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【参加自由】1レス勝負【2章】
[8] -25 -50 

1: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2014/10/16(木) 20:04:50 ID:7lTINYd4eE
日程
月…題目候補をあげてもらう
火…題目投票と題目決定
水、木(20時まで)…参加募集、参加発表
金、土(20時まで)…レス投下
土、日…投票
ルール(暫定)
月…題目候補の日
火…題目決定投票(20時締切1人1票です)
水、木…木曜の20時までに参加表明を、時間過ぎたら参加不可。参加表明は匿名でも作者名でも作品名でも可
木の20時過ぎに参加者発表します
金、土…出来た人から順次レス投下。名前のとこに参加レス番号が有ると嬉しい。土曜の20時までに投下する。過ぎたら失格。
土、日…投票はレス番のみ、それ以外は無効票になります。
月曜日に結果発表。
>>2に続きます


454: 名無しさん@読者の声:2015/4/25(土) 23:04:40 ID:LhfFu2IqkQ
パカッ、ザバアッ
水1「おう、新入りが来たか」
水2「ど、ども…世話んなります…」
水1「世話ったっておめえ、ここに来たからにゃ閉じこもってるだけだ。何もする事はねえよ」
水2「は、はあ…」
水1「で?おめえはどっから来たんだ?」
水2「私は家庭排水です。どうも洗剤の含有量が度を超えてたみたいで…」
水1「なんだ、つまんねえ理由で放り込まれたな」
家庭排水「家主が洗剤を使い過ぎなんですよ。少しでいいって学校で習わなかったんですかね…」

家庭排水「ところで、水1さんはどちらから?」
水1「…俺か?聞いて驚くなよ」
家庭排水「…」ゴクッ
水1「なんと、俺は薬品工場の排水だ。有害物質盛りだくさんだぜ?」
家庭排水「おお…っ、それはヘビーですね…」
工場排水「まあ人間たちも、俺ぐらいの汚れじゃなきゃここを作った甲斐がねえだろうさ」
家庭排水「本来はそのための場所ですからね…いつからか乱用され始めたようですけど」
工場排水「便利っちゃあ便利だろうからな、ここは。でもよ、発端はあいつの処理のために作った場所だぜ?」
家庭排水「…あいつってまさか…」
工場排水「おうよ、その名も…」

パカッ、ザバザバッ
汚染水「ち〜っす、放射能汚染水で〜っす」
工場・家庭排水「出たーっ!!」
汚染水「なんすかぁ?俺っちの噂してたんすかぁ?」
工場排水「ついに来やがったな…」
家庭排水「あ、汚染水さん、私も新入りです。よろしくお願いします…」
汚染水「うい〜っす、よろしく〜」

汚染水「…にしても陰気臭いトコっすね〜。早く雨になって海に帰りてぇっすよ」
工場排水「いやいや、ここに来たら出られんぞ。特にお前はな」
汚染水「えっ」
工場排水「えっ、じゃないだろ。ここは俺らみたいな汚れ水を閉じ込めて放置しとく場所…いわば、水のゴミ箱だ」
汚染水「ちょちょちょ〜っ!?聞いてねぇっすよ!そんなの嫌っす!今すぐここから出るっす!」
家庭排水「汚染水さん、落ち着いて…」

汚染水「人間の都合で勝手に汚れ水にされて、こんなトコで枯れてらんねぇ!あんたらもそう思うっすよね!?」
家庭排水「え?え、ええと…」
工場排水「ま、まあそりゃそうだがよ…」
汚染水「うっす!そうと決まりゃ脱出口を探るっすよ!人間どもに目にもの見せてやるっすぅぅ!」
家庭排水(どうしよう…とんでもない事になってきたかも…)

ー今よりだいぶ未来のこと、環境や人間に悪影響を及ぼす排水を溜め込む、水のゴミ箱と呼ばれる処理施設ができたー
ーこの水のゴミ箱で出会った3つの排水たちの、施設からの脱出をかけた戦いが今、始まるー



…かもしれない。始まらないかもしれない。
455: 453:2015/4/25(土) 23:16:28 ID:ZWW6H3rISw
すいません。文章に間違いがあったので訂正させていただきます。

