姉「中学時代はあんなに純真無垢だったのに…一体何故…?」
弟「姉よ、朝からブツブツ怪しいぞ」
姉「起きていたのか」
弟「当たり前だ。こうして朝の挨拶をしにきて何が悪い?」
姉「ここだけを聞けばまともなのだがな」
弟「改めておはよう。姉と姉の豊満な胸よ」
姉「いいやがったよこいつ」
469: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:42:17 ID:apUuk9iOiY
お嬢様「わかってはいますけど…こうもあっさり言われるとなんか面白くありませんわね」
友「でも、弟ってたまに基礎クラスにいるときあるんだよな」
お嬢様「へ?」
女「あ、うん。その度に先生が驚いてたよね」
男「自分がこの科目をするには圧倒的に基礎力が足りないとか言ってな、まあ、足りてるんだけど」
お嬢様「・・・どうして?基礎クラスに?」
弟「・・・」
友「俺達に教えにわざわざ応用クラスから基礎に下がってきたんだよ。こいつ素直じゃないから」
弟「俺には基礎が足りないと思ったから基礎を習いにきただけだ。教えたのはついでだ」
470: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 08:47:26 ID:limzVIxYaQ
男「でも、今回は俺は応用狙ってみるよ」
友「ホアッ!?」
弟「ふむ。手伝ってやろう」
お嬢様「わたくしは当然応用に参りますけど…女さんは?」
女「え?あ、あたしは…基礎かな…」
友「ふっ…戦友よ…」
女「うっさい」
471: 名無しさん@読者の声:2012/12/29(土) 15:25:00 ID:hp3zRKnfvU
あのときやっておけばというのは宿題でもなんでも同じですよね
おや?、、、病院に強盗だと?
472: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:27:10 ID:WPeeSjeV3U
お嬢様「女さんなら応用クラスに行けると思いますわよ?」
女「へ?」
男「確かにな。授業についてけてるみたいだし」
女「そ、そんなことないって!!」
友「・・・裏切り者」ジトー
女「やかましい!!」
女「えっと…行ける…かな?」
弟「それを決めるのは俺ではない。だが、応用を目指すというなら手伝うぞ」
女「・・・うん」
友「なんだよ!!こっちは女友と二人かよ!!」
女友「まあ、底辺どうし頑張ろうよ」
友「嬉しくない励ましってこういうのを言うんだな」
473: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:29:58 ID:WPeeSjeV3U
女「でも、具体的にどうするの?」
弟「お嬢様、力を貸せ」
お嬢様「構いませんが…何をなさるおつもりで?」
弟「この範囲だったら…何が出ると予想する?」
お嬢様「わたくしでしたら…!!そういうことですの」
男「な、なんだなんだ」
弟「まあ待て」
お嬢様「安心してください。必ず皆様のお役に立ちますわ」
474: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:33:54 ID:.LCkJ2U.hQ
弟「ふむ…こんなところか」
お嬢様「やや急ごしらえで納得がいきませんが…時間がありませんものね」
弟「この問題を10分で解いてみろ」
男「・・・これは」
女「小テストの…予想問題?」
友「わー、わっかんねー」
弟「俺とお嬢様で考えてみた。恐らくこの系統の問題、種類が出てくるだろう」
男「見事に基礎問ばっかだな」
女「とにかく…やるしかないよね…」
友「わー、わっかんねー」
女友「友、誰も聞いてくれてないよ」
475: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:39:16 ID:WPeeSjeV3U
男「・・・出来た」
女「あたしも」
弟「見せろ」
友「はは…真っ白に…燃え尽きたよ…」
お嬢様「男さんは良くできてますわね」
男「はは、まあな」
お嬢様「計算のケアレスミスを直せば、高得点が期待できますわ」
弟「・・・」
女「ど、どう…?」
弟「・・・出来てるぞ」
女「ほ、本当!?」
弟「ああ」
女「本当だ…」
お嬢様「ね?女さんなら出来ますわって」
女「・・・うん」
弟「友…お前」
友「何も…出来ないで…ああ…」
476: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:44:15 ID:.LCkJ2U.hQ
女「これなら、小テストも大丈夫かな!?」
お嬢様「ええ」
男「良かったな」
女「うん」
女「あ、ありがとね?お嬢様。勉強とか教えてくれて」
お嬢様「No problemですわ」
お嬢様「私も…利害が一致しますし…」ボソリ
女「ん?」
お嬢様「何も」
弟「まあ、おまえたちなら大丈夫だろう。テストは頑張れよ」
女「うん」
477: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/29(土) 20:49:50 ID:WPeeSjeV3U
友「・・・」
女「ふあ〜、つっかれたー!!」
男「だが、手応えはあったな」
女「なんだろ?やり遂げたっていうの?」
友「・・・」
弟「最後の問題。確率論で解けるはずだったが…うーむ」
お嬢様「あの問題は予想外でしたわ…」
友「・・・」
女「弟!!あたしひょっとしたら応用行けるかもしれないよ!!」
弟「そうだな」
お嬢様「明日の結果を楽しみに待ちましょう」
弟「すまないが、俺は一足先に帰らせてもらう。ではな」
478: 名無しさん@読者の声:2012/12/30(日) 00:43:24 ID:hp3zRKnfvU
支援
479: (支援感謝) ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 16:36:31 ID:T4cBKsgiVM
弟「・・・」
店長「いらっしゃい。来たわね」
弟「ああ、今日からここで働かせてもらう」
店長「うちはスパルタだから…途中で投げ出さないようにね?」
弟「投げ出す気も逃げる気もない」
店長「・・・そう」
店長「皆、集まって!!」
480: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 16:39:34 ID:T4cBKsgiVM
店長「前から話してた通り、今日から働く事になった弟君。皆、色々教えて上げてね」
「「「はい!!」」」
弟「見事に女性しかいないな」
店長「本社からの推薦は全部女の子よね…女の子だけは嫌い?」
弟「いや、こういう状況を羨ましがる人物と、こういう状況を危惧する人物に心当たりがあるだけだ」
店長「それはね、健全っていうのよ」
弟「そういうものか」
481: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 16:43:24 ID:LEiceYsiw.
