2chまとめサイトモバイル

2chまとめサイトモバイル 掲示板
愛憎の狭間でお煎餅を焼いたけど君には結局届かずに一週間寝込んだ話
[8] -25 -50 

1: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/16(土) 23:56:00 ID:0JIt4J9r32


を、だれかしてくれません?


2: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/16(土) 23:58:52 ID:mkahvg1r12
以降十の倍数でしりとり
3: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:08:09 ID:9kZpu8GM1g
いいだしっぺの法則って言葉があってだな……。
4: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:19:22 ID:Opd5Ib3YrA
一時だけ…いや、一瞬だけでも貴方を愛した私が馬鹿だったとしても嫉妬と煎餅だけは焼かずにいられない自分だけを怨んでしまう…。こんな私が人を愛する事など、どうして出来ようかと悩んでいた遠足の前日、熱が出た…。

あの日あの時あの発熱は遠足熱だったのか知恵熱だったのか考えていたらそれだけで1週間寝込んだ…。

fin
5: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:24:16 ID:PtH21cG2bY
イイハナ
6: 煎餅さんの日課:2013/3/17(日) 00:34:46 ID:A3G1UDoPq2
煎餅さんの日課は飼い犬のケンコバに挨拶するところから始まる。

羽を生やしクルックーと呟くケンコバをイヌだと言い張る煎餅さんはなかなかにクール。

煎餅さんは今年で二百歳になる(自称)
煎餅さんに長生きの秘訣を何と無く聞いてみたところ「別に」とのこと。

煎餅さんは早く氏ねばいいのにと言ってしまったことを後悔しながら筆を置きたいと思う。

fin
7: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:45:49 ID:wkWGl90JZI
>>4>>6
まだやれるだろ?
8: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:46:41 ID:nsKTvR16Gw
彼女が知らない男と手を繋いでいた…。
ホワイトデーの前日、その現場を目撃した俺は、見間違いだと自分自身に言い聞かせながら、必死に煎餅を焼いた。甘いもの嫌いの彼女の好物──煎餅を。
洒落たラッピングを施した煎餅を片手に、俺は部屋を飛び出した。走って、走って、彼女の住むマンションにたどり着く。そして、俺は見てしまった。彼女が、あの男とキスをしているところを…。

その後のことはよく覚えていない。突然降りだした雨のなか、結局渡せなかった煎餅を握りしめ、俺は町をさまよった。家についたのは、もう夜中だった。
まだ肌寒い3月の、それも雨が降っている中を薄着で出歩いた俺は当然風邪をひき、一週間ほど寝込んでしまったのだ……。


fin
9: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:47:59 ID:wkWGl90JZI
>>8
まだ本気出してないだろ?
10: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:50:52 ID:XpF5lyeYNs
 <               ヽ
  ∠ハハハハハハハ_      ゝ
   /          ∠_     |    >>1さんってさぁ・・・
  /           ∠_    |
  |  ̄\  / ̄ ̄ ̄  /      |    なんかそこら辺の連中と
.  |__   ____  | |⌒l. |    匂い違いますよね・・・・・・
  | ̄o /   ̄ ̄o/  | l⌒| . |
   |. ̄/     ̄ ̄    | |〇|  |    嘘臭いというか
.   | /            |,|_ノ   |    妄想っていうか・・・
.   /__, -ヽ        ||     |    もっとはっきり言うと・・・
.   ヽ――――一    /\   |\
    /ヽ ≡       /   \_|  \ キチガイの匂いがするっていうか・・・・・・
   / ヽ      /      |   |ー―
   /   ヽ    /        |    | ̄ ̄
      /ヽ_,/        /|     |
        /




11: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 00:59:15 ID:tZDpQadvEQ
ヘアがワイセツな私


fin
12: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 01:15:30 ID:VFydmjnxoA
>>11
まさかそれで終わらせる気かい?
13: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 01:39:07 ID:ResPR8T8fs
「また……そんなにソレが好きなの?」
そんな彼女の台詞。
「当たり前だろ!俺はこのために生きてるみたいなもんだ。お前も解ってたはずだろ?」
いつもの返事。
そう。俺は煎餅を焼きながらマヨネーズをがぶ飲みするのを日課としている。
ただ今日はマヨネーズを切らしたからトマトケチャップで代用したのだが、それが気に入らないのか…
「私たち…もう終わりね…」
そんな彼女の台詞が空虚に響く。
「そんなことはないさ。俺はお前も煎餅も愛している」
おや、煎餅が程好く焼けたようだ。
醤油ベースのタレに浸してまた炭火で炙る。
香ばしい匂いが部屋に充満し、自然とトマトケチャップが進む。
「だって…私なんかより煎餅の方が大事じゃない…」
涙声の彼女。
「何をバカな…」ガスッ!
言葉を遮る様に彼女得意の踵落としが炸裂し、俺は意識を失った。


「…あれ?」
気が付くと彼女は居なかった。
「やれやれまたかよ…」
と独り言を言いながら煎餅の様子を見る。
「……ッツ…なんてこと…」
煎餅はこんがりと焼かれトマトケチャップがまぶされていた…

「あいつ…俺の煎餅が台無しじゃないか!畜生…あれ?意外と旨い?」
バリバリ…バリ……


一週間寝込むことになった。

眠かったから。


fin
14: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 01:40:52 ID:EAYwDL0BvQ
>>13
お前はやればできる子だろ?
15: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 01:47:53 ID:tmR2D2iuX.
あたしにはおにいちゃんがいるの
ほんとうのおにいちゃんじゃないけど、あたしのうちのおとなりにすんでるから、いつもあそんでくれるんだよ
おにいちゃんだーいすき!
でもおにいちゃん、5ねんせいになってからあんまりあそんでくれなくなっちゃったの
かのじょができたんだって
でもね、ケンカしちゃったの
だっておにいちゃん、いっしょにあそんでてもかのじょのはなししかしないの
いまはあたしとあそんでるのに…
とってもとってもかなしくて、あたしおばあちゃんにいったの
なかなおりしたいって
そしたらおばあちゃんがね、いっしょにおせんべいつくろうっていったから、いっしょにつくったの
つぎのひ、あたしはおせんべいをもっておにいちゃんちになかなおりにいったよ
でもね、おにいちゃん、おへやでかのじょとね、キスしてたの
あたしびっくりして、すごくくるしくなって、おうちにかえった
くるしくて、ベッドのなかでないてたらいつのまにかねむっちゃったの

そしたら、お兄ちゃんとあたしがキスしてる夢を見て、目が覚めたらおまたがなんだかむずむずしてて、触ってたら変な感じになってきて、どうしようって思ってたら熱が出て一週間寝込みましたまる
16: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 01:54:02 ID:9kZpu8GM1g
>>15
まだだ!
まだ終わらないだろ?
17: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 01:58:54 ID:ResPR8T8fs
大概後半がやっつけになるなwwwww
18: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 02:04:08 ID:9Fg204t5xs
1週間寝込んだがきついんだろうなw
19: 煎餅さんの仕事:2013/3/17(日) 02:18:43 ID:7yHyYR/40g
煎餅さんの仕事は現場監督。

今日も朝7時から現場だと納豆シメサババーガーをモリモリ食べる煎餅さんはなかなかのタフガイ。

現場に着いた煎餅さんは物陰からミーティングの様子を眺めると後はひたすら週刊ボブスレーを音読。

作業員が休憩を取ると休むんじゃねぇよと呟き、作業員と目が合うとブルッとしたあと「これが本当のだっふんだ」とお尻を抑えるナイスオモラシ。

その後のコマネチをしながらのおk牧場はシュール過ぎて思わず半殺しにするほど

煎餅さんに面会に行くよ〜と言われたことを心の支えに筆を置きたいと思う

fin

お題を見てなかったからやり直しますた
→煎餅にヤキを入れて一週間寝込んだ話(愛なし)
20: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 02:48:15 ID:DqwtwHeU8E

僕は見たんだ。
確かに飛んで行った虹色の君を。

ずっと探してたんだ。
憎い、憎い、君を。

もう駄目みたいだ。
夕陽に照らされた駄菓子屋のおばさんは、何事も無かった様に煎餅を焼いてる。

その人だけじゃ無い。
みんな、何も変わらない。

嬉しいよ、君に会えて。
これでやっと、君に、とどくかな……








僕は一週間寝込んだ。
一週間、だけだった。
21: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 03:00:47 ID:taDqrsEmrY
好きよ、好きなのよ!でもかわいさ余ってなんとやらって言うじゃない!そう!憎いの!もう悔しくて悔しくてお煎餅焼いちゃった!妬いたから焼いたの(笑)うーそーよ!(笑)うちの祖父の実家が江戸時代から続く煎餅屋で時の将軍徳川家斉公御行の折りにわが集落に立ち寄りそこで焼き振る舞ったのが始まりという由緒正しき歴史でこだわりのお米は新潟の専業農家の元で特注、醤油は銚子からの直輸入、塩は播磨の大親父のお墨付きというこだわりっぷり!噛めばパリリと小気味いい音と共にあふるる醤油の芳ばしい香り!唇に触れる塩のなんとも云えぬ丁度良さ!一口噛めば二口三口と止まらぬ味わい!高血圧には注意なされよ?おおと注意と云えばもひとつ御座った!いくら交通の便が良くなり申したと云えど注文してからすぐ届くなどと喜びなさるな!一週間!注文してから一週間程は届くことは御座らん!この煎餅他のとちと違うのは注文してから一週間程寝かせる!出来立ての味わいもまた格別であるが寝かせることでも一つ旨みに深みが見える!真の煎餅とはこう云うものかと是非御賞味あれ!
22: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 04:16:14 ID:XkD1UGlJi.
>>19
続き・・・いけるな?
>>20
よろしい。
ならば続きだ。
>>21
もうネタ尽きてきたか?
いいや、まだいけるだろ!
23: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:28:25 ID:9limrKU9n6
あいつが悪いんだ

