・ルール
参加希望者は1〜5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。
166: タイトル「恩返し」 1/2:2013/9/24(火) 17:45:11 ID:QZSIrPWF8I
皆さんは槍が降るという言葉を聞いた事があるだろうか
それはあくまであり得ない事であって、へそで茶を沸かすも同じ部類に当てはまると言えるだろう
このように物理的に無理な事、あり得ないことを例えて言う時によく使われる言葉である
「親方ー!!空から女の子がー!!」は最早論外。間違っても名前はおろか、disってすらいけない、そんな事になれば消され…なんだお前らやめ…
とまあ、こんな風に下らない事をだらだらと考えながら俺は目の前の現状を再確認する
ここはアパートで、ここは俺の部屋で、俺は独り暮らしで、何故か部屋に女の子がちょこんと正座している
あり得ない。自慢じゃないが、年齢=彼女いない歴の俺にはこんな女の子。しかもえらく可愛い子の知り合いなんているはずもない
そして何故か先ほどからその女の子は俺に対して尊敬とか期待とかそんな前向きな気持ちを色々ミックスしたキラキラした瞳を見せている。見ないでくれよ…頼むから
167: タイトル「恩返し」2/2:2013/9/24(火) 17:58:17 ID:jf5pflkBvU
「・・・というわけなんです」
ようやく落ち着いた俺は女の子からの話を聞いてまた混乱するはめになった
女の子曰く、女の子は俺が三日前に助けた猫で、その時の恩返しに嫁になりに来たという
そんなジ○リじゃあるまいし…と思っていたが、その日の事を言われ、尻尾と耳を見せられたら信じざるを得なかった
「やっぱり…嫌、ですよね?猫のお嫁さんとか…」
シュンと項垂れる女の子を慌てて俺は慰める
君みたいな可愛い子はこちらからお願いしたいくらいだと
「えへへ…よかった…それじゃあ、よろしくお願いしますね」
女の子は柔らかな笑みを浮かべてまたお辞儀をした
それにつられるように俺もお辞儀を返す
助けた猫が恩返しに嫁にくる
明日は槍が降るなと俺は心中で呟いた
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