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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
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1:🎏 :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


946:🎏 :2012/11/20(火) 23:13:42 ID:7RuR6mIcnA
女勇者「さてと、私のやりたいことには付き合ってもらったし、今度は魔王の番だね!何する?」

魔王「俺はいいよ、今日はずっと女勇者ちゃんのやりたいことやっていこうよ」

女勇者「そうはいかないよ!私だけ楽しんだらデートの意味ないもん!」

魔王「そうは言っても、俺のやりたいことだと、ゲームになっちゃうよ?」

魔王(それじゃあ手を繋ぐ機会なさそうだし……)

女勇者「……いいよ!私だって魔王と一緒にするゲームは好きだもん!」

女勇者(手を繋ぐ機会はなくなるかもだけど、魔王にいっぱい我慢させるのはよくないしね……)

魔王「そっか、ありがとう。……はは、これじゃいつも通りだね。何か結局ゲームに付き合わせてごめん」

女勇者「いいってば」

魔王「えっと、それじゃ移動魔法で魔王城行く?夕飯までやって、それで今日は終わりにしよっか?」

女勇者「え?あ、えっと……その……」

女勇者「げ、ゲーム機をさ、うちに持ってくるのはできない?」

魔王「え?で、出来るけど、何で?」

女勇者「今日は……泊まってほしいから///今日一日ずっと一緒にいよう///」

魔王「と、泊まっていいの?」

女勇者「……やだ?」

魔王「いやなわけないよ!女勇者ちゃんがいいのなら、是非泊まらせてください!」

女勇者「そっか、よかった。それじゃ今日はゲームでいっぱい遊ぼう!」

魔王「待ってて!音速で取ってくるから!」シュンッ

魔王「……取ってきたよ!」シュンッ

女勇者「本当に早いね!?……まあいいや。いろいろ繋いで、ゲームやろう!」
947:🎏 1「何のゲームかわかります?」:2012/11/20(火) 23:14:58 ID:7RuR6mIcnA
魔王「ランス、駄目だって!行っちゃったら大変なことになるよ!」

魔王「そうだ、エモだよ!エモってランスを助けなくちゃ!」

魔王「怖気づいていいんだよ!そうだ!怖くなってもらおう!」

魔王「よかった!ランスが助かった!ランス、よかったよお!」ポロポロ

魔王「……あ、ごめん!一人で勝手に楽しんじゃって!」

女勇者「ううん、ゲームしてる魔王見てるの好きだもん。嘘じゃないよ」

女勇者(ゲームやってる時の魔王はいろんな表情をするんだよね)

女勇者(笑って、泣いて、怒って、ゲームの場面に合わせてくるくると表情を変えるの)

女勇者(そのどれもが素敵で、そんな表情をすぐそばで見守ることができる。幸せだなあ……本当に幸せ)

魔王「セーブしてっと……ごめんね、今度は二人でできるゲームやろうね」

女勇者「私がやると足引っ張っちゃうよ?それでもいい?」

魔王「いいよ!ていうか、足引っ張ることなんてないよ!」

女勇者「やっていいなら……一緒に頑張ろうかな!」

魔王「うん!一緒に頑張ろう!」
948:🎏 1「こっちのゲームも何かわかります?東方じゃないよ」:2012/11/20(火) 23:16:20 ID:7RuR6mIcnA
女勇者「古いゲーム機だね」

魔王「スーファミもすっかり古いゲーム機だよね」

女勇者「巫女さんが主人公のゲームなんだ。可愛いね」

魔王「うん、巫女さんが主役のアクションシューティングだよ。可愛いけど、女勇者ちゃんには敵わないよ」

女勇者「えへへ、ありがとう」

魔王「俺が小夜ちゃん……主人公の女の子使っていい?」

女勇者「いいよ。じゃあ私はこのくのいちの女の子で」

魔王「しのぶちゃんだね。よーし、二人でクリアしようね!」

女勇者「うん!」



女勇者「難しい……目が痛いよ……」

魔王「難しいよね。ちょっと切り上げて休憩しよっか」

女勇者「うん。ご飯用意するよ。晩御飯にしよ」

魔王「じゃあパスワード覚えて……よし、休憩しよう!女勇者ちゃんのごはん、楽しみだなあ!」

女勇者「魔王は私なんかのご飯でも美味しい美味しいって言って食べてくれるから嬉しいんだよね。今日も一生懸命作るよ!」
949:🎏 :2012/11/20(火) 23:17:01 ID:7RuR6mIcnA
女勇者「出来たよー」