いつものように煎餅を焼きながら考えていた
今日は日曜日なので本来は稼ぎ時のはずなのだが、何故だかお客さんが全然来ない
いつもにも増して暗い気持ちで煎餅を焼いているせいで、この古びた屋台がますます不気味に感じるからだろう
そう思って無理やり笑顔をつくってみたが、結局お客さんは増えなかった

あいつが悪いんだ

まただ
また考えてしまう
一週間前のあの日のことを――
24: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:28:58 ID:9limrKU9n6
あの日は雨だった
じめじめとした空気がまとわりつき、煎餅もすぐに湿気てしまう
最近売上が少なくなってきていたが、この日はダントツで過去最低記録を更新した
家に帰ると彼女がいた
「おかえり」
「ただいま」
「今日はどうだった?」
「ダメだった」
「そう…」
しばしの沈黙
俺は乱雑に靴を脱ぎ捨て部屋の中に入っていった
「もう煎餅屋なんてやめて普通に就職すれば?」
背中から声がした
彼女の冷たい声がチクリと胸を痛めつけた
無視して机の前に座った
上着を脱いでいると彼女が机のそばまで来て、俺を見下ろしていた
「聞いてる?煎餅屋、やめなよ」
「…」
「最近、全然稼げてないんでしょ」
「…」
「ねぇ、ちゃんと考えてよ。貯金もないんだよ?どうするつもりなの?」
「煩い」
彼女の眉間にしわが寄った
はぁ、と大きな声で当てつけがましくため息を吐いた彼女は椅子にかかっていた自分のコートを引ったくり、ずんずんと玄関の方に歩いて行った
「おい、どこ行くんだよ」
俺の質問に"煩い黙れ"とでも答えるかのように、バタンッと大きな音を出してドアが閉まった
それから彼女とは連絡がとれなくなった
25: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:29:34 ID:9limrKU9n6
彼女が悪いんだ

だってそうだろ?
昔はあいつも煎餅が好きで、家でもよく煎餅を焼かされたものだ
焼きたての煎餅を頬張りながら世界で一番可愛い笑顔で美味しいと言っていた
なのにいつからだか彼女は売上ばかりを気にするようになった
あいつがお金お金言うのが悪いんだ
世の中金じゃないだろうに

いつも通り、残った煎餅をゴミ箱に突っ込んでから家に帰った
廃棄煎餅が出た最初の頃は心が痛んだものだが、今ではなんとも思わない
誰にも必要とされなかったから捨てられた、それだけのことだ

次の日も煎餅を焼いた
また売れなかった
あいつのせいだ
彼女が俺に冷たく接するから気持ちが沈んで煎餅が売れない
全部彼女が悪いんだ
ふと手もとに目をやると煎餅が焦げていた
生ゴミ入れに捨てた
26: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:30:31 ID:9limrKU9n6
次の日も煎餅を焼いた
日に日に焦げる煎餅の数が増えていった
彼女のことばかり考えてしまい、煎餅に集中出来ないのだ

あいつが悪いんだ

でも、本当に?
昔はあんなに楽しかったじゃないか
彼女と一緒に食べた煎餅はこの世で一番うまかった

ああ、俺はまだ彼女が好きなのだ
だからこそ以前のように優しくない彼女に腹が立つ

前を向いた時、遠くに彼女がいた
遠すぎて顔も見えないがあれは彼女だと確信した
なのに彼女はそのまま去っていった
ちらりともこちらを見ずに――
「おい、てめぇっ!!」
一気に怒りがわいてきた
俺はトングで煎餅を掴んだまま走りだした
27: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:30:55 ID:9limrKU9n6
あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ

俺はお前が好きなのにお前は金が好きだから

あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ
あいつが悪いんだ

お前が金金煩いから俺の煎餅も売れないんだ

本当に?
28: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:31:22 ID:9limrKU9n6
彼女の後を追っていたはずなのにいつの間にか見失っていた
怒りが収まらない
俺は彼女の家に向かった

彼女の家のチャイムを押した
ピーンポーン
反応はなかった
俺はドアを開けた
中には誰もいなかった
いや、中には何もなかった
一緒にご飯を食べた机も、一緒に笑いながら見ていたテレビも、一緒に寝ていたベッドも、何一つ残ってはいなかった

トングから煎餅が落ちた
29: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 11:31:56 ID:9limrKU9n6
それから俺は一週間寝込んだ
何も考えたくなかった
煎餅を焼くのもやめた
本当は俺が悪かったんだ

ピンポーン
チャイムがなった
ボサボサのままドアを開けると煎餅を持ったあいつがいた
ああ、彼女が煎餅を持って帰ってきた――
神様、ありがとう
これからは彼女も煎餅も大事にするよ

俺がおかえり、と言う前に彼女が言った

「餞別の煎餅っていう駄洒落のつもり?くそつまんない。もう関わらないで」




30: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 12:55:24 ID:HWcT4pmEaY
「クックドゥルドゥルドゥ〜だろ?」

『う、うん…そうだよね…コケコッコーじゃないよね///』

濡れ煎餅が腐ってた。1週間寝込んだのは母ちゃんだた。焼けば良かた。
31: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 13:47:03 ID:mjiyMOsgto
大好きだお(`・ω・´)

でも憎いお(´・ω・`)

お煎餅焼くお(`・ω・´)

宅急便で送るお(`・ω・´)

戻って来ちゃったお…(´・ω・`)

…(´・ω・`)

…(´;ω;`)

一週間寝込むお(´;ω;`)
32: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 20:02:50 ID:q5Sf0369gA
やべっ!
寝てたらめっちゃスレたまってるよ・・・。
>>23-29
長編とはやるな。
だがまだいけるだろ?
>>30
濡れせんべいうまいがいくらなんでも短すぎるぜ?
>>31
ちょっと無理が出てきてないかみんな?
お前らの本気を見せてくれよ!
33: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 20:33:36 ID:QWKkgR91fw
>>23->>29はかなりの力作だと思うんだが;-)
やっぱ一週間寝込むのがキビシイんだよw
34: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 20:40:55 ID:GriouPw.r6
俺は>>23-29みたいなの好きだ
こういうの期待してた
35: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 21:09:44 ID:8uKbgHD6iE
(アイツが浮気してたなんて…)

彼氏の浮気が未だに信じられない彼女は気を紛らわすために煎餅を焼いていた。だが頭の中では見てしまった彼氏の浮気現場だけがぐるぐると巡っている。
ピロリン♪

携帯電話に誰からかメールが着たらしい。受信ボックスを開くと彼氏からだった。何でももうすぐバイトが終わるらしくそれから会えないか、ということだ。30分後にいつものファミレスで、と返事してから出来上がった煎餅を冷ましてから袋に入れた。

***

30分後。彼女は待ち合わせ場所のファミレスにいた。目の前には彼氏と浮気相手。そしてテーブルには袋に詰められたお手製の煎餅。

「だから別れよう、彼女。確かに浮気してしまったから俺が全面的に悪い。けど煎餅を焼く女なんてやっぱりちょっと…」

男は言葉を濁して話すが言いたいことが分からないほど彼女は馬鹿ではなかった。

(やっぱり、煎餅を焼く女なんて嫌われるしかないのね…)

「分かった。別れましょう。…よかったらこの煎餅、そちらの彼女さんと食べない?」

「いや、結構だ。…それじゃ」

男は元浮気相手とともに出ていった。後には元彼女と彼女が焼いた煎餅が残っていた──。

***

その日、帰宅してから目を腫らすほど泣いた彼女は自殺したが失敗し、一週間昏睡することとなった。
36: 煎餅さんの愛:2013/3/17(日) 21:34:21 ID:9g7QjuOfUQ
ポリスとの暑い一夜を過ごした後、自宅療養中という煎餅さんの見舞いに行った。

煎餅さんは「じいさんやぁ」「ばあさんやぁぁ」の一人芝居の真っ最中だった。
平常運転、万歳。

煎餅さんに愛について尋ねてみると「トゥゲェザァーしようぜ」とエア合コンを始めるという懐の深さ。

メンバーにケンコバを交え、一時の団らんを楽しんだと思いたい。

酔いつぶれた煎餅さんは「ダチョウクラブの上島竜兵って誰だっけ」と呟くと「あれだろ崖の上で押せよ押せよとか言う奴」と得意気に語ると「ゲッツ」とハートに指先を突き立てるから少しドキッとした。

