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329: 名無しさん@読者の声:2014/6/1(日) 21:34:04 ID:mguCi5W40Y
どうしたことだろう、我が家の20年物冷蔵庫に三つ入っている2g入りペットボトルは、そのどれもが、その中に半分程の水を作りだすにとどまっている。
しかも、彼らはどれもシンクに出たまんまである。水を汲みに出てきたが、順番を取り合って疲れて寝てしまったのだろうか。いつもならば一晩でその中身は麦茶で満たされる。
昼まで待てば、一応お茶が出来上がっていたので、あまり気にしないことにした。
しかし昼になり、炊飯器―こちらも20年物の―までもがからっぽだった。
我が家は朝はパンなので気づかなかった。
いつもは寝ている間にホカホカのご飯が、三合程炊けているのだ。
これはおかしい、なんでだろうか、ひっょとして、壊れてしまったのか、まあ、20年も使い続ければ無理もないか、と考え、私は夫に炊飯器の買い替えを切り出した。
「どうした、壊れたのか」
と夫、私はこの際だからとペットボトルのことも含めて説明し、新しく買い替えるべきだと言った。
夫は怪訝な顔で、
「お前、それは本気で言ってるのか」と聞いてくる
「なにが?」と私が返すと
「お前本当に炊飯器やペットボトルが一晩のうちに勝手にお茶を作ったり、ご飯を炊くと信じてるのか」
「え、だってそうでしょ?貴方と結婚して20年、ずっとそうだったわ」夫と結婚する前も、実家の冷蔵庫は、その扉を開くと、常にお茶が満タン入ったペットボトルを提供してくれたし、炊飯器は朝起きたらご飯をその腹いっぱいに炊いていた。
「それは俺が、…いや、もういい、大丈夫だ炊飯器は壊れてないから」夫は脱力、ソファにもたれ掛かってテレビを見始めた。
「ねえ、どういうことよ、炊飯器、大丈夫なの?」
「ああ、ご飯は昨日の夜、炊き忘れたんだ、お茶も、水だしの物を作ろうとして、水を入れるまではしたが、どうも体調が優れなくて、寝てしまったんだ、朝起きたら大分良くなったんで、続きをしたんだ」
「どういうこと?それってまるで、今まで貴方がしてたみたいじゃない、炊飯や、お茶を入れるのも」
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