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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


771:🎏 名無しさん@読者の声:2016/6/27(月) 22:20:12 ID:E8IaVs2AYQ
続きが気になって毎日何回もきてしまう…支援!
772:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:20:45 ID:cWyMdNqFA.
フワッ

カロル「……」パチッ

ラム「大丈夫かい?」

カロル「ら、む……くん」ボーッ

ラム「うん。僕だよ」クスッ

カロル「え…あ、ボク」ハッ

ラム「?」

カロル「あ、うあ……ご、ごめん!ごめんなさい!」ガタガタ

ラム「ど、どうしたの?」

カロル「ち、ちがう!ちがうんだ!ぼ…ボクがわるいの!ラムくんはなにも…ボクだからぁっ!?」ブワッ

ラム「か、カロルくん…」アセアセ

カロル「ごべんなざぁい!ふわぁぁん!!」ポロポロ

ラム「な、泣き出したりしてどうしたの?」アセアセ

カロル「そんなつもりじゃなかったの!なんにもわかんなくて…間違えちゃったんだよ!!」ポロポロ

ラム「も、もしかして…さっきのこと覚えてなかったりする?」

カロル「さっき…?なに…?」グスッ

ラム「ふふ…君ってほんと強いんだか弱いんだか分からないや?」クスクス

カロル「なん…で…?」キョトン

ラム「…心配しないで?」ギュッ

カロル「ふえ?」ポフッ

ラム「僕なら平気だよ。あんな約束は忘れていいんだ」ナデナデ

カロル「ひぐっ!えぅ……」グズグズ

ラム「…ありがとう。庇ってくれて」ナデナデ

カロル「うわぁぁん!あぁぁん…!!」ガシッ
773:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:24:42 ID:cWyMdNqFA.
カロル「ひっく…ひっく!」グスッ

ラム「落ち着いたかい?」ポンポン

カロル「う゛ん!なにが…あったの?」グシッ

ラム「まぁいろいろね。それよりカロルくんにお願いがあるんだけど」

カロル「? おねがい?」キョトン

ラム「二人を癒してあげてもらえないかな?」

カロル「え……」チラッ

宣教師&ヒメ「」ダラァァン

カロル「えぇぇぇぇっ!!?」ギョギョッ

ラム「……」

カロル「な、なんで倒れてるの…?どうして宣教師さまとヒメくんが……」ブルブル

ラム「悪いけど急いでもらえる?本当に危険な状態だから!」

カロル「…う、うん!」キュッ
774:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:26:29 ID:cWyMdNqFA.
フワッ フワッ

宣教師「う……」クラッ

ヒメ「ぼ、僕はいったい……」クラッ

カロル「二人ともだいじょうぶ!?」アセアセ

宣教師「か、カロルくん!?」

ヒメ「おまえ、どうやって…!」

ラム「話は後!ここを出ないと、またさっきの術に掛かるよ!?」

宣教師「お…ぅえっ」ウプッ

ヒメ「気持ち悪い…なんだ、この息苦しさは?」クラクラ

カロル「あ……」ハッ

ラム「肩持つから、なんとか歩いて通路に出て!この部屋にいたら死ぬよ!」ガッ

ヒメ「わ、分かった…」ヨロッ

宣教師「げほっ…うぅえっ!」ゴホゴホ

ラム「カロルくんも手伝っ……」グイッ

カロル「」ピトッ

ラム「な、なにしてんの!?」

フワッ

カロル「え?」クルッ

ラム「そいつはいいんだよ!君だって、あんなに痛め付けられただろ!?」

カロル「で、でも……」アセアセ

ラム「もう…!目を覚まさない内に出るよ!早く手伝って!?」

カロル「ごめん…」スクッ
775:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:29:06 ID:l86Bd6tQRs
―――地下牢獄(通路)―――

