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魔王「何でイチャイチャちゅっちゅできないんだよ!」
[8] -25 -50 

1: :2012/9/14(金) 23:05:11 ID:4.MWSg5KoU
書きたいことが出来たので、以前書いてたSSの続きを書かせていただきます。
お手数おかけして申し訳ございませんが、知らない方は前作から読んだ方がいいと思います。
一応貼っておきます。前作→http://llike-2ch.sakura.ne.jp/bbs/test/mread.cgi/2ch3/1316008982/1-10

基本長いので携帯だと読めなくなる可能性があります。また、支援返レスを飛ばして読みたい方もいらっしゃると思います。
それらに該当する方は、本編とわけてまとめたので、こちらから読んでみてください。→>>981-984

注意事項は以上です。何卒よろしくお願い致します。


508: :2012/10/23(火) 21:52:59 ID:6xWpg1Pyas
今でも思ってしまう。
この場に魔王がいたら。
人と魔物が共にいるこの景色を並んで見ることが出来たら。
きっと魔王は笑うんだろう。かっこよく、かわいく、素敵な笑顔できっと。
皆が前を向いて頑張ってる中、そんな笑顔が見たくて横を見て、あなたがいないことに気付くんだ。
皆がそうして前へと進む中で、私はそんなことでいちいち落胆するんだ。その場に留まりそうになる。
どうしてもあなたを乗り越えることが出来ない。どうしてもあなたを過去に出来ない。
きっとあなたはそう望むからと、そういう行動を起こしても、気持ちだけは一向に前に進めない。
頑張ることはできても、どうしても乗り越えられないんだよ。

ただ、一緒にいたかった。
ただ、いてくれるだけでよかった。
出来れば想いも告げたかった。
振られてもいいから、この気持ちを伝えたかった。
そうした後悔の念が今も渦巻いている。
魔王……何であなたは今ここにいないんだろう……魔王……
509: :2012/10/23(火) 21:53:54 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……ごめん」ポロポロ

側近「……」

女勇者「魔王は女の子が泣くの嫌だから、もう泣かないって決めてたんだけどな」グシグシ

女勇者「……はは、魔王が嫌だからか。やっぱり私は乗り越えられてないよ」

女勇者「私は乗り越えて前に進んでるんじゃない。魔王の幻影に縛られて頑張ってるだけなんだよ」

側近「……そういう解釈もあるかもしれないな」

側近「だけど、俺の考えは違う」

女勇者「え?」

側近「愛する相手を失ってなお、頑張ることは凄いことだ。俺がハーピーを失ったらと思うと……正直怖くて仕方ねえよ」

側近「失った誰かの命、その存在が自分にとって大きければ大きいほど、自分に重くのしかかるんだ」

側近「失った命は二度と戻らない。そして、それが記憶から消えることもない」

側近「乗り越えるということは、忘れて進むことじゃない。それを背負って頑張ることだと思う」

側近「だから女勇者はちゃんと乗り越えてるよ。俺が保証してやるよ」
510: :2012/10/23(火) 21:55:39 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「でも……」

側近「でもじゃねえよ。実際、女勇者には皆が感謝してる」

側近「俺も、計画に参加してくれた皆も、女勇者が行動してくれたおかげで前向きになれたんだ」

側近「この結果は立派だよ。そんな立派な結果に辿り着いたのは、女勇者が頑張ってくれたからだ」

側近「魔王様に依存したから?今でも魔王様を引きずってる?それでもいいじゃないか。女勇者は確かに頑張ってるんだ」

側近「むしろ、もう少し弱くなってもいいんじゃないか?無理して頑張りすぎるから、いろいろ考えてしまって悩んじまうんだよ」

側近「泣けよ。弱音吐けよ。んでもって、先に逝っちまったあのバカ魔王に悪口の一つや二つくらい言ってやれ」

側近「ここにいる皆は全員が味方だ。弱さをさらけ出して楽になっちまえよ」

側近「魔王様は確かに女が泣くのを嫌がるが、自分を理由に苦しむのはもっと嫌がると思うぞ」

女勇者「……魔王の思い出に縛られるのは、許されることなのかな?」ウルウル

女勇者「前へ進んでる時に、度々過去に立ち止まるのは良いことなのかなあ……?」ウルウル

側近「最後には前へ進んでるんだ。過程がどうあれ、それは良いことだと思うぞ」

側近「今まで悩みながらそれを出さずに俺達を引っ張ってくれてありがとな。でも、何もかも押し殺す必要はない」

側近「最後には皆で平和に進むために、今くらいは弱くなっていいだろ」

女勇者「うぅ……ううぅ……うああぁ……!」ポロポロ
511: :2012/10/23(火) 21:56:50 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「魔王……私は……!」ポロポロ

