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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1: ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


524: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:30:14 ID:.cUSspOk4Q
西兵99「どこだ、どこにいやがる!?」キョロキョロ

西兵100「隈無く探せぇ!?一匹残らず刈り取るぞ!!」ダッ

西兵101「女王の馬車に近付けるな!周囲を覆うようにして警護しろ!?」バッ

ワァーワァーギャーギャー

ヒュンッ

西兵99「ぶきっ!?」ドスッ

西兵100「そっちかぁ!!」ダッ

バッバッバッ

西兵100「ぐひぃ…!?」ドサッ

猟犬's「バウッバウッ!」ガッ

西兵101「な、なんだぁ…!このデケー犬の群れは!?」

ザザザッ

東のホビット14「僕らの相棒、ウォリードッグ!」シャキンッ

東のホビット15「こいつらも僕たちと同じようにお前ら人間に住み処を追われ、行き場を狭まれた哀れな種族さ」

西兵101「ほ、ホビット…!?」

???「そっ!せーかい!」ピョンッ スタッ

西兵101「え…!?」クルッ

バキッ

西兵101「ふぎゃっ!?」バタッ

ルイ「さすがに殺すのは気が引けるからね!気絶くらいで勘弁したげる?」ウインク
525: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:34:55 ID:.cUSspOk4Q
西兵104「な、なんだ、お前ら!?」

西兵105「ホビットの分際でナメやがって!邪魔すると殺すぞ!?」

シュビッ

西兵104「ぎえっ!?」ゴンッ

ルイ「ふふん?なーんだ、ウォリー達を呼ばなくてもあたしらで十分っぽかったかなー?」ニヤニヤ

西兵105「このクソアマがぁっ!!」ブンッブンッ

ルイ「わったた!よっと!ほいほい!ほいさっさ!」サッサッ

西兵105「ちょこまかと……だらぁっ!!」ブンッ

ルイ「…ほっ!」シュバッ

西兵105「うほぁ!?」ビシッ

ルイ「せいっ!やぁっ!とうっ!」シュッシュッ

西兵105「あ゙っ!ぐっ!ぼはっ!?」バキッ ビシッ ドフッ

ルイ「人間は動きが"にぶちん"だなー!かよわい少女にボコられて悔しくないわけ?」ニヤニヤ

西兵105「くっ…おらぁぁぁあああ!!!」バッ

ルイ「はい!はい!はいぃぃい!!」バッバッ グルン

西兵105「ぶっへぇあ!?」バコォォッ ドサッ

ルイ「究極奥義!竜巻回転クルクル蹴り!!一丁上がり?」ドヤッ

西兵106「く、クソだせぇネーミングセンスしやがって!」ジャキッ

西兵107「ぶっころじばぁっ!?」ゴンッ ドタッ

猟犬1「ガゥルルル…!」ガブッ

西兵107「ぎええぇぇ!!」ジタバタ

ビュビュビュビュッ ドスッドスッドスッドスッドスッ

ギャアアアアアアアア!!!

ルイ「ムリだって?自然界でウチらに先手取らしたら、もう獲物は檻の中ってね!」ニヤッ

西兵106「ぐ…ぞぉお…!」バタッ

ルイ「さぁてと!親玉の馬車に突撃しちゃいますか!」ダッ
526: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:36:47 ID:7FwZM..EWU
バサッ

???「な、何奴じゃ!?」ビクッ

ルイ「やっと会えたね!あんたがファルージャ?」

ファルージャ?「い、いかにもワラワがファルージャじゃ!」

ルイ「(あれ?なんか聞いてたより、ずっとブス………あ、そっか。人間の価値観って、ちょっとズレてるんだ?)」ポンッ

ファルージャ?「ワラワの邪魔をするでない!あっちへお行き!」シッシッ

ルイ「悪いけど、そーもいかないんだよね?癒しの力を持ったホビット返してくれる?」

東のホビット's「」バババッ

ファルージャ?「……!」

ルイ「おとなしく降参してくれたら助かっちゃうんだけどさ?どーする?」

ファルージャ?「わ、分かった。そなたらの要求を呑もう…」

ルイ「…ありがと。じゃあちょこっと縛らせてもらうから両手上げて膝着いて?」

ファルージャ「こ、こうかえ?」スッ

ルイ「うんうん!素直でよろしい!痛くしないから我慢しなね?やっちゃって!」

東のホビット's「」シュルッ

ファルージャ?「気安く……触ってんじゃないわヨォ!?」クワッ

東のホビット's「うわっ!?」ドカドカドカッ

ルイ「は!?ちょっとあんた何やってんのよ!?」

ファルージャ?「ざぁ〜んねんでしたぁ〜?ア・タ・シは……」ベリベリ

ルイ「え!?」ビクッ
527: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/13(水) 22:44:55 ID:.cUSspOk4Q
女装家「何を隠そうシャルウィンちゅわんでぇ〜っす!」パッ

