書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10
基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984
注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。
609: 1:2012/10/29(月) 23:20:00 ID:6xWpg1Pyas
魔王(まあ勘違いは誰にでもあることだから、正直許すべきだけど)
魔王(俺が側近相手に優位に立てるなんて、そうそうないからね!ちょっと調子のらせてもらおう)ニヤリ
龍人(……デスノートの月みたいな悪い笑みしてやがる)
魔王「あーあ、側近が確認もしないで世界中に死んだとか言いふらしたから大変なことになってるよ!」
側近「すみません……」
魔王「こんな墓まで造っちゃってさ!死んでもないのにこんなの造られて不快だよ!」
側近「……」ニヤリ
魔王「っ!?」
龍人(……ハンターハンターの対メルエムの時のネテロみたいな恐ろしい笑みしてやがる)
女勇者「……ごめん。お墓を造ろうって言い出したの、私なんだ……」
魔王「ふえ!?」
女勇者「死んでないのに、死んだように扱ってこんなの造って……不快にさせてごめん……」
魔王「い、いや!それはわからなかったんだから仕方ないよ!むしろ故人を想えるなんて立派なことだよ!」
魔王「ごめん!俺が調子に乗ってた!俺が悪いよ!こんな俺におしおきを……あ、駄目だ、女勇者ちゃんがやったらご褒美になっちゃう!」
側近「……じゃあ俺がやってあげましょうか?」ニヤニヤ
魔王「っ!!……頼む!」スッ
側近「わかりました。それでは」アームロック
魔王「があああ!」
龍人(……結局この二人はこういう運命の下に生まれてきたんだろうな)
龍人「……あ、それ以上いけない」
610: 1:2012/10/29(月) 23:21:34 ID:6xWpg1Pyas
魔王「痛いよ〜……」ポロポロ
側近「久し振りに俺に関節技かけられた感想はどうですか?」
魔王「出来ればもう二度と受けたくなかったよ〜……」ポロポロ
女勇者「だ、大丈夫?」
魔王「大丈夫じゃないけど……女勇者ちゃんを悲しませたんだもん。これくらいの罰は受けないと!」
女勇者「別に罰とか受けなくていいのに……」
龍人「一通りお約束を消化したところで、話戻すぞ。マジでこの墓どうすんだよ?」
ゴーレム「そうですよね。頑張って造ったから、用無しってのも寂しい話になりますが……」
魔王「……皆の魂をここで眠らせてあげよう」
女戦士「皆?皆って誰だよ?」
魔王「魔道師や戦争派の皆、個人的には異界王も仲間に入れてあげたい」
女僧侶「……どういう意図があって、彼らを弔うんですか?」
611: 1:2012/10/29(月) 23:24:31 ID:6xWpg1Pyas
魔王「……今この景色は、俺の理想だよ」
魔王「魔物と人が手を取り合う光景をずっと夢見てきた」
魔王「一年半前は、魔物と人が互いを許せただけだったけど」
魔王「女勇者ちゃんや側近が頑張ってくれたおかげで、今はこうして互いに手を取り合い、同じ未来を目指していける」
魔王「本当に喜ばしいことで、心から感謝したいよ」
魔王「でも……この喜ばしい結果の裏で、悲劇があったことを忘れてはならない」
魔王「魔道師が戦争派の皆を殺して」
魔王「その魔道師は異界王に殺されて」
魔王「異界王の自殺も止められなかった……」
魔王「それをきっかけに世界が荒れて、それを食い止めるために俺達は団結できたんだ」
魔王「今この瞬間は、多くの犠牲の下に生まれたんだよ」
魔王「元々俺の墓を造ってくれたのは、忘れずにいるためのシンボルって話だったよね?」
魔王「だったら……戦争派の皆も、魔道師も……異界王も、忘れずにいてあげよう」
魔王「皆の命を背負って、この世界も異世界も守っていこう。だからこの墓を皆の眠る場所にしてあげたい」
魔王「いろいろ対立しちゃって、命を落としてしまったけど、最期くらいは平和な地でゆっくり休ませてあげたいよ」
側近「やっぱり魔王様は優しいですね」
魔王「そうかな?」
側近「そうですよ。魔王様の優しさを再び感じることが出来て、本当によかったと思ってます」
612: 1:2012/10/29(月) 23:26:43 ID:6xWpg1Pyas
龍人「……じゃあ、墓はそういう使い道ってことでいいんだな?」
魔王「うん!皆はそれでいい?」
女僧侶「反対する理由がありませんよ」
ウィッチ「……死んでいった戦争派には私の仲間もいます。こうして眠る場所を与えてくださって感謝したいくらいです」