その後の記憶は無いが気が付くと煎餅さんは冷たくなっていた。

葬式代はケンコバと半分ずつ出しあったがお金が足りないからと葬儀屋でケンコバが皿回しをしたのは今となっては良い思い出。

火葬場から立ち上る白い煙を思い出しながら筆を置きたいと思う。

ああ、そうそう。原因不明だが一週間は金縛りにあって寝込んだ。

fin


37: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 21:49:45 ID:VPe87JgLlA
>>35
これの最後が1週間寝込んだの中で一番しっくりくるね。
よしみんな>>35に続け!
>>36
おいおい、どうした?
こんなもんじゃないだろ?
お前の実力は!
38: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:13:22 ID:QWKkgR91fw
>>37おいおい…
自殺未遂で昏睡が一番しっくりくるって何だよ…
一週間寝込んだ話だろ?
39: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:18:04 ID:JBH7hm7tq.
>>38
そういえばそうだった。
なんか俺が何したいのかわからなくなってきちゃったぜ……。
40: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 22:30:57 ID:Gq9GbidA4E
あぁなんて愛しいんだ…(´・_・`)
だけど君の横にいるのは彼女なんだね(´・_・`)

彼女なんだね(´・_・`)

お煎餅焼いたんだけどな(´・_・`)
バレンタインには向いてないかな(´・_・`)

ぽりぽり…

ぽりぽり…

一週間分の洗濯大変だ(´・_・`)
41: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 23:06:57 ID:MUS5/3PKD.
ヘアがワイセツなタワシ

fin
42: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 01:24:20 ID:mVu3PLIOVs
【閲覧注意】

言い訳を言わせて貰えれば借金は無い。でもただそれだけだったな…。

生きていくだけで精一杯だった俺に今まで付き合ってくれてありがとう。

と、綺麗事を並べてもこの部屋には想い出があり過ぎる俺はまた寂しくて泣いた。

飯も喉を通らないままかれこれ1週間は寝込んでいる。…そもそも食える物など、この部屋には存在しないが…。

いつまでも一緒だと誓い合ったあの頃、こんな時が訪れるなんて想像できなかったな。

降り積もる雪が部屋を凍らせる。このままずっと一緒に居られるなら2人で凍るのも悪くない。そんな事を考えながら少し笑ってまた少し泣いた…。

『何もないね…。』

まさかこの部屋じゃなくて俺自身に向けられた言葉だとは思わなかったよ。

いつものように喧嘩して、いつものように仲直り。そう思っていたのは俺だけだったのかな…。ついカッとなって投げた灰皿…返ってくる罵声…気が付いたら泡拭いてるなんで悪い冗談だろ?俺、握力そんなに無いぜ?



いつものように…いつものように…俺は仲直りがしたくて冷たくなった彼女と交わりながらクタクタの煎餅布団に火を点けた…。


fin
43: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 02:29:51 ID:Sngmli.lUU
たしかに俺は有名な煎餅屋の息子だ。息子だけど。

「文化祭で煎餅なんか売れるのかよ…」

なんでかクラスのやつらは「売上一位とるぞ!」とはりきっている。無理だろどう考えても。たこ焼きとか焼きそばとか、タピオカジュースにチュロスなんておしゃれなもんまで売ってるのに、だれがわざわざこんな地味な煎餅を買いに来るというのか。いや、じじばばには人気なんだけどさ。向かいのクレープ屋にはかわいい女の子がいっぱい並んでいる。あーあ、俺も煎餅なんかじゃなくてクレープの生地焼きてぇよ。

「ひとつください」

「あ、はい…っておまえか」

「おまえとはなんだおまえとは!私だって立派な客なんだぞ」

「へいへい」

「へへ、あんたの焼く煎餅好きなんだよねー」

「さいで、けど残念だな。それは俺が焼いたやつじゃねぇ、前の当番が焼いたやつだ」

「えー!」

彼女は残念そうに煎餅を食べる。そういや昔から俺の家に来ては、一緒に煎餅を焼いて食べたっけ。

「儲かってる?」

「確実におまえんとこのチュロスよりは儲かってないな」

「あははっ」

俺は煎餅を焼きながら答える。もう14時か、昼にちょうど交代だったからめし食ってねぇんだよな、はらへったなぁ。なんて思ってると彼女は唐突に言った。

「…私ね、明日告白しようと思うんだ」

「は?随分急だな」

「そうかな?急じゃないと思うけど」

「…つうか、いいかげん教えてくれてもよくね?好きなやつ」

「だーめ」

「なんでだよ、いつも相談のってやってんのに」

「だめなもんはだめなの」

笑顔でそう言い、人混みのなかを駆けていく彼女はとても楽しそうだった。あいつに好きな人がいると知ったとき、俺は自分があいつのことを好きなんだと気づいた。でももう無理だとわかっているから、俺は応援することに決めたんだ。告白が成功したら、お祝いにとびきりうまい煎餅を焼いてやろう。失敗したら、苦い煎餅を焼いてやる。涙を苦味のせいにできるように。だけど、それが俺と彼女の、最後の会話になってしまった。彼女は文化祭の帰り道事故にあい、その短い生涯を終えた。彼女は俺が焼く煎餅が好きだと言ってくれた。だから俺は今日も煎餅を焼く。もう届かないとわかっていても。

しばらくして彼女の遺品整理をしていたら俺宛の手紙がみつかったらしく、俺はそれを受け取とり読んでみた。ラブレターだった。彼女の好きな人は俺だったのだ。なんで気づかなかったんだろう、なんで彼女はもっと早く言ってくれなかったんだろう、なんで俺は気持ちを伝えなかったんだろう、あまりにつらすぎて俺は一週間寝込んだ。

終わり
44: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 13:29:54 ID:eYzSg0acMI
良スレの予感
45: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/18(月) 19:40:33 ID:ieSzhKrys2
「ごほっごほっ」

咳が止まらない。頭痛もするし風邪をひいたかもしれない。しかし俺は煎餅を焼かなければならない。少々の体調不良など問題ではない。

先ほど──煎餅を作っている最中に、病院から電話が来た。親父が危篤だから来てほしいとか。俺には関係ない話だがな。

幼少の頃から浮気ばかりして母親をずっと泣かせてきた親父。いつしか親父を俺は憎んでさえいた。そんな親父がもうすぐ死ぬなど清々する。

「よし、出来た」

急がなければ。頭がグラグラしている気がするが気のせいだ。

***

外は雨だった。焼いた煎餅を割らないようにしながらバス停まで走る。まだ間に合うだろうか、死に目ぐらい間に合いたい。
バスに揺られながら昔のことを思い出す。幼い俺に煎餅を焼いてくれた親父。煤だらけの背中が好きだった。

***

病院に着くと走って教えられた病室に向かった。扉を開けると痩せ細り昔の面影などなくなってしまった親父がいる。

「お…やじ…」

震える足を引きずりようにしてベッドに近付く。ベッドの回りにいた看護婦さんたちが場所を開けてくれた。

「親父、」

うっすらと目を開ける老人。上手く動かない口で必死に何かを伝えようとしている。

「……お前の、作った煎餅……もう一度食べたかった…?」

俺が呟くと同時に親父は満足そうな顔をして目を閉じた。

「……俺、煎餅、作って来たんだ……一緒に食おうぜ……親父……」

俺の目から流れ落ちるソレはシーツに染み込んでいく。そしてソレは止まらなかった。

「っく…うわああぁぁぁぁ…ごほ、げほ」

俺は泣き崩れた。俺の作った煎餅は親父には届かなかった……。

***

「風邪をこじらせましたね」

親父の葬式が終わった後、風邪をこじらせたので病院に行き、一週間寝込んだ。
46: 煎餅さんの遺言:2013/3/18(月) 22:53:44 ID:jdjXiI0gJI
今日は煎餅さんの命日。墓参りに行くと煎餅さんがモチをついていた。

「殺っちまったな」とさらしに鉢巻き、ハゲかつらの煎餅さんは元気そうだった。

冤罪は勘弁してくれと塩を撒くとロボットダンスの後、頬っぺたをガンガン叩いて四角形にしたのは幽霊マジック。

鳥居みゆきに乗り移ると「全裸になってスッポンポン。全裸になってスッポンポン」と踊ったのは少し耳に残った。

大事な話がある、と煎餅さんが踊り疲れて語り出したのは深夜2時。

差し出された遺書にはこうあった。

一枚目

俺が煎餅だったとき父親は波平で母親も波平だった。兄貴も波平で妹も波平、ペットのタマも波平だった。近所の花沢さんも波平で穴子くぅ〜んは(ry

二枚目以降は燃やして捨てた。

一週間、寝込んだ。

fin

47: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/25(月) 17:32:58 ID:Y038A0Kxjs
雪深いこの村では米は貴重である。餅米ともなれば特に。
甚六は僅かな貯えを切り崩して行商から買った餅米を突いていた。
48: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/26(火) 06:20:58 ID:IE9FPZTe0o
甚六は齢も二十幾つになろうかという青年であるが、餅を突いたことなど片手で足りる程しかない。
故に少々不恰好な形となったのだが甚六は満足そうである。
49: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/26(火) 17:26:06 ID:7/ngPJy5m.
突き立ての餅の形を丁寧に整えると鍋へと落とす。
50: 1はどこに行った、ったく…:2013/4/6(土) 02:30:07 ID:N43hqqb3Bo
「煎餅フラッシュ。餞別フラッシュ。」
煎餅さんはハゲハゲの実を食べたに違いない。今日も幽霊のくせに元気だった。

