読者の声:2018/10/8(月) 20:53:08 ID:0fjZyZ29V2
『さてと、今日はこれで解散だ。ありがとうみんな。これからもよろしく頼むよ』スッ
パンッ!
男が手を叩いた。
すると、集まっていた若者たちが虚ろ目なまま、ゾロゾロと広場から捌けていき……
教会の広場には、俺と黒ずくめ男だけが残った。
103: 名無しさん@読者の声:2018/10/22(月) 17:32:55 ID:0fjZyZ29V2
男が朝礼台から飛び降り、こちらに向かってくる。
それに呼応するように、ストも前へと歩き始めた。
ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
そして、お互いに腕を伸ばせば届く距離まで歩みを進め、
ピタッ
ストは臨戦態勢へと入った。
104: 名無しさん@読者の声:2018/11/25(日) 00:53:07 ID:HPxlY6rWzM
『……今日はありがとう、と言いに来たのだけれど、どうやら怒らせてしまったようだね』
スト「お前にいくつか聞きたいことがある。答えな」
『脅さなくても答えるよ。なんだい?』
ゴソゴソ
スト「この種」スッ
スト「最初は麻薬かなんかかと思ってたが、どうやら違うみたいだな。麻薬では、こんな大人数の行動を制御できたりしないよな?」
『…………』
スト「この種の中身はなんだ?」
『…………』
『ノーコメント』
105: 名無しさん@読者の声:2018/11/28(水) 23:14:48 ID:zzXPOUBqCU
ブオンッ!
『うおっ……と!』
ストの右足が空を切る。
スト「俺の蹴りを避けれる、ということは、格闘の心得が全くないわけではないらしいな」
『いやぁ、危ない危ない。もう少し離れとこうかな』
男はそう言ってストから二、三歩離れた。
スト「ノーコメントってことは、非合法の麻薬かなんかってことか?」
『麻薬ではない、とだけは断言しておこう。中身に関してはこれで許してくれないかな。他の質問には答えるから』
スト「ほーう、まあいいだろう。もう一つ質問がある。お前の目的はなんだ?」
『目的?』
スト「こんなに大勢の人間を集めて、何をしようとしてるんだ?」
106: 名無しさん@読者の声:2018/12/1(土) 23:58:04 ID:3nQ1oEV.9o
『世界征服』
107: 名無しさん@読者の声:2018/12/2(日) 00:05:58 ID:3nQ1oEV.9o
スト「……は?」
『なんてね。冗談だよ、冗談』
スト「…………」
スト(冗談に聞こえなかったがな……)
『そうだなぁ。スト君が僕に協力してくれるというのなら、教えてあげてもいいんだけど』
スト「それこそ冗談だろ」
『こっちは本気だよ。僕は君のことを買っている』
スト「そりゃどうも」
『残念だ。君が協力してくれたら、とても心強いんだけど』
108: 名無しさん@読者の声:2019/2/24(日) 02:24:46 ID:zzXPOUBqCU
『君に渡したその種は特別でね。今の君なら、その能力を十全に発揮することができるだろう』
スト「能力ぅ?」
『得られるものは、純粋な力だよ』
『例えば、そこの狂者くん。彼も随分変わったよね。昔のいじめられっ子だった彼とはもう、似ても似つかない』
『彼は種を飲むことで、大きな力を手に入れることができた』
『殴られ蹴られ、脅されて、それが当然かのように、誰も助けてくれなかった。そんな状況に打ち勝つ力を、彼は手に入れたのさ』
『彼は、いじめっ子たちを病院送りにできるほど強くなった。そして今、赤色公園の王、ストの隣で一緒に学校生活を送っている……』
スト「…………」
狂者「」ボーッ
『種は、その人が望んだ力を与えてくれる。彼が望んだ精神力は、長年自分が置かれていた状況を一変させた』
『そして、君に渡したその種は、狂者くんに渡したものとは格別の力を持っている』
109: 名無しさん@読者の声:2019/2/24(日) 11:40:07 ID:zzXPOUBqCU
スト「こんなちっこい種にそんな力がねぇ……」
『飲んでみなよ。その瞬間に君の力は、この世に比肩するものがなくなる』
『ジョジョやその他の公園の王たち、オリンピックの選手やボクシングの世界チャンピオンだって、君に勝つことができなくなる』
『君がまだジョジョに勝ちたいんだとしたら、更なる高みを目指したいんだとしたら……』
『その種を飲「いらねぇ」
110: 名無しさん@読者の声:2019/3/17(日) 20:45:37 ID:1VkapZ3/a6
スト「俺は俺のまま、ジョジョより弱い俺のまま、ジョジョに戦いを挑む」
スト「それが俺のスタイルだ」
『…………』
スト「俺とお前の考えは、一生相容れないんだろうよ。話してよくわかったぜ」
スト「世界を変えたいお前のことを、変わりたくない俺が止めてやる!!!」バッ
ブオッ!
『……素晴らしい』ニヤッ
バキィッ!
111: 名無しさん@読者の声:2019/3/30(土) 22:00:47 ID:KWsBk/2UWk
『うぐっ……痛いな……』
スト「オラッ!」ブンッ
パシッ
スト「……!」
『やっぱり君は最高だ。是非とも僕の仲間に欲しい!』
スト「まだ抜かしやがるか!」ブオッ
『おっと!』ヒョイッ
スト「……ッ!」
『フフ……こうなったら力ずくで仲間になってもらうしかないかな』
スト(…………野郎!!!)
