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愛憎の狭間でお煎餅を焼いたけど君には結局届かずに一週間寝込んだ話
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1: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/16(土) 23:56:00 ID:0JIt4J9r32


を、だれかしてくれません?


13: 名無しだぜひゃっほう!:2013/3/17(日) 01:39:07 ID:ResPR8T8fs
「また……そんなにソレが好きなの?」
そんな彼女の台詞。
「当たり前だろ!俺はこのために生きてるみたいなもんだ。お前も解ってたはずだろ?」
いつもの返事。
そう。俺は煎餅を焼きながらマヨネーズをがぶ飲みするのを日課としている。
ただ今日はマヨネーズを切らしたからトマトケチャップで代用したのだが、それが気に入らないのか…
「私たち…もう終わりね…」
そんな彼女の台詞が空虚に響く。
「そんなことはないさ。俺はお前も煎餅も愛している」
おや、煎餅が程好く焼けたようだ。
醤油ベースのタレに浸してまた炭火で炙る。
香ばしい匂いが部屋に充満し、自然とトマトケチャップが進む。
「だって…私なんかより煎餅の方が大事じゃない…」
涙声の彼女。
「何をバカな…」ガスッ!
言葉を遮る様に彼女得意の踵落としが炸裂し、俺は意識を失った。


「…あれ?」
気が付くと彼女は居なかった。
「やれやれまたかよ…」
と独り言を言いながら煎餅の様子を見る。
「……ッツ…なんてこと…」
煎餅はこんがりと焼かれトマトケチャップがまぶされていた…

「あいつ…俺の煎餅が台無しじゃないか!畜生…あれ?意外と旨い?」
バリバリ…バリ……


一週間寝込むことになった。

眠かったから。


fin
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