「煎餅さんチーすっ」
投げやりに挨拶してみると年寄りらしく煎餅さんは説教を始めた。

「『チーすっ』で止めるんじゃあーりま線香。チー吸うたろ蚊までがセットや内科医」とダブルアイーンをした。

煎餅ジョークは紙一重というか本物のボケなのだろう。

最も死んでから一年以上経つというのに昼間から現れる気合いの入れようは幽霊にしておくには勿体ない。

「煎餅さん。俺とコンビを組まないか?」

「ピッピッピヨコちゃんのアヒル、ガチョーン」
意味がわからない。
多分、否定されたのだろう。

ショックで一週間寝込んだ。

多分、煎餅さんの才能に焼き餅…。
51: 名無しだぜひゃっほう!:2013/4/10(水) 08:47:58 ID:rBKLFt9tYo
あげー
52: 名無しだぜひゃっほう!:2013/4/12(金) 23:37:36 ID:XSU.e7QLS2
おまいらすごいなwww
53: 転職先のヒトコマ:2013/5/11(土) 15:25:42 ID:7fiOYEZjEw
せ「毎度〜、お騒がせしております。エロ本交換です」

せ「一冊につき五枚のティッシュと交換致しております」

せ「エロほ〜ん。竿立て〜。日本語でせんずり。日本語でせんずり」

俺「止めろ、煎餅。」

せ=幼女に転生した煎餅
俺=俺
54: 泣け話:2013/5/20(月) 20:45:04 ID:ruUAO.DdD.
たまには真面目に書こう。

そう思って携帯のキーを押すと煎餅さんがブリッジでエクソシストの真似をやり始めるから集中出来ない。幼女は反則だろう。

かかと落としで黙らせると煎餅さんは遠い目をした。

せ「昔、しばらく一緒に暮らした奴がいた。あいつは誰よりも真面目で辛抱強く、決して弱音を吐かなかった。そう、不治の病に冒され、病の床に着いたときも」カー

何故かカラスが鳴いた。

せ「その状態になって始めて気付いた。これは病気じゃないかと」

そりゃ気付くだろう。

せ「その頃は医者なんて居なくてな。呪い師を呼んで呪術で回復させるしか方法はなかった」

いつの時代だよ、おい(棒)。

せ「でも駄目だった。奴は死んだ」

まぁそうだろう。

せ「以上。」

…オチは?

せ「ない」

根性焼きを見せ付ける意味でやってみたら思いのほか熱かった。

一週間、看病された。

…何かの罪滅ぼしだったかもな。
55: 名無しだぜひゃっほう!:2013/5/26(日) 15:29:46 ID:rMYjJwwGPs
迎えにくると言ったから、待っていた。
母さんは結局迎えにはこなかった。二軒隣のナントカさんの旦那さんとうまく逃げることができたんだろう。ナントカさんの奥さんは娘さんを連れて実家に帰ったらしいけど、ぼくの家庭は見ての通りだ。死にかけのじじが庭の手入れをしている。消えたお金については、年金切り詰めりゃ貯まるだろうと、もういいらしい。もういい。魔法の言葉だった。母さんの愛情は、涙が枯れた頃に振り返れば、大したことはなかった。カップラーメンにお湯を入れて三分待つくらいのものだ。その三分の間だけ母さんが優しかったから、三分間と食べ終わるまで、ぼくは母さんを愛してた。ぼくの愛情も大概だった。だから、もういいんだ、と言われると、心がすっと楽になった。

ナントカさんの旦那さんと母と、その子どもがじじの家に上がり込んできた。いろいろとだめになったらしい。じじは庭の手入れができなくなっていた。死にかけが二十年も生きればさらに死にかけだ。俺の母親代わりにじじが連れてきた猫は、きっとじじの道案内兼娘として、ばばと父のもとにいくのだろう。穏やかな俺のしあわせに、ナントカさん家族は不必要だった。
「天国で待ってっから」
と、じじが言うから追い出しはしなかった。俺はいつか天国にいくために、三人にカップラーメンとお湯だけをあげた。隣人愛はきっとかの道を照らすだろう。けれど与えられる愛は三分と、ごちそうさままでだ。特別その家族に関わり合うことはなかった。じじに家族はどうだと聞かれれば、カップラーメンを食べてしあわせそうに笑いあうその家族を見ると、腹の中がじくじくと熱くなる、その感覚を思い出しながら、なにもないよと背中をなでるだけ。じじの背中は、子どもの俺しか支えられない、それくらいに小さくなっていた。
仕事から帰れば、猫がミャアと鳴いて、足に擦りよった。そしてのろのろとじじの部屋に歩き始めた。葬式の手はずは何度も頭の中で練習していた。だから、しばらくは泣こうと思う。
猫はじじの隣で眠った。じじは俺と少し話をした後、動かなくなった。
56: 名無しだぜひゃっほう!:2013/5/26(日) 15:32:07 ID:rMYjJwwGPs
じじと猫がいない家は、それでも俺の家だった。決してナントカさん家族の物ではない。我が物顔で飯を食うナントカさん家族の財布のために家財がいくつかなくなっていたので、ナントカさんを殴った。弱い。ナントカさんも母も、ジジイとババアになっていた。ジジイとババアは小さくうずくまって震えていた。ジジイとババアの娘はそのふたりの前に立って俺をにらんでいる。まだ十辺りだろうか。きっとこの娘は、ナントカさんの娘でも、母の腹からは産まれなかったのだろう。置いていかれるんだろうなあ。声には出さなかったが、口の中で呟いた。
案の定、ジジイとババアは娘を置いて消えていた。金がいくらか消えているが、生活切り詰めりゃすぐに貯まるだろう。
「待っていてもいい」
俺が天国に行くためだ。娘は泣いていた。

じじの作る飯は、じじに食べやすい柔らかさがメインだった。カップラーメンもババアが作る飯も、柔らかさがメインだったのだろう。死なれても困るので食事は共にするようになった。食卓に言葉はない。娘の歯がレンコンに突き刺さり抜けたとき、恐ろしさに救急車を呼んだ。いたずらはよせと怒られ、気付いたときには娘を担いで病院に走っていた。乳歯とか、知らねーし。それがきっかけで、徐々に娘は俺に懐いていった。俺の作るおやつはじじが作るのを隣で見て育ったから、いつも饅頭や煎餅だった。不満があったのだろう、娘はいつしかホットケーキやクッキーを作るようになった。和食メインの朝飯も弁当も晩飯もおやつも、いつしか娘が作るようになり洋食となっていく。俺はメタボになった。ふと、俺の時は猫だったからこの子は犬だと思った。保健所から一番大きい犬を引き取った。
57: 名無しだぜひゃっほう!:2013/5/26(日) 15:34:25 ID:rMYjJwwGPs
娘を高校まで育てた頃に、ババアがひとり、俺の家にやってきた。しわくちゃのそいつを、娘は「お母さん」と呼んだ。待っていたんだなあと思う。裏切られたような、そんな気持ちになるのは、それなりに娘を家族として愛していたからなのだろう。今日のおやつは煎餅だ。
煎餅を作り終えて、ふたりの居る居間に行く。娘が倒れていた。ババアが駆け寄ってきた。俺の腕を掴んで、引いて、揺らす。煎餅が皿と共に床に落ちる。ガシャンバリン。太い、耳障りな音が響いた。
「あたしの子どもはあんただけだよ! さ、さ、さ、お母さんと一緒に暮らそう?!」
おれの親はじじと猫だよ、ババア。

頭に鈍い痛みが脈を打っていた。警察が言うには、娘がババアと俺を茶筒で殴り、逃げたらしい。娘にとって、親はババアとジジイだけだったのだろう。俺は三日後目を覚ました。危なかったらしい。茶筒は凶器になり得るとか、なにそれ怖い。ババアは保たなかった。
「それでですね、妹さんのお写真ありますかね?」
「いえ、親しくありませんでしたから……。あの、犬はどうしてますか?」
「犬、ですか? すいません、お宅にはご主人とお母さましか……。どのような犬でしょうか?保健所に居なければ、妹さんが連れている可能性が高いかと思われるので」
「……小さい、犬です。きっと保健所ですね。もう一週間経っているなら、絶望的ですかね……」
警察が何かを言っている。俺はなんだか疲れてしまって、瞼の重みに耐えられなかった。暗闇にじじの言葉を思い出す。もういいんだ。あれくらいマイルドに、諦めさせればよかったんだ。待っててもいい。俺は、言葉を間違えた。
それから一週間ほど寝込んで、家に帰れば煎餅が床に散らばっていた。掃除する気には、まだなれそうもない。
fin
58: 名無しだぜひゃっほう!:2013/5/31(金) 12:30:13 ID:0EDzxmcufs
age
59: 名無しだぜひゃっほう!:2013/6/19(水) 18:25:07 ID:lgcs1aHmyk
期待あげ
60: 名無しだぜひゃっほう!:2013/6/19(水) 23:14:30 ID:odQyWLL.BM
まぁ、夢オチなんですけどね。M1の決勝戦に出られることになりました。夢だから何でもありですよね。M1なんてとっくに終わってますし。