ラム「ここまで来ればいいかな…。カロルくん、もう一度、二人を癒して?」

カロル「はい…」ピトッ

フワッ フワッ

宣教師「す、すみません…。助かりました」

ヒメ「これじゃ立場が逆だな…」

ラム「いいんだよ。二人が来てくれなかったら僕たちも今頃、殺されてたかもしれないしね。それよりも……」チラッ

カロル「」ビクッ

ラム「さっきのはなに?」キッ

カロル「え、えと……」モジモジ

宣教師「なにかあったんですか?」

ラム「カロルくんが魔導師を癒してたんだ」

ヒメ「は?おまえ、また…」ジロッ

カロル「……」オロオロ
776:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:33:40 ID:l86Bd6tQRs
宣教師「ま、まぁまぁ…いいじゃありませんか?」オロオロ

ラム「よくないよ!」

カロル「……」

ラム「あいつがしたこと、絶対に許せない……」ギリッ

宣教師「それはそうかもしれませんが…」

ラム「それにあいつを生かしておいたら、また君を狙うに決まってる!そしたら、また逆戻りだよ!」

ヒメ「…そうだな」

宣教師「キミまで…?」

ヒメ「僕らだけの問題じゃない。上で戦う仲間たちにも関わる話だ?」

宣教師「で、ですが…」

ヒメ「今は心を鬼にしないといけない。おまえだって分かるよな?」

宣教師「……まぁ」

ヒメ「なんとなく察してるかもしれないが…僕たちは、ただここに来た訳じゃない」

ラム「知ってるよ。戦ってるんだろ?」

カロル「」ハッ

ヒメ「そうだ。そして今、この時も……多くの仲間と敵を死なせてる」

カロル「……!」ゾクッ
777:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:36:21 ID:l86Bd6tQRs
ヒメ「もしかすれば、おまえがした事で死ななくていいヤツまで死なせてしまうかもしれないんだ…。そこをよく……」

カロル「う、あう…!」ブルブル

ヒメ「おい…?」

カロル「あぁぁぁあああ!!!」ガクンッ

ヒメ「は…!?」

ラム「な、なになに!?」

宣教師「ど、どうしたんですか!?」ガッ

カロル「うわっ…あ……うああああああ!!!」パシンッ

宣教師「!?」ヒリヒリ

ラム「あ、あのカロルくんが……宣教師さんの手を払った!?」

ヒメ「どうしたんだよ!!落ち着けって!?」ガッ

カロル「ひっ…!」ダッ

ヒメ「あ……」パッ

ラム「どこ行くの!?」
778:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:38:04 ID:cWyMdNqFA.
ヒメ「くそっ!なんなんだよ、いきなり!?」

ラム「分からない…。とにかく追うしかないよ!」

ヒメ「相変わらず世話焼かせるな…!おい、宣教師!」

宣教師「」ズーン

ヒメ「なにしてるんだ!早く行くぞ!」

宣教師「きら…われた?天使のように純粋で優しかった彼が……あんな乱暴に手を払いのけるなんて…」ブツブツ

ヒメ「おまえまでどうしたんだよ!?」

ラム「よ、よっぽどショックだったんだろうね」

ヒメ「言ってる場合か!?さっさと行くぞ!」ガッ

宣教師「私なんて…私なんてぇ!!」ビエーン

ヒメ「な、なんだ、こいつ……びくともしない!」グググッ

ラム「カロルくんを一人にしていいのかい!?」グググッ

宣教師「」ピクッ

ヒメ「敵兵に出くわしたらタダじゃ済まないぞ!」グググッ

ラム「そうだよ…!今度こそ殺されるかもしれないし…!」グググッ

宣教師「そんなことさせません!!」バッ

ラム&ヒメ「うわっ!?」ビタンッ

宣教師「今、行きますよー!!」ダッ

ダダダッ……

ヒメ「いたた!まったく…どいつもこいつも!」プンスカ

ラム「ふぅ…しょうがないなぁ」サスサス
779:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:40:01 ID:cWyMdNqFA.
カロル「……!」タタタッ

カロル「(どうして…!)」ウルッ

カロル「(どうしてボクなんかの為に争ったりするの…!?)」ポロッ

カロル「(ボクはただ……)」

ドンッ

カロル「ひゃっ!」ドタッ

レジスタンス11「おっ…!だ、誰だ!?」クルッ

カロル「あ、ごめんなさ…」ムクッ

ブンッ バキッ!