×極めて衛生的な環境です。

○極めて非衛生的な環境です。


……それにしても、>>454さんとの投稿時間は、僅か九秒差だったんですね……。
456: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/26(日) 07:31:28 ID:WxS4iMQ.9U

投票期間に入ります。

457: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 07:40:33 ID:BQYjzPT4fg
間違えてポチっとしてしまいました。

今回の参加者は
>>453
>>454
の二方です。

これだって作品に投票してください。

458: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 11:12:43 ID:Tm2Rp29qfc
>>453
459: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 18:39:05 ID:WhxLTeZOjw
>>453
460: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 19:51:42 ID:fA3.k6gHRc
>>454
461: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 22:19:36 ID:Jgh94qwUYI
>>453
462: 名無しさん@読者の声:2015/4/26(日) 22:38:59 ID:FYHU6BOR0I
>>454
463: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/4/27(月) 08:42:15 ID:QLRxN.dchk

結果発表です。

今回の勝者は……
>>453の作品です!

次回開催予定は5月4日(月)です。

464: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/4(月) 00:54:18 ID:1SkEvdccSk

1レス勝負開催です

まず、お題募集させていただきます
皆々様のご参加お待ちしております
465: 名無しさん@読者の声:2015/5/4(月) 05:34:16 ID:XB1zZOqySg
お題候補「お伽噺」
466: 名無しさん@読者の声:2015/5/4(月) 10:06:05 ID:GGcK7OCGkg
お題
雨ニモマケズ
467: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/5(火) 22:47:17 ID:uid2wOgrq2

黄金週間の恐ろしいこと、恐ろしいこと。
進行を忘れておりました。

今回、お題候補が少なかったので……>>465>>466のお題からどちら選んで作品を作っていただきます。

難易度は非常に高いモノとなりますが、ご参加お待ちしております。

なお、作品投稿締め切りは5月10日までです(場合によっては延長もあり)。


468: 名無しさん@読者の声:2015/5/8(金) 21:26:27 ID:zP8NC/evUI
 その声が鼓膜を震わせるまで、自分に耳があることすら忘れていた。

「ねえ。あなたって死んでるの?」
 岩のように固まった瞼をこじあける。
 月光に照らされた木々の根元。暗がりでたたずむ声の主に、寝ぼけ眼を向けた。
(……人間の女、それもガキ)
「もしもし聞いてますー?」
 おおかた親とでもはぐれて道に迷ったのだろう。
 長年の惰眠で体はひどくなまっている。追い払うためにうなり声をあげるのすら億劫だった。
(こーゆーのは無視に限るぜ。そのうち飽きてどッか行くだろ)
 確か、さっきまで鯨になった夢を見ていた気がする。
 ふたたび七つの海に繰り出そうと、一度は浮き上がった意識を沈めていった。
 刹那、そよ風のようなため息が耳をなでる。
「仕方ないよね、あれから千年も経ってるし。
 せめて亡骸は私の手で……」
 次の瞬間。
 少女がつぶやき始めた聞き覚えのある言葉が――鯨を力ずくで浮上させた。
 
『……リエンデルアの花に告ぐ。我は混沌を統べ罪と戯れる者、破壊を望む者なり。
 満月に狂喜する悪霊を侍らせ哀しみを食らう幻魔よ。我の願いを叶えたまえ。
 風の呪魔サジィーナの息吹をここに。全てを切り裂く刃をもって、古龍の骸を塵と化――』
「おい待てやこらァ!」
 勢いよく頭を跳ね上げる。積み重なっていた落ち葉がバラバラとこぼれ、少女に降り注いだ。
「死んでねッつの!」
 朽ち葉に埋もれ呆然とこちらを見上げていた彼女は、しばらくすると顔をクシャクシャにして泣きはじめた。旧友との再会を懐かしむように、か細い腕が大木のような首をぎゅっと抱きしめる。
「生きて、たんだねっ、クゼン」
「てめェこそ。「破邪の聖剣」に首斬られて、よく……」
「いつもより時間かかったし、性別も種族も変わっちゃったけど……ちゃんと転生できたよ。
 また一緒にいてくれる? クゼン。
 私、勇者族に虐められてるみんなを……助けたいの」
「ち、めんどくせぇけど仕方ねェか。
 仰せのままに、魔王サマ」
 憎まれ口とは裏腹に、体中が喜びで満たされていた。