せ「皆さん。幼女ですよ〜」

竹馬で登場とは斬新ですね、煎餅さん。

せ「皆さん。幼女のパンツが見たいですか」

やめろよ、煎餅。

しずかちゃんのパンツすらNGになるってのに。

せ「亀井静香のパンツがどうかしましたか」

亀井静香なんて言ってねぇよ。

せ「亀井静香のパンツを見ると警察につかまるのか?」

つかまんねーよ。

それより何でまだ竹馬に乗ってんだよ。話しづらいじゃ
せ「全国の亀井静香さん(幼女)に謝れ」

何で幼女限定なんだよ。

もっと大人も居るだろうよ。

せ「犯人は私だ」

聞けよ、おい。

あと、白目向いて、両手でツノと八重歯を表現してんじゃねぇよ。

竹馬から落ちてるじゃねぇか。

せ「お前。俺のことが嫌いだろう」

嫌いだったらお前のこと、お姫様だっこしてねぇよ

せ「wwwwwww」

照れてんじゃねーよ。やってられるか

せ「バーイ」

…夢から覚めると、原因不明の熱で一週間、寝込んだ。

せ「よく一週間、寝込むよな」

誰のせ
せ「竹馬だけは勘弁して下さい」
61: 名無しだぜひゃっほう!:2013/7/13(土) 01:05:53 ID:5WUwdt0/LQ
せ「あげ」

やおら、煎餅が両手を挙げ、謎の言葉をつぶやいた。

こいつの場合、魔術とか本当に使えそうで怖い。

せ「あげ」

一定のリズムは怖いんで、止めてもらえませんか。

せ「あ……げあげあ……げ」

まぁ、そうやるでしょうね

せ「あげあげ〜♪あげあげあげ、あげ〜♪」

仰げば尊しでうたわれても。字だとわからないし。


62: 名無しだぜひゃっほう!:2013/8/12(月) 01:43:54 ID:VOpmWBQFhA
せ「焼いてみた」

煎餅が卵焼きを持ってきた。

焦げてはいるが許せる範囲だろう

せ「アイゾウの玉子を」

何やら変なことを言う

せ「黄身は半熟にしてある」

黄身に火が通っていない……

せ「さぁ、食え」

見た目は普通だが、アイゾウの半熟玉子。

食べるか食べないか、いや、逃げるか逃げないか。

ダイオアデッド

いや、デッドオアダイ

かつてない恐怖に……




一週間、寝込んだ。


……何だこりゃ

煎餅の日記を見たがカオスだった。

まず日記じゃない。

タイトルには「保守」とある。

謎だ
 
63: 名無しだぜひゃっほう!:2013/9/1(日) 03:44:34 ID:PQtzT3.aSU
「煎餅」

いきなり世界が死んだ。

第三次世界大戦となるべきはずだった。

その後の世界が無い中でそんな言葉の定義に意味があるだろうか。

放射能にまみれた世界を歩くうち、また1人、死んだ。


「煎餅」

冗談とかまた生き返るとかじゃないんだな。

込み上げる嘔吐感、俺もすぐに行く。

煎餅。お前がかつて男であり、今、幼女の死体となった現在、俺はホモなのかペドなのかネクロ何とかなのか、わからん。

ただ、お前がいとおしい。

思えば、お前のコマネチとうんこ漏らしがお前との出逢いだった。

俺はお前を焼く。そして、一週間寝込む。

また逢おう、煎餅
64: 名無しだぜひゃっほう!:2013/9/1(日) 09:28:33 ID:hKAlQK98GM
このスレまだ続いてたんかww
65: 名無しだぜひゃっほう!:2013/9/21(土) 12:59:54 ID:p8v/6sXAeg
お題「アイゾウとは何か」


アイゾウとはアイゾ科に属する鵜である。体長は一寸から五尺。あるいは、それ以外である。体重は鳥の羽より軽い場合と地球より重い場合がある。主食は男女を問わず人間、あるいは擬人化したモノを対象とする。補食にかける時間はコンマ一秒の場合もあれば、何億年とかかる場合がある。寿命は1日から三年、あるいは何十年となる。主に心の奥底で暮らしている。時折、顔や手に抑え切れない熱意や耐え難い苦しみを伴って衝動として現れる場合がある。また、アイゾウが独り歩きすることで犯罪の動機になるとして問題となる場合がある


せ「こんな感じか」
違うし、何を書いてんだか。そもそも、死んだはずじゃなかったのか

せ「ウム」

そうか、じゃあここは、どこだ。白い壁があるだけで何も無い

せ「ま、死後の世界だし、」

死んでんじゃん

せ「まー、おいおい考えるから、気にするな」ポチッ

何を……

66: 名無しだぜひゃっほう!:2013/9/28(土) 17:07:16 ID:SX5BcU73Fg
白いキャンバスを焦げ目がつくまで焼き、醤油を塗ってまた焼く。

作品「煎餅」

と書かれたキャンバスを前に、俺は途方に暮れていた。

作品は説明書きの通りに作成されたのだろう。キャンバスがモチ米、あるいは食べられるものであれれば、この空腹をやわらげることも出来たのに。

腹へった。

煎餅に連れて来られた世界は何もなかった。見渡す限り白い世界で何もない。

そんな世界を半日歩いて見つけたのがこれだ。

「煎餅、ここは何だ」

何度も繰り返した質問をまた繰り返す

「アイゾウの中だ」
アイゾ科のウが何だというのか、俺は俺は……

一週間煮込んだ

キャンバスも食えるんだな。そう思った俺は壊れている

67: 名無しだぜひゃっほう!:2013/10/20(日) 00:56:05 ID:tEi77zlAC.
せ「そもさん」

せっぱ……。

せ「固くてしょっぱくて食べるとバリバリ音がするのは煎餅です」

……。

せ「さて、何でしょう」

わからん……。

せ「正解です」

……。

せ「続いての質問です」

質問……?。

せ「一週間煮込むと食べられる煎餅を今食べたいです」

……。

せ「さて、どうなるでしょう」

知らん。

せ「なるほど。では、また来週〜」

……やっつけにも程がある。


68: 名無しだぜひゃっほう!:2013/11/13(水) 10:43:41 ID:eaK745q2DQ
そいやっ!
69: 名無しだぜひゃっほう!:2013/11/20(水) 00:22:42 ID:5LdqiUsKqg
煎餅がゆらゆらと降って来る

せ「煎餅注意報が発令されました。ご注意下さい」

例によって、どこからか取り出したマイクで煎餅が変なことを言いだす。

煎餅の指差す方向を見ると、どこまでも続く白い世界の中に小さな点が見えた。
「煎餅レベルは3、大きい、あれは塩煎餅?」

喚きながら、ガシッと胸ぐらを捕まれた。痛いんだが。

「マジで危険なのだ」

危機感があるのか無いのか。マジモードの煎餅をよそに、ゆっくりと塩煎餅が近づいて来る。

腹減ったな。

正直、早く落ちろと思った。空から落ちて来る煎餅が、食べられるかはしらないが、とにかく腹が減って仕方ない。

「あっ」

前触れもなく、いきなり塩煎餅は爆発した。

何でだっと腹が鳴ると同時に、塩煎餅の欠片が直撃した。

一週間、寝込んだ。
せ「うまいな、これ」
一週間、寝てる横で煎餅がバリバリと音を立てて、塩煎餅の欠片を食べていた。

という映画を見せられた。

何だこれ。
70: 名無しだぜひゃっほう!:2013/12/15(日) 01:11:28 ID:KVSF76wtog
せ「エンジン全壊、喘息全快」

いや、色々おかしいから。

今度はSFと来たか。

最も、コックピットもない、ただの木馬しかない。

「あ〜」

無駄にわかってしまった。マンダムはどこだって話だ。


せ「殺意の波動砲、発射」

豪鬼さん、出番ですよ〜。

「SFどこ行ったよ、おい」

そして脈絡なく、煎餅手裏剣にぶっ飛ばされる俺。

「ソースを感じろ」

わけわかんねーよー。

一週間、寝込んだ。

やれやれ
71: 名無しだぜひゃっほう!:2013/12/23(月) 01:52:38 ID:SY9rnwVpfk
せ「へこきにん前へ」

黒の付け髭に学生服を着た煎餅。

そいつが木鎚を叩いている。

毎度、毎度、脈絡の無いストーリー。

せ「へこきにん前へ」

苛立つように木鎚を叩く煎餅。

木鎚とヒゲ、学生服。間違ったピースが含まれているのだろう。何を意味しているのか良くわからん。

せ「へこきにん前へ」

ダンダンと木鎚を連打する煎餅。周りを見渡せば、煎餅で作られた人形が立ち並ぶ。ベニヤ板を人形にくりぬいた感じで、ベニヤ板の代わりに煎餅で作られている。

煎餅特有の焦げた醤油の匂いが香ばしい。

せ「へこきにん前へと言ってるだろうがボケっ!」

木鎚で殴られ、意識が跳ぶ。

スローモーションの中で思うことは一つ。

異議あり。

例によって、一週間、寝込んだ。

へこきにんって、何だよ。

72: 名無しだぜひゃっほう!:2014/1/4(土) 17:49:42 ID:96UYBqW96g
せ「チャンチャカチャンチャンチャン」
せ「チャカチャカチャンチャンチャン」
せ「あけました。おめでとうございました」