カロル「いっ!?」ズサァッ

レジスタンス11「動くなぁ!!」カッ

カロル「っ…!」ヨロッ

レジスタンス11「その眼はホビットか…!なぜ地下に……」

カロル「いたい…!」ポロポロ

レジスタンス11「答えろ!!貴様はファルージャの手先か否か!?」ジャキッ

カロル「ふ…ぇぐっ!痛いよ…!」シクシク

レジスタンス11「答えろと言ってるんだぁ!?」ジリッ

カロル「イヤだよ…!も…やだ!」ブンブンッ

レジスタンス11「なにをぉ!?」

カロル「…どうして……どうしてなの!?」ポロポロ

レジスタンス11「ちっ……」
780:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:42:16 ID:cWyMdNqFA.
レジスタンス11「素性は知れんが、どちらにしろ我々の陣営とは思えん」ジャッ

カロル「……!」キュッ

レジスタンス11「死……」

宣教師「やめなさい!!」タタタッ

レジスタンス11「き、貴様…今までどこに!?」ハッ

宣教師「人質を解放していました!あなたこそ…ファルージャに倒されたのでは?」

レジスタンス11「くっ!あ、あんな事で死んでたまるか!?」

宣教師「あんな事で戦意喪失しておいて、よく言いますよ…」シラー

レジスタンス11「黙れ!忘れろっ!!」ガァーッ

カロル「っ…宣教師さま?」ポロポロ

宣教師「か、カロルくん!」
781:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:45:07 ID:l86Bd6tQRs
レジスタンス11「なっ…これが人質だったのか?」タジッ

宣教師「彼になにをしたんですか!頬が腫れてますよ!」キッ

レジスタンス11「し、仕方ないだろ。こんな状況で突然ホビットに出くわしたら怪しいと疑うに決まってる!」

宣教師「こんな子供にどんな脅威があると!?」

レジスタンス11「ここは戦場だぞ!!用心して何が悪い!?」

宣教師「……!」

レジスタンス11「そんなに大事なら一人でうろつかせるな!?俺でなかったら殺されてたところだぞ!?」

宣教師「あなただって刃を向けていたじゃありませんか!?」

カロル「やめてっ!!」

レジスタンス11「……」

宣教師「……」
782:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:48:48 ID:l86Bd6tQRs
カロル「」グシグシ

宣教師「もう大丈夫ですからね!一緒に帰りましょう!」ダキッ

カロル「…ねぇ、宣教師さま」

宣教師「…なんですか?」

カロル「どうしたらいいの…」

宣教師「?」

カロル「わからないんだ…。ボクはボクなのに……」

宣教師「……」

レジスタンス11「なにを抜かしとんだ、こいつは?」

カロル「教えて、宣教師さま…!」ヒシッ

宣教師「…いいですよ?キミの気持ちを聞かせてください?」ギュッ

レジスタンス11「そんな悠長な……」

ヒメ「カロル!宣教師!」タタタッ

ラム「大丈夫かい!?」タタタッ

レジスタンス11「あぁ!?ま、またガキか!?」
783:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:53:29 ID:cWyMdNqFA.
レジスタンス11「なるほど、クンバヤが話してた国王ってのはお前か…」

