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カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編その2】
[8] -25 -50 

1:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/8/1(土) 00:00:58 ID:/WYEXwH6vk
http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1356265301/1-10

1スレ(少年「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch5/1385288769/1-10

2スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」)

http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbss/test/mread.cgi/ryu/1416136192/1-10

3スレ(カロル「ボクが世界を変えてみせる」【完結編】)

あらすじはそれぞれの1参照(考えるのがめんどくかったんです。ごめんなさい)

>>2から本編になります!


281:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:33:48 ID:BEe3Pd2fB.
―――南西部(西軍中央本陣)―――

西兵1「エレファン元帥!!敵右軍の包囲、完了しました!」

西兵2「バグダッド中将討ち死にの報を受け、統制を失った左軍の残兵も取り込めたとの事です!」

エレファン「んぅ…ご苦労、ご苦労。隊列を整え、確実に押し潰せ?」

西兵3「敵中央軍、先ほどから勢いを増しております!味方の朗報が激となって士気が増大したものかと!?」

エレファン「まさか本陣の手を抜いて左軍の陣営を排除に掛かるとは思わにゃんだからにゃあ…。さすがの儂もびっくらこいたわい?」

西兵4「まったく後先を考えぬ手ですな。素人の考えは読めませぬ」

エレファン「そうか?」

西兵4「は?」

エレファン「敵もにゃかにゃか目の付け所が良いではにゃーか?
正攻法では戦いににゃらぬと見て将を抹殺に掛かるのは決して奇策にゃどではにゃいぞい?」

西兵4「そ、そうでしょうか…。丘の本陣を捨てれば戦場を見渡す事も出来なくなります。
そうなれば当然、戦況把握は困難になり、敵味方の動き、被害の推算も読めず、単純に地の利まで手放してしまいますぞ?」

エレファン「簡単じゃわい。あれらは勝ちにこだわっちょらんのじゃよ?」

西兵4「!?」

エレファン「にゃりふり構わず捨て身で我が軍に大打撃を与えようと躍起ににゃっちょる。
中央軍の配置は謂わば司令塔である儂への牽制じゃい」

エレファン「んでもって左軍の大移動は退却に見せかけた誘い。
単細胞のジルレイはあっさり引っ掛かり、敵は予定通り、山岳を伝ってバグダッドの右軍陣営を急襲したっちゅう訳じゃにゃ?」

西兵4「な、なぜ序盤から大きな被害を与えていたジルレイ陸曹ではなく、守備一転で沈黙していたバグダッド中将を…?」

エレファン「そこよ?じゃからこそ目の付け所が良いと誉めてやったのじゃ?」

西兵4「は…?」

エレファン「ジルレイのように攻撃的で単独行動を好む将は序盤こそ戦況に響かせるが、その分、長引いてしまえば消耗が激しく中弛みしやすい?
逆を言えば守備重視のバグダッドは決着に迫る直前まで兵力を温存し、後半に差し掛かっても戦況を釣り合わせるか、もしくは逆転させる安定感と驚異がある?」

西兵4「な、なるほど…」

エレファン「にょほほ…敵ながら天晴れじゃわい。時代が時代なら英雄と呼ばれたかもしれんにゃ?」

西兵4「し、しかし今度こそ終わりです!我らの包囲陣にもがく間にジルレイ陸曹の部隊が追い付きました!」

エレファン「ふむ…まぁ相手が悪かったにょう?もはやこれまでじゃい?」
282:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:37:44 ID:BEe3Pd2fB.
―――南西部(南国右軍陣営)―――

