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姉「弟が変になってしまった」
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1: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/2(日) 17:09:28 ID:52PP2t7zb2
姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」

弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」

姉「起きていたのか」

弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」

姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」

弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」

姉「いいやがったよこいつ」


429: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 12:01:44 ID:9r5HZT/Q3c
弟「姉、起きろ」

姉「ん…?」

弟「朝だぞ、起きろ」

姉「わかっている。少し早くないか?」

弟「当たり前だ。これから病院にいくのだからな」

姉「・・・・・・!?」

弟「何をそんなに驚く」

姉「あ、いや…私は…」

弟「つまらないこと言うな。ほら、いくぞ」

姉「せ、せめて着替えさせろ!!」
430: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 12:05:23 ID:9r5HZT/Q3c
看護師「次お待ちの方、どうぞ」

弟「失礼します」

医者「はい、どうも」

医者「えーと…予約あった、姉さんね?」

姉「はい」

医者「んー、これ見る限り初期の乳癌らしいけど…触診しても?」

姉「どうぞ…」

医者「・・・わお、巨乳」

弟「・・・」

医者「はいはい。そんな下心ないからね〜睨まないでね〜」
431: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 12:13:58 ID:9r5HZT/Q3c
医者「んー、確かに乳癌だね」

医者「正直、この範囲なら切除しちゃった方が早いよ?」

弟「それは…」

医者「君は黙ろうか」

医者「姉さんの問題だからね?」

姉「・・・一時は、切除することを考えました」

姉「でも…弟に嫌われたくなくて…切除せずに放置する事にしました」

医者「・・・」

姉「でも、弟が、私と一緒にいたいと…生きる事を投げ出した私の側にいたいと言ってくれました」

姉「だから…私は、弟の側にいたいです」
432: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 12:19:57 ID:9r5HZT/Q3c
医者「・・・美しい姉弟愛だこと」

医者「でもわかってるの?切除しないとなると放射線治療や薬を使うんだよ?」

医者「お金だってたくさんかかる」

医者「別にあんたらが憎いわけじゃないのよ。ただ世間は愛だけじゃ渡れ…」

弟「分かってるよ…そんなの、誰よりも分かってる」

医者「・・・ま、別にいいけど」

医者「そんじゃ、この紙に患者と家族の名前書いてね」

弟「・・・」サラサラ

医者「ん?これ君の名前?親は。」

弟「いない。とうに死んだ」
433: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 12:23:22 ID:KjLWmcL3EE
医者「・・・うん。一つだけいい?とりあえずうちは慈善事業じゃないからね?」

弟「わかっている」

姉「弟…」

弟「そんな不安そうな顔をするな、姉」

医者「んじゃま、とりあえずこれくらいはするよ」

弟「・・・ふむ、意外と安いな」

医者「・・・は?」

弟「これでいか?」

医者「この金額…あんた、犯罪に手を染めてないわよね?」

弟「誓って、ない」
434: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 12:29:53 ID:KjLWmcL3EE
医者「わかった。お金ももらったし。全力を尽くしてやらせてもらいます」

弟「お願いします」

医者「いい弟持ったね」

姉「はい。自慢の弟です」

医者「しっかし、巨乳で美人のお姉ちゃんね…他の女の子が見劣りしちゃうんじゃない?」

弟「それはない。容姿は姉は確かに美人に入るがただ胸は大きいのがいいというわけではない。形や色、更には上向きか下向き、乳輪の大きさや乳首の…」

医者「・・・あんたの弟、変」

姉「・・・」
435: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 12:36:01 ID:9r5HZT/Q3c
弟「おはよう」

友「お、今日は来たか」

お嬢様「おはようございますですわ」

女「あ、おはよう」

男「遅かったな、どこに行ってたんだ?」

弟「病院」

女「!!」

友「病院?お前どっか悪いの?」

弟「いや…俺ではなく…」

女「そ、そういえば今日現国の抜き打ちがあるらしいよ!!」

男「マジかよ…勉強しなくちゃな…」

お嬢様「範囲さえわかれば余裕ですわ」

友「諦めるか…」

男「諦めるな。そこで試合終了だぞ」

友「安西先生は帰れ」
436: 名無しさん@読者の声:2012/12/27(木) 15:03:57 ID:yvEPXiu.Rw
医者もカマっぽくて笑ってしまった…
437: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 21:50:05 ID:VJVkDhDd4I
友「・・・」

男「友、元気出せよ」

友「終わった…何もかも終わった…」

男「抜き打ちだからしょうがねーよ…」

友「・・・あいつらを見てもか?」

弟「ふむ、問四の幸子の心情を選択肢から答えろというのが中々の鬼門だったな」

お嬢様「ええ、類似がいくつもあって迷いましたわ」

女「弟、問三答え何にした?」

弟「イだな」

お嬢様「わたくしもですわ」

女「良かった…じゃあ合ってるかな…」
438: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 21:53:29 ID:VJVkDhDd4I
友「ちくしょう!!なんだってあいつらあんなに頭がいいんだ!!顔面偏差値も高いし!!あれか!?顔面格差社会か!?」