 龍は永遠の命を持つが、ほとんどの個体は数百年でこの世を去る。独りでいる寂しさに耐え切れず、自らを食い殺してしまうのだ。
 風雨に耐えて千年ものあいだ自殺を思いとどまり続けたのは、どこかで友が戻ってくると信じていたから。

「しッかし相変わらず無茶苦茶だな。「神喰級呪文」なんて使ッたら、国が一つ滅びるだけじャ済まねェよ?」
「クゼンの供養にちょうどいいかなって」
(一体何万人殺す気だッたんだよ……)
 小さな体を背中に乗せ、満月輝く夜の空へ。
「マジで久しぶりだから、あんましスピードは出ねェよ」
「クゼン」
「ん?」
「大好きっ」
「知ッてる」
 闇夜を切り裂く風の音に混じり、少女の歓声が耳に届いた。

 ――やッぱお前の隣には、俺が必要だよな。
469: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/11(月) 08:31:29 ID:1SkEvdccSk

一作品のみですので
今夜の十二時まで延長戦です。
470: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/11(月) 23:34:00 ID:RHOPOF7iMw
 梅雨。
 窓を打つ雨音と人の足音はまるで、静かな図書館にはBGMのようだった。
 「雨ニモマケズかぁ宮沢賢治は素敵だね。」
 ケータイを操作しながらサダは呟いた。
 「宮沢賢治だねぇ、ウチとしては太宰治のが好きだけど……漫画から知ったんでしょ?」
 文庫本のページをめくりながらハルはサダの呟きに答える。
 「んーまぁ、そうだけどハルだってどこかの歌から太宰を知ったんだろ?」
 サダはケータイの画面から視線を移しハルを見た。
 「そうだよ、てか雨ニモマケズってさ玄米三合の話とか、ヒデリなのかヒドリなのかとか……やや、わかりにくいよね?」
 文庫本を閉じ、机の上に置いた。
 「なにやら、あったみたいだよ?Wikipediaに書いてあるから調べたら?」
 「君みたいにウチはケータイとか好きじゃないんでね。ちゃんと紙の質感とページをめくる事によって物語の本質に近づく……」
 「何度も聞いたよ。それで、今回の1レス勝負は参加するの?」
 話を遮ったサダは再びケータイに視線を戻しながら話を続けた。
 「近頃のお題は難しいね。本当に難しい」
 「はぁ、ケータイを打つのが難儀なアレか……ウチとしては、読み手にまわりたい。……けど逃げ出したみたいで嫌だし」
 ポケットからケータイを取り出して操作を始めるハル。
 「一人称なら簡単な気がするんだけどね。ハルは三人称にこだわるからいけないんじゃないかな?そもそもSSぽくないし」
 ハルの顔が赤くなっていく。どうやら怒っているようだ。
 「うっさいな。宮沢賢治がお好きな君にはわからんでしょね?宮沢は詩や童話の作家さんですものね?」
 サダの顔も赤くなっていく。
 「……ハルの好きな太宰なんか厨二の先駆けでしょ?厨二病の君には宮沢は理解できなくて当たり前だよ」
 言い争う2人の後ろから、こほん、と小さな咳払いが聞こえた。


 「雨にも負けてるし、司書にも負けた」
 「サダのせいだもん。恥の多い生涯だよ、まったく」
 追い出された2人は雨に濡れながら帰路についているようだ。
 「決着は」
 家への分かれ道でサダはハルの背中に言葉を投げた。振り返ったハルもサダに言葉を返す。
 「1レス勝負で!」

471: 脳田林 ◆N6kHDvcQjc:2015/5/12(火) 00:05:52 ID:CkSiHPgr2k
では……締切ます!
今回の参加者は
>>468
>>470
の二方です!

今回は参加者が伸びませんでしたねぇ……
>>468様の作品が、高レベルだからですかねぇ……(個人的な感想です)
成り立たなくなるのはアレなんで挑みましたけど……(個人的には完敗です)

では、これだって思った作品に投票お願いします。
472: 名無しさん@読者の声:2015/5/12(火) 07:15:23 ID:dNvz8r3gxA
>>470
473: 名無しさん@読者の声:2015/5/12(火) 21:59:43 ID:oRvkW38fWM
>>468
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