ワァーワァーギャーギャー

ザンッザンッ ザンッザンッ

南兵5「うごぅっ!!」ズシャアッ

南兵6「げぶっ!!」ゴロンッ

南兵1「な、なんだ…!あの両刀遣いは…!?」ビクッ

南兵7「奴を先頭に我らの陣が食い破られておる!?」

騎士長「ローレン様、やはり危険です!あの男は…!」ギリッ

ローレン「言われずとも分かるさ。奴がこちらの左軍を大いに葬ってくれた敵将ジルレイだな?」

騎士長「存じておられるのであれば、どうか陣の中央に避難を…!?我々で対処しますゆえ!」

ローレン「必要ない…」グッ

騎士長「ご理解ください!私や兵達の代わりはいても貴方の代わりはいないのですぞ!?」

ローレン「代わりの利く者など、俺のそばには一人としていない…。共に生きる仲間は皆、かけがえのない存在だ…」

騎士長「そ、そのような…おやめください!貴方はただ一人の……」

ローレン「そのただ一人となる筈だった王の血族がことごとく道なかばで倒れていった…。
一歩違えれば俺もその一人となっていたかもしれない…」

騎士長「っ…!」

ローレン「王は官職…人は人。地位は手放せても人である事はやめられない…」

騎士長「何をおっしゃりたいのです…!?」

ローレン「ラフテンと決着を付ける前夜にヒメ国王が語らってくれた思想だ?」

騎士長「お、王国の…?」
283:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:39:07 ID:BEe3Pd2fB.
ローレン「彼は若年ながら俺などでは遠く及ばぬ遥か先を目指している…」

騎士長「ろ、ローレン様が心惹かれるほどの野望が…!?」

ローレン「人は皆、平等であると認めた世の中の創造。
そして彼は…それを示せる国家の象徴となろうとしている…」

騎士長「……!?そ、そのような大言壮語に乗せられて…!?」

ローレン「彼の行く道を共に歩みたいと思わされたよ…。それだけの説得力があった?」

騎士長「な、なりませんぞ…!そんな考えは子供の唱える稚拙な絵空事…!もっと現実的な道が…!?」

ローレン「大事を成すべき王者が小さくまとまってなんとする?」

騎士長「うっ…」

ローレン「今、この目に映らぬ景色を見渡せる者にこそ時代は変化を受け入れるんだ…」

ドドドドッ

ザンッザンッ ザンッザンッ

騎士長「っ…き、来ましたぞ!?」ハッ

ローレン「俺などが軌跡となれるのなら喜んで請け負うさ…。まさにこの身朽ち果てるまでな…!」ググッ
284:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:40:59 ID:BEe3Pd2fB.
南兵8「くそぉ!!なんとしても止めろ!?奴をローレン様に近付けるな!?」バッ

南兵9「おぉ!!」ズイッ

ジルレイ「るぁっ!!」ヒュンッヒュンッ

ガシュッ ズバァッ

南兵8「」プシャアアアアアア

南兵9「」ボトッ

ジルレイ「しゃあっ!!」ヒュンッヒュンッ

西兵31「え……ちょっぶべ!?」ザシュッ

西兵32「わ、我らはみか……びぃっ!?」ブシャッ

ジルレイ「ゲハハハ!!死にたくなけりゃ俺様の間合いから外れるんだな!?」ヒュンッヒュンッ

ザンッザンッ ザンッザンッ

ギャアアアアアアアアアア

ジルレイ「」ヒュンッ

ガキィィンッ!!

ジルレイ「ッッッ!!」ピクッ

ローレン「……!」ギギギッ

ジルレイ「いぃ〜い甲冑だぁ?貴様が国王だな?」ニタリ

ローレン「ほう…?蛮人にも物の良し悪しを見る目はあったか?」ニヤリ

ジルレイ「……全軍に告ぐ!!雑魚はお前らで相手しろ!!この鼻垂れ小僧は俺様の獲物だぁ!?」

西兵's「ははぁっ!!」ドドドドッ

南兵's「させるかぁっ!!」ガガガッ

ガンッ バシュッ ドガァッ ズシャアッ

ワァーワァーギャーギャー
285:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:42:59 ID:BEe3Pd2fB.
―――南西部(西軍中央本陣)―――

エレファン「しゃーてと…そろそろ儂も本腰入れてやるとするか。あん…ぐ」カパッ

西兵1「(い、入れ歯を外してる…)」

エレファン「ほわふぁまはへひふひほ」フガフガ

西兵1「(な、なんて?)」

西兵2「(さ、さぁ…?)」

エレファン「ふりやひりや…あん…ぐ」カキッ

西兵3「な、なぜわざわざ入れ歯を換えられたので?」

エレファン「にょひひ!これが儂の勝負入れ歯じゃ!」ギラーン

西兵1「ま、まぶしい!」

西兵2「だ、ダイヤモンド…!?」

西兵3「(なんだよ、勝負入れ歯って…)」

エレファン「ゴールド、シルバー以外にもラピスラズリやエメラルド、ブルーサファイアにトルマリンの入れ歯もあるぞい?」

西兵1「(な、なんて贅沢な無駄遣い…!)」

エレファン「よしよし、ほんじゃジルレイめが大将首を切り落とす間に中央の雑兵共を亡き者にするとしようかのう…?」ギラーン
286:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:44:22 ID:mMBbNGzqdU
―――南西部(南国右軍陣営)―――