ヒメ「まぁな…。地下にいて戦況が掴めなかったが、どうなっているんだ?」

レジスタンス11「開戦時こそ押せ押せでいってたが、はっきりしない状況だ。今のところは優勢だと思いたいが……」

ヒメ「……フィクサーは?」

レジスタンス11「分からん。上に残ってる連中が戦ってる最中だ」

ヒメ「…まだ決着が付いてないのか。ここはどうなんだ?」

レジスタンス11「それも分からん…。奴らの数と勢いに呑まれかけたんで一度、バラバラに逃げてきたんだ」

ヒメ「……」

ラム「ヒメ。僕たちはどうしたらいい?」

ヒメ「…ファルージャを探すしかない」

レジスタンス11「俺もそう考えたが…こんな迷宮で敵も大勢いる中じゃ身動きが取れないぞ?」

ヒメ「たしかに無謀だけど…それでもやるしかない!」

レジスタンス11「女子供と俺一人でどうするんだ?どこから敵が現れるかも分からんのに……」

ヒメ「どこにいたって同じだよ。それに勝利を決定付けるにはある意味、最大の好機かもしれない」

ラム「でもカロルくんがあんな状態じゃ…?」チラッ

ヒメ「…それは宣教師に委ねるしかないな」

レジスタンス11「ちっ…こんな非常時に子守りか!なんにしたって動くなら急がなきゃならんぞ?」

ヒメ「あぁ、分かってるよ…」

ラム「……」
784:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/29(水) 23:57:45 ID:l86Bd6tQRs
宣教師「ゆっくりでいいですよ?」ナデナデ

カロル「うん…」

宣教師「なにがキミを悩ませているのか私も考えますから…ね?」ポンポン

カロル「ありがとう…」

宣教師「いえいえ?」ニコッ

カロル「」ギュウウウ

宣教師「ふふ…そんなに抱き締められたら、ちょっと恥ずかしいですよ?」クスッ

カロル「ホントは…助けてくれて嬉しかったんだ」

宣教師「はい」ナデナデ

カロル「でも…そうしたら、どうなるんだろうって」

宣教師「どうなると思いました?」

カロル「また、こうなっちゃうかも…」シュン

宣教師「それはなぜ?」

カロル「ずっと…そうだったもの」

宣教師「そうでしたか?」

カロル「うん…」

宣教師「ふむふむ、それは知りませんでした?」

カロル「…みんなボクは悪くないって言ってくれる」

宣教師「私もそう思いますよ?」

カロル「だけど……悪いとか悪くないじゃなくて」

宣教師「……」

カロル「イヤなんだ…!」
785:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:00:25 ID:cWyMdNqFA.
カロル「…ただみんなといたかっただけなのに」

カロル「それなのに…みんな…みんな傷付けてるっ…」ウルッ

カロル「だから…」ウルウル

宣教師「分かりました……」

カロル「え?」

宣教師「キミを悩ませているものが…」

カロル「……」

宣教師「…それはね」

カロル「うん…」

宣教師「どんな言葉をかけても解決できません」

カロル「…へ?」
786:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:03:02 ID:cWyMdNqFA.
宣教師「心を病むのは当然です。実際、それだけの経験をしてきましたもんね」

宣教師「ですが、それはみんなも同じことですよ?」

カロル「……」

宣教師「誰しもどこかで消えない痛みを抱え、それらの想いを解消できずにいます」

宣教師「たとえば私なら…教団に拾われて間もない頃に受けたいじめが今でも頭から離れません」

宣教師「夜、ベッドに入って目を瞑ると思い出して眠れなくなる事がよくあります」

宣教師「それをどうにかしようとは思いませんし、できる筈もありません」

宣教師「私にとって、この悩みは一生、付いて回ることになるでしょう」

カロル「…宣教師さま」

宣教師「キミの悩みもそうじゃありませんか?」

カロル「そう…かも」

宣教師「これからも…多くの不安と葛藤がキミの胸を焦がし、悲惨な現実が襲いかかるかもしれません」

カロル「……」シュン

宣教師「それでもね。私達はキミに生きてほしいと願い、キミもまた生きたいという希望を強く持ってほしいんですよ」

カロル「……」

宣教師「それが私の支えであり、キミの支えであってほしい…」

宣教師「だって私達はもうただの友人ではないのですから」

カロル「?」

宣教師「キミもルーボイくんもナラちゃんもラムくんもおチビちゃん達も…。
全ての孤児院に住まう子供たちはみんな私の大事な家族であり、平等にかけがえのない存在です」

カロル「……!」

宣教師「悩みは尽きないでしょうが…どうかこの先も私達と生きていただけませんか?」
787:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:11:27 ID:cWyMdNqFA.
カロル「…ボク」