魔王「ウィッチちゃんも協力してくれたんだね!ありがとう!」
女戦士「魔王ー。この失神した獣人どうすんだよ?」
魔王「獣人族の集落に送ってあげればいいんじゃないの?何なら俺が送るよ!」
女勇者「まあほっとくわけにもいかないしね。魔王、お願いしてもいい?」
魔王「むしろ命令されたいです!」
側近「じゃあ今すぐ送って来なさい」
魔王「いや、お前じゃなくてね!?俺は女勇者ちゃんに……」
側近「いいから行きなさい。この世界はまだ戦争派の脅威が残ってるんです」
側近「異世界の方もどうにかするために、今はこの世界をはやく助けなきゃいけないんですから」
魔王「……そうだったね。それじゃ俺行ってくるよ。そしてそれから世界をどうするか考えよう!」
側近「ええ。皆で考え、皆で進んで行きましょう」
613: 1:2012/10/29(月) 23:28:58 ID:6xWpg1Pyas
皆でこれからどうするか考える、そうまとめた一行だったが、その必要はなくなった。
翌日、魔王が生きて戻ってきたという情報が世界に知れ渡ると、自然と戦争派の活動は止まった。
強大なる戦闘力を誇る魔王を相手にしては勝ち目はないとして、人間界と魔界を別つのを諦めたのだ。
生きて帰って来た魔王に世界は歓喜し、平和は瞬く間に蘇ったのだった。
女勇者「……私達の半年間は何だったんだろうね?」
側近「まあまあ、平和になるのはいいことだろ」
614: 1:2012/10/29(月) 23:31:15 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。
聖剣伝説3の攻略本読んでました。
アンジェラやリースのイラストでハアハアしました。
子どもの頃はもっと純粋に攻略記事を読んでたはずなんですけどね。
これも男の性ってやつなんでしょうか。むしろ健全に育った証と胸を張った方がいいんでしょうか。
それにしても良いイラストだなあ。
今回の更新のまとめです。
>>606-613
615: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 00:44:33 ID:vFtoC99K.M
これどっかで映画化とかしてくれないかなぁ…
1年前のと今回のの二部構成で!!ww
見たい!!
616: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 10:00:51 ID:d4zGcRizTE
純粋に面白い!
何も言わずに支援支援!
617: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 16:34:47 ID:AbeZYtaf4o
|ω・`)魔王は喜んでるな、また盗さ...おや?誰かが来たようだ。
618: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 21:30:28 ID:mw9e3sP.aI
最近、朝晩の冷え込みは厳しいですが昼間は日差しが強く気温の変化が大きいです
ですから、体調に気をつけて下さいな
べ、別に1さんの事なんて気にしてないですけどねっ!
続きが読みたいから風邪になられると困るだけですし?
ホントダモンヾ(#`Д´#)つC
619: 名無しさん@読者の声:2012/10/30(火) 21:45:12 ID:5DhxIxj3Ng
なんだろ…まだ終わらないよね
上の人がデレてくれたから僕はデレないよ
もっと早く書けやゴルァ
こちとら毎日楽しみにしとんじゃゴルァ
毎日>>1さんに会えて嬉しいんじゃゴルァ
体調崩したらバイブの刑
つC
620: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/30(火) 23:15:22 ID:6xWpg1Pyas
>>615
いいですねー、映画化。ヴォミックといい、計画だけなら順調に進むんですけどねー。
まどマギ劇場版で絵柄的にプリキュア的なのかなって思って観に来た子ども連れ家族がショックを、みたいな記事をどっかで見たんですけど。
絵スレの1さんに協力してもらったりして、このSSが映像作品になったらそんな感じになるんでしょうか。
いや、よく考えたら観る前にタイトルでまず地雷だと気付きますねwww
>>616
支援ありがとうございます。本当にありがたい御言葉で、勇気の鈴がりんりんりんです。
こういうありがたい御言葉を十二分に噛みしめながら頑張っていきたいですね。
>>617
おまわりさん、こいつです!うら若き乙女を盗撮している悪党は!