なぜに過去形、確かに遅いが。

せ「ぼえェ〜、チャ〜LaLaLa〜」

吐くな、汚い。

せ「早いもので、もうすぐ一年です。」」

3月に始まったからな。

せ「面倒でしたが、未だに面倒です。多分、今後も面倒でしょう」

なぜに続ける

せ「目の前にこたつと煎餅があるとする。お前ならどうする」

煎餅をかじりながらこたつに足を入れる

せ「季節は夏だが、そういうことだ」

余計な一言は要らん

せ「ということで、こたつと煎餅を用意してやったぞ。」

そうか、珍しく気が利くな。

せ「例によって、スカイツリーのスの部分にな」

小さいボケは要らん。スカイツリーのスってどこやねん。スカイツリーのリの部分でも寒いわ。

せ「エセ関西弁乙」

ええ加減にせい。

せ「一週間、寝正月乙」
73: 年明け一発目、上げてやるぜ。オラオラ:2014/1/12(日) 00:22:14 ID:flxuzHxvDg
せ「誠に愛済みません」

煎餅に謝られると、どうしたらいいか、わからん。

せ「許せ、なんなら荒らせ。出でよ、嵐。」

嵐を呼んでレス数を稼ごうとするのは止めい。

せ「断言しよう。この手の呼び出しに、真の嵐は来ん」

本当か?

せ「絶対だ。真の嵐はこのような呼び出しは無視する。」

そうかぁ

せ「スルー検定、乙」

年明けおめ。 
74: アラシ:2014/1/12(日) 00:24:47 ID:RtAm/VMSPE
呼びましたか?
75: 名無しだぜひゃっほう!:2014/1/12(日) 00:31:54 ID:flxuzHxvDg
せ「来ちゃったよ」

だから、御前が言うな

せ「真の嵐、乙」

あ〜、すいませんね。

面倒なスレに関わらせて。

乙です。

レスした人に良いこと有りますように
76: 名無しだぜひゃっほう!:2014/2/7(金) 00:33:59 ID:/cNo3L6RdY
「静かに」

煎餅がプラカードを持って立っていた。
「なにやっ……」

煎餅に話しかけるとプラカードをガンガン殴り、あげくに指を口の前にピンと立てた。

テーピーオーをわきまえろか。父ちゃん嬉しくて涙が出る(棒)。

煎餅の成長に感慨深い振りをしていると、映画の撮影が始まった。

煎餅がプラカードをメガホンに持ち帰るとアクションと叫んだ。

俺に向かって。

「はぁ?」

せ「カットーッ!!」



後半に続く……


んな訳もなく、例によって一週間、寝込んだ。

77: 名無しだぜひゃっほう!:2014/2/16(日) 00:10:32 ID:V1jp9ZRplE
せ「もしもタンバリンが角野卓造だったら」

近藤じゃん。春菜じゃん。

せ「続いてのお題です」

ウム

せ「タンバリンは角野卓造ですが、クラリネットはポカスカジャン?」

前も似たような流れがなかったか?

せ「三波春夫でございます」

はぁ〜

せ「何とか探検隊♪何とか探検隊♪」

何とかって…

せ「隣のババァが屁をコいた。あるかも探検隊♪あるいは探検隊」

お粗末。

せ「シャバダディバダ〜」

早く終われ

一週間寝込むと録な事がない
78: 名無しだぜひゃっほう!:2014/2/22(土) 18:55:41 ID:Dj7AYtMBYU
囲炉裏の上に網を敷き、煎餅を焼く。

せ「やめて〜、熱い、殺される〜」

厳密には薄くスライスされた餅を焼いている。

せ「残酷過ぎる」

これに醤油を掛けても良いが、タラコとマヨネーズを合わせてみよう。

せ「変態だ。残酷な変態趣味、さてはサディストだな」

出来たぞ。

言った瞬間に煎餅(菓子)を食べようとし、火傷する煎餅(人)。

せ「熱っ、めっちゃ熱」

怒りの咆哮と共に巨大化する煎餅。

踏まれる俺。

寝込む俺。

せ「しまった。巨大化したら食えーん」
わめく煎餅を横目に渡せなくなった煎餅をひとかじり

舌熱の巨人。

だから何なんだもう〜

一週間、寝込むことにした。

79: 名無しだぜひゃっほう!:2014/2/22(土) 23:51:43 ID:I6nx7FUOmE
せ「ぶっかけ。萎えるな。電源ボタンなんか要らんわ、ボケ」

止めろ、書いた作品が消えたからってメタ発言は止めい。

あと、ぶっかけじゃなくて、ぶっちゃけだろ

せ「御前賀優菜」

今までの作品見て来たら、劣化が激しくて肥溜めの中に真空波動拳を撃ちこみたい位に恥ずかしいわ。

せ「ナールー」

あのノリで発言するの止めてくれるかな。

せ「コマネチンコ」

敢えて言わなかったネタ言っちゃったよ。

せ「革命的、コマネチンコ」

訳がわからん。

せ「フォッフォッフォッ」

何すか?

せ「次は真面目に書くというフラグが立ちまくリング」

やめて。
80: 名無しだぜひゃっほう!:2014/3/8(土) 23:49:09 ID:1DI4YiQn0c
せ「フラグを潰してこそのなんぼ、ガボガボ」

何を語るかね。

せ「海底のピクニック、良いでは無いか、ガボガボ」

何で海の底で、弁当を広げなきゃいかんのだ。

さっきからおにぎりとかサンドイッチが漂いまくりなんだが。

せ「サンドイッチには何と言ってもマヨネーズだな、ガボッ」

予想が付く行動、乙。

マヨネーズ出し過ぎじゃあアーリませんか。

すごい邪魔なんですけど。

せ「マヨネーズ、マヨネーズ、食べて楽しいマヨネーズ。ガボガボ」

即興歌止めい。

あれだろ、そろそろ寝込むんだろ。もうパターンは見えてるよ。

せ「つーか、夢落ちに決まったし」

そう、1週間寝込んだ最後の夢がこれだ、多分。

海の上で日差しが、瞬く。通り過ぎる小さな群れ、追いかける巨大な魚影。

せ「プライスレス」
金を取るきかー

……違ったか。

せ「ナウいずざタイムロス」

このスレを見た奴はそう言うさ。悪かったな。

せ「チャー」
81: 名無しだぜひゃっほう!:2014/3/22(土) 01:14:48 ID:L5dRSbr.kw
脅迫の電話があった。誰から?胃から。胃って、どういうことだよ。知らないよ。何で胃からの電話だなんてわかったんだよ。そりゃあ自分の胃だもん、長い付き合いだから何となくわかるもんさ。分かる訳ねぇだろ、そんなもん。ばれたか。で、何で胃からだってわかったんだ。本人が自分で名乗ったんだよ、改めてはじめまして私はお前の中の胃なんですけどもって。変に礼儀正しいな。で、話を進めるとだな。悪い、その話は次に聞くわ、じゃ。勝手な奴だな。あ、俺が聞くわ。悪いな。いいって、暇があっただけだからさ。じゃあ、続けるとだな。ああ。胃が言うには、最近、何か固くて食べるとバリバリする奴を見かけないんだが、どうしたんだって聞いてくるんだ。ほう、胃がそんなことを聞いてくるんだ。まぁ、変な話とは俺も思ったんだけど、それってもしかしなくてもアレだよな、確かにここ最近、食べてなかったよなと思ってさ。アレってアレか。そうだよ。でさ、だったら何だよって胃に聞いたら、食ってくれよって言うわけ。胃がか?ああ、確かに胃がそう言った。話戻すけど、そもそも胃ってしゃべったりするんだっけ。おいおい、そこからやり直しかよ。いや、気になったし。あー、まぁ少し甲高い声だったな。いや、どう喋るかなんて聞いていないんだが。あー、ホワイの方か?イエス、マイロード。止めろよ、話の腰を折るなよ。で、最終的には、胃が言ってたアレが用意出来なかったから報復として一週間の間、胃が荒れてな。つまり、寝込むことになった。市販じゃなくて、自分でアレを1から作るのに拘ってたら、胃が限界と判断したらしい。へー。 
82: 名無しだぜひゃっほう!:2014/3/22(土) 11:56:53 ID:xZK0tTb4Rs
でさ、話の続きなんだけど、前回は胃から電話があった訳なんだけどさ。そうだったな。ていうこたは、腸とかも電話が出来るのかって聞いてみたんだ。誰に?胃に。胃に聞いたのか。ああ、胃に聞いた。でさ、胃が腸に聞いてくれたんだけど、あの固くて食べるとバリバリする奴を最近、見かけないって言ってたらしいんだ。誰が?腸が。厳密には、腸がそう言ったと胃が言ったんだよ。胃がか?そうだよ胃が言ったんだよ、腸が言ってたって。まぁ、胃が見かけないのを腸が見かける訳ないよな。そうだな。で、また言われてしまった訳だ。もしかして、アレを焼けという脅迫か。良くわかったな。イエス、マイロード。でまた、手焼きに拘って、一生懸命練習したんだけど、旨く焼けなくてな。こだわるよな、お前。ああ、悪いな。で、今度は胃と腸の調子が悪くなって、一週間、寝込むはめになった。胃と腸なんかに聞くんじゃなかったよ。そうだな。話を戻すが、腸も電話が出来るのかって聞いたのか。そういや、聞いてないや。また今度、聞いておくよ。誰に?胃に。胃にか。胃だよ。
83: 名無しだぜひゃっほう!:2014/3/22(土) 12:45:19 ID:I81hkLOFxE
階段を登り、屋上に上がった二人は、夕陽の中で秘密の約束を交わした。

