姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
449: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 15:03:45 ID:g38IDIgMhs
お嬢様「そ、そんなことありませんわよ?ただわたくしが招かなかっただけでして…」
友「でも…今の執事さんの口振りだと…」
お嬢様「わ、わたくしは何も存じ上げませんわ!!」
男「友、その辺にしとけよ」
女「あんたって本当デリカシーないわよねー友達いたとしてもこんな家じゃ呼べないでしょ?」
お嬢様「ぐっ!!」
男「ナチュラルにお前が一番デリカシー無いな」
450: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 15:06:43 ID:2k.durce8E
お嬢様「だ、だって…わたくしも…友人は連れてきた事あります…」
お嬢様「でも…皆さんわたくしの家を見るなり…そそくさと…」
お嬢様「だから…わたくしはもう友人をこの家には招かないって…」
友「え?でも俺達招かれたよな」
お嬢様「あなた方なら…大丈夫だと思ったんですの…」
女「お嬢様…」
451: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 15:21:02 ID:7yUYKTB.9o
弟「全く下らんな」
男「弟…」
弟「友になるのに理由も義務もない。ましてや身分や階級など必要もない」
お嬢様「・・・わたくしは」
弟「お前が俺達を友と言い、俺達もお前を友と言った。ならば俺達は友だ」
女「そ、そうだよ。あたしもそんなの気にしないしさ」
男「最初はびっくりしたけど、慣れればそうでもないしな」
友「ていうか、可愛いから構わない!!」
お嬢様「皆さん…」
弟「この言葉を聞いて、お前がまだ俺達を友と思わないなら、俺はもうなにも言わんがな」
お嬢様「いえ…わたくしは、素晴らしい友人達に出会えましたわ」
執事「お嬢様…いいご友人を…お持ちになりましたね…」
452: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 17:02:33 ID:V0CJLQQpnI
弟「すまない、手洗いを借りたいのだが」
お嬢様「あ、どうぞ。執事が案内いたしますわ」
女「あ、あたしも…」
執事「お二人とも、こちらでございます」
弟「・・・ありがとう」
女「へ?」
弟「姉を叱咤してくれたのだろう」
女「あ、ああ…まあね…」
弟「女が叱咤してくれなければ、俺だけでは姉を入院させることは叶わなかった…情けない話だ」
女「・・・仕方ないよ。身内だし。あんたとあんたのお姉さん、特別だから」
弟「・・・特別か」
453: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 17:10:36 ID:bpxgVUgziY
弟「俺が姉と何の関係も持っておらず、ただの姉弟としていたなら…こんなに悩むこともなかったかもしれんな」
女「・・・後悔してるの?」
弟「ああ」
弟「俺は姉に辛い選択をさせてしまった。俺はそれに何の償いもしてやれない」
弟「・・・」
弟「今は姉の為に声をかけてやる事しか出来ない」
女「あんたが…あんたがお姉さんを幸せにしてあげればいいんだよ」
弟「・・・女、お前」
女「あんたら見てたら。他の子が入る隙間ないし、それに…あんたは、あんただし」
弟「・・・」
女「好きだよ。弟…」
弟「・・・ああ」
454: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 17:15:04 ID:bpxgVUgziY
お嬢様「ん?遅かったですわね」
弟「少しな」
お嬢様「まさか…執事が道案内をすっぽかしましたの?でしたら然るべき処置を…」
女「い、いいから!!」
お嬢様「本当に?」
弟「ああ、本当だ…ん?」
お嬢様「どうかなさいまして?」
弟「友、そこ間違ってるぞ」
友「嘘!?お嬢様ちゃんに教えてもらった場所だぜ!?」
お嬢様「お待ちください!!」
お嬢様「・・・間違ってる、何故?」
弟「代入が一ヶ所ずれてる」
お嬢様「!!」
女「あ、本当だ」
弟「中々に難しい問題だ。そう気を落とすな」
455: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 22:54:19 ID:4fuIC8BBSA