ルイ「は!?だれ!?ファルージャじゃないの!?てかだれ!?どうやって顔剥がしたの!?」

女装家「ピーピーうるさいガキだこと?大樹を目前にして、どんな罠があるか分かったモンじゃないのに素直に女王を乗せて走ると思った?」

ルイ「ファルージャはどこさ!?」

女装家「女王を呼び捨てにしてんじゃないわよ!調子こいてんの!?」

ルイ「教えないとブッ飛ばすよ!!」

女装家「いやん!こわ〜い?でも…もうおっそいのよ、おバカ!?」

ルイ「へ?」

女装家「遂に叶っちゃうのよーん!オネェ様のドリーム幕開けニューロマンス!!も、サイッコー!ウヒョー!!」ルンルン

ルイ「はぁ?どうかして………あ!」ハッ

女装家「あらん?何か閃いちゃった?」

ルイ「あんた…ひょっとしてファルージャだけ大樹に先回りさせたんじゃ!?」キッ

女装家「そ?アタシ以外は知らされてないから行軍の様子も不自然に感じなかったんじゃなぁ〜い?」

ルイ「サイッアク!!こっちは最初から囮だったんだ!!踊らされた!?」イライラ

女装家「そうよ〜!アンタはアタシたちの作戦にあっさり引っ掛かっちゃったのヨォ〜ん?」ニヤニヤ

ルイ「うぅ〜…!く、悔しい〜…!!」ワナワナ

女装家「これでオネェ様はパーフェクト・ビューティフルになれるわぁん?
ついでにアタシも永遠の命で若さと美しさを手に入れちゃうの!ブォホホホホホ!!!」ゲラゲラ

ルイ「そんなのさせない!あんたをソッコーでブッ飛ばして大樹に行って悪巧みも終わらせるんだから!?」

女装家「ハァ?生意気な小娘ネェン?」ポキッポキッ

ルイ「小さいからって、あんまりナメないでよね…!」

女装家「ウフフ……ルナムーンとサンライズの指輪で彩ったゴージャスな拳でぶっ潰してあげる?」ギラギラ

ルイ「やれるもんなら!」ダッ

女装家「シャオラッ!!」ブンッ

ズガァァァン………
528: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:26:20 ID:mkjLEtwy6U
―――大樹―――

ズオオオオオン………

ファルージャ「フゥ〜…!」キラキラ

魔導師「……でかっ」ボソッ

ファルージャ「これぞまさしく見紛う事なき伝説……永遠なる生命力を宿すにふさわしい巨木よなぁ?」ニタァァァ

ファルージャ「のう?そなたもそう思わぬか?」チラッ

カロル「う、うん……」キュッ

ファルージャ「クスス?緊張せずともよい?」ナデリ

カロル「……!」ピクンッ

ファルージャ「始めようぞ?妾の為に実らせてたもれ?」

カロル「…約束、守ってね」

ファルージャ「案ずるでない?」ニヤニヤ

カロル「」スタスタ

「お待ちなさい!」ザッ

ファルージャ「……?」

魔導師「……」ジロッ

カロル「……!」
529: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:32:36 ID:mkjLEtwy6U
宣教師「…待ち伏せていた甲斐がありました!やはり現れましたね!」

カロル「宣教師さま…!?」

宣教師「あなたが西の女帝ファルージャですか?」

ファルージャ「…さよう?そなたは?」

宣教師「私は彼の友達です!」

ファルージャ「…友、とな?」ヒクッ

宣教師「身勝手な欲望の為に罪を重ねるのはおやめなさい!
あなたの野心によって、どれだけの命が奪われたかお分かりですか!?」

ファルージャ「ハンッ…キーキーと生娘のよがり声にも似た戯れ言を…?」シラー

宣教師「き、生娘のよがり…!?な、なななんてはしたない!?」ボッ

ファルージャ「顔を赤らめておるが、そなた処女ではなかろう?」

宣教師「!?」カァァァ

ファルージャ「かといって男慣れしている様子も無さそうな…?」ジロジロ

宣教師「だ、だだ、だから…!や、やめ……」モジモジ

ファルージャ「ハァン…さてはそなた、絶頂を知らぬのであろう?」ニヤッ

宣教師「ち、小さい子の前で下品な話はよしなさいと…!?」

ファルージャ「そう必死にならずともよい?そなたの操など妾にかかれば透けて見えるわ?」ニヤニヤ

宣教師「か、勝手なことばかり…!?」ワナワナ
530: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:37:10 ID:mkjLEtwy6U
ファルージャ「なんなら妾が手解きしてやってもよいぞ?ン?」ニヤニヤ