10年後、一人は潰れた煎餅屋の中で寝転び、畳の上を歩く蜘蛛をじっと眺めていた。

一人は結婚式場でウェディングドレスを身にまとい、周りの友達から祝福の言葉を掛けられていた。

カレンダーの日付は10年前と同じ日、そして同じ時刻を差していた。

柱の時計が四回鳴った。寝転がる一人が柱の時計を眺め、そして思い出したかのようにカレンダーに目を向ける。

一瞬、驚きの表情が浮かぶ。だがまたすぐに虚ろな表情にと戻る。

しばらくしてカラスが鳴くと、よろよろと這いずるように体を起こし、網の上に白く丸く薄い板を置いた。

網の下の炭をつつくと赤い火が点り、しばらくすると白い板は膨らみ始める。

横手にあった壺から刷毛を取り出すと白い板だったものに黒い醤油を塗る。

これを両面に塗ると深いため息をつき、そしてバリバリと食べた。

ウェディングドレスのもう一人は、笑っていた。

もう一人は腹痛で一週間、寝込んだ。
84: 名無しだぜひゃっほう!:2014/3/23(日) 22:56:54 ID:59S//GUrJs
古井戸の中に煎餅があった。いつ焼かれたとも知れぬ古い煎餅。水も枯れ、誰も使わなくなった井戸に誰かの気まぐれか、井戸の底に煎餅が置かれていた。時が立てば風化し、砂か塵のように散らばり、跡形もなくなったであろう煎餅。しかし、先ほどの小さな来訪者により、煎餅は少しばかり早く散りゆく運命を迎えていた。

ネズミ「うめぇ」ボリボリ

ネズミは知らない。その煎餅を焼いた人間を。その人間が何を思い、そしてなぜ古井戸なんかに煎餅を投げ捨てたかを。

ネズミ「うめぇ」ボリボリ

煎餅は跡形もなくなり、ネズミは古井戸を飛び出して外へと走っていった。

後には少し残った煎餅のカスだけが残った。

誰も知らない物語はこうして幕を閉じた。
85: 名無しだぜひゃっほう!:2014/3/24(月) 00:20:52 ID:/Gr6VsUXzU
煎餅ミサイルを撃つんだが、UFOに当たらないからって寝込む話を考えたんだが、ボツかな。

>>85
ボツ「イエッサー」

主人公の名前は田吾作にしようかと思うんだ。

>>85
ボツ「イエッサー」

UFOにはかつてスパイとして送り込まれたアンドロイドが居て、田吾作とは仲良くなったけど役目が終わったら記憶を消されて、無差別な殺人マシーンになってしまったという設定も追加するつもりなんだけど。

やっぱボツかな。

>>85
ボツ「イエッサー」
駄目か〜。という感じで、延々と話の筋だけを語るのってボツかな。

>>85
ボツ「イエッサー」 
86: 名無しだぜひゃっほう!:2014/4/1(火) 22:12:08 ID:B.XWxKKGXQ
そんなある日の午後にぃ〜
87: 名無しだぜひゃっほう!:2014/4/4(金) 00:39:20 ID:EOIo8VkShw
私は懸命にお煎餅を焼いた。
にくくて、きらいで、でも一番大切な君の大好物。
ハート型のこのお煎餅を私は君に届けたくて
やり切れなさを抑えながら一生懸命焼いた。
つらい。 君が私の隣に居ないことがつらすぎる。
ぱらぱらと雨が降って来た。
りんとした君の真剣な顔を思い出した。
無い知恵を絞って考えたけど、
理屈じゃわからない恋。
だるい…。私は悲しみと知恵熱で一週間寝込んだ。

88: 名無しだぜひゃっほう!:2014/4/4(金) 00:40:56 ID:EOIo8VkShw
縦読みうまくいかなかった……
89: 名無しだぜひゃっほう!:2014/4/5(土) 18:24:23 ID:9lAE1M1To6
ある日♪

森の中〜

せんべいを

焼いてたら〜

熊に食〜べ〜ら〜れ〜た〜

煎餅を

食〜べ〜ら〜れ〜た〜

次の日も

煎餅を〜

焼いてたら〜

食べられた〜

熊に食〜べ〜ら〜れ〜た〜

今度は

食〜べ〜ら〜れ〜た〜

チャンチャン♪

(……そんな訳で1週間、寝込みました)

チャララ〜

ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜

チャララ〜

ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜ラ〜

チャンチャン♪
90: てんどん:2014/5/2(金) 12:15:31 ID:rbVdpwZSOQ
せ「せんべいパーンッチ」

今日も世界の平和を壊すため、パトロールを欠かさない煎餅マン。

公衆電話にパンチを当てて、いつかは壊れるだろうと願う今日この頃。

ご機嫌いかがでしょうか。煎餅は相変わらず元気であります。

公衆電話を壊そうとする理由ですか。

煎餅曰く、何かあった時に110番とか119番に掛けられないようにするためだそうです。悪の諸行だろう、クックックとのことです。

正直、壊さなくても、どんどん撤去されている現状な訳でして。果たして、どの程度の平和に対する破壊活動になるかは、甚だ疑問に感じる今日この頃であります。

せ「せんべい〜キック」

出ました大技、せんべいジャンプからの二段蹴りと、プラス何か。

だいたい、受話器が吹っ飛ぶ程度の威力とまでは行きませんが、概ねその程度の威力はあると、昔、隣に住んでた犬がドーベルマンとチワワから産まれた子犬だったというN何とかさんが言ってたような気がしました。

警官「チミ逹、何をやっとるのかね」

さっきから付近をうろうろと訝しげに眺めてた警官がようやく声を掛けて来ましたね。遅いですけど、こっちは突っ込み待ちで首が伸び過ぎて地球を半周しちゃったんですけど。ブラジルの皆さん、お元気ですか。

あ〜、話じゃなくて首を戻しますと、と、逆でしたっけ。あー、どちらでも良い?

いや、駄目っすよ、今どきの大人は投げやりで、妥協につぐ妥協でこだわりが無いんじゃアーリませんか。あー今、コケるとこですよ。

すみません。本当にやられると引くんですけど、本気で。あーと間違いました。マジで、でした。何で言い直したし。自分で突っ込むなって?

やだな〜、あなたの代わりに突っ込んであげたと言うのに。

えーと、署まで来いと、あーそういうことですか。

せんべいが愛と平和のために焼きを入れたけど1週間、牢屋で寝泊まりさせられた話。

それは崩れ過ぎじゃあアーリませんか。
ああ、今のコケるところですよ。

いやカツ丼じゃなくてうな丼て言うらしんですけど。

えーとちょっと待っ……
91: 名無しだぜひゃっほう!:2014/5/31(土) 03:20:28 ID:HSq/O/lwZQ
さながら煎餅のようにゆらゆらと

たうたうまほろばの淡い桜色のほろ苦さ

はらはらと頬を伝う煎餅のように甘い香り

懐かしくは果てしなく断絶された過去の瞬き

今日が今日とてなく明日が明日でない

時を感じず未来ははるか遠い彼方に

過去は果てしなく遠くの虚ろに

過ぎ去りし昔の仲間は疎遠となり感情もまた煎餅となれり

かつての風景をまにまに思い返すのみ

哀れみにも似た視線を浴びれば1週間はと寝込むのみ


92: 名無しだぜひゃっほう!:2014/5/31(土) 11:29:53 ID:oOl/sn0Ero
照りつける暑さに身を震わせながら、むせびなくように煎餅を焼いた夏のあの日。