ガンッガンッ ガンッガンッ ガンッガンッ ガンッガンッ

ジルレイ「ゲハハハ!防戦一方だなぁ?ビビってんのか!?」ヒュンッヒュンッ

ローレン「っ……」ガンッガンッ

ジルレイ「脇腹をしこたま打ったらしいなぁ?バグダッドにでもやられたか!?」ヒュンッヒュンッ

ローレン「」ガンッガンッ

ジルレイ「(降り下ろしの連撃に慣れさせてと…空いた脇をぶっ刺して幕だ!)」ヒュンッヒュンッ

ローレン「」ガンッガンッ

ジルレイ「であぁぁ!!」ビュッ

ローレン「」サッ

ジルレイ「おっ…」スカッ

ローレン「もらったぁ!!」ビュバッ

ジルレイ「うおっと!?」ガキンッ

ローレン「ちっ!」ズザァッ

ジルレイ「…一度に二撃与え、攻守を兼ねる!これが二刀流の利よ!」ジリッ
287:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:45:34 ID:mMBbNGzqdU
ローレン「……」ジャキッ

ジルレイ「さぁ!首を寄越しなぁ!?」バッ

ローレン「」パシンッ

騎馬3「ヒヒーン!」ガガガッ

ジルレイ「なっ…!?」ピクッ

ドカァンッ ドタタッ

ジルレイ「のあああ!?」ゴロンゴロン

ローレン「ぐあぁっ…!」ズシャアッ

ジルレイ「(う、馬の手綱を放してぶつけやがった…!正気か、こいつは!?)」ググッ

ローレン「ッ……」ヨロッ

ジルレイ「(や、奴より先に剣を拾わなけりゃな!?)」ガッ

ローレン「(そ、想像以上に衝撃が強かったな…!?)」ガッ

ジルレイ「しっ…ねぇぇい!!」ブンッ

ローレン「くっ…!?」ザウッ

バキィィンッ!
288:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:48:04 ID:BEe3Pd2fB.
ポトッ カンカランカラン

ローレン「(まずい…刀身を折られた!?)」

ジルレイ「しゃいっ!!」ビュンッ

ローレン「うおっ…!?」ズサッ

ジルレイ「終わったな…!?」ジャキッ

ローレン「…くそっ!」ギリッ

騎士長「させるかぁ!?」シュバッ

ジルレイ「あぁん!?」ギンッ

ローレン「騎士長…!?」

騎士長「私がいる限り、ローレン様を討たせはせん!?」ギギッ

ジルレイ「へぇー?貴様がいたら、こいつは斬れねぇのか?」ギギッ

騎士長「当然だ!?」ググッ

ジルレイ「じゃあ失せろ?」ジャッ バウンッ

騎士長「なっ…」ピクッ

ローレン「(い、いつの間にもう一本の剣を回収していたんだ…!?)」ハッ

ドッガァァァ!

騎士長「ぎああああ!?」ガシャンガシャン
289:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:49:53 ID:BEe3Pd2fB.
ローレン「…大丈夫か!?」バッ

ジルレイ「かってぇ〜鎧だなぁ…?」ジンジン

騎士長「う…ぐぉおお……」ピクッピクッ

ローレン「よくも…!」ギロッ

ビュッビュッ ドスッドスッ

ローレン「っ…!?」ズダァンッ

ジルレイ「どうよ?両肩貫かれて地面に磔になった気分は?」グッグッ

ローレン「ごっ…ぐぁぁ…」ブシュッ

ジルレイ「この場で首を跳ねるのもいいが…まずは身柄を頂いて貴様の軍を思考停止状態にしておこうか?」

ローレン「なん…だと…!?」プルプル

ジルレイ「てめぇをズタズタのバランバランにして蹂躙し尽くしたザマを南国のチンカス兵共に見せつけてやるぜ…?」ニヤニヤ

ローレン「悪趣味な…!西の…蛮人め…!」ギリッ

ジルレイ「よく言うぜ…。こっちからすりゃ貴様らは侵略者だ?」ペッ

ローレン「……!」ビチャッ
290:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:53:27 ID:mMBbNGzqdU
ジルレイ「剣は一旦、返してもらう…ぜ!」ググッ