えっ?いや、俺じゃないですよ!こいつです!こいつなんですよ!
えっ?家宅捜査の結果、俺の部屋から被害女性の写真が800枚出てきた!?そんな、俺まだ盗撮はしてない……ああっ!>>535
あの、それは貰った奴で……本当にまだ盗撮はしてないっ……放せえ!俺はまだSSを投下しなくちゃいけないんだあ!
>>618
お気遣いありがとうございます。
もう過去のことなので笑いながら言えるのですが、実は風邪引いてた時あります。
10月23日は風邪引き状態だったんですが、書き溜めがあったので問題なく投下できたわけですよ。よかったですね。
だから書き溜めは大事なんですよ。風邪引いてたその日のまとめで書き溜めがねえと電波実況風に嘆いてましたが。
>>619
中盤に十分デレてると思ったら、最後にこれですよ。
バイブの刑になったら余計体調崩しますよ。ツンデレのツンもここまできたら地獄ですよ。
本編終了までは毎日頑張るので、まあそれで勘弁ですよ。勘弁。
スレ自体はまだまだ続きますが、本編は……ぶっちゃけそろそろ……。
621: 1:2012/10/30(火) 23:16:19 ID:6xWpg1Pyas
数日後。
魔王「うわーい!久々の魔王城だー!嬉しいなー!」
ドラゴン「嬉しいのは俺らもですよ!魔王様、お帰りなさい!」
魔王「やっぱりこの城が一番好きだなー!ゲームもたくさんあるし!」
側近「魔王様が無駄に買い漁ってますからね」
魔王「それにしても……何かスピード解決して一気に平和になっちゃったね」
側近「魔王様の影響力がどれだけ大きいかってことですよ」
魔王「こっちの世界の問題も片付いたからね。異世界の方もどうにかしないと!」
側近「……こっちの世界に戻られたりはするんですか?」
魔王「異世界を通じる穴の問題は皆でどうにかしたんでしょ?」
魔王「だったら大丈夫だよ!あっち行ったりこっち来たりで両世界で頑張るから!」
側近「それを聞けて安心しましたよ。それでしたら俺達は安心して魔王様を送り出せます」
側近「むしろ俺達も異世界に行って、異世界を助けるのもいいかもしれませんね」
魔王「俺からも頼むよ!俺さあ、国のやり取りの知識なんかないからさあ、力仕事くらいでしか貢献できないんよー」
側近「……こっちでも主な仕事は俺にまかせっきりでしたからね」
魔王「ご、ごめんって。睨まないでよー」
側近「まあいいですよ。そういうことならさっそく異世界に渡りましょう」
魔王「……あ、でもその前に」
側近「え?」
622: 1:2012/10/30(火) 23:17:18 ID:6xWpg1Pyas
魔王「共存の街にやってきました!」
工学人「ほ、本当に穴を閉じていいんですか?」
魔王「いいよー。だってあの穴、空中に浮いてんじゃん。これじゃ浮遊魔法使えない人や魔物は異世界に行けないよ!」
工学人「わかりました……では、タンクに溜めてある魔力を発射します」
魔王「たぶん穴に魔力を近づけるだけで勝手に吸い取って閉じてくれるから。あの時もそんな感じだったし」
工学人「じゃあ行きますよー……そいっ!」バシュー
魔王「うああ!すっげー!なんかかっこいい!」キラキラ
側近「子どもですか……」
工学人「うわ、あんな量の魔力がみるみる消えてく……穴も閉じちゃいましたね」
魔王「これでOK!今度は地上に穴を開けよう!」
魔王「そうすれば誰でも行き来が出来るようになるよ!こっちの世界と異世界の交流も簡単だね!」
工学人「でも、タンクいっぱいに魔力溜めないと無理なのでは……」
魔王「だったら溜めればいいんだよ!タンクの……えーっと、ここに放出すればいいの?」
魔王「いくよー。えい!」ギュイーンッ!