お嬢様「くっ!!迂闊でしたわ…こんな単純なミスをしてしまうなんて」
弟「そんな単純でもないだろう」
女「うん。よく見ないとわからないよね…」
男「まあまあ、失敗なんて誰にでもあるんだしさ」
弟「失敗を悔やむ暇があったら、その失敗をバネにして、明日への活力にしろ」
お嬢様「・・・」
456: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 22:57:54 ID:HaacqwCGKo
友「あ、いっけね!!もうこんな時間か!!急がないと母ちゃんにどやされる!!」
男「っと、俺もだな」
お嬢様「それでしたら、玄関までお送りしますわ。執事」
執事「かしこまりました」
友「じゃあな!!弟!!女!!」
男「また明日」
弟「・・・行ったな」
お嬢様「ようやく三人になれましたわね」
女「へ?どういうこと?」
お嬢様「決まってますわ。わたくし、除け者にされるのは嫌ですの」
弟「・・・なるほど」
457: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:02:50 ID:HaacqwCGKo
弟「・・・というわけだ」
お嬢様「ここ数日の間にそんなことがありましたの…」
女「ランジェリーショップで働くとか初耳なんだけど」
お嬢様「ランジェリーショップって、なんですの?」
女「女性物の下着の専門店みたいな所」
お嬢様「は、破廉恥ですわ!!」
弟「だが、他に手段は無いからな。給料みたいな物は前払いでもらってしまったし…まあ、給料以上の働きをするが」
女「なんか…大変だね…無理しないで辛いなら言ってね?なるべく力になるからさ」
弟「ありがたい。では遠慮なく」
お嬢様「わたくしも付き合いますわよ。話を聞いた以上無関心というのは性にあいませんの」
弟「・・・ああ」
458: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:05:47 ID:HaacqwCGKo
弟「お嬢様」
お嬢様「何か?」
弟「執事や家の者に反発したい年頃だろうが、家族は大事にしろよ」
お嬢様「な、なんですの?急に」
弟「いついなくなるとも限らないからだ」
女「・・・」
お嬢様「あ、あなたに言われなくてもわかってますわ!!」
弟「そうか…すまないが俺はこれから寄る所があるからな。帰らせてもらう」
女「そうだね。今日はお開きかな」
お嬢様「そうですわね」
459: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:08:16 ID:HaacqwCGKo
弟「・・・」
女「・・・」
弟「何故着いてくる」
女「お姉さんに会いに行くんでしょ?」
弟「まあな」
女「私もいく」
弟「・・・そうか」
弟「すいません。面会なんですが」
受付「はい。どちら様にでしょうか?」
弟「姉ですが…」
受付「姉さんですね。わかりました。202号室になります」
460: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:12:32 ID:HaacqwCGKo
姉「・・・」スースー
弟「寝てる…か」
女「なんか、信じられないな…お姉さんが入院してるだなんて」
弟「俺だって、信じられんさ」
弟「でも、これが現実だ」
女「・・・うん」
弟「現実は残酷なものだ。容赦なく大事なものを奪っていき、無情な選択を迫られる」
女「・・・」
弟「でも、俺はやらなくてはいけないんだ。選択を」
女「そんなの…辛いよ」
弟「辛いとわかっていてもやらなければならない…女、その時は支えてくれるのだろう?」
女「・・・うん」
弟「そろそろ面会時間終了だ。出よう」
弟「お休み。姉」
461: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 23:18:29 ID:4fuIC8BBSA
えー、皆様こんばんは
今日はなんと、姉さんの病室に来ております
姉さんが眠ってる間に豊満な胸をたっぷり揉みしだこうかと…
姉「・・・おい」
キィェァァァ!?シャベッタァァァ!?
姉「先程から起きている」
あ、なんだ。そうなんですか
姉「全く、人が寝てる間に不貞を働こうとはいい度胸だ」
いやぁ、冷静に考えたらこのSSコンセプトはおっぱいなのにまるでおっぱい成分が無いじゃないですか
姉「だったら弟に好き放題胸談義でもさせてろ」
先程から起きてたということは弟さんと女さんが来てた時も起きていた?