ローレン「ぐぎぁっ……」ズボッ ブシュッ

ジルレイ「とりあえず処刑はエレファンのジジイに任せるか…。
おーい!そこの!こいつを中央の野営地に運べ!?」

西兵33「ははっ!!」パカラッパカラッ

西兵34「お任せあれ!!」ガッ

ローレン「うっ……やめ、ろ…!はな…せ……」グンッ ドサッ

ジルレイ「うしっ…落とすなよ!誰か俺にも馬、寄越せ!?あれじゃ使い物にならん!」ザッ

バッ ドカァッ

ジルレイ「いでぇっ!?」ズザァッ

騎士長「ローレン様…!今、お助けしますぞ…!」ゼェゼェ

ジルレイ「つつ……なぁ〜にしてくれちゃってんだ、くたばり損ないがぁ?殺しちゃうぞ?」ムクッ スリスリ

騎士長「だま、れ…下郎が…!」ジリッ
291:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:54:16 ID:mMBbNGzqdU
騎士長「覚悟ぉおお!!」バッ

バシュッ ドバッ

騎士長「うっ…」ブシュッ

西兵33「バカめ!させるか!」ジャキッ

西兵34「ジルレイ様!我らに恩賞を!?」ニヤリ

ジルレイ「うしっ!よくやった!後でババンと褒美をくれてやる!」ニヤリ

騎士長「邪魔…するなぁ!?」ビュバッ

西兵33「ぶはっ!?」ガシュッ ドタァッ

西兵34「なっ…!?」ビクッ

騎士長「ぐっ…くく…!ロー…レ…ぼはぁ!」ゴポォッ

ジルレイ「っぜぇな…。先に行け!こいつの始末は俺が着ける?」ジャキッ

西兵34「ははぁっ!!」パシンッ

パカラッパカラッ パカラッパカラッ

南兵1「ローレン様が拐われるぞ!取り戻せ!?」ガガガッ

南兵's「うおおお!!」ガガガッ

西兵's「切り伏せろ!!」ガガガッ
292:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:55:59 ID:BEe3Pd2fB.
―――南西部(西軍中央前線)―――

ウオオオオオオオオオ!!!

エレファン「……?向こうが騒がしいのう?」チラッ

西兵1「ジルレイ様が敵将を仕留めたのでは?」

エレファン「にょほほ!もうか?アレもやるもんじゃの?」

ワァァァアアアアアアアアア!!!

ゴガガッ バガァッ ズドォンッ

西兵2「敵中央防衛陣、崩しました!このまま一気に中央軍を叩きます!」

エレファン「兵を補充したとはいえ、元の半数を失い、防御も砕かれて混乱しとるわな。勢い任せのケダモノが戦など100年早いわい?」

西兵3「急報!急報!向こうから大隊が迫っております!?」ガガガッ

エレファン「はぁ…?ジルレイの奴め、敵将の首では飽きたらず儂の手柄までも横取りする気かや?」

西兵3「それが…どうやらジルレイ様の部隊が敵将を人質に取ったらしく南国軍の部隊が追随してきているようです!」

エレファン「にゃんじゃ…珍しく機転が利くのう?」

西兵3「いかがなさいますか?」

エレファン「援軍を寄越して背を追う南国兵を殲滅せい。人質は本陣で預かろう」

西兵3「ははっ!ではそのように!」

エレファン「儂は一度、戻るぞい。後は勝手にやれぃ」パカラッパカラッ

西兵4「承りました!」
293:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 21:58:23 ID:BEe3Pd2fB.
―――南西部(西軍中央本陣)―――

エレファン「これが南国王かや?」ツンツン

ローレン「」プラーン

西兵34「ははっ!ジルレイ様が仕留め、私が運びました!」

エレファン「にょふふ!でかしたぞい?存分に褒美を取らそう?」

西兵34「」ニヤリ

エレファン「しっかしひどいのう…身体中、ボロボロじゃにゃーか?死んどりはせんじゃろな?」

西兵34「暴れるので少々、痛め付けましたが気絶しているだけです。どうされますか?」

エレファン「知れたことよ?こやつの身柄を条件に投降を促せぃ?」

西兵34「敵の降伏を許すのですか?」

エレファン「もちろんただ降伏させる訳ではにゃい。
儂らに刃向かった愚か者共に西の恐怖を知らしめる為、この小僧っ子を公開処刑してやるんじゃい」

西兵34「おぉ!それはいい!」

エレファン「さしずめ麻袋にでも積めて地べたに転がし、馬の大軍を駈って轢き倒し、グシャグシャのベキベキにしてやるかい?
にょふふ……無様な国王の死にざまを眺める下等民の絶望に満ちた表情をとくと拝んでやろうとするか?」