1年前に結婚するからとメールが届いた。最後にまたいつか会おうねとの結び。

そうなんだ、このメールが最後なんだ。もう会えないとわかるまでのじわじわ感。

頭に響くセミの鳴き声。張り合うように鳴き叫ぶウシガエル。

千鳥足と投げやりといたたまれなさとやり場の無さ。

殴った走ったもつれた笑った。

体を貫く空洞。気にするほどに深く何もない。

思い出の走馬灯が駆け巡り、前後に揺さぶられる。次が次とてなく、そんなにも色々あったのかと驚きと忘れたことの情けなさ。

いっそ、嵐でもと望む心と裏腹に、焼けつくような日差しの下。

記憶の欠片、一枚の煎餅。一生の1コマ。

焼く、焼く、俺は焼く。焼いたのはあの一瞬。わずか五分にも満たないあの一瞬繰り返したくて。俺は焼く。

焼いた、焼けた。形になった。

届ける。誰に。決まっている。行くしかない。何の意味が、意味なんかいい。今は行くんだ。

行った。ついた。なかった。何もなかった。取り壊されていた。

そうなんだ。そういうことなんだ。

ゼロなんだ。

泣いた。泣き崩れた。

トドのようにセイウチのように、激しくいななき、そして倒れた。

1週間後に目を開けたとき、夕陽が目に染みた。

コンコンとノックする音、時間よ止まれ

残酷であって非情でもない、そんな現実。
 
93: 名無しだぜひゃっほう!:2014/5/31(土) 23:12:30 ID:VG7VtwTeNU
我々は宇宙人だ。
テレビの音が五月蝿いが確かに奴らはそう言った。
あ「で」
宇宙人ズ「で?」
あ「何だってばよ」宇宙人ズ「何だってばよ?」
あ「何の用事でしょうかと言うことだってばよ」
宇宙人ズ「だってばよ?」
あ「何ですかって意味だってばよ」
宇宙人ズ「ぉう、フジコ富士子牛蒡の刷り込み」
あ「何だそりゃ」
宇宙人ズ「そりゃ?」
あ「ですかの碎けた表現だ。一々聞くなようざったいねぇな全く」
宇宙人ズ「うざ?うざったいは高橋留美子」
あ「あん?」
宇宙人ズ「しっづれいしまいました?」
あ「いやお前ら日本語しゃべれんべ」
宇宙人ズ「れんべ?」
あ「だ〜か〜ら〜」
宇宙人ズ「鉄骨娘懐かしいですか?」
あ「疑問形なら何でも許されると思うなよ。このすっとこどっこい」
宇宙人ズ「すいませんですか?」
あ「あ〜、だ〜か〜ら〜。」
宇宙人ズ「鉄棒娘とかいませんでしたか?」
あ「居たね。箱男とか。だからなんでタイムリーなんすか?」
宇宙人ズ「すか?」
あ「すかはですかを碎いた表現で表したものです。オッケー?」
宇宙人ズ「イエス?オッケー牧場」
あ「寝る」
宇宙人ズ「お早うござろう?」
あ「どの時代だよ。突っ込んじゃったよ。ふざけんなよ」
宇宙人ズ「煎餅?」
あ「イエス煎餅。寝込めよ、オラ」
宇宙人ズ「ある日のことでした。ポテトチップス、ぱっぱば〜ら?」
あ「寝るね」

宙人ズ「ラッシャセー?」

94: 名無しだぜひゃっほう!:2014/6/14(土) 21:04:45 ID:714clmoPao
はぁ……




はぁ……




パリパリ




うにっ




(それから一週間が過ぎた)




背番号1番「圧倒的に私がマヨネーズ」 
95: 名無しだぜひゃっほう!:2014/6/30(月) 17:56:34 ID:HWljkIYT.M
スレタイ見てげんふうけいさんの作品みたいだと思ったのはじぶんだけかな(´・ω・`)
96: 一休み一休み:2014/7/15(火) 00:38:07 ID:bCLrL5eEvg
ほっしゅ
97: 名無しだぜひゃっほう!:2014/7/26(土) 13:25:19 ID:JOrxsHyYkQ
象「さぁ始まりました。全日本煎餅大食い選手権。」
狸「ポンポコー」
鶏「コケッコー」
犬「ワンワンワン」象「狸さんは無理しなくていいですよ。気をとり直して参りましょう。選手入場です」
蛙「ゲコゲコ」
フナ「パクパク」
セミ「オッシィツクツク」
ネコ「ニャ〜ン」
象「解説はキリンさんです。よろしくお願いします」
キリン「…ょ…ぁ…ゅ…ぅ」
象「えっと何ですって……」
キリン「…ぁ…ゃ…っ…ぅ」
象「ちょっと、首か遠すぎて聞こえません。気にせず行きましょう。最初の煎餅はこちら」
狸「ポンポコー」
鶏「コケッコー」
犬「ワンワンワン」象「最初はゴマ煎餅です。制限時間は三分。よーい、スタート。」
狸2「ポンポコー」
鶏「コケッコー」
犬「ワンワンワン」
キリン「…ちょ…ぁ…ぅ」
象「二分経過しましたが、誰も煎餅に手を着けない。お互いにらみ合っての一触即発。勝負は最後の1秒までわからない。これはグラム単位の接戦勝負となるかーっ!!」
キリン「……ぃ…ぁ…ぃ…ぁ」
象「ネコさん、ネコさんが一番可能性があります。頑張ってください。フナさんも頑張って、後は……、何かやってて。あーっと時間が来てしまった54321、終了です」
狸3「ポンポコー」
鶏「コケッコー」
犬「ワンワンワン」
象「優勝は煎餅をひと嘗めしたネコさんでした。いやー、他の選手がピクリともしない中の鮮やかなひと嘗めでした」
ネコ「ジー、ジジジー」
象「おや?セミさんの姿が見当たりませんが……」
ネコ「パクパク、ムシャムシャ」
象「気にせず表彰式に移りましょう」
キリン「(最初の試合はゴマ煎餅って言ったやん。最初っていったら次もあるんとちゃうんかい。)」
象「優勝したネコさんには愛憎の狭間で焼かれた煎餅が送られます」
ネコ「いらん」
鶴「では、また来週〜」

〜試合後〜

象「……はぁ、また寝込みそうだな」
キリン「せっかく焼いた煎餅が無駄になって残念やったな」
象「キリンさん」
キリン「象さん」
キリン&象「好きだ〜」
98: 名無しだぜひゃっほう!:2014/8/9(土) 15:40:54 ID:28exuOJLNg
約束の煎餅があると噂を聞きつけてやって来た半蔵と五衛門がその瞬間を目撃する少し前に起きた出来事のためにアラジンと呼ばれることになった一人の青年と恋に落ちたババロア様が焼き上げた一枚の煎餅がよもやそのようなことが起きるとは思わなかったと語る今は亡き十五代目煎餅焼居田呂宇の遺言に従い私こと愛憎之狭間次郎が墓前に供えたのははや一週間前のこととなる。

木漏れ日の中で鮮やかな光を放つ森の中に広がる泉のような心を持っていた十五代目煎餅焼居田呂宇のことを思うと私の心は荒波の中を突き進む幽霊船の中のビヤ樽を住処とする鼠を見たことがある研究者のシーツのように乱れに乱れ沸き立つ感情に煎餅をやかずには居られないとついと立ち上がっては諦めてまた座る様を繰り返すお坊さんを尻目に煎餅を丸かじりする和尚が居ると聞いてひどく悲しい気分になった。

ババロア様は風の噂で亡くなったと石川県の五衛門さんの訃報にカラスが大群で押し寄せる様子をキャンバスに描き切ったことでノーベル賞に匹敵するぐらい凄い賞をもらった画家が使っていた絵の具を作った会社のロゴのように黒い喪服を身にまとったという話を聞いて寝込んだらしい。
99: 名無しだぜひゃっほう!:2014/8/15(金) 20:43:57 ID:gMpdOG/dFQ
風上に立つ君のスカートが舞い上がり下着が見えた。

「ハンマープライス!!」

極太のハンマーでぶっ飛ばされる俺と猫。

動物虐待反対。

「ふなぁごぉぉー」

変な声を上げたのは俺か猫か。

気が付くと膝枕された猫と血だらけで放置されている俺。

「ピーパァーピーパァー」

やって来た救急車の上でオウムが鳴いていた。

経費削減もここまで来たか。

「パリパリやったんしゃい」

救急車から煎餅色の担架を持ち出す婆さん二名。

「バキバキっ」


乗った瞬間に割れる煎餅。いや担架。

「兄さんを救うのは無理やった。ごめんな」

謝る婆さんと猫と婆さん。

「愛憎のは〜ざ〜ま〜」

叫んだ俺が悪いのか。

それから一週間ネコになった
100: ネ兄100レス:2014/9/3(水) 23:20:24 ID:1Uy4A9Ir86
煎餅「うむ、来る焼売。おもてを歩けい。」


このスレを最初から見た人は煎餅を買わずにはいられない人と煎餅を食べたことがあるかもしれない人と煎餅です。
82.81 KBytes

名前:
sage:


[1] 1- [2] [3]最10

[4]最25 [5]最50 [6]最75

[*]前20 [0]戻る [#]次20

うpろだ
スレ機能】【顔文字