宣教師「大きなお世話ですっ!?」

ファルージャ「んぅ…あっ」レロッ チュピッ

宣教師「」ビクッ

ファルージャ「あ…ん……ハァッ……」チュプ ピチャピチャ

宣教師「な、なんですか…?自分の指を…そ、そんな卑猥な…!恥じらいというものはないんですか…?」オロオロ

ファルージャ「……ン?」チュポンッ ツツー タラァァァ

宣教師「」ゴクリ

ファルージャ「指先一つで溢れよるわ……」ヌラァァ

宣教師「」ハッ

宣教師「(な、なんであんな物を見て意識してしまってるんですか、私は!?おかしい!こんなの違います!!)」ブンブンッ

ファルージャ「…ハァン?そなた、見かけによらず好き者さな?」ニヤニヤ

宣教師「ち、違います!!あなたが変なことしだすからでしょう!?」

ファルージャ「女の悦びを教えてやろうと言うに……のう?パカラゥロ?」

魔導師「女王に教えてもらったら、もう他じゃ満足出来なくなるよ…?」

宣教師「知りませんよ!下卑た物言いをやめなさいと言ってるんです!?」アセアセ

カロル「……」ジーッ

宣教師「(うっ…そんなつぶらな瞳で見つめられると、なんだか罪悪感が…)」グサッ
531: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:40:23 ID:mkjLEtwy6U
宣教師「と、とにかく!そんな痴女に従ってはいけませんよ!さぁ、こっちへ?」

カロル「……」ジッ

宣教師「カロルくん…?」

カロル「ボク…ファルージャさんと約束したんだ。だから…」

宣教師「や、約束…?」

カロル「うん…」

宣教師「はぁ…キミは騙されてるんですよ。思い出してごらんなさい?
アントリア神官と約束した時も簡単に破られてしまったでしょう?」

カロル「でも……」モジモジ

宣教師「彼女は信用に値しません。一緒に行きましょう?」

カロル「ラムくんが…」ボソッ

宣教師「え…?」

カロル「……」

宣教師「…あなた!ラムくんに何をしたんですか!?」キッ

ファルージャ「…クスス」ニヤッ

宣教師「卑劣な…!恥を知りなさい!」

ファルージャ「控えぬか?」

宣教師「は…?」

ファルージャ「妾の気分次第でどうとでもなるのだぞ?」クスクス

宣教師「くっ…!」ギリッ
532: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:42:57 ID:repttFbQKM
ファルージャ「さ?もう茶番はよかろう?」ポンッ

カロル「っ…」オロオロ

宣教師「カロルくん…!」ガシッ

カロル「」ビクッ

宣教師「あの女に何を言われたか知りませんが…」

魔導師「さっきから…女王に向かって痴女だとか、あの女呼ばわり……殺されたいのかい?」ニギニギ

宣教師「」ビクッ

カロル「……!」キッ

魔導師「……」ピタッ

カロル「宣教師さまに何かしたら怒るよ…?」ジーッ

ファルージャ「パカラゥロ、お下がり?」

魔導師「んふふ……くわばらくわばら」スッ

カロル「大丈夫だよ?ボクにまかせて?ね!」ニコッ

宣教師「っ…ですから!キミがそんな事をする必要はないんです!」ガッ

カロル「わっ……」グイッ

宣教師「どうそそのかされたか知りませんが…キミが責任に感じる事なんて何一つないんですよ!?」

カロル「……心配しないで?」ニコニコ

宣教師「〜〜…どうしてキミはいつもいつも……私達の気持ちを顧みずに一人で先走るんですか!?」

カロル「……」

宣教師「お母様も心配されてますよ!?院のみんなも待ってます!!ヒメくんも団長さんもキミの為に必死で戦って……」

カロル「…知ってるよ。ボクのせいで争ってるんでしょう…?」シュン

宣教師「ですからキミのせいなんかではありません!」

カロル「ボクの為にって…言ったじゃない」ブルッ

宣教師「い、言い方一つの問題でしょう?そういうつもりで言ったのではなく……」タジッ

カロル「もう、いいよ。終わらせたいんだ…」ブルブル

宣教師「か、カロルくん…」ズキンッ
533: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:48:40 ID:mkjLEtwy6U
宣教師「…と、とにかく今は逃げましょう。大丈夫です。きっとラムくんも助けてみせますから?」