魔王「わーい!女勇者ちゃんのごはんだー!」

女勇者「そんなに喜んでもらえると私も嬉しいよ」

魔王「カレーだー!俺カレー大好きなんだよ!いただきまーす!」

魔王「美味しい!嫌いな野菜もなくて俺すごい好きだなあ!」

女勇者(野菜はすりおろしていれてるんだよね。これなら野菜嫌いな魔王でも野菜に気付かないで食べれるしね)

魔王「ねえねえ、おかわりしていい?」

女勇者「うん!いっぱい作ったからいっぱい食べてね!」
950:🎏 :2012/11/20(火) 23:18:06 ID:7RuR6mIcnA
魔王「ごちそうさまでしたー!」

女勇者「魔王、本当にすごい食べたね……」

魔王「え、駄目だった?」

女勇者「ううん。ただの感想だよ。それどころか喜んで食べる魔王が可愛くって幸せだったよ」

魔王「俺も女勇者ちゃんの料理を食べれて幸せだったよ!」

女勇者「ありがとう。……それじゃ目も回復したし、ゲームやろっか!」

魔王「お、女勇者ちゃん、やる気だね!」

女勇者「さっきのゲーム面白くって。せっかくだしクリアしたいよね!」

魔王「じゃあパスワードを入力して、再開しよう!」

女勇者「……うわ、アイテムがなくなってるよ」

魔王「パスワードで再開するとアイテムとかは初期状態になるんだよ」

女勇者「これはちょっと……最初からやってアイテム取っといた方がいいんじゃないかな?」

魔王「じゃあ最初からしよっか」

女勇者「いい?」

魔王「いいよ!」

女勇者「ありがとう。それじゃ最初からやろう!」
951:🎏 :2012/11/20(火) 23:19:04 ID:7RuR6mIcnA
女勇者「……駄目だー!クリアできなーい!」

魔王「あははは、難しいよね」

女勇者「目が痛いよー!限界だよー!」

魔王「けっこう遅くなったし、今日はここまでにしようか」

女勇者「うん、そうだね。はー、クリアできなかったあ……ちょっとお風呂入ってくるよ」

女勇者「あ、魔王は湯船につかる?」

魔王「え?う、うん」

女勇者「そっか。じゃあお湯入れとくね」

女勇者「……い、一緒に……」

魔王「え?」

女勇者「な、何でもないです!///お風呂行ってくるから!///」タッタッタッ

魔王「あ、行っちゃった。お風呂か……」

魔王「……見たい。いや駄目だから!それ覗きだから!」

魔王「いかんいかんいかん!それは駄目だって!駄目だって!!」

魔王「……泊まるわけだけど、俺も入っていいんかな?」

魔王「女勇者ちゃん家のお風呂で?女勇者ちゃんが入った後のお風呂に?湯船に?……いかんいかんいかん!」
952:🎏 :2012/11/20(火) 23:19:57 ID:7RuR6mIcnA
なんだかんだで入浴完了。

