・ルール
参加希望者は1~5レスを目処にSSを自由に作成して下さい。お題が欲しい場合は各自で希望して下さい。お題の提案や作品の感想は随時受け付けとします。覆面先生(SS作者)からのアドバイスも絶賛受け付け中とします。
105: 名無しさん@読者の声:2013/7/27(土) 13:04:21 ID:CMya09m4HQ
彼女は本を読んでいた。少しカビが生えているがまぁまぁ読める、そんな感じの本だ。
内容は余り読めないがなんとなく理解出来た。
そんな感じの彼女だ。
彼女自身は、そういった物に対して自己嫌悪を感じるが、今は悟っているようだ。
誰しもそうだが何でも完全に悟と言うのは怖い物でなかなか悟ることは難しい物である。
しかし彼女の今現在、彼女らの生活自体がそうさせているのかも知れない。
何度も繰り返される日常連鎖というのは長いほど非常に身体が慣れて離れなくなる物でこう言ったのはなり得る。
彼女は何回かページを飛ばし
「はぁ・・・」
と呟き本を閉じ何度か手の甲でまだ残っていた埃を払った。
そして古びたプラスチック製品の鞄の中に入れると同時に彼女は立ち上がり霧掛かった道を駆け出した。
時刻は我々の世界で言う為らば黄昏時に近い時のようである。
建物が並ぶ隙間からは眩しい程の射光が暗い道に間隔を空けて蜂蜜色の長い長方形を画く。
彼女は其れを見て歩みを少し止めていたが又駆け出したようだ。
彼女が息を切らしながら着いたのは高い建物に挟まれながらも何処か懐かしき面影を残している小屋だった。
小屋の見た目は錆色をしており1970年代を思い出す隠れ喫茶のようだった。
最も特徴的なのは入り口などは無くただ一つの窓らしき部分だけという質素な作りである。
我々の世界では規則上造れないそんな造りの小屋であった。
「之を御願いします。」
彼女が本を鞄から取り出し窓口に背伸びしながら投げた。
「・・・っん?」
窓口から声が聴こえる。
若い男性らしい声だった。
其の男性はだるそうに窓の外を見渡した。
念入りに作ってみました。
おかしい点、駄目な点、アドバイス等をお願いします。
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