カロル「……」

宣教師「ね?カロルくん?聞き分けてくださいますね?」

カロル「で、でも…」

ファルージャ「面倒さな?そなたは暫し眠っておれ?」アゴクイッ

宣教師「やっ!な、な…んっ?」チュッ

ファルージャ「ンっ…ハァン……れろっ……くちゃ」ニュチニュチ

宣教師「!?!?!?」メダパニ

クチュクチュレロレロペチャペチャピチョピチョ

宣教師「っ…〜〜〜!?」ジタバタ

ファルージャ「……ふっ」パッ

宣教師「い、いきな…り……ふあっ……」クラッ ベシャッ

ファルージャ「さぁ…これで邪魔は無くなったぞ?」ニヤリ

カロル「っ…宣教師さまになにしたの!?」キッ

ファルージャ「身悶える魔法に掛けただけよ?じき目が覚めような?」ニヤニヤ

宣教師「か、か…ろる…くん」ビクンビクン

カロル「……ごめんなさい」

宣教師「うぅ……!」ジャリッ
534: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:50:14 ID:repttFbQKM
ファルージャ「はようせぬか?待ちくたびれたわ?」ジッ

カロル「はい…」ピトッ

ファルージャ「いよいよさな…。フフ……さすがに興奮を禁じ得ぬわ?」ドキドキ

魔導師「女王の夢が叶ってなにより…」

宣教師「いけま……せん」ピクピク

カロル「……」スーッ

フワッ

ズズズズズズズゥゥゥン………

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ファルージャ「お、おぉ!風が叫ぶ…!地が唸る…!ハハハ……なんと摩訶不思議な光景よ!?」ゾワッ

魔導師「……!」ブルッ

宣教師「そん…な……」ウツラウツラ

ヒューン ボトボトボト

ファルージャ「おぉ!実が…こんなにも…!?」プルプル

カロル「…いっぱいできたよ。全部あげる」

ファルージャ「青白い果実…!これが…これが永遠の命を…!」ワナワナ

魔導師「ん、ふふ…んふふ……すごい…!すごいじゃないの…これなら確実に永遠の命が手に入るよ!?」ブルブル

カロル「……!」キュッ
535: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:51:37 ID:repttFbQKM
カロル「ファルージャさん」クルッ

ファルージャ「どれからかじろうかのう…!フフ!すべて妾の物じゃ…!」ハァハァ

カロル「ファルージャさんったら!」

ファルージャ「クスス…そう急かすでない?まずはこの実を食し、まことに永遠の命を得たか確かめようぞ?」ヒョイッ

カロル「……」

ファルージャ「アッ……ンゥ…」カプッ

ファルージャ「フゥン…まずまずの味…?」シャクシャク

ファルージャ「…さて、パカラゥロや?」ジッ

魔導師「んふふ…」グワシッ

ファルージャ「むぐっ!ゔっ……うぐぅぅ…!?」ジワァァ

魔導師「」パッ

ファルージャ「あっ…えほっ……ぶぇあぁぁ!!ぅえっ!!」ゲロゲロ

魔導師「ん…?」

ファルージャ「な…んじゃ、ごれ…あ?」ビタビタ

魔導師「……!?」

ファルージャ「…うげぇぅぶ!あ゙あ゙あ゙ぼぇばぁぁぁ!!!」ジタバタ

魔導師「女王…!女王!?」アタフタ

カロル「……」

ギャアアアアアアアアア………
536: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:54:48 ID:repttFbQKM
ファルージャ「あぐっ…ふ、うぐぅ…!」ヨロッ フラフラ

ファルージャ「ハァっ…ハァ……は、ハハハ!キャハハハハハ……」ゼェゼェ

魔導師「だ、大丈夫かい…?」ハラハラ

ファルージャ「苦しっ…苦し…かった…。死を感じたぞ!ハァ…死とはかくも恐ろしいものか…!?」ダラダラ

魔導師「ご、ごめんよ…」オロオロ

ファルージャ「されど妾は生きておる…!死を確信した直後であろうに…たった数十秒で生を取り戻したのじゃ…!」ガクガク

魔導師「……?」

ファルージャ「これが永遠の命……ふ、フフフ……」プルプル

ファルージャ「キャハハハハハ!!!」ケラケラ

魔導師「おめでとう?」パチパチ

ファルージャ「フゥ〜…これほどの感動は未だかつてないわ?
これで老いに怯える事もなく、完璧な美が窶れ衰える事もないのだから…?」ニタァァァ
537: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:56:06 ID:mkjLEtwy6U
カロル「ねぇ…もういいでしょう?」オドオド