側近「」
工学人「」
魔王「ふう……さすがにこれだけの魔力を一気に出すと疲れるね。でもちゃんと溜まったよ!」
工学人「側近様……我々があれを100%まで溜めるのに、世界中で協力し合って一ヶ月くらいかかりましたよね?」
側近「言うな……もう何も言うな……」
623: 1:2012/10/30(火) 23:18:34 ID:6xWpg1Pyas
魔王「穴を開ける魔法を使える女僧侶ちゃんは……今は王都に戻ってるんだっけ?」
魔王「側近、悪いけど移動魔法で連れてきてよ。俺ちょっと今は休みたいからね」
側近「わかりました。連れてきます」
女僧侶「穴を地上に開けるんですか。可能ですけど、それだと魔力を地上で維持しなければなりません。地上で維持するのは危険じゃないですか?」
魔王「大丈夫だよ!俺が制御してちっちゃくまとめとくから!」
側近「魔王様、今は魔力の酷使で消耗してるんじゃないんですか?」
魔王「でも頑張るよ。それをしないと皆が危ないもんね!」
女僧侶「本当に大丈夫なんですか?魔王さんになにかあってはいけません。後日にしてもいいのでは……」
魔王「女僧侶ちゃんの優しさでご飯60杯はいけるよ……」ポロポロ
魔王「でも大丈夫だよ!絶対に皆を危険な目にあわせないから、俺を信じて!」
女僧侶「……わかりました。では工学人さん、魔力の放出をお願いします」
工学人「わかりました!でもタンクの構造上、上空にしか出せませんよ?」
魔王「その後は俺が地上に安全に移すから安心してよ!」
工学人「そうですか……では、本日二回目、いきますよ!そいっ!」バシュー
624: 1:2012/10/30(火) 23:19:19 ID:6xWpg1Pyas
魔王「これを制御して……女僧侶ちゃん!」
女僧侶「はい!しばらく維持しててください!では……はあああああ……!!」
女僧侶「いきますよ……はあ!」
側近「……無事にいきましたね」
女僧侶「……トンネルみたいになっちゃいましたね」
魔王「これで誰もが異世界を行き来できるよ!」
魔王「共存の街は……魔界と人間界、そして異世界を結ぶ橋となったんだよ!」
魔王「皆で手を取り合い、平和を謳歌できる場所だね!本当に良い世界になったよ……」
魔王「側近、ありがとね。俺のいない間に、素晴らしい共存の世界を作り上げてくれて」
側近「作ったのは女勇者ですよ。感謝するなら彼女にすべきです」
魔王「わかった!女勇者ちゃんに感謝しまくる!」
女僧侶「是非そうしてください。女勇者さんもよろこびますよ」
魔王「……女勇者ちゃんで思い出したんだけどさ」
側近「はい」
魔王「モテる方法を探す旅、そろそろ再開したいんだけど、どうしよっか?」
側近「……はい?」
625: 1:2012/10/30(火) 23:20:29 ID:6xWpg1Pyas
魔王「いやあ、せっかく戻ってこれたんだもん。女勇者ちゃんのハートをゲットするために、モテる方法をまた探しに行きたいんよ」
魔王「魔界も人間界も、そして異世界も平和になったからね!安心して旅に出れるよ!」
側近「なんでそんなくだらな……」
側近「……いや、わかりましたよ。付き合いましょう」
魔王「いいの!?」
側近(魔王様のくだらん奇行に付き合いながら、ちくちくいじめる。そんな日常が好きなんだよな……)
側近(また、そういう日々に戻れるんだな……本当に嬉しいよ)
魔王「ありがとー、側近!今度こそ女勇者ちゃんとイチャイチャちゅっちゅ出来る方法を見つけようね!」
側近「でも、その前に異世界に行きましょう。魔王様を慕う兵や民が待ってますよ」
魔王「あー、さすがに優先順位はそっちのが上だよね」
側近「まあ簡単に行き来出来るようになって、いつでも異世界に来れると民がわかったら、魔王様が旅するのも許してくれると思いますよ」
魔王「そしたら旅再開って感じだね!今度は異世界にも行けるから、モテる方法が見つかるかもしんないし!」
魔王「そう言えば馬車はあるの?あの時は預けっぱなしだったけど」
側近「はい。本編で一言も触れませんでしたけど、ちゃんと回収していますよ」
魔王「そっか、よかった!じゃあまた馬車旅出来るんだね!」
側近「また馬車で旅するんですか……」