魔王「……もう遅いし寝ちゃう?」

女勇者「そうだね。ゲームいっぱいやって目疲れたしね」

魔王「また今度も一緒にやって、今度こそクリアしようね!」

女勇者「うん!」

女勇者「……それにしても魔王のパジャマ姿、本当に可愛いね」

魔王「いやいや、女勇者ちゃんのパジャマ姿の方が8200万倍可愛いよ」

女勇者「その数字はどうやって出てきたのよ……」

女勇者「……あっ!そうだ!今度お揃いのパジャマ買わない?」

魔王「あ、いいね!お揃いってなんかラブラブっぽくていいね!」

女勇者「さっそく次のデートの予定が埋まったね」

魔王「買い物でパジャマ購入、そして夜は今日のリベンジ!って感じ?」

女勇者「うん!」

魔王「今日本当に楽しかったね……またデートしようね!」

女勇者「うん!これからいっぱいいっぱいデートしようね!」

二人((次こそは手を繋いでみたいな……))
953:🎏 :2012/11/20(火) 23:21:24 ID:7RuR6mIcnA
女勇者「それじゃ寝よっか」

魔王「一緒の部屋で寝るの、魔法学の街の宿屋以来だね」

女勇者「あの時は側近もいたけどね」

女勇者「そう言えば側近、ハーピーさんと結婚したんだよね!」

魔王「うん。ようやくゴールインだって。幸せになってほしいよね!」

女勇者「結婚かあ……」

魔王「結婚……」

二人「「……///」」

女勇者「ね、寝よう!うん、寝よう!///」

魔王「うん、おやすみ!///」

女勇者「……あっ」

魔王「あっ?」

女勇者「王都では一人暮らしだし、ベッド一つしかない……」

魔王「じゃ、じゃあ俺床で寝るよ」

女勇者「駄目だよ、魔王はベッド使って!私が床で寝るから!」

魔王「それこそ駄目だよ!女勇者ちゃんがベッドを使って!」

女勇者「……じゃあさ……ふ、二人で一緒に使おう」

魔王「え?え?」

女勇者「こ、ここ恋人同士なんだし、も、もも問題ないよ!うん、ない!///」

魔王「い、いいい一緒のベッドで?いいのかな?いいかなあ?いいかなあ!///」
954:🎏 :2012/11/20(火) 23:22:28 ID:7RuR6mIcnA
二人((一緒のベッドで寝るだけ。一緒のベッドで寝るだけだから))ドキドキ



『望んでるのはそれ以上なんですよ!デートして、寝泊まりして、チョメチョメしたいと思ってますよ、きっと!』

『ていうか付き合ってんだし責任もとれるんだから挿入してもいいと思うんだけどな。魔王も勢いでいっちゃえばいいんだよ』



二人((いやいやいや!寝るだけだから!寝るだけだからあああ!!))ドキドキドキドキ

二人((……いや、これはもしかしたらあれのラストチャンスかも))

女勇者「ま、魔王……起きてる?」ドキドキ

魔王「う、うん。起きてるよ」ドキドキ

女勇者「……手、握ってもいいかな?」ドキドキ

魔王「っ!……うん。いいよ」ドキドキ

女勇者「……」ギュッ

魔王「……」ギュッ

二人「「……」」ドキドキドキドキ
955:🎏 :2012/11/20(火) 23:23:52 ID:7RuR6mIcnA
女勇者(わあああ!やっぱり恥ずかしいいいい!)

女勇者(……でも、すごく落ち着くなあ)

女勇者(魔王の優しさが伝わってくるからかなあ)

女勇者(これからもずっと魔王と一緒にいれたらいいなあ)

魔王(女勇者ちゃんの手が!女勇者ちゃんの手があぁ!!)

魔王(すごいドキドキするけど、一方で安心感にも包まれてる感じがする)

魔王(手を繋ぐことで、女勇者ちゃんの優しさや温かさが伝わるからかな)

魔王(これからの人生全てを女勇者ちゃんと共に生きていきたいなあ)

魔王(俺は、人生をかけて女勇者ちゃんを守っていきたいなあ)

二人「「……」」ドキドキ

手を繋ぎっぱなしだった二人は結局緊張で寝られなかった。
寝られず、目を閉じてひたすら朝を待っただけの時間となったが、二人にとっては幸せな時間になったようだ。
こうして二人としては大成功のデートが終了したのだった。
956:🎏 :2012/11/20(火) 23:24:38 ID:7RuR6mIcnA
龍人「……で、寝られないまま朝を迎えたから、こいつは帰ってすぐ寝たわけか」

魔王「すぅ……すぅ……」zzz

龍人「今頃女勇者も同じように寝てんだろな」

側近「寝る前に魔王様が言ってたことを信じると、一応手を繋ぐっていうノルマは達成できたみたいだな」

龍人「まあ健全なお泊まりデートが出来ただけでも、このカップル的には大前進って言っていいかもなぁ」

側近「……結婚はいつになるのかなあ?ていうか、結婚までいけるのか?」

龍人「すぐには無理だろ。結婚は続編になるんじゃねぇの?」

1「え、これ続編やんの?」

側近「まあ恋愛の形はそれぞれだしな。こればっかりは見守るしかないな」

龍人「そうだなぁ。しばらくは見守る方向でいくかぁ」

龍人「誰だ今の」
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