側近「……」

ハーピー「女勇者さん……」

魔物♂「あー!側近様が女勇者さん泣かしてるぞ!」

人間♂「よくも女勇者様を!いくら側近様と言えど許さんぞ!」

側近「お前ら空気読めよ!ていうか、俺が泣かしたわけじゃ……いや、悪い意味では泣かしてねえよ!」

女勇者「あ、えっと!本当に私は大丈夫だから!」グシグシ

女勇者「……側近」

側近「何だよ?」

女勇者「楽になれたよ。ありがとう!」

側近「お互い様だ、気にするな」

女勇者「じゃあ皆、そろそろ作業に戻ろう。休憩はちゃんとできた?」

魔物♂「ハーピーさんのおにぎりのおかげでバッチリっすよ!」

人間♂「ほんと嫁に欲しいっす!」

ハーピー「ちょっと皆さん……///」

側近「それは俺がいる限り諦めるんだな。ハーピーは俺の嫁だからな」

ハーピー「そ、側近!!//////」

側近「いや、まあ……たぶんそう遠くない未来にはそうなるんじゃねえの?///」

女勇者「自分で言って照れてるよwww」

側近「うっせえな!お前はさっさと作業戻れよ!」

女勇者「言われなくてもそうするよ!……さあ皆!計画達成はもうすぐだよ!頑張ろう!」
512: :2012/10/23(火) 21:59:10 ID:6xWpg1Pyas
今日はここまでにします。

書き溜めがぁ!!
使われてぇ!!
書き溜めがぁ!!
画面端ぃ!!
ストーリー進んでぇ!!
まだ使うぅ!!
書き溜めがぁ!!
……つっ使われてぇ!!
書き溜めが尽きたぁー!!

いや、正確にはまだ尽きてませんけど、けっこうやばい感じです。
頑張らなくちゃなーっていう、そういう雰囲気です。

元ネタがわからない人は「ウメハラ 電波実況」でググるとわかると思います。

今回の更新のまとめです。
>>503-511
513: 名無しさん@読者の声:2012/10/23(火) 22:02:11 ID:uvpfVMUeiU

私…このSSが終わったら1と結婚するんだぁ
514: 名無しさん@読者の声:2012/10/23(火) 22:03:35 ID:iJQjq.rECQ
期待。支援つ⌒C

絵うpしました。ご笑覧くださいm(_ _)m稽首
515: 名無しさん@読者の声:2012/10/23(火) 23:22:30 ID:np9PJ8C4a2
わたしは山田俊彦。
名前は山田俊彦。
516: 名無しさん@読者の声:2012/10/23(火) 23:55:29 ID:5DhxIxj3Ng
>>513
こんなイカ臭いやつやめとけ


1は俺がもらう
C
517: 名無しさん@読者の声:2012/10/24(水) 05:56:40 ID:E4SxfhN7f.
まとめに魔王を使い忘れただと!?
もうすぐ魔王が出てくる予感wktk
このSSのヴォミックとかやって欲しい
518: 名無しさん@読者の声:2012/10/24(水) 10:26:07 ID:AbeZYtaf4o
っ支援
っティッシュ
(´・ω・`)すごく...イカ臭いです
519: 名無しさん@読者の声:2012/10/24(水) 16:58:39 ID:R8eRGHJ39.
>>516
おっと待ったそれは許さないよ><

私だって1欲しいんだから//

とりあえず1はこれあげるから私のとこへ来なさい(`・ω・´)

っC
っ新品のティッシュ
520: 名無しさん@読者の声:2012/10/24(水) 18:00:15 ID:Q/TSS69zxA
>>513
>>516
>>519
いやいや1は俺がもらうから!