宣教師「はい」

カロル「……」ギュッ

宣教師「?」

カロル「また…おんなじことしてた…」ブルッ

宣教師「……」

カロル「もう…離れたくないって思ってたのに」

宣教師「ふふ。心って、そういうものじゃないですか?」

カロル「ごめんなさい……」ポロポロ

宣教師「おやおや、キミの涙は渇れることを知りませんね?」クスッ

カロル「うん…ルーボイくんにも弱虫ってからかわれた…」グシッ

宣教師「いいえ、泣くのは弱さではありませんよ?」

カロル「……?」ポロポロ

宣教師「感情が豊かな証拠です」

カロル「ぐすっ…そうなの?」

宣教師「楽しいことや嬉しいことも素直に感じ取っていけるんですから、とても幸福なことですよ?」

カロル「…そう、なんだ。えへへ」テレッ
788:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:29:06 ID:cWyMdNqFA.
ヒメ「もういいか?」

宣教師「えぇ、大丈夫ですよ」

カロル「あ…ご、ごめんなさい。心配させちゃったよね」

ヒメ「気にするな。友達だろ?」

カロル「う…うん!」パァァ

ラム「あんなことされた後だもんね」

カロル「……」

ラム「ん?」

カロル「さっき、みんなのこと考えないでごめんなさい…」

ラム「本当だよ。普通、自分を痛め付けた相手を助けたりする?」

カロル「……」

ラム「まぁでもしょうがないよね。君ってそういう奴なんだからさ?」

カロル「うぅ……」

ラム「でもいきなり叫び出したのはびっくりしたよ?」

カロル「いろいろ考えちゃって…ラムくんは平気なの?」

ラム「僕は君みたいに繊細じゃないからね。いちいち悩んだりしないし、あいつらをぶん殴ってやりたいとしか思ってなかったよ?」クスッ

カロル「あ、あはは…そうなんだ」ヒクヒク

ヒメ「図太いヤツだな…」

宣教師「ふふふ…持ち味は人それぞれですよ?」クスクス
789:🎏 投下終了 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:32:20 ID:cWyMdNqFA.
レジスタンス11「おい、いつまでくっちゃべってるんだ?」

ヒメ「あぁ、待たせてすまないな」

ラム「そろそろ行こうか」

宣教師「どうするか決まったんですか?」

ヒメ「あぁ、今度こそファルージャを捕らえる」

レジスタンス11「かなり無茶だが…やるとなったら、それしかねぇわな」

ラム「僕が後ろに付くよ。カロルくんと宣教師さんは真ん中にいて?前はヒメとおじさんが歩くから?」

カロル「え?でもそれじゃヒメくんもラムくんも危ないよ!」

ヒメ「おまえらが前や後ろに付いて攻撃を受けたら僕たちまで出遅れるだろ?」

ラム「そうそう。その方がよっぽど危ない」

カロル「あう……」ガーン

宣教師「3人を信じて付いていきましょう?ね?」

カロル「うん…」ショボーン

ヒメ「ふふん!おとなしく僕に守られてればいいんだよ?」

カロル「…そうだね。ヒメくんたちを信じるよ?」ニコッ

ヒメ「あぁ、そうしろ?」クスッ

ラム「武器も独房から拾い集めておいたから護身用に持ってて?」スッ

カロル「あ、ありがとう…」パシッ

宣教師「ちゃっかりしてますね…」パシッ

レジスタンス11「もういいだろ。行くぞ」

ヒメ「あぁ!」

カツンカツン カツンカツン………
790:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2016/6/30(木) 00:38:00 ID:l86Bd6tQRs
>>771
毎回ホントすみません…
こんなノロノロ更新なのに見捨てないでいてくださって心から感謝してます
更新ペースを上げられるよう頑張らせていただきますので、お付き合いいただけたら幸いです
973.18 KBytes

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うpろだ
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