姉「ああ、寝たふりをしてたがな」
何故するし
姉「流石にあの雰囲気を壊すわけにはいかんだろ」
・・・意外に空気読みますね
それでは、本日のゲストは姉さんでした
今日の投下を終了します
462: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 00:18:34 ID:hp3zRKnfvU
そんな汚い現実なんてみせないでくだせえ
おねいさま、俺は現実を忘れさせてくれるほどの素晴らしい作品を生み出すその心が、
かわいいと言っているんですよ(キリッ
あー宿題おわんねー
支援
463: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:14:07 ID:apUuk9iOiY
>>462
私みたいなのがかわいいなら、世の女性の皆さんは皆天女レベルですね
それはさておき、宿題ですか…時期的に冬休みの課題ですかね
冬休み前に配られた物なら冬休み前に
それでないなら冬休み初日に無理してでも終わらせれば後々楽になりますよ
書き初めは別ですが
支援感謝
464: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:16:59 ID:lvsJdXSM9o
弟「ん…朝か」
弟「そういえば、一人だったのだな…」
弟「朝食でも作るか…っと、材料を切らしていたんだったな」
弟「仕方ない。有り合わせで…余ったのは弁当に…」
弟「そういえば今日から試験期間一週間前で短縮だったな」
弟「午後は勉強に姉の見舞いに…」
弟「そういえば今日から初出勤だったな」
弟「さっきからそういえばが多いな…」
465: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:22:12 ID:lvsJdXSM9o
「次のニュースです。深夜の凶行、病院に強盗押し入る」
「昨日の深夜、〜〜病院に強盗が押し入り現金を奪って逃走するという事件が起きました。犯人は未だ逃走中で警察は行方を…」
弟「この近辺で起きたのか…」
弟「っと、もうこんな時間か…出なければな」
「尚、犯人の手口は患者を盾にして…」ピッ
466: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:28:11 ID:lvsJdXSM9o
友「よーっす」
弟「おはよう」
男「おはよう、今朝のニュース見たか?」
友「見た見た、怖いよな〜」
弟「まあ、俺達にはあまり関係はな…」
女「弟!!に、ニュース見た!?」
お嬢様「弟さん!!新聞はご覧になられましたの!?」
弟「・・・落ち着け」
女「だ、だ、だって!!」
友「なんでそんな慌ててんだ?」
弟「知り合いが近所の病院に入院しててな、二人はそれを心配してくれているだけだ」
男「優しいな。他人をそんなに心配できるなんて」
女「え?えーと…まあ」
467: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:32:16 ID:apUuk9iOiY
女友「おはよ〜って、あり?なんだか見ない内に騒がしくなってる?」
男「あ、女友さん」
友「凄い久しぶりだな」
女「確か部活の合宿行ってたんだよね、どうだった?」
女友「山籠ってた!!」
弟「(口が裂けても作者が存在を忘れていたとは言えないな…)」
女友「で?なに話してるの?」
男「ニュースだよ。病院に強盗が押し入ったらしい」
女友「おーこわ。願わくは会いたくないねぇ…南無南無〜」
468: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:37:22 ID:apUuk9iOiY
友「つーかよ、俺としては今日のスケジュールの方が地獄だよ…はぁ」
男「今回ばかりは俺も友に肩入れするかな」
お嬢様「何がですの?」
友「うちの高校名物。地獄の試験期間一週間前叩き込み」
男「簡単な小テストをして実力を計るんだ。そしてテストの点数順に少人数に分けられ基礎と応用を叩き込まれる」
女「あたし…毎回基礎クラスなのよね…」
友「俺もだよ…」
女友「私も〜」
男「俺は基礎と応用をいったり来たりだな。苦手な問題と得意な問題があるからさ」
お嬢様「一応お聞きしますけど、あなたはどちらに?」
弟「応用クラスだ」
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