男「友!!落ち着け!!」

友「ふんがー!!」

女「うっさい!!ていうかうざい!!」

弟「友、俺でよければ見てやろうか?」

友「うっせー!!敵に塩を送られるほど落ちぶれちゃいねーよお願いします!!」

女「即答!?」

男「しかも言い終わらない内に言いやがった!!」
439: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 21:56:55 ID:eYD73NC1eI
弟「ふむ…ならば放課後教室に残っていろ。見てやる」

友「えー!?お前の家は駄目なの!?綺麗なお姉さんいんじゃん!!」

弟「・・・姉は」

女「あんたキモッ!!下心丸出しじゃん!!」

友「あーあ…視覚が潤うのに…」

お嬢様「勉強会でしたら、わたくしの家でやればよろしいのではないですの?」
440: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 21:59:40 ID:eYD73NC1eI
友「へ?」

お嬢様「ですから、わたくしの家でやればよろしいのでは?」

弟「いいのか?」

お嬢様「先日お邪魔したお礼ですわ。それに今はお邪魔出来ないご様子ですし」

弟「・・・すまん」

お嬢様「れ、礼には及びません事よ」

女「あ、あたしもいいかな?」

男「あ、じゃあ俺も」

弟「随分大所帯だな。お嬢様、頼めるか?」

お嬢様「余裕。ですわ。さあ、参りましょう」
441: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 22:04:10 ID:eYD73NC1eI
友「・・・すっげー」

男「本当だな…」

女「あたし…こんな豪邸見たことないわ」

弟「・・・」

お嬢様「別に普通ですわよ」

執事「お嬢様、お帰りなさいませ。そちらの方々は?」

お嬢様「わたくしの友人です。勉強会をするので広間1を開けてくださる?」

執事「おお!!お嬢様がご学友の方々を連れてくるとは…」

お嬢様「は、恥ずかしい事言わないで下さい!!」
442: (楽屋裏) ◆CmqzxPj4w6:2012/12/27(木) 22:11:57 ID:eYD73NC1eI
>>436

実は医者も女にしようかと思ってたんですけで、医者=男っていうイメージが強くて…てへ
まあ、オネェになっちゃったのはただの事故です

はい、というわけで対談やってきますか

お嬢様「またあなたですか…」

来たよー!!お嬢様たんログインしたおー!!

お嬢様「た、たん?」

あなた様は知らなくてもよろしい事でござりまする

お嬢様「なんか腑に落ちない言い回しですわね」

ところで、自宅訪問しましたが、執事の口振りから友達を家に招いた事が無かったので?

お嬢様「・・・」

何故黙る。痛い!!叩かないで!!

お嬢様「余計なお世話ですわ!!」

ちょ!!やめっ!!あなや!!

お嬢様がお怒りなので少し早いですが今日の投下は終了します
443: 名無しさん@読者の声:2012/12/27(木) 22:15:45 ID:6BiIRiFOyc
お嬢様はたぶん凄くいい奴なんだと思う。そう思う。


自分のSS書かないで支援。
444: 名無しさん@読者の声:2012/12/28(金) 00:36:57 ID:hp3zRKnfvU
お嬢様たんがきたお!かわいいお!
俺も来たお!おねいさんもかわいいお!
アロンアルファという発想は無かったお!
早速ホームセンターいってくるお!
支援するお!
445: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 14:46:40 ID:2k.durce8E
>>443

お嬢様は素直じゃないけどツンデレってレベルでもない存在なんです
でもその中途半端がなんとも言えないんです
偉いひとにはそれがわからんのです

支援感謝

>>444

いらっしゃい
お嬢様は可愛いけど私は可愛くありませんよ〜
じゃあ、私からこれをプレゼント

つ現実直視

支援感謝
446: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 14:51:54 ID:2k.durce8E
友「執事にだだっ広い部屋…そして高そうな装飾に家具…なんかすげーな」

お嬢様「ほら、早く勉強会をいたしましょう」

女「お嬢様、なんか少し積極的じゃない?」ヒソヒソ

弟「そうだな」

男「なんだかんだでこの家柄だし、苦労したんだろうよ」ヒソヒソ

弟「そうだな」

女「あんた、さっきからそうだなしか言ってない?」

弟「そうだな」

女「・・・」
447: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 14:56:00 ID:2k.durce8E
お嬢様「よろしいですの?まずこの公式はこれをつかうんですの」

友「こんな公式習ったっけ?」

お嬢様「習いましたわ」

女「弟ー、ここわかんない…」

男「弟、ここはこれで良かったか?」

弟「この問題はピューリタン革命の項目を見ればわかる。そこはウじゃないキだ」

女「ピューリタンねぇ…あたし苦手だわ」

男「俺はどうも選択問題が苦手みたいだな…頭の中がこんがらがっちまう」

お嬢様「・・・あの、わたくし…」

執事「失礼します。お茶菓子をお持ちしました」
448: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/28(金) 14:59:55 ID:g38IDIgMhs
お嬢様「た、頼んでませんわよ!?」

執事「お嬢様、差し出がましいかとは思いましたが、お嬢様のご学友の方々がお見えになられておられるのに何もしないのは代々この家に仕えてきた執事としてそれだけはりません」

執事「それに…お嬢様がご学友を連れてこられたのは…」

お嬢様「っ!?い、いいから退室なさい執事!!」

執事「かしこまりました」

お嬢様「まったくもう…」

友「・・・お嬢様ちゃんって、ひょっとして友達いなかったの?」

お嬢様「/////」
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