ファルージャ「クスス……」

カロル「?」キョトン

ファルージャ「あれを?」

魔導師「はいはい」つ【銀煙管】

ファルージャ「火?」パクッ

魔導師「ん」シュッシュッ シュボッ

ファルージャ「」スパー

カロル「ねぇ!約束だよ?争いを止めてラムくんも返して!」

ファルージャ「そなたも吸うてみるか?神の草は心地よく香るぞ?」プカプカ

カロル「い、いらないよ…!それより早くみんなを止めて!?」タジッ

ファルージャ「」ピンッ

シュボッ パチッパチッ

カロル「わっ!?」ビクッ

ファルージャ「クスス…手入れもなされておらぬゆえ、枯れ草がよう燃えるわ?」クスクス

魔導師「んふふ…物騒だねぇ?早く逃げないと自分らも火の餌食だよ?」

ボォォ……

カロル「なにしてるの!?消さなきゃ…ひゃっ熱い!?」アセアセ

ファルージャ「じきに残りの果実も大樹もろとも消し炭と化そうぞ…?永遠の命は妾の物よ!キャーハハハハ!」ケラケラ
538: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:57:57 ID:mkjLEtwy6U
メラメラ メラメラ

ファルージャ「よもやここに用はない。燃え広がる前に行こうぞ?」パシッ

カロル「きゃっ…ま、待ってよ?火を消さなきゃ周りに燃え移って危ないよ!それに宣教師さまが…」グイッ

ファルージャ「あの程度の女子(おなご)など忘れておしまいな?
これからは絶世の美を持つ妾の膝元で甘い声を聴かせておくれ?」クスッ

カロル「離してよ!」バッ

ファルージャ「!!!」パッ

カロル「宣教師さま!」ダッ

ファルージャ「他の女子の為に…妾の手を振り払ったじゃと?」ポカーン

魔導師「女王。早いとこ行かないと本当に……」

ゴォォォオオオオ

ファルージャ「……」イラッ
539: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 21:59:09 ID:repttFbQKM
カロル「宣教師さま、へいき?今、助けるからね!」ガシッ

宣教師「か、カロル…くん」グッタリ

カロル「んっ…んぅっ!うぅぅ……」ググッ

宣教師「じ、自分で立てますから無理は…」オロオロ

カロル「あうっ!!」ベシャン

宣教師「だ、大丈夫ですか!?」アセアセ

カロル「ごめんなさい…。ボク、力ないから…」ムクッ ヨロッ

宣教師「い、いえ…お気になさらず。私が重すぎただけかもしれませんし…」カァァ

カロル「そんなことないよ!宣教師さま、とっても痩せてるもの?」

宣教師「は、はは…なんかすみません。気を遣わせたようで?」テレテレ

カロル「? あ、もう火がこんなに……宣教師さま、歩けそう?」

宣教師「えぇ!行きましょう!」

カロル「うん!」

ファルージャ「妾に断りなく決めるでないわ?」ザッ

宣教師&カロル「」ビクッ

ファルージャ「勝手に飼い主のそばを離れるようなペットには罰を与えねばな?」ジッ

カロル「ペット…?」キョトン
540: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 22:01:26 ID:repttFbQKM
ファルージャ「思えばそなたは初めから…妾の寵愛を受けようと靡くそぶりもなかったか?」ヒタヒタ

カロル「……」プイッ

宣教師「寵愛…?も、もしかしてあの女に何かされたのですか!?」

カロル「…く、くすぐったいこと」ギュッ

宣教師「!? あなた、こんないたいけな少年にナニしてるんですか!?」ギョギョッ

ファルージャ「美貌にも取り憑かぬ…。快楽にも従わぬ…。なればそなたを支配する方法はなんじゃ?」

カロル「わ、分かんないよ…。そんなの…知らないもの」オロオロ

ファルージャ「痛みか?恐怖か?さもなくば絶望…?」

カロル「……」ブルッ

ファルージャ「試しに一つ…絶望でもくれてやろうか?」ニタァァァ

カロル「へ…?」

ボォォォオオオオ

宣教師「きゃあっ!?」ズザザッ

カロル「わっ!?」ゴロンッ

宣教師「す、すみません…げほっ!げほっ!」ゴホゴホ

カロル「う、ううん…だいじょ……あっ!?」ハッ
541: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 22:04:26 ID:repttFbQKM
カロル「あぁ…!」キョロキョロ