西兵34「ぎゃっはっはっは!さすが元帥殿!良い処刑法を考案されますな!」ゲラゲラ

ローレン「ゅ…さん……」ボソッ

エレファン「ん?」

西兵34「は…?」

ローレン「うごぉおおおおお…!!!」ギギギッ ブチィッ

西兵34「な、縄を千切った!?」ビクッ

西兵35「何をしやがる!このクソヤロウが!?」バッ

エレファン「にょほほ…馬鹿力じゃのう?じゃが丸腰でにゃにが出来ようか?取り押さえよ?」

ローレン「がぁぁぁあああああ!!!」ダッ

西兵's「ぶっ殺せぇええい!!!」バババッ
294:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 22:00:06 ID:mMBbNGzqdU
西兵34「ずあっ!」ブンッ

ローレン「」サッ ビュンッ

西兵34「ぶっ!?」ガツンッ

西兵35「おのれがぁ!?」バッ

西兵36「死にさらせぇ!!」ブンッ

ローレン「」ガシッ バッ

西兵34「げげ!げべぶ!?」ザクッザクッ

ローレン「」バッ

西兵35「ぬっ!?」ドンッ

西兵36「うお!?」ドタァッ

バシュッ

ローレン「っ……!」ビクンッ

西兵37「ひひひ!」ビチャッ

ローレン「」ザウッ

西兵37「えっ……ぼばっ!?」ドスッ

ローレン「」ズブッ ブシュッ

西兵37「あ…がは……」ドサッ

西兵38「こ、こいつ…いつの間に武器を奪いやがったんだ…!?」タジッ

西兵39「くそ…!怯むんじゃねぇ!押し包んでバラバラにしてやるぞ!?」

ザンッ ドバッ ガシュッ ゴカァッ
295:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 22:01:20 ID:BEe3Pd2fB.
西兵40「ぎゃあああ!!」プシャアアアアア

ローレン「はぁ…ふぅぅぅ」コヒューコヒュー

西兵38「ば、バケモンが…!」ブルッ

西兵39「ふ、不死身か、こいつは…!?」ビクビク

ローレン「」ダッ ビュバッ

西兵41「りゃあああ…のはっ!?」ブンッ ドバッ

西兵39「ひぃぃ!?」タジッ

ガッ ズバッ ザンッ ギャアアアアアアア

エレファン「なにゆえもがき苦しみ続けるやら?事切れるまで戦おうとハナから勝ち目もあるまいに?」ザッ

ローレン「……」ボタボタ

エレファン「満身創痍じゃにゃーか?何がお主をそうさせるんじゃい…?」

ローレン「俺…と、っもに……」ボソッ

エレファン「はぁ?耳が遠いでな?聴こえるように言うとくれ?」

ローレン「」クラッ

西兵39「い、今だぁ!!一斉に八つ裂きにしてやれぇ!?」バッ

ダダダダダッ

ローレン「」グッ

ガンッ ズバッ ドシュッ バギィッ

エレファン「……」
296:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 22:03:04 ID:mMBbNGzqdU
西兵39「そん…ばが…な……」プシャアアアアア

バタバタッ バタバタッ

ローレン「ぶっ…ぼぼほ!!」ゴパァッ

ビチャビチャッ

エレファン「おったまげたわい?お主、産まれる国を間違えたんじゃにゃーか?
我が軍におれば将軍に次ぐ地位と名声を得られたかもしれんものを…もったいないのう?」

ローレン「お、れ……もに………かぇ…」ズチャッズチャッ

西兵's「」ザザザッ

ゾロゾロ ゾロゾロ

エレファン「じゃが…まぁ当然、一人の力には限界がある?よう頑張ったがの?」

ローレン「うっ…オォオオアアアアァァアアア!!!!」カッ

エレファン「」ビクッ

西兵's「っ…!」ビリビリ
297:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 22:04:15 ID:mMBbNGzqdU
ローレン「俺はここにいるぞぉぉおおおお!!!」