ほれほれ
つ⌒C⌒C
つエリエ○ル
521: たくさんの支援やレスをありがとうございます:2012/10/24(水) 23:04:57 ID:6xWpg1Pyas
>>513>>516>>519-520
やめて!私のために争わないで!
……こんな台詞を吐ける日が来るとは夢にも思ってませんでした。男なので尚更。
何なんでしょう。モテ期到来ってことなんでしょうか。俺の望んだ未来がとうとうやってきたって、そういうことなんでしょうか。

>>514
絵スレの870ですよね。見ましたよー。
向こうでも言いましたけど、谷間がいいですよね。あの谷間は反応せざるを得ないですよね。
男ですもん。見ちゃいますよね、あれは。きっと魔王様も見ると思いますよ。

>>515
はあ、そうですか。私はかつて肺痛M魔王という名で呼ばれたこともある男です。

……何て言うか、何かのネタかなって思って名前でググってみましたけど、いまいちピンときませんでした。
前作で言うところのマグナム的な感じになってます。何か元ネタのあるものなら、よければ教えてほしいです。

>>517
単純に書き溜めやべー!っていうのを叫びたかっただけだったりします。
どうしても前作から一年後ぴったりにスレを立てたくて、「まあ200KBytesくらいの書き溜めあるからいっか!」とスレ立てしまして。
そして今けっこう追い込まれてるわけです。書き溜めって大事だよ。ほんとだよ。

ヴォミックですかー。いいですねー。魔王様方に声がついたらどんな感じになるのか聞いてみたいですね。

>>518
>>518さんに限った話じゃないですけど、それほんとに引っ張りますねーwww
何かもうイカ臭いのがキャラとして定着しそうで怖いです。
俺は腹痛キャラなんですよ!それだけでいいじゃないですか!Mにイカ臭までキャラに加わったら真性の変態ですよ、俺!
……いや、キャラ作りとかじゃなくて真面目に腹痛はするんですけどね。緊張すると即座に腹部の痛みがスパイラルです。
522: :2012/10/24(水) 23:06:32 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「さーて作業を頑張って……」

ウィッチ「女勇者ー!」

女魔法使い「……」

女勇者「あれ?ウィッチに女魔法使いじゃない。どうしたの?」

女勇者「……あっ!このコンビだっていうことは!」

ウィッチ「そうなの!魔法陣の解明に成功したの!……たぶん」

女勇者「……最後なんか自信なさげな言葉が加わったんだけど」

ウィッチ「まあとにかくちょっと来てほしいの!お願い!」

女勇者「って言ってるんだけど、大丈夫?」

魔物♂「大丈夫っすよ!作業は俺達だけでやります!」

人間♂「女勇者様はどうぞ女魔法使い様方の方に行ってください!」

女勇者「大丈夫っぽいね。わかった、そっちに行くよ」

ウィッチ「そっか、よかった。それじゃあ女魔法使い、移動魔法よろしくね」

女勇者「……ウィッチ、移動魔法使えないの?」

ウィッチ「いや、使えるんだけど私の力量だと人数や距離がしょぼいというか……」
523: :2012/10/24(水) 23:08:40 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「女魔法使いの移動魔法で魔法学の街に来ました」

ウィッチ「今の台詞、やたら魔法って文字多かったわね」

女勇者「どうでもいいでしょ……」

女勇者「それはそうと、解明したかもしれない魔法陣ってのはどこよ?」

ウィッチ「魔道師の家の中に小さめなの作ったんだけど……」

女勇者「それを見てほしいのね?わかった、すぐに向かおう」



女勇者「というわけで魔道師の家です」

女勇者「……何か綺麗になってない?資料は相変わらず多いけど、整理整頓されたというか」

ウィッチ「女僧侶がね、汚さに我慢できなくて掃除したんだよ」

女勇者「そう言えば女僧侶は?」

ウィッチ「今は魔法学の街の見回りしてるよ」

女勇者「あ、そうなんだ。まあ異世界に行く魔法は既に習得してるみたいだし、街を守る仕事も頑張んなきゃいけないもんね」
524: :2012/10/24(水) 23:10:21 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……ああ、これがその魔法陣ね」