112: 名無しさん@読者の声:2019/7/15(月) 11:15:56 ID:LFW6uP2gKM
パチンッ
ズラッ
スト「!!」
『この7人は、君たち公園の王の強さをベースに才能を与えた奴らでね。そうだな、ひとりひとりがジョジョを越えてると思ってくれると早いかな』
スト(なんだと……!?)
『さて、とりあえずは気絶させて、種を飲んで貰おうか。やってくれ、みんな』
ザッザッザッ
スト「…………来な!」
──────────
────────
──────
…………
113: 名無しさん@読者の声:2019/7/15(月) 11:26:39 ID:LFW6uP2gKM
〜翌日〜
眼鏡「…………」
後輩「眼鏡先輩うぃっすー。ストさんいますかー?」
眼鏡「……後輩か、どうしたその顔の傷は?」
後輩「いや、昨日ジョジョと戦うつもりが、何故かフォルテとかいう奴と戦ったんすけどね。なかなか強くて……」
眼鏡「フォルテか。よくそれだけですんだな」
後輩「つーか今日、人が少なくないすか?ストさんもいないし、狂者先輩も来てないんすか?」
眼鏡「二人とも今日は学校を休んだよ」
後輩「へ!珍しい!」
眼鏡「俺も帰る。じゃあな」
後輩「え、なんかあったんすか?」
眼鏡「……いや?なんもねーよ。お前も早く帰りな」
後輩「あ、おつかれっしたー」
その日から、ストさんと狂者先輩と眼鏡先輩が、俺の前から姿を消した。
114: 名無しさん@読者の声:2019/8/20(火) 00:22:06 ID:WQNVSMvB0k
『スト?ああ、あいつね、今日も来てないよ』
『眼鏡も来てないよ。あいつが休むなんて珍しいよな』
『チャラ男なんて一週間も来てないよ』
『狂者のやつも、三日前から来なくなっちまったし』
『……最近俺らの周りで休んでる奴ら多くね?』
『ああ、最近休んでる奴ら、夜中に集まってんの見たな。何してんのか聞いたらさ』
夜中の公園に現れる不良たちを成敗してるんだって
『おっかねーな。夜中に公園に行くのはやめとくか』
後輩「…………ストさん」
115: 名無しさん@読者の声:2020/10/22(木) 22:14:14 ID:liBfWwfrqM
ストさん……
つCCCCC
116: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 22:50:06 ID:ZC3669QYcU
支援ありがとう!
1年の沈黙を破り復活!!!
117: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 22:58:46 ID:ZC3669QYcU
〜深夜:赤色公園〜
後輩「今日もストさん達が来ない……」
後輩「昼間の噂話……深夜に不良を狙ってる奴らがいるらしいが、そいつらも来ない……」
後輩「襲われたら返り討ちにして、知ってることを聞き出そうと思ってたんだが……」
後輩「どうやら空振りみたいっすね……」
118: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 23:04:33 ID:ZC3669QYcU
後輩「このまま待ってても仕方がない。帰るか……」
後輩「……いや、待てよ?もしかしたら、違う公園にならいるのかも……」
後輩「そうだ、青色公園に行こう」
後輩「ジョジョならストさん達のこと、何か知ってるかもしれないし」
後輩「不良狩りの奴らがいたら、それはそれで何か手掛かりが掴めるかもしれない」
後輩「我ながらナイスアイディア!行くっすよ〜!」ダッ
119: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 23:23:37 ID:ZC3669QYcU
〜青色公園〜
後輩「……って、誰もいないんかーい!!!」
後輩「噂が間違ってんのか?それともジョジョも不良狩りにやられたとか?」
後輩「こうなったらもう虱潰しだ!黄色公園行くぞ!」ダッ
120: 東京名無しンピック2020:2020/12/20(日) 23:48:13 ID:ZC3669QYcU
〜黄色公園〜
金属バット「……で?な〜んでお前と組まなきゃならねーのかね?」
鉄パイプ「保険だとよ。ストって奴の件もあるし」
金属バット「あ〜、アイツね……」
鉄パイプ「7人がかりでも少し手こずったからな。それにここの公園の主は、3日間で雑魚が10人やられている。確実に潰すために、俺とお前が呼ばれたってわけ」
金属バット「ま、いいよ……とにかく俺はこの金属バットでかっ飛ばせればいい。頭でも、腹でもね。……さて、」
金属バット「お前が黄色公園の主だよな?」
フォルテ「…………」
121: 東京名無しンピック2020:2020/12/28(月) 00:40:45 ID:ZC3669QYcU
鉄パイプ「黒のジャージ、オレンジ色のニット帽、灰色のネックウォーマー……コイツがフォルテで間違いなさそうだ」
金属バット「そうか。ちゃっちゃと終わらせちまおう」
鉄パイプ「待て待て。その前にやることがあるだろ」ゴソゴソ
金属バット「んー?」
鉄パイプ「おい、フォルテ。これをやる」ヒョイッ
フォルテ「……」パシッ
鉄パイプ「その種飲んで、俺達の仲間にならないか?」
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