イルゾォォオオオオ………

エレファン「……!?」

ローレン「共に戦えぇええええ!!!誇り高き南国の戦士達よぉぉおおお!!!」

センシタチヨォォオオ………

エレファン「こ、鼓膜が…張り裂けるじゃろが…!?」キーン

ローレン「ふぅぅぅぅ………」クタァッ

エレファン「…にゃ、にゃにがしたいんじゃ!お主は!?」

ウオオオオオオオオオ…………

西兵42「な、なんだぁ?遠くからなんか聞こえるぞ…?」

西兵43「獣のうなり声か?」

エレファン「ま…まさかこやつの声に兵が呼応したとでも?」ビクビク

ローレン「」ダッ

ザンッ バシュッ ドサドサッ

西兵42「ま、まだ動けるのか!?」

西兵43「殺せ!」ダッ

「ぐおぉぉおお………よぉく寝たわ?」ズシッズシッ

エレファン「」ハッ
298:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 22:06:56 ID:mMBbNGzqdU
エレファン「あ……あ、うあ……」ガクガク

ズォォオオオオン

エレファン「しょ、しょしょ…ひょぅふんはっは!」ガポッ

将軍「もう終わったのだろうな?」ゴシゴシ

エレファン「い、いえ…しょ、しょれが…?」フガフガ

将軍「ヌハハハハ!やはり我輩の出る幕もなかったか?」

エレファン「あ、あぁいやあの…」フガフガ

将軍「む?」チラッ

ザンッ ズドッ ドガァッ

将軍「あぁ〜ん?何奴だ、あのボロキレは?」

エレファン「……!」アワアワ

将軍「元帥よ?貴殿は確か…前哨戦で我輩が出張るまでもない。
後ろでゆっくり休んでいて構わないとほざいたな?」ギロッ

エレファン「ふ、ふふぐに!あん…ぐ!すぐに始末……」カパッ

バゥンッ

エレファン「ぼげぁああっ!!」ゴシャンッ

将軍「役立たずが…貴様の隊は使い物にならんな」コキッコキッ

西兵's「」ビクビク

将軍「ぬんっ!!」ブォンッ

ズババババババッ!

グシャッ ベシャッ ミチッ ドチュッ ボトボトッ

ヒェェエエエエ!!! ワァァァアアアアアア!!!

ダダダダダッ バラバラ バラバラ

将軍「…恥さらし共が?」フンスッ
299:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 22:10:46 ID:BEe3Pd2fB.
ローレン「」ジャッ ビュバッ

将軍「お…?」ガインッ

ローレン「」ブンッブンッ

将軍「ヌハハハハ!虫けらごときがいじましいものよ?
我輩の甲冑は宝石大国、西の最高級オリハルコンをあしらえて造られた最強防具であるぞ!」ガインッガインッ

ローレン「」ブンッブンッ

将軍「鋳鉄か鋼か知らんが柔い刃では傷一つ付けられんよ」ガインッガインッ

ローレン「」ブンッブンッ

将軍「まぁだ分からんのか?」ガインッガインッ

ローレン「」ブンッブンッ

将軍「……」ガインッガインッ

ローレン「」ブンッブンッ

将軍「」ガインッガインッ

ブンッブンッ ガインッガインッ

将軍「」イラッ

ローレン「」ブンッ

将軍「うぬがぁっ!?」バゥンッ

ローレン「ッッッ……」ドッ ブワンッ

ヒューーーン ズドシャアアアッ!
300:🎏 ◆WEmWDvOgzo:2015/10/31(土) 22:12:03 ID:BEe3Pd2fB.
ゴロゴロ ズシャッ

将軍「しつこい奴め…」ズシッズシッ

ローレン「」ピクッピクッ

将軍「っ…ぶははははは!!やりすぎたか!胴から真っ二つにしてしまったわ!?」ゲラゲラ

ローレン「」ジワァァァァア

将軍「惨めだのう?えぇ?」ゲシッゲシッ

ローレン「」グラッグラッ

将軍「お前のような弱者を惨殺してやるのは勝者の特権よ?ヌハハハハ!!」

将軍「ふん…こんなつまらぬ戦いにもたついてもいられんな。
女王を娶る為にも、さっさと南国王の首級を挙げてしまうか」ズシッズシッ

ローレン「……」ボーッ

ローレン「(あと……は…たの……むぞ)」

ローレン「ひ……め………どの……」フッ
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sage:


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