客「それでね〜このお店のブラがスッゴク可愛いの〜」
客「ええ〜?本当?」
客「ホントホント、私達に合わせてくれるんだとて」
店員「いらっしゃいませ」
客「すいませ〜ん。似合う下着を探してるんですけど…」
店員「何かご要望はございますか?」
客「え?」
店員「もしよろしければこちらで何点か身繕いますが…」
店長「・・・弟君」
弟「わかった…」ツカツカ
482: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 16:46:56 ID:T4cBKsgiVM
店員「こちらなんていかがですか?これからの季節にぴったりですよ〜」
客「え、えっと…」
店員「花柄をモチーフにレースを施したおしゃれブラというのも流行りになりますよ〜」
客「あ、あはは…」
店員「どうですか?是非」
客「あ、あの〜」
弟「お客様、少しよろしいでしょうか?」
客「ふえ?」
弟「よろしければ…こちらの下着について簡単にご説明させていただく思います」
客「あ、お願いします」
483: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 16:55:06 ID:T4cBKsgiVM
弟「まず、こちらの下着ですが、季節の彩りを感じさせる色合いで、主に見せブラと呼ばれる下着です。しかし、胸が無いとあまり見栄えはよろしくないのでお気をつけを」
店員「ちょ!?」
弟「続いて、こちらはレースはフリルをふんだんに使い、見た目の可愛らしさと機能性を重視いたしました。フロントホックで外しやすいです。また、装飾の可愛らしさから幼く見せる効果もございます」
客「へ、へぇ…」
弟「お客様の胸…測ってみないと分かりませんが、一見して72pあるとお見受けします」
客「!!」
店員「!?」
弟「胸というのは日夜成長するものでございます。しかし、ご自分に合わない下着を着けてその成長を止めてしまうのは私個人としてもあまり喜ばしくありません。なのでしっかり吟味してご自分に合った下着をお着け下さい」
484: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 16:58:37 ID:LEiceYsiw.
客「あなた…一体…」
弟「ただのしがないアルバイトですよ」
客「えっと…あなたに選んでもらってもいいですか?」
弟「・・・喜んで、と言いたいところですが、少々お待ちを」
弟「店員さん。これから俺が出した指示やアドバイスは全部自分が言ったと言ってください」ボソボソ
店員「は?」
弟「立場上、俺が目立つと悪いので、よろしく御願いします」
店員「あ、ちょっ…」
弟「それでは、こちらに」
客「は〜い」
店員「・・・」
485: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 17:04:35 ID:T4cBKsgiVM
客「いい買い物できました!!ありがとうございました!!」
弟「こちらこそ、お客様がよい品物を提供出来て何よりです。今後ともご贔屓に」
客「はい」
弟「ありがとうございました」
弟「・・・ふぅ、敬語というのは疲れるな」
店長「お見事ね。相手の機嫌を損なわせず、双方の利益を得る…中々出来ない事だわ」
弟「俺はただ自分の胸についての情熱を語っただけだ」
店長「本当に、君はバカよね…でも、この会社にはそんなバカが必要なのよ」
弟「・・・ああ」
店長「ま、あの店員ちゃんはあんまり心配しなくていいから、後でちゃんと言ってくるだろうし」
486: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 17:12:56 ID:LEiceYsiw.
店員「弟君ー、ちょっとー」
弟「む?」
店員「ここの表示がさなんかおかしいんだけど…」
弟「・・・対応バストサイズが一回り大きくなってるな」
店員「本当?ありがとう」
弟「うむ」
店員2「弟君ー、ヘルプー」
弟「いまいく」
店長「やれやれ…すっかり頼りにされちゃってまぁ…」
店長「・・・少し妬けちゃうわね」
弟「店長」
店長「何?」
弟「申し訳ない。これから寄る場所があるので退社を希望したいのだが」
店長「そうね、君は一応アルバイトって扱いだし。今日はお客さん少ないみたいだし…上がりでいいわよ」
弟「では甘えて…お疲れ様でした」
店長「はい、お疲れ〜」
487: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 21:16:21 ID:Jfx4ihZFO.
姉「・・・」
姉「・・・暇だな」
姉「ん?誰かいるのか?」
弟「突撃、隣の病院食」
姉「・・・」
弟「・・・」
弟「・・・すまん」
姉「その大きなしゃもじはわざわざ用意したのか?」
弟「普通に入るにはつまらなかろうと…」
姉「いや、ありがとう。退屈しのぎにはなったよ」
488: ◆CmqzxPj4w6:2012/12/30(日) 21:19:10 ID:HRmJsGwD6k
弟「調子はどうだ?」
姉「何も変わりないよ。自分が癌を患ってるのが嘘みたいだ」
弟「手術の日取りは?」
姉「もうすぐだ。レントゲンやらなんやらで検査してみたが、すこぶる良好らしい」
弟「そうか」
姉「ただ…やはり早く退院したいな…」
弟「病院は嫌いか?」
姉「いや…周りの視線…がな」
弟「・・・」
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