626: 1:2012/10/30(火) 23:21:28 ID:6xWpg1Pyas
側近「まあいいですよ。いくらでもお付き合い致しますよ」
側近「魔王様と世界中の仲間が築いた平和な世界です。何の懸念もなく楽しく旅出来るでしょうからね」
魔王「側近!俺はモテる方法を探すために旅してんだよ!遊びでやってんじゃないんだよ!」
側近「お遊び以外の何物でもないでしょ。モテる方法探しに旅するとか」
魔王「くそー、こっちは死活問題だというのに……これだからモテる奴は……」
側近「魔王様。今俺が魔王様殴っても許されると思いますよ」
魔王「何でだよ!?ちょっと……今あげてるそのげんこつ、絶対振り下ろすなよ!」
側近「フリですか?」
魔王「フリじゃないよ!」
側近「まあいいや。我慢してあげますよ。異世界に渡って状況説明した後に、馬車旅を再開するとしましょう」
魔王「なんか納得できんけど……まあいいや。うん、そうしよう!」
魔王「あ、でも馬車旅の前にやっておきたいことがあるんだ!それから再開しよう!」
側近「はいはい、わかりましたよ」
側近「長い長い道のりを経て、ようやく辿り着いた平和な世界です」
側近「そんな平和な世界でくだらない旅を謳歌するのもいいもんでしょう」
魔王「だから遊びじゃ……もういいや。やることやって再開といこう!」
魔王「俺達の冒険はまだ始まったばかりだ!」
側近「そうですね。平和な世界はまだ始まったばかりです」
側近「魔王様、これからもよろしくお願いしますね」
魔王「うん!こっちこそよろしくね!」
627: 1:2012/10/30(火) 23:22:22 ID:6xWpg1Pyas
女戦士「……終わりだと思ったか?もうちょっとだけ続くんだよ!」
女僧侶「さっき異世界への穴を開けて、側近さんに移動魔法で王都まで送ってもらいました」
女僧侶「魔王さん達、異世界に渡るみたいです。異世界の治安も同様に守っていかないといけませんからね」
女勇者「そっか!さっすが魔王!世界中の希望だよね!」
女戦士「……ものすごくご機嫌だな」
女勇者「魔王が生きてたんだもん!あーもう毎日が楽しくって嬉しくって仕方ないよー!」ルンルン
女僧侶「よかったですね、本当に」
女戦士「浮かれ過ぎな気もするけどな……」
女勇者「えへへ///」
女戦士「……それで、だ。女勇者、お前はこのままでいいのかよ?」
女勇者「え?魔王が生きて帰ってきたのに、これ以上何かを望まないといけないの?」
女戦士「……付き合いたいとは思わんのか?」
女勇者「わ、私が!?私なんか魔王に相応しくないから!」
女勇者「……でも、告白はしたいかな」
628: 1:2012/10/30(火) 23:23:22 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「一年半前に人間界と魔界が和解してから、何回も告白するチャンスはあった」
女勇者「でも私は振られるのが怖くて……結局告白できなかった」
女勇者「そしたら魔王が異世界に行っちゃって、私達は死んだと思ったでしょ」
女勇者「ああ、もうこの想いを永遠に告げることはできないんだって後悔で押しつぶされそうになったよ」
女勇者「今できることを今やらないと、いつ出来なくなるかわからないからね。もうやらなくて後悔するのは御免だよ」
女勇者「私、魔王に告白する!振られても、この平和な世界でなら時間はいくらでもあるからね!アピール重ねて好きになってもらえるよう頑張るよ!」
女戦士「おー、自らその結論に至ったか。闘魂注入せんといけんかと思ってたよ」
女勇者「いやあ……あれマジで痛いからね。魔王が死んだと思ってた時とか、感謝はしてるけど、できればもう二度と体験したくないよね」
女戦士「まあとにかく、言ったからにはもう絶対にやれよ!引っ込めるのは無しだかんな!」
女勇者「わかってるよ!見てて、女戦士、女僧侶、女魔法使い!私、玉砕してくるよ!」
女戦士「よーし、その意気だー!」
女魔法使い「……」ガンバッテ!
女僧侶(……何で女勇者さん、振られる前提なんだろう。何でまだ気付いてないんだろう……)
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