女魔法使い「……」コクコク

女勇者「凄いじゃない!魔法陣が効果を発揮して、それが続いてる!ちゃんと持続系魔法陣になってるじゃない!」

女勇者「これをタンクに応用すれば、魔力を少しずつでも溜めることが出来るよ!」

ウィッチ「……」

女勇者「何で嬉しそうじゃないのよ?努力が実ったんだよ!」

ウィッチ「……持続系魔法陣の特徴って知ってる?」

女勇者「え?知ってるよ。一度作れば魔法効果が続くのが持続系でしょ」

ウィッチ「……後は、魔法陣の中で効果を得られるってこと」

ウィッチ「試しに魔法陣の外から魔力を放出してみたんだけど、魔力が留まる効果は見られなかったわ」

女勇者「あ、そっか。じゃあ魔法陣の中に入ってからやればいいじゃない」

ウィッチ「……もし解明が失敗してて、対象者の魔力を吸い取る効果が消えてなかったら、最悪死ぬんだよ」

女勇者「え?」

ウィッチ「これの効果を調べるために、誰かが死ぬかもしれないんだよ……」
525: :2012/10/24(水) 23:11:55 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「……」

ウィッチ「だからこれはどうしたらいいのかなって相談したくて……」

女勇者「で、でも、成功してるのかもしれないんでしょ?」

ウィッチ「それを誰が確認するのかが問題なのよね……」

女勇者「……」

ウィッチ「……」

女勇者「いやあ、やっぱりこういう時は製作者が責任持って確認すべきだと思うな」

ウィッチ「いやいや、責任で言えば計画の代表者の方があるってものでしょ」

女勇者「私はウィッチがやった方がいいと思うけどね!」

ウィッチ「私は女勇者のちょっといいとこ見てみたいけどね!」

女魔法使い「……私がやる」

ウィッチ「女魔法使い!?」

女勇者「ちょっと待って!別にダチョウ倶楽部のノリじゃないから無理しなくても……」

女魔法使い「確認するのなら……私がやる……」

女魔法使い「私とウィッチが一生懸命頑張ったから……私は信じたい……!」

女魔法使い「行きます……」スタスタ

ウィッチ「は、入ったぁー!」
526: :2012/10/24(水) 23:14:39 ID:6xWpg1Pyas
女勇者「女魔法使い、大丈夫!?苦しくない!?」

女魔法使い「……大丈夫」

ウィッチ「大丈夫ってことは、対象者の魔力を吸い取る効果は消えてる?」

女勇者「女魔法使い、その中から魔力を放出してみて」

女魔法使い「……できた」

女勇者「魔力が維持されてる!」

ウィッチ「女勇者、私達も入って魔力出してみよう!」

女勇者「うん!」

ウィッチ「……皆の魔力が混ざってる。それでいて維持出来てる!」

女勇者「成功したんだよ!女魔法使い達、成功したんだよ!」

女勇者「この魔法陣にもう命を奪う悪意はない!二人が変えたんだよ!」

女勇者「行けるんだよ!私達、魔王を迎えに行けるんだよ!」

ウィッチ「出来たんだね……私達」

ウィッチ「これで……前魔王様にこの世界で眠ってもらえるんだね」

ウィッチ「私……これで罪を償えたのかな……」

女勇者「……魔王はとっくに許してる、ていうかそもそも悪いことされたと思ってないって、そういう風に私は思うけど……」

女勇者「ウィッチが納得できないんなら、安心させてあげるよ。絶対に成功させよう」

女勇者「人や魔物の垣根を越えて協力してここまで来たんだもん。絶対に成功させよう!」

女勇者「絶対に、魔王にこの世界に帰って来させよう!」
527: :2012/10/24(水) 23:16:18 ID:6xWpg1Pyas
工学人「魔法陣が完成したんですか!」

女勇者「はい!これを応用してタンクを造れば……」

女勇者「それで皆で魔力を溜めれば……私達、異世界に行けるんです!」

「うおおお!」「よっしゃあああ!」「うっ!……ふぅ」

工学人「墓の作業の方もだいぶ進んでますからね」

工学人「タンク製作の方に人数を割けますよ。あっという間に造ってみせましょう」

女勇者「そして魔王を迎えに行く!平和を取り戻しつつあるこの世界で、真に共存を目指して蘇ったこの街で眠ってもらう!」

女勇者「それが届くところまで私達はやってきたんだよ!もうクライマックスに突入してるんだよ!」

女勇者「あとは成功という最高のラストまで駆けるだけだよ!行こう!皆で!!」

女勇者「皆で成功を掴もう!!」
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