宣教師「ひ、火の勢いが強まって…私達を囲んでしまいましたね…ごほっ!?」ゴホゴホ

ファルージャ「周囲はもうじき火の海となろうな?そのままではそなたらも大樹と共に焼け死んでしまうぞ?」

宣教師「ごほっ…!で、でしたら…あなたを退けて彼と逃げますよ!」ゴホゴホ

魔導師「おっとと…女王には指一本触れさせないよ?」ニギニギ

宣教師「くっ…!」キッ

カロル「……!」キッ

ファルージャ「…なんじゃ、その目は?反抗しておるのかえ?」ピクッ

カロル「約束したじゃない!ボクが協力したら…全部やめてくれるって!?」

ファルージャ「気が変わったのよ?やはりそなたが欲しくなった?」

カロル「そんなのズルいよ!!」

ファルージャ「…ラム、とか申したな?」

カロル「!」

ファルージャ「クスス…あくまで背くとあらば置き去りにした友も仲良く火炙りにしてくれようか?」ニヤニヤ

カロル「そんなっ…!ラムくんも返してくれるって……」

ファルージャ「気分次第と申したであろう?」ニヤニヤ

カロル「っ……」

宣教師「人でなし…!噂に違わない悪女ですね!?」

ファルージャ「なんとでも?」フフンッ

宣教師「こんな女にいいようにされてはなりません!
私がなんとか道を開いてみせますから…キミは全力で走りなさい!」

カロル「……!」
542: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 22:10:14 ID:mkjLEtwy6U
モワモワ モワモワ

宣教師「げほっ!げほっ!熱っ…煙が充満してきましたね…早く…しないと」クラッ

カロル「宣教師さま…!」オロオロ

宣教師「ご心配なく…!あなた達を倒してでも先に進ませてもらいます…!」ジッ

魔導師「んふふ…なにもわざわざ苦しい死に方を選ばなくてもいいのにねぇ?」ニギニギ

ファルージャ「じわりと殺しておやりな?黒魔術にのたうち回りながら盛る炎に呑まれて逝くのも一興よ?」

魔導師「仰せのままに…?」ニヤッ

宣教師「…いきますよ!」グッ

カロル「待って!宣教師さま!」ガシッ

宣教師「? なんですか?もう話している暇は…」

カロル「やっぱりボク、ファルージャさんに付いてく!」

宣教師「はい!?」

カロル「それでいいでしょ…?」ジッ

ファルージャ「そうさな?出来る事なら妾もここでそなたを手放しとうない?」ジッ

カロル「……!」

ファルージャ「愛でてやろうと思ったが気が変わったわ…。
妾の好みに染まるまで、ゆるりと調教してやろう…?」ペロッ

カロル「っ!」ゾクッ

宣教師「だ、ダメです!こんな痴女に付いていくなんて絶対にいけません!!」ヒシッ

ファルージャ「なにせ途方もない時よ。もて余す事もあろうが…良い遊びを見つければ多少は退屈も紛れような?」ジュルリ

カロル「っ…せ、宣教師さまには…なにもしないでよ!」ブルブル

ファルージャ「よかろう?」クスッ
543: ◆WEmWDvOgzo:2016/1/14(木) 22:12:08 ID:repttFbQKM
ファルージャ「フフ…命拾いしたな、宣教師とやら?」チラッ

宣教師「よしなさい、カロルくん!私の事なら大丈夫ですから!」

カロル「宣教師さま…」ギュウウ

宣教師「へ!?」ドキンッ

カロル「…助けに来てくれてありがとう?」ニコッ

宣教師「!」キュンッ

宣教師「(こ、こんな時に久々の…)」ドキドキ

カロル「みんなにも…ありがとうって伝えてね」スタスタ

宣教師「え?ちょっと待ちなさい!それはどういう……」

カロル「…ボクのことは忘れて?」クルッ

宣教師「……は?」ポカーン

カロル「」ウルッ

宣教師「」ハッ

カロル「さよなら…」タタタッ

宣教師「か、カロルくん!」ダッ

魔導師「」バッ

宣教師「!?」ピタッ
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名前:
sage:


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